日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > コラート競馬場 > コラート競馬場 その3 ~コラートという街~
コラートの中心市街地
*コラート競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はコラート競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。引き続きコラート競馬場レポートを続けてまいりますのでよろしくお願いいたします。
前回のレポートでバンコクからコラートまでの道中の様子をご紹介いたしましたが、よほどタイに詳しい方でもない限りは、コラートという街がどんな規模感でどんな雰囲気かというのはピンとこないと思いますので、このレポートではコラートの街をブラブラした様子をご紹介できればと思います。なかなか競馬場までたどり着きませんが、まあそこはそういうブログだということであしからずご了承くだされ。
さて。それでは見ていきましょう。イサーン地方の競馬場がある街、コラートとはいったいどんな雰囲気の街なのでしょうか...
っつーわけで、コラートの街をざざっと見ていくことにしよう。ふたたびGoogleMap先生を設置したので、とりあえずコラート(ナコーンラーチャーシーマ)の位置関係を把握しておいてくれたまへ。
前々回のレポートでも少し触れたが、コラートはイサーン地方にある、正式名称「ナコーンラーチャーシーマ」という地方都市の愛称である。まあこのブログではコラートで統一するので、あまり小難しく考えずバンコクからけっこう離れた内陸にコラートという競馬場がある地方都市があると理解していただければここではOKだ。
コラートがあるナコーンラーチャーシーマ県(ややこしいな)は面積が広いこともあって、200万人以上の人口を抱えているが、その中心都市コラートは文献によって違うがだいたい人口20万人弱くらいの中規模な都市という感じである。規模感としては以前に訪れて、こちらも競馬場があるチェンマイに近い感じだが、チェンマイの方が観光地だけあって、いくぶん華やかな雰囲気という感じがするぞ。
タイはバンコクだけが突出して栄えていて、地方都市はおしなべてショボいというのが定説だが、それはコラートとて同様である。工業や軍事という意味で、コラートはこの地方の要とも言える街なのだが、いかんせんトータルでは農業県、かつ圧倒的車社会ということもあり、観光客にとってはほとんど面白味がない都市になっている。荷桁も競馬場がなかったらコラートという街には死ぬまで行かなかったであろう。旅打ちというのはこういう未知の都市との出会いをももたらすものなのである。
では実際にコラートの街を見ていくことにしよう。申し上げた通り、荷桁は今回、コラートの中心市街地にある、その名も「コラートホテル」というホテルに滞在した。わりとリーズナブルなホテルだが、市街地の便利なところにあり、比較的綺麗で朝食ビュッフェもあるので、まあ無難にいい宿であった。
コラートホテルの向かいには、KLANG PLAZAというショッピングセンターがある。調べてみると同じKLANG PLAZAという名前でいくつかショッピングモールがあるようなので、それぞれを混同しないようご注意くだされ。コラートにはKLANG PLAZAに限らずけっこういろいろなショッピングモールがあり、そこが市民の憩いの場になっているようである。日本の車社会の地方都市と似たよな構図ですな。
ちなみに、こちらのKLANG PLAZAはホテルの向かいということもあってか、モーターサイ(バイクタクシー)やトゥクトゥクが客待ちしていた。あまり観光客が多い街ではないので、流しのトゥクトゥクやタクシーなどはそこまで多くない。客待ち系のトゥクトゥクはぼったくりが多いので、あまりに観光客感を出すと多少多めにとられる可能性はあるかもしれないが、それでもバンコクよりだいぶ相場は安いので、きちんと交渉しながら利用すれば、市中をちょいと移動する分にはいいと思う。
市街地中心部にはこんな感じの食堂もちょいちょいあり、深夜まで営業している店もあるので、食うものというのはそんなに困らなかった。その分、屋台はそんなに多くない印象である。ショッピングモールも含めて、常識的な時間であれば、まあ何かしら食うものはあるという感じであった。
とりあえず、ホテルに着いて、翌日に競馬場に行く前に市内をぶらつくかということで、トゥクトゥクで疾走した。行った季節が乾季だったので、夕方以降は比較的過ごしやすいぞ。
コラートの中心市街地はこんな感じの街並みが続く。一応、旧市街地はチェンマイのようにお堀で囲まれていたりもするのだが、街並み自体にはあまり風情がある感じではなくよくあるタイのこじんまりした市街地という感じだ。当然の頃ながらバンコク的な摩天楼は皆無と言ってよいだろう。
