日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > チェンマイ競馬場 > チェンマイ競馬場 その12 ~馬券の買い方と種類~
チェンマイ競馬場の馬券売場
*チェンマイ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はチェンマイ競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。ひたすらチェンマイ競馬場レポートを続けてまいりますのでよろしくお願いいたします。
前回のレポートまで、なんとなくチェンマイ競馬場の全体像の話だったりレースの流れだったりを見ておりましたので、今回は馬券の話をしていきましょう。
以前レポートしたバンコクの二つの競馬場は、単複のほか、馬連と三連単と4種類の馬券しかありませんでした。ところがチェンマイ競馬場は馬券の種類も多く、意外と奥深い感じになっております。今回はとりあえず予想の方法などは置いておいて、馬券売り場の様子、馬券の買い方や種類などベーシックな話をしていければと思います。
それではまいりましょう。チェンマイ競馬場の馬券の話でございます...
さて。それでは最初にチェンマイ競馬場の馬券の種類の話をしていこう。
もったいぶっても仕方がないので先に言うとチェンマイ競馬場の馬券は基本的には以下のとおりである。それぞれ英語表記と、タイ語表記があるのでとりあえず押さえておいてくれたまへ。
・単勝=WIN=วิน
・複勝=PLACE=เพลศ
・馬連=ANY=2ตัวสลับ
・馬単=EXACTA=2ตัวตรง
・三連複=DUET=3ตัวสลับ
・三連単=TRIFAC=3ตัวตรง
・二重勝=DAYLY DOUBLE=เดลี่ดับเบิ้ล
こんな感じだ。二重勝は二つのレースの一着を当てるという馬券です。
さてこれを見て、まず皆さんがツッコみたくなるのは三連単の英語表記であろう。フツー三連単は英語表記では”Trifecta”となるはずで、荷桁もその認識だ。
ところが、馬券の現物はこれなので、もうこれはこれで勘弁してほしい。タイでは3連単はあくまで”TRIFAC”なのだ。ひょっとしたら”TRIFACTA”としたくて、最後の2文字がスペースの都合で切れているのかもしれないが、”TRIFACTA”で検索しても、辞書には出ず、そう名付けられたシステムしか出てこないので、まあタイの皆さんがスペルを間違えていると見るのが妥当か。
さらに英語に詳しい方にとっては三連複が”DUET”というのも大いに納得がいかないことだろう。荷桁も納得がいかない。しかし見たまえ。肝心の馬券ではこうなっているのだ。
そもそもduetという言葉は、二重奏など「2つの」という意味を持っている言葉であり(duoは元々ギリシア語で2を意味する言葉が語源)、3連複の訳としては不適切と言わざるをえない。ちなみにDUETは豪州などで3着に入ったうちの2頭、日本で言うところのワイド馬券の意味として使われることはある。おそらくそのあたりがごっちゃになってしまい、チェンマイでは3連複の訳としてあてられてしまっているのだろう。
さらに馬連に”ANY”という語をあてるのもあまり見ない形だ。まあ「1・2着どっちゃでもいい」という意味では間違ってもいないかという感じはする。ほかの国だと、だいたいForecastないしQuinellaあたりだが。どっかの国でANYというのも見たことある気もするんだが、勘違いだったのかな・・・。
ちなみに馬単は一般的な”EXACTA”表記でスペルの違和感もないので、ご安心を。
ちなみに、チェンマイ競馬場の馬券は、レース名のほか発売したベンダーマシーンの番号、さらに発売時間まで記載されていて、けっこうちゃんとしている。そこもちゃんとするなら、訳とかスペルもどうにかせいという気がしないこともないが、まあ、こういうツッコミどころが、チェンマイ競馬場のゆるさでもあるので、これはこれで楽しんでくれたまへ。
どうでもいいが、バンコクにあったロイヤルターフクラブ競馬場は馬券の英訳はきちんとしていたということを付記しておこう。こういうところはパクればいいのに、軍隊的に独自色を出したいみたいなプライドがあったりするんだろうか。
という訳で馬券はこんな感じのラインナップである。
実はほかにももうひとつ、WIN5的な馬券もあるようなのだが、そのへんはまた後日やることにしよう。
あと、もうひとつご注意なのが、複勝がほとんどのレースにて2着払いというところだ。きちんと基準となる文言を見つけた訳ではないが、過去の結果などを見ている限り12頭立てくらいにならないと3着払いにはならないっぽい。まあ人気の偏りが激しくバクチ性に欠くなどの理由であろう。ただ勘違いしていて大勝負をしてしまうと悲劇なので充分にご注意くだされ。
さて。んで、その馬券をどないして買ったらええねんというところだが、ひとまずはセオリーどおり、窓口で買えばOKだ。
最低発売金額は50バーツ。それ以降は10バーツ単位で追加が可能。60バーツや70バーツなんて買い方もOKだ。
場内にはオッズ表示などがたくさんあり、チェンマイ競馬オヤジたちがワーワーたむろっているので、そこに混じってオッズを確認してくれたまへ。
以前のレポートでも申し上げたが、チェンマイ競馬場のレースは一定の売り上げに到達するまで馬券を売り続けるタイプの競馬場で、発走予定時刻から大幅に遅れてもまだまだ馬券発売は続き、オッズは変動していく。せっかく買った単勝がその後爆売れしてしまい当たってもほとんど利益がない状態になってしまった・・・なんつーことのないよう、周りのオヤジたちが窓口に群がりだすタイミングをうまくつかんでくれたまへ。
窓口はメインスタンド1階を中心にたくさんあるので、困ることはまずなかろう。
それぞれの窓口には番号がふられているので、買う場所でゲン担ぎなどしても楽しいかもしれない。
ただ、ご覧のとおり、高額専用窓口と思しき窓口もあるので、そのあたりは察しつつ行動いただければと思います。
またスタンドの上にも窓口はあるのが便利だ。日本でもこういうのあってもいいと思うんだけどね。今はキャッシュレス投票なんかも進んでるからそのうちスタンドの通路とかにも投票機が置かれてもおかしくはないわな。
馬券売場は基本的に人がいて、口頭で買い目を受けるパターンだが、紙に書いた買い目などでもOKだ。
5番の単勝を100バーツなら
「WIN No.5 $100」
などと書いて渡せばOKである。そう。このときに、先ほどの怪しい英訳を覚えてないとツラいんですよね。
窓口係は基本的に女性が多いがちらほらオッサンも混じっているという感じ。写真のように勤務中に電話してたりする女の子もいたりしてだいぶゆるい。ちなみに、この娘が電話してるところに馬券買いに行ってみたところ、電話は切らずにフツーに会話を継続しながら荷桁のメモ書きの買い目をキーボードでパチパチ打ちながら馬券を売ってくれました。
また、お母さんのアルバイトについてきてしまったのか、小さいお子さんが馬券売場内で遊んでいる様子も見受けられた。このへんのゆるさもやはりチェンマイですな。
さて。そんな訳で、チェンマイ競馬場の馬券の種類と買い方についてざっくりご説明をさせていただきました。
次回のレポートでは予想の方法などについて話をしてまいりますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします。
>>チェンマイ競馬場レポートその13へ
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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