日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 名古屋競馬場 > 名古屋競馬場 その24 ~名古屋競馬場を一周してみる 前編~
名古屋競馬場
*名古屋競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方は名古屋競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも荷桁です。
さて。前回から始まった旧名古屋競馬場レポート。いろいろあってしばらく間があいてしまいましたが、ゆるゆるとやっていくことにいたしましょう。
前回申し上げました通り、ひとまずはありし日のどんこ競馬場の様子を見ていければと思う訳ですが、いきなり競馬場には入らず、まずは競馬場の周囲の様子からということで、このブログの古参読者の方にはおなじみの「競馬場を一周してみる」から初めていくことにいたしましょう。
「競馬場を一周してみる」はこれまで、函館、福島、小倉、浦和、金沢、園田など多くの競馬場でやってきているこのブログの名物的なもので、その名の通り、競馬場の敷地の外側をぐるっと一周して、見つけたものをつらつらと書いていくだけのしょうもないコーナーでございます。
どんこ競馬場においても、競馬場の敷地回りを一周したからと言って、まあそんなに面白いものでもないのですが、移転してしまった競馬場の周囲に何があったのかという部分には、それなりに記録的な価値も追々出るのではないかというのもあるかと思うので、よろしくお付き合いいただければ幸いです。
当然のことながら、これからしばらくのレポートは移転前の旧名古屋競馬場に荷桁が訪問した際の写真を使用(複数日の写真を組み合わせています)して書いているレポートで、いまは全然状況が変わっている可能性が高いので、早合点しないようご注意くださいませ...
っつーわけで、名古屋競馬場を一周してみよう。名古屋競馬場の入場口は一か所。競馬場のちょうど北側にあるので、そこから名古屋競馬場のコース同じく、時計回りで一周していくことにしましょうかね。
まず入場口から東へ進むと使われなくなった競馬エースの新聞販売小屋と、駐輪場がある。名古屋競馬場は名古屋市の南西、ド平坦なエリアにあるので、比較的自転車でアクセスしやすい競馬場だ。地元港区はもちろん、中川区、熱田区西部あたりから、ケッタマシーンで来ているオッサンもそれなりにいたものである。
駐輪場の向こうには駐車場が現れる。
こちらは名古屋競馬場の第一駐車場だ。入場口にほど近い駐車場ということで、すぐ埋まってしまう人気の駐車場である。壁の向こうはもうすぐパドックだ。
さらに進んで競馬場前の交差点までいくと、こんな感じで開催を知らせる看板が現れる。
こういう看板って、中央競馬ではあんまり印象ないけど、地方競馬場や競輪場・競艇場などではけっこうでかいのがドーンと立ってたりするので、いつかまとめてみてもおもしろいかもしれないな。
それはそうと、あおなみ線の名古屋競馬場前駅は港北に、市バスのバス停は川西通に変わったが、この交差点の名前もいつかは変わるんだろうか?これ書いてるときにもう変わってたらすみません。
さて。競馬場前の交差点を右に折れていわゆる「環状線」を南に進んでいく。右手にはまだ第1駐車場が見えている。
名古屋競馬場の第一コーナーのパトロールタワーを横目に見つつさらに進むと、右側には同じような壁が続いていく。この壁の向こうは名古屋競馬場の走路(1~2コーナー)である。
なんか、壁側にも植え込みがあったような痕跡があるが、みんなバッサリいかれてるようだ。手入れに予算がかけられなくなったのかな。まあ、競馬場が廃止になれば風で走路の砂が道路に飛んでみたいなものもなくなるので、いいっちゃいいのか。
さて、つまらない壁沿いを進んでいくと、第二コーナーのパトロールタワーが見えてくる。
このパトロールタワーのすぐそこで壁が途切れるので右に折れる。ほぼ走路に沿って壁があるので、このへんは分かりやすいですな。思えば、厩舎とかもなくて、ほぼ競馬場・コースの敷地に沿って一周できちゃう競馬場ってどんこくらいだったのかもしれないな。
ここから先はこれまでにも増してデザイン性を欠いた壁が続いていくのでこれに沿って進んでいく。
ちょうど競馬場のコースで言うと、バックストレッチの直線に沿っているイメージですな。
進むとすぐ、壁が途切れて、出入りができるようになっている。
ここは関係者用の駐車場のようで、一般の車は停められないようだった。
中にはスタートゲートが無造作に置かれていたりして、普段は整備車とかもここにあったのかもしれないな。まあ、こんなもんにしといたるわ。
そして再び、無味乾燥な壁の景色に戻る。まあ、見ての通りのつまらない感じだ。
そんな風に壁ばかり見ていると、せっかくの「競馬場を一周してみる」シリーズもおもしろくない。ふと道の左側に目を遣ればおもろいものがあるではないか。
この建物に書いてあるのは「山田馬糧(株)」の文字。上に英訳もあるように、馬の飼料を扱う会社のようである。ウェブ上にほとんど情報がなく、会社の規模感や実態はよく分からないのだが、社長は地元のロータリークラブに入っているようなので、おそらくこちらが本社で、長年名古屋競馬場と共にあった会社なのだろう。
