日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 名古屋競馬場 > 名古屋競馬場 その3 ~名古屋競馬場グルメ~
地方にありがちな湯茶接待所。親の手伝いか、少年が紙コップを補充していた。
*名古屋競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方は名古屋競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、早くも3度目を向かえてしまった名古屋競馬レポート。
地元だとついつい熱が入ってしまいます。
今回は場内を探検すると同時に、名古屋競馬場の場内で味わえるグルメを見ていくことにいたしましょう....
それではまずは場内の探検からはじめていこう。気になる予想屋さんのブースから。
名古屋は他の地方競馬同様、予想屋がまだまだ稼働中。その多くは笠松競馬場にも出現している。
「大統領」(=プレジデント)と「ダイヤモンド」という予想屋がいるのでどうせなら「東洋経済」とかいう名前の予想屋がいると、経済誌が大体そろうのにな・・・。(現在は両者とも廃業)
予想の販売価格は一回100円。店によっては一日700円で一日予想を売ってもらえる。基本的に3連単2点程度の予想にせねばならないルールがあるようなので、予想屋さんは相当買い目を絞った状態で販売しているので、買ったあとに抑えておいた方がいい馬などは口頭でフォローするのがよいだろう。
荷桁は比較的、名古屋では予想屋さんを活用する人なので、皆さんもおこしの際には利用してみてください。特にパドックで見る馬の変化や騎手のヤリなどは定点で見ている人のアドバイスが約に立つことが多いです。
さて、それでは次にタイトルにあるように名古屋競馬場のグルメの話に移ろう。
名古屋といえばひつまぶしや味噌カツなどのB級グルメの数々が思い浮かぶかと思うが、この名古屋競馬場でも多くのB級名古屋グルメを堪能することができる。
名古屋市内中心部にあった大型の工場が次々と閉鎖になり、そのまわりの居酒屋も衰退している名古屋の事情を考えれば、今や名古屋競馬場こそ、もっとも名古屋らしいB級グルメが堪能できる場所なのかもしれないな。
名古屋競馬場の飲食店はその多くが入場門の左右にずらりと並んで広がっており、食堂街のようになっている。
だいたいどこのお店も取り揃えているメニューは共通のものが多く、名古屋の公営ギャンブル場では王道である「串かつ」「どて煮」「おでん」などのメニューはだいたいのお店にある。あとはそれに加えて各店オリジナルのメニューがある、といった感じだ。
串かつもどて煮も店によって味付けや値段に大差はないが、食べ比べてみるのもいいかもしれない。
さて、そんな名古屋競馬場グルメ、まずはどて丼からご紹介しよう。
この地方で「どて煮」というと「とんちゃん」と呼ばれる豚の臓物を赤味噌で煮込んだもの。これをご飯にかけたのが、このどて丼だ。どて飯(めし)とも呼ばれる。
味ははっきりいって味噌の味しかしないが、豚のほのかなコクが感じられて美味だ。ちなみに言葉として、名古屋競馬場では、どて≒とんちゃん≒もつだと思っていただいて問題ない。
東海地区の公営ギャンブル場では非常にポピュラーな食べ物で、名古屋競馬場でも、だいたいどの店にも置いてあるメニューだ。
店先の鍋でぐつぐつ言っているどて煮をメシにかけるだけなので提供時間も早い。500円~550円くらいで供されている。ネギや七味などふるのもまたよしだ。
ちなみにどて丼は荷桁も大好物だ。この食いもんに文句言ったら殴るぞ。名古屋人はこれを滅茶苦茶に愛好しているので、まずいなどとは思っても決して言わないほうがいい。しかし、荷桁の聞き取り調査だと、はっきし言って名古屋の人以外は誰もこの食べ物をうまいと思わないらしいので、他の地方から来た方で口に合わなくても安心してほしい。
でも、これが美味いと思えないと、きっとあなたは名古屋に馴染むことはできない。これだけは言えよう。
続いても味噌系メニューから。味噌串カツ丼。
これもだいたいどこの店も供されているものだ。
通常、こんな感じで食べる味噌串かつの串部分を外してご飯にのせただけのもので、これも提供時間が早い。
味噌カツ丼より手間がかからず、かつコスパがいいということで、だらだら飲みながら競馬を見たあとのシメなどにもってこいだ。これも500円~550円くらいで供されている。
味噌がダメな方でも名古屋の雰囲気を味わいたい!という方は、スタンドにある「コーヒーショップ・イケダ」がいいのでは。
名古屋の喫茶店らしい場末感や地元のおじさんたちのコアな名古屋弁トークなどが存分に楽しめる。ホットドッグがイチオシ。
*残念ながらイケダは現在は廃業
さらに変わり種は喫茶イケダの隣にある「レストランあらぶ」か。
ここの看板メニューはその名もあらぶセット。
ラーメンと寿司のセットというありそうでない組み合わせで、なんと破格の650円。冬には冷たい寿司を食べた後にラーメンのスープを飲むと何故か妙に癒される。
ちなみにもう名古屋競馬からあらぶのレースは消えて久しい。このセットもいつまで味わえるか分からないぞ。
レストランあらぶイチオシの「あらぶセット」。こうして見ると、あぶらセットに見えてしまう
