そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

佐賀競馬場　その２３　～Wi－Fiが飛ぶスタンド１階～

そこに競馬があるから > 佐賀競馬場 > 佐賀競馬場　その２３　～Wi－Fiが飛ぶスタンド１階～

佐賀競馬場にご到着

＊佐賀競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は佐賀競馬場レポートその１からどうぞ。

　さて、佐賀競馬場レポートのつづきでございます。

　神埼駅からバスに乗って、２０１４年以来、約３年ぶりに佐賀競馬場にやってきた訳でございますが、入場ゲートをくぐってみた感じ、そう大きく何かが変わったと言う感じもない。

　とは言え、３年間の間にも佐賀競馬場ではスタンド耐震化などの話が出ており、このレポートを書いている２０１７年の夏も１階部分の耐震補強、さらには分煙化などの工事が行われているとの情報が入っている。

　工事の規模によっては、これからのレポートは全然現地と違うということになってしまうかもしれないが、ひとまず２０１７年春の佐賀競馬場の様子ってこんなんだったのね～と、ゆるくご覧いただけますと幸いです...

　さて、そんな佐賀競馬場だが、スタンドは３階建てになっている。ここ以外には食堂などの建物はあるが、観戦スタンドのようなものはないので実質この３フロアが佐賀競馬場のスタンドのすべてということになる。

　見てのとおり、構造は非常にシンプルなので、以前訪問した際のレポートでもひととおりまわってはいるのだが、今回もスタンドの１階から順番にぐるっと見ていければと思う。

　というわけで、あらためてスタンド１階だ。

　図を見ると通路が田の字型になっているように錯覚するかもしれないが、一番上の通路は実質屋外になるのでこの図はやや不正確である。

　投票所は表示があるとおり、下の２箇所しか稼働しておらず、ざっくり、中央を通る十字のコンコースと階段がある側下の方の通路が人が多いエリアと言える。また、右半分の多くが禁煙室となっているが、部屋として独立はしていないので、あしからず。

　以前の訪問時と大きく変わったのは、まず、Wi－Fiが利用できるようになったことか。１階だけというのが残念だが（指定席フロアでも使えるようにしてほしいわな）、スマホやタブレットのユーザーの方にはありがたい施策と言えよう。

　今後の工事次第でエリア拡大なんてこともあるかもしれないので、興味がある方は佐賀競馬場のウェブサイトかなんかで最新情報をご確認くだされ。

　あと、大きな変化は有料指定席の売り場が変わったことだ。

　かつてはスタンド１階の４コーナー寄りのところの薄暗い壁のところに設置をされていたが、現在は中央寄りの明るい場所に自動販売機の形で設置をされている。

　詳細は指定席のところで再度きちんとやろうと思うが、とりあえず、場所が変わったというところだけでも知っておいていただければと思います。

　そのほかの部分はパッと見、あまり変わっていないような気がする。

　平常運転の佐賀競馬場という感じだ。長身で有名な予想屋「ヤング」のブースも変わらず稼働中である。

　４コーナー寄りの禁煙ゾーンも相変わらずいい感じだぜ。佐賀競馬場は画面の前にベンチがしっかりと置かれている傾向にあるのがスバラシイ。似たような空間はゴール板寄りにもあるぜ。

　ちなみに、佐賀競馬場の人は偉そうに禁煙ルームなどと偉そうなことを言っているが、分煙のレベルとしてはこの程度である。地方競馬場だとほかに金沢競馬場もこんな感じだったような気がする。気持ちは分かるが、さすがにこれは分煙を期待しているお客の方もズッコケてしまうだろう。スタンド改修を機に、分煙を進めるような話もあるので、きちんとしてほしいところである。

　さて、そんなツッコミを入れつつ移動。メインのコンコースにある、第一投票所も大きな変化はなさそうだ。

　そのままコンコースをまっすぐ進んで、ゴール板寄りの第二投票所へ。窓口の数の関係か、こちらのほうがやや人が多い気がする。こちらも相変わらずの鉄火場感だ。

　ちなみに、ちょっと注視しないと意外と見過ごしてしまいそうになるが、スタンド１階にはこのように使われなくなった穴場が残っている。もし今後、佐賀で大きいレースがあったときのために、稼働できるようになっているんだろうか・・・？

　そしてゴール寄りまでコンコースを歩くと、このベンチの並ぶ空間。荷桁が佐賀競馬場の中でも気に入っている空間だ。

　この常連爺さんたちの溜まり場っぷり。実に素敵である。

　この空間を維持すべく、どんなに改修を重ねても画面＋ベンチの空間は大事にしてほしいものであるのう。

　さて、そのまま歩みを進めて、第二投票所を挟んだ反対側までやってきたが、こちらもあまり変化はなさそうである。パドックにもっとも近い投票所なのでこちらも比較的賑わいがあるゾーンだ。

　こちらには予想屋「リーダー」のブースがある。１階にはこのリーダーと、先ほど出てきた「ヤング」の２軒が予想屋として存在しているぞ。

　一応、これで１階の主だった部分は一周したことになる。まあ、トータルではあまり変わっていないという結論でよいだろう。

　さらに、スタンド１階にあるものをおさらいしていくことにしよう。

　こちらは地方競馬場の中でもオールドスタイルを貫いている湯茶接待所だ。訪問時も現役で稼働していたぞ。

　湯茶接待所自体はほぼすべての公営レース場にあるが、大体は自動で水ないしお茶が出てくる機械タイプである。しかしここ佐賀競馬場は以前にもご紹介したとおり、婆さんが人力でお茶を入れてくれるというレアなタイプの接待所である。

　尚、この接待所は場内に２か所あるが、座っている婆さんはいずれもあまり愛想がよくないので、飲み終わった後に「ごちそうさま」的なことを言っても何も返事はない。耳が遠いだけかもしれない。

　こうして味のある配管も元気にギラついてくれていてうれしい限りだ。ああん、こういうの大好き（はい、そうです。変態です。）。

　ちなみに、こんなのも見つけた。

　きっと昔は上から、佐賀、荒尾、中津だったのかなあ、と思うと、涙が出て来るぜ。ひとつ、またひとつと廃止になってしまい、残り１つとなっても、それでも踏ん張っていた甲斐があったねえ・・・。

　やや湿っぽくなってしまいましたな。

　ちなみに、佐賀競馬場はお子さんの利用が多いのか、けっこう落書きが多くて面白い。よく分からないキャラクターが散見されるのも興味深いな。皆さんも注意深く壁を見て歩いてくだされ。けっこうありますよ（誰もそんなもん見たくないっつーの）。

　さて、っつーわけで佐賀競馬場の１階を久しぶりにウロウロいたしました。

　次回はこの流れで２階に上がりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。