日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 中山競馬場 > 中山競馬場 その27 ~中山競馬場 ゴンドラ指定席~
中山競馬場のゴンドラ指定席からの眺望
*中山競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は中山競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。
気がつけば、中山競馬場レポートも27回目となってしまいました。まだまだ長引きそうな気配でありますので、気合でやっつけていければと思います。
さて、ここ何回かのレポートでは主に指定席フロアの様子をご紹介してきておりますが、今回はその中でももっとも上の階のゴンドラ指定席をご紹介してまいりたいと思います。ゴンドラ指定席のある階は4階のひとつ上のフロアなので、本当であれば5階と言われるはずなのですが、何故かゴンドラ階(GF)という呼称で呼ばれているので、それに倣ってここではゴンドラ階とさせていただければと思います。
なお、中山競馬場の指定席全般のお話や、ゴンドラ指定席はどこで買ったらいいんや?という話についてはこちらのレポートにまとめておりますので、併せてご覧いただけますと幸いです。というわけで、今回はゴンドラでございますので、どうぞよろしくお願いいたします...
さて、まずゴンドラ指定席へはどうやって行くのかというところの話からはじめていくことにしよう。
ゴンドラ指定席の指定席券を購入しましたらば、まずは普通に指定席エリアまで上がり、4階まで上がっていただければOKだ。ゴンドラ階は半分が貴賓席などの関係者席になっているため、4階の31番柱より4コーナー寄りの階段、またはエスカレーターでゴンドラ階に上がっていただく必要があるので注意が必要だ。まあ、このように柱に書いてあるので、よほど注意力散漫な方でない限りは問題なくたどり着けるであろう。
進んでいくとこのような感じで、ゴンドラ階への入り口が現れる。ここでハンドスタンプの確認を済ませれば、ゴンドラ階へご到着となる。
やはり階段の表記もG階となっており、頑なに「5階」とは言いたくないようである。よく分からないが、何かこだわりがあるのであろう。一瞬「6階」に見えなくもないが。
さて、階段を上ると、ゴンドラ階にご到着だ。
おお!何か豪華な雰囲気!同じ指定席でも3階や4階フロアの様子とはだいぶ違うのう。
ゴンドラ階は少しコンパクトだが、見てのとおり妙に豪華な雰囲気を醸し出しているのがポイントだ。指定席の中ではもっとも高い3300円の値付けということもあり、ひとまず「ここは高価な席ですよ!」という空気感を出している感じだ。
詳しくは後述するが、このゴンドラ階の指定席は競馬を「観戦する」という部分で考えるとそこまで優れた指定席でもないのだが、それをサービスや空気感で補うことで、いわゆる「いい指定席」として成立させているタイプの指定席だ。そのへんを意識しながらこの後のレポートも読み進めていただけますと助かりますです。
さてコンコースを進んでいこう。蹄鉄を意識している形状なのか分からんが、コンコースはこんな調子で続いていく。ちょっと宮殿っぽくて、テンションが上がるっちゃ上がるのかもしれないな。
ゴンドラ階の投票所はこんな感じ。まあ、いつもの投票所ではあるが、少し色調が豪華な雰囲気だ。数もそれなりにあるので、混雑することもほとんどないぞ。
さらに壁面にはよく分からない、謎の絵画が・・・。ひたすら豪華な雰囲気だけは出してくるフロアだぜ。
パドック近くにはこんなにでかい絵もある。ここまで来ると、もはやお金のかけどころがおかしな方向性に進んでいるところはあるが、中山競馬場のゴンドラ指定席ではやたらと絵画が楽しめるという側面もあるということで一応覚えておいていただけるとありがたい。
さて、豪華な雰囲気を一通り味わったところで、ゴンドラ階の詳細を見て行くことにしよう。
こちらがゴンドラ階のフロアマップだ。ゴンドラ階はパドックより1コーナー側は関係者エリアになっているため、一般客が普通に利用できるのは上の写真に示されているパドックより4コーナー側の部分のみとなる。
以前にも少し触れたが、ゴンドラ指定席は1階と2階に分かれていて、1階は4号室から15号室、2階は4号室から11号室までが一般発売分として指定席券が売られている。1階がネットに割り振られているため、当日買おうと思うと、ゴンドラ2階席ということになる。
1階と2階に分かれているというのはこういうイメージだ。
コンコースは共通だが、観覧席は2層構造になっているのである。ゴンドラという単語からは、ベネチアの小舟や、吊りかごなんかがイメージされるのでどういう指定席なのか想像しづらいが、実際はこうした小部屋がいくつもあるということでイメージしていただければよいかと思います。見てみないとよく分かりませんよね。こういうのって。
そして小部屋の中はこんな感じになっております。
4人掛けのテーブルがいくつか配されており、それぞれの座席に指定席番号がふられているのである。
こちらがそのテーブル。まあ、何の変哲もないと言ってしまってよいレベルのきわめてスタンダードなテーブルである。椅子が4つあるが、どこに座ってもよいという訳ではなく、きちんとそれぞれに番号がふられており、そこに座らなければならない。
指定席券には部屋番号と席番が書いてあるので、その部屋のその番号の席に座ればOKだ。
当然のことながら、周りは知らない人ばかり。4人グループで来て1テーブルを使っている人が多いようであったが、ペアで来たり、荷桁のように1人で来ているオッサンもいることはいるのでご安心いただきたい。一応、飲食物の持ち込みはOKなので、お酒なんかを持ち込んで半分宴会のようになっている卓もちらほら見受けられた。逆に言うとそういう集団がいたり、酒臭いのがどうも・・・という方には少しリスキーな面もあるかもしれない(そういう意味では禁酒席なんつー席や女性専用席なんてのが指定席にあってもよいのかもしれないですね)。
