日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 中山競馬場 > 中山競馬場 その33 ~中山競馬場 グルメ 下辰と和可奈~
中山競馬場の地下1階レストランプラザ
*中山競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は中山競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今回も中山競馬場のグルメについて語ってまいりましょう。
今回はタイトルにありますように中山競馬場の地下1階にある下辰と和可奈というお店をご紹介してまいります。
一応、中山競馬場のグルメ全般についてはこちらにてご説明をしておりますので、あらかじめこちらをお読みいただいた上でこのレポートも読んでいただけるとありがたいのであります。
それではまいりましょう。中山競馬場グルメ、下辰と和可奈でございます...
今回ご紹介する、下辰と和可奈は中山競馬場のメインスタンド地下1階のレストランプラザというところに存在している食堂である。
レストランプラザと言いながらも、京都競馬場のレストランプラザのように個別のお店が商店街のように並んでいるというイメージではなく、壁際にいくつかのお店が並んでいてその前に飲食用のテーブルがたくさん並んでいるというものなので、ファーストフードプラザとそんなに大きく変わらないっちゃ変わらないのだが、まあこちらの方が比較的落ち着いて食事が摂れそうな雰囲気ではある。
一応、地下1階レストランプラザにあるお店のラインナップはこんな感じだ。下辰と和可奈の他に、ドマーニ、ピザーラエクスプレス、はなまる屋の3軒が存在している。この3軒については次回のレポートにてご紹介するので、ひとまず今回は下辰と和可奈に全力投球することにしよう。
下辰と和可奈は中山競馬場の中でも老舗感を漂わせているお店で、ともすると地方競馬場にありそうな雰囲気のお店だ。
その象徴とも言えるのがこちらの食券売り場である。見よこの何ともレトロなフォルム。日本の最先端を行く中央競馬の競馬場にこのような食券売り場が残っているというのも奇跡的な話だが、そのあたりが中山競馬場っぽいっちゃ中山競馬場っぽいのかもしれない。
向かって右が下辰、左が和可奈の食券売り場である。下辰と和可奈で飲み食いをしようと思ったら基本的にはここで食券を買うことになる。心理的なハードルはあるかもしれないが、共に気さくなおばちゃんが対応してくれるので一見さんでも安心してご利用いただけるぞ。
それではまずは下辰の方から見て行くことにしよう。
下辰は和食主体の食堂である。うどん、そば、定食、おつまみなどを取り揃えており、食事でも飲酒でも利用できるいわゆる賭博場の食堂といった風情だ。
値付けも、下辰そばが470円、かき揚げ丼が520円、天ざるそば680円など、競馬場の食堂としてはけっこう安めなのが素晴らしい。
古くからのお客さんが多いと値上げもしづらいのかもしれないが、ありがたい限りである。
ちなみに、下辰のオススメメニューはこちら。カレー丼、肉豆腐、おでん・茶めしなどなかなか雰囲気のあるオリジナルメニューが揃っている。ギャンブル場というとバカの一つ覚えのように「勝丼」や「勝カレー」をプッシュしている思考停止的なお店もあるものだが、こうした激シブなメニューを主力に据えている下辰の素晴らしさが実感できるぜ。
食券を買ったら奥の店舗部分に進んで食事を受け取ればOKだ。簡単である。丼もの、そば、うどん、アルコールつまみなどで窓口が別れているのでそのあたりはうまく立ち回ってくれたまへ。
店内は机あり、立食テーブルありなので好きなところで食べればOK。
テレビもあるので、他場のレースを見ながら、ワイワイ酒を飲むのもグッドだ。中央競馬の場ではなかなかこういう楽しみ方ができるお店はありませんのでね。
数ある下辰のメニューの中でも特に気になるであろうメニューはこちらのおでん・茶めしであろう。
このとおり、おでんと茶めしがセットになったメニューで620円で供されている。味噌汁は本来このセットには含まれないのだが、食券売り場のおばちゃんがサービスとしてつけてくれたのでご厚意に甘えさせていただいた。
