日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > ロイヤルターフクラブ競馬場 > ロイヤルターフクラブ競馬場 その6 ~いきなりの締め切り前発走~
ロイヤルターフクラブ競馬場
*ロイヤルターフクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルターフクラブ競馬場レポートその1からどうぞ。
さて。今回もロイヤルターフクラブ競馬場(ナンルーン競馬場)レポートでございます。
前回のレポートでついに場内に踏み込み、いよいよ第一レース発走という時刻が近づいてまいりました。細かい話はさておき、まずはロイヤルターフクラブ第1レースの模様を見てまいりたいと思います...
この日の第1レース発走時間は昼の12時25分。そこから35分刻みで10レースというスケジュールだった。
時計を見ると、締め切りまではまだ10分ほどという時間だが、何故か既に全馬ゲートインが終わっている。このへんのタイミングがよく分からないな・・・。
ゲートインをしてからじーっと待ち続ける馬たち。日本のサラブレッドだったら我慢しきれず暴れる馬も出てくるかもしれないが、タイの馬たちは慣れているのかおとなしく待ち続けている。こういうカルチャーなんだと言ってしまえばそれまでだが、競馬もところ変わればやなあ。スイープトウショウとかタイにおったら苦労しただろうに。
どうでもいいがこの競馬場のスターティングゲートは日本のJRAのどこかの競馬場で使っていたものの寄贈か払い下げっぽいな。思いっきりJRAって書いてあるがな。
さて。馬たちがおとなしくゲートで待っている間に締め切り時刻が近づいてくるが、オッズは目まぐるしく変わっていく。何となく耳をすませると先ほど通ってきた穴場の方もどやどやと盛り上がっているようだ。どうやらタイの競馬場もアジアによくあるパターンで締め切り前にオッズが激しく動く競馬場のようだ。
ふとスタンド上段を見ると、こんなところにも穴場があった。日本だとレースが見える位置に投票所ってあまりあるイメージがないが、さすがに自由な感じやね。オッサンたちが穴場からオッズ表示をじっと眺めながらバタバタと馬券を買い求めている。オッズの変動を観察しながら買いか否かを見極めるのがこちらの玄人のやり方のようだ。
さて、そんな訳で、まだ競馬オヤジたちはガンガン馬券を買っていて締め切りには幾分余裕があるし、それなら見などせずに試しにテキトーな単勝でも買ってみるかな、などと思っていたら、突如場内アナウンスで実況らしき男性が
「マーォラーォ!!アラレー!!」
と、大声で叫び出したのだ(荷桁の耳にはそう聴こえた)。
すわ何事!?と思って周りを見て見ると、スタンド内部から一斉に競馬オヤジたちがスタンドの観戦スペースへと飛び出してくる。慌てて走路を見ると、発走予定時刻まではまだ6~7分あるはずなのだが、見てのとおり、各馬スタートしているではないか!