名古屋競馬場から厩舎エリアが弥冨に移転したのはかなり前の話なので、仮に競馬場が弥冨に移転したからと言ってこの会社がどうというのはないだろうが、どんこに競馬場があった痕跡のひとつとして、これからもここにあってほしい会社のひとつである。
さて、山田馬糧を通り過ぎるとまた、つまらない壁が戻ってくる。
ちなみに、この壁の上には昔懐かしい、有刺鉄線が張り巡らされている。一体どういう奴がこの壁を乗り込んでくることを想定しているのか分からないが、皆様におかれましては、くれぐれもこの壁を乗り越えようなんてことは考えない方がよいだろう。
さらに進むと、今度に現れるのは競走馬通用門である。
旧名古屋競馬場では馬運車は基本ここから出入りするということになる。
まあ、別にだから何という訳でもないのだが、開催日にこの門の前で待っていると、こんな感じで馬運車の出入りを見ることができるぞ(当然、今は見られません)。
そんな競走馬通用口の近くには香ばしい落書きも書いてあった。
まあ、気持ちは痛いほど分かるが、名古屋競馬がハズレ競馬なのではなく、我々が負け馬投票券をわざわざ購入しているからハズれるわけで、こればかりは八つ当たりというものであろう。
もっとも笠松競馬はこれを書かれても文句は言えないのだが、これ以上ここでその話をすると、このブログそのものが香ばしくなってきてしまうので、ここらにしておきましょうか。
さらに、この競走馬通用口の近くにはやはりというかなんというか、こんな会社の建物もある。
ズバリ、東海馬匹輸送株式会社である。名前の通り、競走馬を輸送する会社だ。
え~、名古屋競馬場が移転しちゃったら、弥冨からどんこまで競走馬を運ぶ必要がなくなっちゃうじゃないの~!?と思った方もいるかもしれないが、そこはご安心を。というのも東海馬匹輸送株式会社は、弥冨=どんこ間だけでなく、当然笠松への輸送もやっているし、もっと言うと地方競馬だけでなく中央競馬の栗東にある厩舎の多くから馬を輸送していたりもするのだ。
もちろん、弥冨=名古屋の輸送がなくなったことで、売上減とはなっているだろうが、手広くやっていることもあり廃業なんてこともなさそうなので、そこは早合点しないようご注意くだされ。東海馬匹輸送さんはTwitterもやっているので、気になる方は是非フォローしてみてくだされ。
さて。そんなこんなでダラダラ一周してみていたうちに、けっこうな長さになってしまった。まだ3コーナー手前くらいで半分ちょい来たくらいのところなので、後半は次回にまわすことにいたします。
っつーわけで、久々の更新にもかかわらず、こんな感じでございやすが、引き続きよろしくお願いいたします。
>>【準備中】名古屋競馬場レポートその25へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
盛岡競馬場 その1 ~天国に一番近い競馬場~
浦和競馬場 その1 〜南浦和からバスでアクセス〜
笠松競馬場 その1 ~名馬・名手の里~
金沢競馬場 その1 ~金沢けいば冬景色~
高知競馬場 その1 ~南国土佐の丘の辺に~
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*名古屋競馬場に関する記事は以下にもあります。
名古屋競馬場 その1 ~あくまで土古~
名古屋競馬場 その2 ~名古屋競馬場 パドック~
名古屋競馬場 その3 ~名古屋競馬場グルメ~
名古屋競馬場 その4 ~JBC09' in "どんこ"~
名古屋競馬場 その5 ~あらためて名古屋競馬~
名古屋競馬場 その6 ~名古屋競馬場 アクセス~
名古屋競馬場 その7 ~名古屋競馬場 第1スタンド~
名古屋競馬場 その8 ~名古屋競馬場 第2スタンド・特観席~
名古屋競馬場 その9 ~名古屋競馬場 第3スタンド~
名古屋競馬場 その10 ~名古屋競馬場 東スタンド~
名古屋競馬場 その11 ~名古屋競馬場グルメ 第2弾 えびすや~
名古屋競馬場 その12 ~名古屋競馬場グルメ 第3弾 大矢屋ほか~
名古屋競馬場 その13 ~名古屋競馬場グルメ 第4弾 大島屋~
名古屋競馬場 その14 ~名古屋競馬場グルメ 第5弾 勝や・当たり屋・酒津屋~
名古屋競馬場 その15 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第1弾~
名古屋競馬場 その16 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第2弾~
名古屋競馬場 その17 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第3弾~
名古屋競馬場 その18 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第4弾~
名古屋競馬場 その19 ~勝手に名古屋騎手名鑑 第5弾~
名古屋競馬場 その20 ~名古屋競馬 馬券術~
名古屋競馬場 その21 ~あらためて名古屋競馬徘徊~
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紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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