そんなコラートで一番の観光スポットと言えばこちらの”タオ・スラナリ像”である。
いきなりタオ・スラナリ像と言われても普通の日本人は「どちら様でしょうか?」となってしまうと思うので、簡単にご説明すると、タオ・スラナリは見てお分かりのとおり女性である。名前はモー夫人で、タオ・スラナリは称号。実在した人物である。19世紀にコラートがラオス軍に攻められたときにこのモー夫人の活躍でラオス軍の撃退に成功したとのことで、時のタイ国王、ラーマ3世にその功績を称えられ、「タオ・スラナリ」の称号を与えられ、今もこうして像になって市民に敬愛されているのである。今は神格化され、合格祈願や開運などを祈願する参拝者が日々訪れるコラートのパワースポットになっているのだ。
タオスラナリはこんな感じで、タイによくある仏像などと同じように、市民からお供えをされて拝まれている。
ちょうどタイが卒業式シーズンだったようで、それっぽい恰好をした学生とその家族、みたいな人たちが参拝して記念撮影をして、というような様子も見受けられた。
タオ・スラナリ像の近くはこんな感じでお堀になっていて、なかなかいい感じだ。とりあえず、コラートに来てこのスポットに行かないのはさすがにアレなので、競馬目的とはいえここくらいは訪問してみてくれい。
ほか少し郊外に行くと、こうしたお寺もある。バンコクやチェンマイの観光名所的なお寺に比べたらワンパンチ欠けるが、まあ、時間があればこうしたところをブラブラするのもタイらしくて一興だ。こちらのお寺はワットサラロイ。タオ・スラナリの遺髪がおさめられているというタオ・スラナリ関連寺院である。
食べ物の話も一応しておこう。コラートの名物料理と言えば、こちらの”パットミーコラート”が有名である。日本語訳すると”コラート風焼きそば”となろうか。パッと見、いわゆるパッタイに見えるが、この地方特産の米麺を使っていて、具材や味付けもけっこう違うぞ。辛くもなく、クセもあまりないので、わりとハードルが低いタイ料理だ。こちらもコラートに行かれた際には是非ご賞味を。市中のレストランでも出している店が多いぞ。
さて。そんなわけで、コラートの街のご紹介でございました。
まあ、見ていただいて何となくお分かりと思うが、バンコクやチェンマイと比べるとマジでこれといった見どころが少ない街で、正直、競馬が目当てであれば、そんなに頑張って観光などしなくても問題ない街である。勿論、タイの田舎町に興味がある方はじっくり掘り返してみてもよいとは思うが、そのへんは自己判断でお願いできればと思います。
これでコラートまでの道中、コラートの街の様子をご紹介いたしましたので、次回のレポートではいよいよこの旅の目的地であるコラート競馬場に行ければと思います。ゆるゆるな更新になりますが、引き続きお付き合いをいただけますと幸いです・・・。
>>コラート競馬場レポートその4へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場 その1 ~再びバンコクへ~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その1 ~タイからのニュース~
チェンマイ競馬場 その1 ~いざチェンマイへ~
フートー競馬場 その1 〜さらにベトナム競馬へ〜
セランゴール競馬場 その1~いざマレーシア競馬~
ペナン競馬場 その1 ~再びマレーシア競馬へ~
PR
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
(11/30)
(10/22)
(08/15)
(08/14)
(10/23)
プロフィール
HN:
荷桁勇矢
性別:
男性
職業:
若隠居
趣味:
逃げ
このブログについて
このブログは「そこに競馬があるから」といいます。
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
ツイッター:
https://twitter.com/YuyaNigeta
note:
https://note.mu/nigetayuya/
Flickr:
http://www.flickr.com/photos/nigeta/
競馬本紹介ブログ始めました。
荷桁勇矢の競馬本ガイド
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
ツイッター:
https://twitter.com/YuyaNigeta
note:
https://note.mu/nigetayuya/
Flickr:
http://www.flickr.com/photos/nigeta/
競馬本紹介ブログ始めました。
荷桁勇矢の競馬本ガイド