いろいろ言いましたが、知らない人と相席するのが絶対にムリという方でなければ、おひとり様でも利用可能であると認識頂ければと思います。
一応、ゴンドラ指定席のテーブルには一応コンセントが備えられている。机の下で使い勝手がいい位置にはないが、携帯の充電くらいは問題なくできるであろう。
さらにゴンドラ指定席の特徴として、食事や飲み物を自席まで持ってきてくれるサービスがある。
座席には上の写真のようなメニューが備え付けられており、食事や飲み物を注文することが可能だ。配膳係の人がうろうろしているので、お声かけして、注文と自分の指定席番号を伝えればOK。それぞれの部屋には精算レジがあるので、そこでお会計を済ませれば、あとは自席で待っていれば注文が届くという仕組みである。
ゴンドラ階にはこのようにところどころ、サービスのためのスペースがあるため、生ビールなんかはここで入れてさっと席まで持ってきてくれるのもありがたい。
こちらのレポートにて、ゴンドラ席で食べたものや提供しているメニューなんかは別途ご紹介しますので、興味がある方は併せてご覧いただければと思います。
さて、先ほどの小部屋は馬券の検討をしたり、場外のレースをモニター観戦するのにはよいわけだが、ゴンドラ指定席はそれだけではない。きちんと本場のレースを観戦する用の屋外席も確保されているのだ。屋内での席+屋外観戦席ということで、以前ご紹介した京都競馬場のラウンジシートに近い仕組みになっているのだ。
京都競馬場と違うのは、京都競馬場は屋外席は自由席だったのに対して、中山競馬場のゴンドラ指定席では、屋外の観覧席もしっかり指定席になっているという点である。室内の席と同じ番号がふられているので、そちらに座って観戦すればOKである。
ゴンドラ指定席の屋外観覧席は3列になっており、こんなかんじで椅子と机がついている。ちょっと狭苦しい感じはあるが、まあ、レースの間以外は室内にいるという方がほとんどなので、あまり気にはならないだろう。
中山競馬場のスタンドは基本的に室内席がメインのため、ゴンドラ指定席は屋外に飛び出したカゴのような席だということで「ゴンドラ」の名前を冠しているのかもしれない。まあ、外からみたらそうなのかもしれないけど、当のゴンドラ指定席にいる分には別にフツーの屋外の席だなあという感じである。先ほど、京都競馬場のラウンジシートに近いと申し上げたが、ひょっとしたら、姫路競馬場の特観席のほうが系統としては近いかもしれないな。
さて、肝心の眺望はと言うと、さすがにコースからも距離があるのに加えて、あまり視界が開けていない構造もあって、お世辞にもレースがよく見えるとはいい難い感じか。まあ、もちろん小さくて見えない!なんてことはなく、何の問題もなく見られるのだが。レースの迫力を感じるという意味ではせっかくの屋外席だが少し距離があるかなあ、という印象だ。
先にも申し上げた通り、ゴンドラ指定席は快適な室内環境とゴージャスな雰囲気、食事を自席まで運んでくれるなどのサービスなどトータルな部分で成り立っている指定席だということを認識していただければと思います。個人的には友人同士でワイワイ飲みながら競馬を見る分にはすごくいい席だと思うので(一般席エリアがゴチャゴチャしている中山ではなおのこと)、グループで競馬観戦を考えている方は検討してみてもよいかなあと思います。きちんと屋外の風を感じられるというのが個人的にはポイントだと思っとります。
さて、ゴンドラ階をもう少しウロウロしてみよう。
こちらはスカイラウンジだ。見てのとおり、売店、休憩所、多目的ホールとある。
中はこんな感じで、落ち着いた空間で、ゆったりと休憩することが可能だ。先に申し上げたとおり、ゴンドラ指定席はああいう席の構造なので、まわりのお客さんのタイプによっては、少し自席を離れたくなることも発生するかと思う。そういうときにはこちらを使っていただくとよいだろう。中には売店もあり、お酒や食事類も提供しているので、食事処としての機能も果たすことも可能だ。多目的ホールっつーのはよく分からないが、まあ、広いのでパーティーくらいならできちゃうのかもしれませんね。売店もバーカウンター代わりになりますし。
さて、さらにうろつくとこんな空間も発見。
スタンドの裏側にちょっとしたバルコニーがあるのだ。特に喫煙所として設けられているというわけでもなく、純粋にバルコニーとしてちょこんと存在している感じである。
荷桁がふらりと行ってみたところ、東京スカイツリーや富士山なんかも見えて、なかなかいい景色であった。冬場なのでちと寒かったが、皐月賞の季節なんかは気温も高くていい感じになるのかもしれないな。もし、馬券に疲れてしまったらこんな空間でリフレッシュするのもよいかもしれませんぜ。
さて、というわけで、中山競馬場のスタンドおよび指定席を長々とご紹介してまいりましたが、このゴンドラ階が一番上のフロアということで、一応関係者エリア以外の中山競馬場のスタンドはざっと見て回れたこととなります(グルメに関してはまた別途やりますのでご安心を)。それぞれのフロアや座席にいいところもあればビミョーなところもあるんだということが何となくつかめていただければと思いますので、是非観戦の際に、ご参考にしていただければ幸甚です。
次回からは内馬場のほうをご紹介していければと思います。まだまだ中山競馬場レポートが続いていく気配ではありますが、何卒よろしくお願いいたします。
>>中山競馬場レポートその28へ
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