日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 京都競馬場 > 京都競馬場 その3 ~京都競馬場 駐車場~
京都競馬場の駐車場
*京都競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は京都競馬場レポートその1からどうぞ。
京都競馬場レポートの3回目でございます。
前回の京都競馬場レポートでは主に淀駅を中心とした、公共交通機関での京都競馬場へのアクセスの話をしてまいりました。
今回は車で京都競馬場へアクセスする場合の駐車場などの情報を書いておくことにします。もちろん、競馬場の駐車場は数に限りがあるので公共交通機関で行くにこしたことはないと思いますが、駐車場がある以上、選択肢から排除するものではないとも思いますので...
競馬場に車でアクセスする場合、一番に気になるのがいわゆる競馬場がやっている直営の駐車場はどうやねんということであろう。
まずはセオリーどおり、そこから見ていくことにしよう。
ここまでの京都競馬場レポートではマップを多用しているが、今回も駐車場の位置関係を把握すべく、まずはGoogle Mapから航空写真を拝借した。
京都競馬場の駐車場は、競馬場の北側に存在している。
競馬場のすぐ北側を京阪電鉄の路線と、県道とさらに小さい河川があるのだが、そのさらに北に広大な駐車場が広がっている。
マップでは一瞬墓場のように見えなくはないのだが、拡大すると駐車場のラインがきちんと引いてあるので、念のため視認しておいてくれたまへ。
駐車場の収容台数はなんと約8000台となっており、かなりの収容能力を持っている駐車場だと言える。日本競馬史上最大の駐車場と言われた佐賀競馬場の駐車場が最盛期で10000台、トヨタ賞がある自動車大国愛知県の中京競馬場でさえ4000台強だということを考えると、京都競馬場の駐車場の収容能力がいかに優れているかがよくわかる。
佐賀競馬場は観客数が落ちてきたため、駐車場の用地の一部を野球場に転用するという話なので、ひょっとしたらもはや日本一の駐車場を持っている競馬場は京都競馬場と言ってしまっても過言でないかもしれないぜ。
京都競馬場の駐車場はあまりに広すぎるため入り口にも注意が必要だ。競馬場の敷地近くではなく、駐車場のさらに北側である、府道13号線(旧京阪国道)が入り口となる。目印になるようなものが近くになくていかんがあえて挙げれば「納所岸ノ下」という市バスのバス停付近と言えばよかろうか。
この付近までは淀駅前から車で行っても10分弱かかる距離なので、勘違いして競馬場付近をウロウロしているとえらいことになるのでくれぐれもご注意いただきたい。
ちなみに、料金は競馬開催日は一日2000円、パークウインズ日は1000円となっている。2016年夏現在、朝10時より早く入場した場合は500円引きのサービスもおこなっているので、どうせなら早く行ったほうがよい。サービスは期間限定のものもあるかもしれないので、事前に調べてから行ったほうがよいだろう。
さてかような京都競馬場の広大な駐車場。競馬場オタクとしてはどんな感じなのか非常に気になるところだ。荷桁は車を所持していないので、京都競馬場に車で行ったことはないし、たぶんこれからも車で行くことはまずなさそうなのだが、どんなものかは見ておきたいなということで、特に買いたいレースがなかったとある開催日の午前中に、ふらっと駐車場の様子を覗きにいったのである。
行ってみたらご覧のとおり、駐車場であった。
すごく広大なのに、撮影者が適当なせいで、あまり広大さが伝わるアングルになっておらず大変申し訳ない。メンゴ、メンゴ。
ちなみに駐輪場はこんな感じ。これは別に広大とかいうほどのものでもないが、あふれることはなさそうな余裕がある。こちらは無料で利用可能だ。バイク・単車・原付でお越しの際もこちらでOKだ。
さて、京都競馬場の駐車場を観察していると、突如このような小屋が現れた。
趣的に、公衆トイレか売店か、はたまた古臭いカップ麺の自販機でもありそうな自販機コーナーか何かかなと思って近づいてみると、聞いてびっくり「バスセンター」とか言いやがるのである。
なんと京都競馬場では、淀駅からの入場門であるステーションゲートの前と駐車場とを無料送迎バスで結んでいるのである。いくら広いとは言え、バスまで走らせるか!という感じである。(写真はステーションゲート前のバス停で撮影)
見てみると、ステーションゲートからシンザンゲートという入り口を経由し、E、D、C2、C1、Aなどそれぞれの駐車場の区画をバスが巡回して、お客を送り届けているようなのである。すげえな。
