クランジ競馬場 その6 ~クランジ競馬場 アクセス~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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クランジ競馬場
クランジ競馬場の最寄り駅・クランジ駅のホーム

*クランジ競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方はクランジレポートその1からどうぞ。





 どうも。荷桁です。今回もクランジ競馬場レポートを続けて行くことにいたしましょう。



 今回はタイトルにありますとおり、クランジ競馬場へのアクセスについて、述べていければと思います。「いやいや、クランジ競馬場はもう廃止になったんだから、さすがにアクセスなんかどうでもいいでしょ」という声が聞こえてきそうですが、このブログはそんなことおかまいなしに、とにかく荷桁が見聞きしたもの、書いておきたいものを淡々と記すために運営されているブログなので、そのへんはご勘弁くだされ。


 まあ、クランジ競馬場に二度と行くことがない前提で、あらためてアクセスを見てみるというのも、なかなかオツなもんだと思いますよ。



 ってなわけでまいりましょう。競馬があった当時を思い出しつつ、クランジ競馬場へのアクセスでございます...






 はい。っつーわけで、クランジ競馬場へのアクセスの話を始めていこう。まずはクランジ競馬場の位置関係からだ。上にクランジ競馬場周辺の航空写真を用意した。執筆時点(2025年)ではまだ、真ん中にクランジ競馬場のコースもスタンドもしっかりと見えているが、何年か経過すると、まったく違う風景が広がっているだろう。



 ひとまず、航空写真でクランジ競馬場がどこにあったか分からなくなったとしても、とりあえずクランジ競馬場はMRT(シンガポールの地下鉄的なモノ)のクランジ駅のすぐ東側にあった、ということだけ覚えておけばOKだ。前回のレポートで、競馬場は99年にブキティマという場所からクランジに移ってきたという話はしたと思うが、郊外に移ってきたが駅直結でアクセスは良好!というのがクランジの長所であった。



 地図をガチャガチャしていただければ分かると思うが、クランジ自体はシンガポール島の北西部に位置し、マレーシアとの国境エリア、ウッドランズにも近い。まあだいたいシンガポール島北部のマレーシア国境に近いあたりには低所得者向けの団地が広がり、そういったところはシンガポールの中ではあまり良いエリアとはされていないのだが(それでも実際行ってみると治安や清潔さはまったく問題なく感じる)、クランジ駅周辺には住宅は少なく、競馬場をはじめとし、公園や浄水場、町工場といった何とも言えない施設が多い。今後、競馬場の跡地は住宅開発される想定とのことで、競馬場があった頃とはまた違った感じの街に今後はなるのだろう。




シンガポールのMRT路線図



 申し上げた通り、クランジ競馬場はMRTのクランジ駅直結だったので、当然、公共交通機関で行くのであればMRTが良いと言うことになる。


 こちらはシンガポールのMRTの路線図(一部郊外の新交通システムも記載アリ)だ。荷桁が初めてシンガポールを訪問した2006年の時点では、緑、赤、紫の3路線だけであったが、その後に黄色・茶色・青と開業し、今では6路線がある路線網となっている。



 クランジ駅があるのは赤色のNorth South line。日本語にすると南北線である。

 


MRTの路線図の一部



 赤色の路線は半円のような軌道で走っているので「南北線」というのは違和感があるが、実はシンガポールのMRTは赤の南北線と、緑の東西線が1987年に開業し、その次にできた紫の北東線は2003年開業と言うことで、最初の15年くらいは赤と緑しかなかったのだ。緑の路線は誰がどう見てもシンガポール島の南エリアを東西に貫く、まさに東西線だったので、まあ南の都心から北の郊外をつなぐ赤の路線は南北線としておくのがなんとなく分かりやすかったのであろう。


 今でも写真のように東西線と南北線の車内にはこの2路線だけが書かれた路線表示も多く、とりあえずMRTにおいては赤と緑を押さえておけばだいたいのところに行けると思っておけばOKだ。



 荷桁もクランジ競馬場へは毎回MRTで訪問していて、都心部から赤の南北線で直接クランジまで行くパターンも、緑の東西線で西へ進んでから南北線に乗りかえてクランジへ行くパターンも両方経験しているのだが、ここでは東西線と南北線を利用する後者の行き方をご紹介することにしよう。




ジュロンイーストからクランジまで



 緑の東西線を西に乗って行くと、途中、ジュロンイーストという駅があり(写真で4と書いてあるところ)、ここで赤の南北線に乗りかえということになる。南北線に乗りかえて5駅目がクランジ駅だ。




EZリンク



 では、さっそくMRTでクランジ駅に向かうことにしよう。



 荷桁がシンガポールを訪問していたつい数年前は、このEZ-Linkカードを持っていれば、公共交通機関への乗り降りはバッチリだったのだが、執筆時点でも、だんだんとクレカのタッチ決済などの方式に移行しているようで、何年か経ってこの記事を読んだ方は「うわ~EZ-Linkやんけ。古っ!」となっているかもしれないが、そこはご勘弁くだされ。




