フェアグラウンズ競馬場 その4 〜んでもってマルディグラ〜 そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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フェアグランズ競馬場 パドック
フェアグラウンズ競馬場 パドック


*フェアグラウンズ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。




 さて、ニューオーリンズはフェアグラウンズ競馬場のレポートも4回目を迎えました。

 冒頭の写真は、フェアグラウンズ競馬場のパドック。いつもであれば最初の方にパドックを紹介するのだが、今回はパドックで締めよう...

フェアグラウンズ競馬場


 フェアグラウンズ競馬場のパドックはスタンドのすぐ裏手にある。
 ガルフストリームパーク同様、スタンドからも、すぐ脇からも見やすいデザインで、すこぶる賑やかしい。




 馬房っぽいものがついている。ここで待機していて、レースが近づくと周回を始めるのである。



フェアグラウンズ競馬場


 写真のように、騎手や馬主が談笑しながら立っているのもアメリカンスタイルで、いい感じ。日本の騎手は多くが無表情だし、パドックに来るまでゆっくりしているし、出てきても気だるそうな感じなのだが、アメリカの騎手たちは実によくしゃべる。
 会話の内容が理解できたらひょっとかすると馬券の役にも立つのかも知れないが、全然聞き取れませんでした・・・。


 実は訪問した日はこれまた狙ったわけではないのに「フェアグラウンズ・ハンデキャップ」なるG3が行われる日だったのだが、さすがにここまで来ると知っているような騎手もいなかった。



フェアグランズ競馬場

 この競馬場でちょっとおもしろいのはパドックを周回した馬がコースに出る際に地下通路などに潜らず、そのままスタンド内をつっきっていくことだ。


 写真でいうと、誘導馬の向かうところに、スタンドからコースへつながる通路がある。そこを馬が通るときだけ、ロープが張られ、人が行き来できないようになるのだ。
 人が多いときはやや通行に難儀するが、それもまたよし。


フェアグラウンズ競馬場


 通路内はこんな感じ。きっと地下通路などがあったほうが、何かといいのだろうけど、伝統ある競馬場だけに、古くからのスタイルが生きているのはいいことだと思います。


 最後が少し駆け足になりましたが、いかがでしたでしょうかフェアグラウンズ競馬場。古い競馬場ではありますが、陽気で楽しい競馬場です。現地のみなさんに混じって、思いっきり騒げます。ニューオーリンズ観光の際に開催していたら是非足を伸ばしてみてください。



 さてここまでは競馬場レポートですが、この時期のニューオーリンズで「騒ぐ」と言えば、忘れてはならないイベントがあります。

 そう!「マルディグラ」です!
 
 マルディグラ、とはカトリックの年中行事に由来する祭りである。カトリックには四旬節という、イエス・キリストの受難に心をはせるために行う食事制限(具体的には食肉の禁止など)をしたり、快楽を自粛したりする禁欲期間がある。そんな四旬節に入る直前に「自粛の前だからぱーっと騒ごう!」というお祭りがマルディグラである。(厳密に言うと、マルディグラとは四旬節に入る直前の日のことをいうのだが、観光ガイドなどはお祭りしている期間自体をマルディグラとざっくり呼んでいることが多い。)

 マルディグラのお祭りはいろいろな街にあるのだが、ニューオーリンズで行われるそれは特に有名で、リオのカーニバルにも並び評される規模をもっているんだそうな。

 *ニューオーリンズ・マルディグラという項目がウィキにあるので、詳しくはそこを読んでください。


 んで、2009年のマルディグラは2月24日だったのだが、荷桁がフェアグラウンズ競馬場に訪問した2009年2月3日はちょうどマルディグラの3週間前のパレードの日に当たったのである。

 実は荷桁もSもマルディグラなんてお祭り、着いて観光案内所で聞くまでまったく知らなかったのだが(これマジで。知っていたら、24日前後に行ってます)、この偶然にのっからない手はない。

 というわけで、この日の夜は市内中心街でマルディグラのパレードを見物したのである。


マルディグラ

マルディグラ

マルディグラ


 これがほんとにバカで卑猥でおもしろい!

 このお祭りは基本的に「ヒョー声」を上げながら、仮装や張りぼてを引き連れたパレードの人たちと共にバカ騒ぎをするだけのお祭りである。
 写真のようにおかしな人々や、楽団、そして卑猥な張りぼてがどんどん通るので、音楽に合わせて踊ったり、一緒に奇声を発していればOKである。




 ときおりパレードの人たちからこんなビーズがばらまかれる。マルディグラに来たらこれをゲットするんだと現地人が言っていた。確かに、みんな先を争ってばらまかれたビーズを取りに行くのだが、これを身につけると何があるのかとかはよくわかりません・・・。

 
 いやしかし、こんなバカなお祭りがある土地だから、競馬場もあんな感じなのだな、とはっきり分かった気がする。

 やはり競馬場はその土地を写す鏡だ。めちゃくちゃバカな国だけどめちゃくちゃおもしろいなあアメリカ。






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