茶めしはほうじ茶を加えて炊き上げたご飯で、ほのかに風味がついているいかにも年寄りが喜びそうなメニューである。おでんをおかずにこれをわしわしと食べると言うのがこのセットだ。
おでんは関東らしく白はんぺんなどもありスタンダードな感じだ。もう少し練り物があってもいいような気がするが、これも年寄り受けしそうな逸品である。優しい味で二日酔いのときでもありがたい。おでんだけではメシが食えんという方は肉豆腐などをセットにしてもよいかもしれないな。市中でもなかなか味わえないタイプの珍しいメニューである。
さらに、こちらはカレー丼。
520円と丼ものにしては比較的安価に供されているが、見てのとおり、かたくりでとろんとさせたカレーあんがたまらない逸品だ。テイクアウトもできるので、さくっと食べたいときにも重宝するぞ。
さらに、下辰にはおつまみも充実。前述の肉豆腐のほか、イカ焼き、サバ缶入りオニオンスライス、しらすおろし、ナムル、塩辛、牛タンつくねなどの一品メニューが一律370円で供されていた。現金精算ももちろん可能なので、ガッツリめしはいらないが、お酒を頼んで腰かけながらチビチビ酒を飲みたいんだという方は下辰は使い勝手がよい店だと言えよう。
よい意味で中央の競馬場にあるとは思えない食堂下辰、興味がある方は是非足を運んでくれたまへ。
続いては和可奈を見て行くことにしよう。
和可奈はどちらかというと寿司をメインとしており、寿司屋と言ってしまってもまあ差し支えないかもしれない。
和可奈もまた例の食券売り場で食券を買う必要があるのでショーケースを見て、おばちゃんに注文をすればOKだ。
和可奈の食券売り場のおばちゃんは非常に気さくで、食券入れや5玉のそろばんに興味を示していたらいろいろ教えてくれて撮影にもOKをいただけた。その節はありがとうございました。
この食券入れは1990年のメインスタンド竣工時に工事のおじさんが廃材でこしらえてくれたものらしい。はるか昭和の時代から使っているものかと思って聞いたら意外と新しかったのだが、まあそれでも古いものを使っていていい感じだ・・・。下辰同様、ちょっとテイストが地方競馬場の食堂のようでスバラシイ(スバラシイという言い回しもこれまた古臭いが)。
和可奈も食券を買ったらカウンターに出せばOKである。
お茶もセルフだ。尚、お茶の横にしっかりとマークカードが設置されているのもポイントだ。
店内は下辰同様、競馬ファンが寿司をつまんで一杯やりながらワイワイテレビ観戦をしているという王道的な雰囲気である。
ワイワイ酒を飲み、テレビ画面の他場レースに叫んでしまう、これぞまさに賭博場の正しい食堂のあり方である。中央競馬がどこかに置いてきてしまった古き良きカルチャーが意外にも中山の地下1階で非常に正しい形で生き残っているというのは感慨深いものだ。
遅くなってしまったが、和可奈で供されているメニューも紹介していこう。
やはり和可奈に来たら寿司を頼まなくてはなるまい。
こちらは和可奈の上寿司。1050円で味噌汁もついてくる。
見てのとおりスタンダードな桶寿司で好感が持てる。さほどボリュームはないが、競馬場の寿司としてはバカ高いわけではないし、ビールや日本酒でもやりながらちょこちょこつまむにはよいのではなかろうか。
こちらは鮪寿司で同じく1050円で味噌汁つきだ。
こちらはまぐろばかりで7個というメニューである。巻物とかいらんから鮪をガッツリ食いたいのだ!という方はこちらのほうがよいかもしれないな。
さて、下辰と和可奈をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。述べてきた通り、中央競馬の場としては珍しい、古き良き公営レース場の食堂の雰囲気を体現している食堂ですので、こういう雰囲気を味わってみたいという方は是非とも足を運んでみてくだされ。
中山競馬場グルメ、まだまだ続けてまいります。
>>中山競馬場レポートその34へ
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