ぼさっとしてたら、本当にバスが駐車場を走っていて、それにお客が乗り込んでいる。ほんまかいな。
見ているとそれなりの人数のお客を乗せて、バスは勢いよくゲート方面へと走って行った。マジですげえなコレ。
というわけで、京都競馬場の駐車場はすごく広いのだが、そこは無料送迎バスでカバーしているということをここでは覚えていただければけっこうである。
ちなみに、さっきのバスステーションからもっとも近いシンザンゲートまで歩くと10~15分かかるらしい。バスステーションは駐車場の中でも比較的ゲートに近いところにあるので、本当に奥のほうからガチで歩くと20分以上かかるのかもしれんな。こりゃバスいるわ。バスいるわこりゃ。
とはいえ、行ってしまったバスを待つのもたるいので、歩いてシンザンゲートに向かうことにする。
しばらくトボトボ歩くとこのような地下通路が現れる。ここから競馬場までは屋根がついていて雨にぬれずにゲートまで行くことが可能だ。
この地下通路はなぜか微妙にいびつな形をしており、ちょっと油断すると平衡感覚がやや狂ってフワフワした心地になるので、注意が必要だ(単に二日酔いだったのが原因だったかもしれない)。
ちなみに、地下通路にはこのような可愛らしいモザイクアートもあり、道行く人を楽しませてくれる。
絵によっては、菊花賞、秋華賞など、京都競馬場にゆかりのあるG1競走の名前がゼッケンに描かれているものもある。
しかし、これ、よくよく見ると、作品の最初からあったというよりは、あとから誰かがマジックかなんかで書き加えたと思われる雰囲気である。
いたずらにも見えないので、たぶん書き込んだのは職員かなんかで、本人はよかれと思ってやったんだろうけどアート作品を尊重するという意味合いではちょっと心無い行為だよなあ。まあ、確証はないので想像の世界でしかないが。
ちなみに5号馬は著しく太め残りであった。
そんなこんなでモザイクアートを楽しみつつ歩いていると(楽しみ方がキモいですって?)、シンザンゲートに到着である。確かにゆっくりあるくと10分以上はかかりそうだ。京都競馬場の駐車場ってやっぱり広いのう。
さて、たっぷり京都競馬場の直営駐車場の話をしてしまったが、もちろん京都競馬場付近には民間の有料駐車場は複数存在している。
淀駅周辺や納所交差点付近などにいくつか点在しているので、もしチャレンジしてみたい方は探してみるのも一手だ。
高校時代に3年間某イベント会場近くの民間の駐車場で呼び込みのアルバイトをした経験からすると、民間であればコインパーキングよりも、フツーのおばさんやおっちゃんが自宅の敷地でやっているようなところのほうがおススメだ。なぜかというと、電話での予約を受けてくれるところがあるから。店側からすれば売り上げの見込みが立ち、客側からしてもむやみに早く行く必要がないので、お互いによいシステムなのである。もし余裕があれば行ったついでにウロウロしてみて、そうしたところを探してみるのもよいだろう。
ただ、混雑日に行くのであればやはり京阪沿線の駐車場でパーク&ライドするのが無難だと思う。中書島から伏見桃山あたりは観光地でもあり、コインパーキングも多い。ほかの駅も含め事前にいくつか調べておくのがよいだろう。
というのは、京都競馬場の直営駐車場はさぞかし渋滞するだろうなあというのが何となく想像できるからである。2700台収容の中京競馬場第一駐車場で半分くらいしか入っていない開催日であっても帰りにはそれなりに渋滞をすることを考えると、淀のG1で8000台のほとんどが埋まってしまう日には・・・想像するだにおそろしいことである。
競馬場に車で行くときには「停められるんだろうか?」ということを気にしがちだが、本当におそろしいのは帰りの方であるので、車で行かれる際は知見のある方にきちんと取材をした上で、どこに停めるかを判断するのがよいと思います。
さて、今回もけっこう長くなってしまいましたが、京都競馬場レポート、次回からはきちんと敷地内に踏み込みますのでよろしくお願いいたします。
>>京都競馬場レポートその4へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
阪神競馬場 その1 ~阪神競馬場の歴史と私的な思い出~
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*京都競馬場に関する記事は以下にもあります。
京都競馬場 その1 ~淀の競馬の歴史と今~
京都競馬場 その2 ~京都競馬場 アクセス~
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