「なんで締め切り6分前にスタートしとんねん!!」と、一人でツッコミを入れてみるが、周りのオッサンたちは特にどうといった感じもなくワーワーと馬たちに声援を送っている。どうやらバンコクでは締め切り6分前にスタートしちゃうというのはよくある話のようだ。もはや日本の常識でツッコんでみたところで特に意味がなさそうな領域なので深く考えるのはやめておくが、それにしても締め切り前発走なんて機会損失が発生しまくりそうなよく分からないシステムをよく取り入れてるよなあ・・・。。
発走予定時刻はあくまで予定。走り出したとき、それが締め切りなのさ・・・と言われたらそれまでではあるが・・・。
第1レースは1200m戦(っつーかこの日は全レースが1200mレース)。左回りコースの2コーナー付近をスタートした各馬はバックストレッチを使ってポジション争いをしていく。
ビジョンでは3台のカメラで馬群を追っている。カメラワークへの力の入れっぷりは日本の競馬場より進んでいる感じがするな・・・。まあ日本のカメラワークもバクチの対象として自分の買っている馬がどのへんにいるのか確認するという意味では悪くないのかもしれないが、もっとこう、視覚的に楽しめる見せ方、というのもあっていいよね。
1200m戦にしてはややバラバラとしているが、各馬3コーナーに入っていく。
このあたりで裏手の穴場付近にいたオッサン連中もあらかた外に出終えて、馬に対してワーワー叫んでいる。マレーシアや香港のオッサンたちもかなり叫んでいたが、タイもタイですごいぞこれは。
さて。そんなん言うてる間に、各馬、4コーナーを回って直線に入る。特に意味なくジリジリと前方に移動してしまうオッサンも散見される。荷桁もよくやってしまいます。
場内のボルテージもアゲアゲ笑
タイ語だから何行ってるのか分からないが、皆さん大声で叫びまくり。
抜けているのは緑の勝負服、10番の馬だ。
すると観客たちは何故か10番の馬の騎手の名前らしきものを大声で連呼しはじめる。飲み会のコールのように拍手を伴いながら、直線勝ち切るシーンに声援を送るのだ。なんやねんこのカルチャーは笑
日本でもG1でゴールしたあとにユタカコールが起こったりということはあるが、タイでは平場の1レースの、しかもレース中からコールなのだ!!おもろいやんけ!!
コールされる中、10番が先頭で余裕のゴール。
離れた2着争いは9番と1番の僅差の争いということになった。
ちなみにどうでもいいが、ゴール板の上にあるデジタル時計は「12:19」を示しているでしょ?発走予定時刻は12:25ですからね。荷桁が言っているのがウソじゃないってことがお分かりいただけるでしょ?
レース後は大ビジョンでスローVTRも放映。わずかに10→1で決着したようだ。差がつきすぎて面白くない訳でもないし、ちゃんとこうしてスローVTRを流してくれたりもして、なかなかきちんとした競馬場じゃないか。ここまでちゃんとしているのに、なぜ発走時間前に発走してしまうのか・・・!!まったくもってよう分からん!!
勝ち時計は1分12秒94。日本の芝1200mのレースから考えると2~5秒くらい遅いイメージになるが、まあ、これも思った以上にちゃんとしていると言ってしまってよいだろう。
YoutubeにこのレースのVTRが置いてあったので一応ご参考までに設置しておこう。残念ながら場内の叫び声は聞こえないが何となくレースの雰囲気などはお分かりいただけると思う。
レース終了後は、当然のことながら出走各馬が引き上げてくる。
どうやら馬道がスタンドの中央部付近にあるようで、わりとスタンド前を通ってくれるので、見ている分には楽しいぞ。
現地オヤジたちは次のレースの予想を始めだす。この競馬オヤジの切り替えの早さもアジアでは共通って感じやな。
ぼさーっと馬を見ていると1レースの勝ち馬がやってくる。
そして記念撮影。一応こういうことをちゃんとするのも同じなのね。
さてさて。そんなわけで場内に足を踏み入れたと思ったら、いきなり1レースから発走予定時刻前にスタートしてしまうというパンチの効いた展開で始まってしまったロイヤルターフクラブ競馬場。次回以降もどうなるか不安ですが、この競馬場のレポートを続けてまいります・・・。
>>ロイヤルターフクラブ競馬場その7へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場 その1 ~再びバンコクへ~
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*ロイヤルターフクラブ競馬場に関する記事は以下にもあります。
ロイヤルターフクラブ競馬場 その1 ~タイからのニュース~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その2 ~バンコクという街~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その3 ~行くまでの攻防~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その4 ~「タイ人」の競馬場~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その5 ~いざ競馬場内へ~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その6 ~いきなりの締め切り前発走~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その7 ~スタンドの全体像を把握せよ~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その8 ~装鞍所からの本馬場入場~
ロイヤルターフクラブ競馬場 その9 ~ゲートインからゴールまで~
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