日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > コラート競馬場 > コラート競馬場 その11 ~コラート競馬場 パドック~
コラート競馬場のパドック
*コラート競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はコラート競馬場レポートその1からどうぞ。
毎度どうも。荷桁です。
今回もコラート競馬場のレポートを続けてまいります。繰り返しになりますが、こうして海外の競馬場のレポートを書いていると、やっぱり現地に行きたくなってくるものですなあ・・・。しばらくは国内レース場でガスを抜きつつ、来るべき海外遠征に備えて力を蓄えておきます。
さて。11本目となるコラート競馬場ですが、今回のレポートではコラート競馬場のパドックの様子を紹介してまいります。タイの競馬場はこれまでご紹介したロイヤルターフクラブ競馬場、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場、そしてチェンマイ競馬場に見られるように、スタンド裏にあるパドック(ここは装鞍所としての機能がある場合もある)でまず周回して騎乗、そして走路に出てからもう一度周回(このブログでは走路パドックと呼んでいます)というパターンがポピュラーな形になっています。コラート競馬場も、基本的にはその形を踏襲しており、今回ご紹介するのはスタンド裏の方のパドックということになります。
さあ、それでは前置きもそこそこに見ていくことにいたしましょう。熱気あふれるコラート競馬場のパドックはどんな様子なのか?現地写真と共にじっくり見ていければと思いますので、よろしくお付き合いの程、よろしくお願いいたします...
さて。そんな訳で、コラート競馬場のパドックである。
ちょうど前回のレポートでご紹介したスタンドの別棟の裏手あたりに、このパドックはあるぞ。けっこう奥の方にあるので、場内をうろつかないと、発見できずに終わるかもしれない。もしコラート競馬場に行くようなことがあれば、忘れずにチェックしてくれたまへ。
どうでもいいが、パドックのまわりにはこんな感じでいい感じの大樹があったりする。日差しが強いタイにおいて、こうした木があるのは非常にありがたい。思えば、日本の競馬場のパドックでも、木陰からパドックを眺めることができる競馬場というのはなかなかないだろう。比較的人工的な競馬場であるコラート競馬場において、少しホッとする気分になるスポットである。
さあ、それでは実際にパドックを見ていくことにしよう・・・と言いたいところだが、コラート競馬場のパドックはこんな感じで金網で囲まれている。タイの競馬場以外で金網で囲まれているパドックと言えば、過去ベトナムのフート―競馬場で似たようなパドックを見たことがあるが、まさにそんな感じである。
とりあえず、コラートの競馬ファンのうちパドック派の皆さんは、こんな感じで金網にへばりつきながら、お目当ての馬の様子を観察するということになる。
まあ、金網があるかないかの差はあるが、そのパドックを見る姿勢や視線は、日本のパドックに生息している競馬オヤジたちとそう大差があるわけではない。ひとまずアジア圏においては、パドックにいるおじさんというのはどこの国も大体同じような雰囲気なんだなあというのがよく分かって、見ているだけでジワジワくる感じだ。
一応コラート競馬場のパドック脇には、こんな感じでパドックを見る用の台がある。
乗ったら壊れそうな年季なのが何ともハードボイルドな感じの台であるが、より騎手や馬の様子をしっかり見たいということであれば是非ご活用くだされ。
ちなみに、台に乗るとこんな感じで金網に邪魔されずに馬や騎手の様子を見ることが可能だ。もろに直射日光になるせいかあまり利用者はいなかったが、眺めはなかなか良かったぞ(乗ったときに板が割れるんじゃないかという恐怖心はあったが)。
さて。ここまでパドックのまわりの様子ばかり見てきたが、ここらでパドックそのものの様子を見ていこう。
コラート競馬場のパドックは見ての通り土のパドックである。真ん中にはそれっぽい植え込みなどもあり、パドックっぽい雰囲気も醸し出している。街路灯のようなものや電柱があるので、スコールなどの曇天時などになるとライトがつくのかもしれないですね。
パドックも幅広で、こう言ってしまうといろいろ語弊があるかもだが、なかなか広さがある立派なパドックだと言うこともできるだろう。
加えて、パドックの向こう側には、屋根付きの立派な馬房がある。季節によっては激しい雨が多い土地柄というのもあるのだろうが、下手な日本の地方競馬場に比べたら、ちゃんとした馬房があるなという印象である。
基本的に、出走する各馬はこちらの馬房から出てくるということになる。この奥に厩舎エリアや馬運車をつけるところがあるのかもしれないが、今回の訪問ではそこまで見ることはできませんでした。
こんな感じで、レースに出走する各馬は馬番が記されたゼッケンをつけた状態で、パドックに入ってくる。
そしてそのままぐるぐる周回をする。
日本の競馬と違って番号順で周回しているわけでもないし、何なら各馬がこちらのパドックに入ってくるタイミングもバラバラなので、いたりいなかったり、さらには順番もランダムに、次のレースに出てくる馬がトボトボと周回しているというのが実態なのだが、まあ細かいことは気にせず、とりあえずサラブレッド世界地図にほとんど記されることのない異国の地の地方競馬場でもこうしてパドック周回が行われているという圧倒的事実を、あなたはただただ受け入れていればよいのである。
そうこうしていると、トボトボとパドック周回している馬に騎手が騎乗していく。
この騎乗のタイミングも特に統一されている訳ではなく、何となくこのパドックに馬が入ってきたら思い思いのタイミングで騎乗していくという感じなのだが、それもまたゆるい感じで良しという趣だ。
冷静に考えたら日本の「とま~れ~」の声がかかって、整列して一礼して騎乗っていうのが世界的に見たらだいぶ特殊なんだろうね。
言うてる間にほとんどの馬に騎手が騎乗し、ぐるぐると周回していくことになる。
勝負服は日本と比較して、いろいろと文様のバリエーションがある感じ。特徴的なのは右腕に馬番を記した腕章がつけられるというところであろうか。
あらかた騎乗が済んだら、その流れで本馬場へと各馬向かうことになる。
・・・と、これで本馬場に移ってめでたしめでたしといきたいところだが、皆さんもお気づきであろう。パドックの奥の方に目を遣ると、なんだかよく分からない人々が大量にいて、彼らは金網越しではなく、簡素な木の柵越しにパドックを見ていたりするのでよく分からない。あれは一般客なのだろうか?でもそのすぐ背後には馬房もあるし、関係者なのだろうか・・・。関係者なのだとしたら、あまりに大量過ぎないか・・・?う~む。よく分からんのう。
ひとまず、このよく分からない人々の熱い視線を浴びつつ、コラート競馬場のパドック周回は淡々と続いていく。結局この人たちが何なのかはよく分からないままであったが、ひとまず、他のアジア圏の競馬場と同様に、ここコラート競馬場のパドックも現地競馬ファンの熱い視線が注がれているパドックだということで、皆様の頭の片隅でご記憶いただければ、このレポートを書いた者としてはこれ以上ない幸せでございます。
さて。そんなこんなでコラート競馬場のパドックの様子でございました。次回のレポートではこちらのパドックから移動した先の本馬場(いわゆる走路パドックの)様子をご紹介していければと思いますので引き続き何卒よろしくお願い申し上げます・・・。
>>コラート競馬場レポートその12へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
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