日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > ルイジアナダウンズ競馬場 > ルイジアナダウンズ競馬場 その3 〜クォーターレース〜
ルイジアナダウンズ競馬場のパドック。雨が強すぎてどの馬もパドック周回していなかったが。
*ルイジアナダウンズ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。
さて、雨の強い、ルイジアナダウンズ競馬場の続きです。
初回に述べた通り、荷桁は車のトラブルで到着が遅れ、ルイジアナダウンズでのレースのほとんどを見逃してしまった。しかし、運良く見られたレースというのが、実は非常に珍しいレースで、これは是非ともご紹介しておきたいレースなのである。
その珍しいレースとは「クォーターレース」。クォーターが指す意味は1マイルの4分の1。そう、なんとこの競馬場には400メートルという距離のレースがあるのです...
400メートルのレースってなんだ?そんなの一瞬で終わりじゃないか!と思われるかもしれませんが、そのご指摘はある意味大正解です。本当に一瞬で終わるのですから。
ただそんな競馬でもれっきとした競馬でちゃんと馬券も売りますし、歴史をひもといていくと非常に伝統があるレースなのです。
アメリカ競馬の歴史については、ガルフストリームパーク競馬場レポートにてざっくりご説明したのだが、そのときにクォーターレースの成り立ちについても少し言及した。
ざっくり復習と補足をしておこう。イギリスのように競馬場を作って、きちんとしたルールで競馬が行われるようになる前のアメリカでは、そのへんの馬(農耕とか輸送に使う馬)を道路で走らせるような競走が人々にとっての「競馬」だった。これがクォーターレースの原型である。
クォーターレースに使われる馬はクォーターホースと言って、開拓期にヨーロッパから持ち込まれた馬と現地の馬が適当に交雑されて作られた馬で、アメリカでは非常にポピュラーな馬種である。ロデオなんかもこの馬が使われる。
クォーターホース(多分)
サラブレッドと比べるとやや、小型で筋肉質であるとされるが素人目にはよく分からない。このクォーターホース、長い距離を走ることにかけてはサラブレッドには歯が立たないが、400メートル以下の距離となると話は別。爆発的な瞬発力でもってサラブレッド並のスピードで走るのである。
つまり、アメリカで育まれた馬を使った、アメリカで育まれた競馬文化が「クォーターレース」と言える。実はアメリカに来たらこれこそ見なければならないレースなのだ。
現在クォーターレースはちゃんとした競馬場で南部を中心に脈々と行われている。
American Quarter Horse Association という組織もあり、公式サイト内ではクォーターレースに関する情報ものっている。
★サイトURL: http://www.aqha.com/
と、いうわけで、クォーターレースのざっくりしたご説明は終わっときます。まあ細かい歴史は置いておいても、アメリカには400メートルのレースがあるんだよ、ということさえお分かりいただければOKですから。
んで、そんなクォーターレースを見た訳です。馬券予想はさっぱり分からないので、ひとまずオッズを見て適当に買ってレースを見物。
写真を何枚か撮ってみたのだが、これではいくらクォーターレースだと言われてもさっぱり分からないであろうな。
というわけでいろいろ探してみたら、晴れた日のルイジアナダウンズ競馬場で行われたクォーターレースの動画がYouTubeにあったので張っておきます。 こんな感じです。あっと言う間ですが、けっこう面白い。
ルイジアナダウンズでは普通の競馬に混じって、1日いくつかのクォーターレースが行われていることが多い。
とは言っても、ルイジアナダウンズは比較的新しい競馬場で、クォーターレースでもって育ってきた競馬場ではなく、なんとなくクォーターレースを採用している後発の競馬場である。いわゆるメッカではない。
コテコテのクォーターレースといえばやはり、アリゾナやテキサスの内陸部にある競馬場になる。今回は都合がつかなくて訪問できなかったが、いつかはそんな競馬場を車でまわってみたいものである。
さて、そんなこんなでアメリカ競馬訪問記はこの競馬場で終わりです。
フロリダーテキサスまでの道すがらで4カ所の競馬場を訪問しました。毎度の事ながら、それぞれの競馬場に個性があって面白いものです。
アメリカという国は空気感や景色は魅力的ですが、観光スポットは大都市以外はあまり無い国。是非とも観光の合間に競馬場訪問を入れてみてはいかがでしょうか・・・。
ルイジアナダウンズ競馬場 アクセス・宿泊:
車でのアクセス以外はおすすめできません。地図で見ると周囲に鉄道路線もありますが、ほとんど駅はありません。ボージャーシティーの中心部からも離れているのでレンタカーもしくは市中心部からタクシーで行くのが無難でしょう。
市中心部からはイーストテキサスストリート(州道79号・80号)を東にまっすぐです。
空港はシュリーブポート・リージョナル・エアポート、シュリーブポート・ダウンタウン・エアポートの2箇所が近いです。空路の都合のいいほうで。いわゆる大都市からアクセスしようと思うとダラスかヒューストンから車で行くのがいいのではないでしょうか。ただし荷桁がやったようにヒューストンから往復するのは長距離運転になるので、複数人で交代で運転できる場合を除いては危険なのでおすすめできません。
宿泊に関しては、ボージャーシティ周辺のホテルか、モーテルが無難です。カジノリゾートみたいな宿もあります。
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