MRTの改札


 MRTの改札口はこんな感じ。ピッとカードでタッチすると、ゲートが開くという、日本と形は違えど、方式はほぼ同じ改札だ。




シンガポールのMRT



 ホームに行くと、MRTの車両がやってくる。架線はなく、日本の地下鉄にも多い、第三軌条(サードレール)方式をとっているぞ。昔はホームドアは普及していなかったが、今はたいていの駅にホームドアがあって、日本の地下鉄とほぼ同じ感覚で利用できる。




MRTの車内



 MRTの車内はこんな感じ。車両にもよるが、一部椅子がない一画があるのが都会っぽい感じ。車内は冷房も効いていて快適だ。




ジュロンイースト駅



 しばらく行くと、ジュロンイースト駅に到着する。先述のとおり、ここが東西線と南北線の乗換駅なので、ここで赤の南北線に乗りかえということになる。あまり階段を乗り降りしなくていいよう、うまいこと向かいのホームで乗り換えられるようになっているようで、便利である。




ジュロンイーストからクランジまで



 ジュロンイーストからクランジまでは先ほども申し上げた通り、5駅ほどだ。




MRTからの車窓



 ジュロンイーストからクランジまでは基本的に郊外の団地の間を抜けていくようなイメージ。香港やマカオほどごみごみしている感じはないが、日本ではなかなかない大きさのマンションやアパートがボコボコあるので、シンガポール慣れしていないと「ほえ~」という感じになるだろう。




シンガポールMRTの車内の光景



 車内はこんな感じ。赤の南北線は郊外を走る区間が多いので、東西線の車両に比べると気持ち座席も多い感じかな。




クランジ競馬場駅に到着



 さて。そんなこんな車窓を眺めていると、クランジ駅に到着だ。




クランジ駅のホーム



 クランジ駅は高架駅なので改札に行くにはホームから下に降りる必要がある。




クランジ競馬場のコンコースに降りる

クランジ駅のコンコース



 クランジ競馬場のコンコースは競馬場の最寄りだけあって、かなり広々としている。改札もやたら大量に並んでいて、競馬客に備えている感じだ。




クランジ競馬場へ向かう

クランジ競馬場へ向かう



 改札を出ると、シンガポールレースコースはAという出口に向かうべしと書かれている。ここではクランジ競馬場ではなく、シンガポール競馬場なのね。




クランジ駅と接する入場門



 駅にはこんなものもあったので一応見ておこう。ちょっと見づらいが左側に競馬場がありAという出口から、スタンドの方へ向かえる感じになっている。駅の反対側のCという方には、路線バス乗り場とかがいろいろある感じだ。BとDはなんかよく分からん感じだ。Dとか出ても何もないやんけ。D出てどこいくねん。




クランジ競馬場へ向かう



 まあAとかBとかを覚えていなくても、とりあえず競馬開催日には大量の競馬オヤジたちがいるので、その流れについて行けば問題なく競馬場まではたどり着ける感じであった。




クランジへのバス路線

クランジへのバス路線



 ちなみに、Cの方には先ほど申し上げた通り路線バスの乗り場もある。基本的にシンガポールの路線バスはMRTの駅と駅をMRTとは違う感じで結んでいることが多く、このクランジからの路線バスも様々な駅に通じている。都心からクランジまで一本で来られる系統も多く、場所によっては、変にMRTを使うよりもバスの方が楽だわ、というところも多かったのだろうな。こうしたマニアックなバスでのアクセスを試す前に競馬場が廃止になってしまったのがちょっと心残りである(競馬場オタク特有の感覚なのでご容赦ください)。




あらためてクランジ競馬場へ向かう



 とまあ、そんな感じでバスのあるC出口方面に寄り道してしまったので、あらためてA出口の方へ向かうことにしよう。



 ちなみに、クランジの駅にはけっこう売店や軽食の店があったりしたぞ。晩年のクランジは食事処もだいぶショボくなっていたので、こういうところで買ったり食べたりしてから競馬行く、という方も多かったろうな。




クランジ駅から競馬場へ向かう



 ・・・ってな感じで寄り道しているとキリがないので、とりあえずA出口へスタスタ向かう。




クランジ競馬場の入口



 この階段と言うか、段差みたいなところがA出口と思われる(ちがったらゴメン)。




クランジ競馬場のゲートに向かう



 A出口を出ると、そこはもうクランジ競馬場の入場門前のエリアだ。




クランジ競馬場のゲート



 はい!という訳で、A出口を出てからはすぐ、クランジ競馬場の入場門にご対面~という感じである。さすがに駅直結の競馬場ということで、クランジ駅まで着ければ、まあ迷うことのない作りになっていて、本当、こんな便利な競馬場が無くなっちゃったというのが今でもやっぱり悔やまれますのう・・・。



 まあ、いろいろ思うところはありますが、ひとまずクランジ競馬場へのアクセスはこんな感じでございます。行ったことある方は懐かしんでいただき、行ったことない方は「こんな感じだったのねー」と追体験していただければ幸甚でございます。



 次回はシンガポールはクランジ競馬場の入場門あたり中心に見てまいりますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。



 


>>クランジ競馬場レポートその6へ





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