さて、そんな名古屋競馬場グルメ、いかがだっただろうか。まだまだ場内にはお店も多いので再訪時にまたレポートさせていただきます。
追伸:その後実際に行ってきましたので下記をご覧ください。
名古屋競馬場レポートその11(えびすや紹介)
名古屋競馬場レポートその12(大矢屋など紹介)
名古屋競馬場レポートその13(大島屋など紹介)
名古屋競馬場レポートその14(酒津屋など紹介)
さて、長々と紹介してきた土古の競馬だが、正直、もう先は長くないだろう。
ブルーカラーの町名古屋を牽引してきた工業が停滞。ひいては公営ギャンブル自体の停滞もある。客層の高齢化という点でも荷桁の印象だと名古屋はかなり高い印象だ。
これはもう競馬だけの問題でなく、戦後名古屋を支えてきた産業・人間・文化のそれぞれが転換点に来ているのかな、という気がしないでもない。
でも個人的には名古屋の西南部の持つ、変にファッション化されていない下町っぽさというのが好きなのでその魅力をどんどん発掘していきたいし、残してほしいと切に願う。
近隣にはラウンドワンなどのレジャー施設もあるので、こうしたところと提携して何かやってみるのもいいかもしれない。
みなさんも土古に行って、昭和の名古屋本来の持つ気質や魅力を感じ取ってみてください。
名古屋競馬に日は暮れる。このノスタルジーあふれる景色を残してほしい。
名古屋競馬場 アクセス:
(鉄道)・◎本命
あおなみ線名古屋競馬場前駅下車徒歩3分。名古屋駅を通るなら素直にこれが一番便利。
・○対抗
地下鉄の駅から市バス(有料)が出ています。高畑駅、六番町駅など。競馬場停留所で降りてすぐ。
・▲穴
無料バスが使えるなら使うのがいいです。何と言ってもタダですし。名鉄神宮前駅・地下鉄東海通駅の2カ所から。
(車)
隣接した駐車場があります。めったにあふれかえったりはしませんが正月や盆の開催だと大変かも。
名古屋競馬場 宿泊:
・◎本命他の地方から訪れるのであれば絶対に名古屋駅一点勝負。
名古屋フラワーホテル
第1スターナゴヤ
宿代をおさえるならこの2つがおすすめ。4000円前後で駅からも近いです。
ナチュラルホテル エルセラーン
ビジネスホテル サンライズ
中堅どころはこの2つがおすすめ。6000円~8000円くらいです。
名古屋マリオットアソシアホテル
あとは、ここを目標に馬券をがんばりましょう。
名古屋競馬場 主なレース:
かきつばた記念・名古屋グランプリ・名古屋大賞典などダートグレードもあるが、JRA勢の圧勝でおもしろくも何ともない。東海桜花賞、駿蹄賞など地元重賞が見ていても馬券的にもおもしろい。
>>次の記事へ
>>名古屋競馬場レポートその4へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
笠松競馬場 その1 ~名馬・名手の里~
金沢競馬場 その1 ~金沢けいば冬景色~
浦和競馬場 その1 〜南浦和からバスでアクセス〜
福山競馬場 その1 ~私的福山競馬史~
佐賀競馬場 その1 ~鳥栖まで戻って佐賀へ~
*名古屋競馬場に関する記事は以下にもあります。
名古屋競馬場 その1 ~あくまで土古~
名古屋競馬場 その2 ~名古屋競馬場 パドック~
名古屋競馬場 その3 ~名古屋競馬場グルメ~
名古屋競馬場 その4 ~JBC09' in "どんこ"~
名古屋競馬場 その5 ~あらためて名古屋競馬~
名古屋競馬場 その6 ~名古屋競馬場 アクセス~
名古屋競馬場 その7 ~名古屋競馬場 第1スタンド~
名古屋競馬場 その8 ~名古屋競馬場 第2スタンド・特観席~
名古屋競馬場 その9 ~名古屋競馬場 第3スタンド~
名古屋競馬場 その10 ~名古屋競馬場 東スタンド~
名古屋競馬場 その11 ~名古屋競馬場グルメ 第2弾 えびすや~
名古屋競馬場 その12 ~名古屋競馬場グルメ 第3弾 大矢屋ほか~
名古屋競馬場 その13 ~名古屋競馬場グルメ 第4弾 大島屋~
名古屋競馬場 その14 ~名古屋競馬場グルメ 第5弾 勝や・当たり屋・酒津屋~
名古屋競馬場 その15 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第1弾~
名古屋競馬場 その16 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第2弾~
名古屋競馬場 その17 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第3弾~
名古屋競馬場 その18 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第4弾~
名古屋競馬場 その19 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第5弾~
名古屋競馬場 その20 ~名古屋競馬 馬券術~
名古屋競馬場 その21 ~あらためて名古屋競馬徘徊~
名古屋競馬場 その22 ~名古屋競馬看板ギャラリー~
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
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