日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 名古屋競馬場 > 名古屋競馬場 その36 ~金シャチプレミアムラウンジ~
名古屋競馬場の金シャチプレミアムラウンジ
*名古屋競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方は名古屋競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今回も旧名古屋競馬場、通称どんこ競馬場のレポートを続けてまいります。だいぶ長くなってきましたが、まだまだ続きますですよハイ~。
今回はタイトルにありますとおり、どんこ競馬場にありました「金シャチプレミアムラウンジ」というスペースについて、見ていきたいと思います。
金シャチプレミアムラウンジはどんこ競馬場内にあった、ゆったりとした空間でキャッシュレスで馬券が買えるラウンジ型の特別指定席で、どんこ競馬場の末期に第3スタンドの1階に設置された施設でした。今でこそキャッシュレス投票は多くの競馬場はじめ競艇や競輪などの公営レース場で取り入れられておりますが、当時としては比較的画期的な空間でございました。
荷桁は基本的に、どんこ競馬場に行った際には、夏は暑く、冬は寒い、名古屋独特の外気に触れつつ、予想屋としゃべったり、食堂で酒を飲んだりしながら競馬を見ることが多かったため、この金シャチプレミアムラウンジを利用する機会はほとんどなかったのですが、一応、どんなもんかということで入ったことはありますので、その時の様子をつらつらとレポートしていければと思います...
っつーわけで、金シャチプレミアムラウンジである。
今回も一応、フロアマップを用意してみた。と言っても見ての通り、第3スタンド1階にこれしかないぜ、という感じで存在しているので、あまり意味があるものではないのだが。
前回のレポートで金シャチプレミアムラウンジが入っていた第3スタンドについては詳しくやっているので、詳しくはそちらを読んでいただきたいが、第3スタンドはかつて4階建てであったが、3階から上が解体され2階建てとなったという経緯がある。1階部分はかつては物置きも兼ねた資料コーナーのような趣で利用されていたのだが、そこが改修されて、金シャチプレミアムラウンジになったというわけである。
金シャチプレミアムラウンジができたのは2015年のこと。JRAのキャッシュレス投票システムであるUMACA投票が2018年頃から順次普及していったことを考えると、冒頭でも申し上げた通り、けっこう早いタイミングでのオープンだったと言えよう。
現在、どんこ競馬場は場外発売所の「サンアール名古屋」となっているのだが、この金シャチプレミアムラウンジは指定席として発売されている雰囲気がないので、おそらく競馬場の移転と共に使われなくなってしまったようである。
さて。それでは、そんな金シャチプレミアムラウンジの在りし日の姿をゆるゆると見ていくこととしよう。
先ほどより申し上げているとおり金シャチプレミアムラウンジは第3スタンドにあるので、当たり前っちゃ当たりまえだが、まずは第3スタンドに行くということになる。
第3スタンドの1階裏手にはこんな感じで金シャチプレミアムラウンジの入口がある。
ここから、金シャチプレミアムラウンジへご入場ということになるのだが、ここで金シャチプレミアムラウンジの仕組みを説明しよう。
金シャチプレミアムラウンジは全席指定席のまさにプレミアムなラウンジである。金シャチプレミアムラウンジの中ではすべての客が、金シャチプレミアムカードというキャッシュレス投票カードに会員登録して、キャッシュレス決済で馬券を買っていくということになる。
公式が動画でざくっとまとめてくれていたので、まあこれを見ていただければ、おおよそのイメージはつくことだろう。
座席は3種類で個人利用のエクセレントシート、さらには複数人で利用可能なゴールドルーム(最大4名)とプラチナルーム(最大6名)とがあった。
というわけで、丸腰で入ったら、まず受付のおねえさんによって、金シャチプレミアムカードへの入会登録を促さられる。これが、このラウンジを利用する際の会員証みたいなイメージですな。
ちなみにこちらが金シャチプレミアムカードである。
ちなみにこの会員登録の申込書を記入する台のところにはこんな案内も。場内のどこかの店からの出前っぽいものも取れるようである。内容的にどの店かよく分からんな・・・。酒津屋にしてはメニューが少ない気もするし。全然違う仕出し屋みたいなところから取り寄せてたのかしら。
会員登録が済んで、席代を支払うと、通路を通って自分の席のある部屋まで行くことになる。もともとそんなに広い空間でもないところをリフォームしたこともあり、やや手狭な感じだ。
一応通路にはフリードリンクのマシンもある。今思うと、ウーロン茶もあるし、酒を持ち込んだときの割りものには困らなさそうだ(我ながら実にしょうもない視点だ)。
荷桁は一人なので当然個人利用向けのエクセレントシートに向かう訳だが、ゴールドルームのいくつかはお客さんがいなかったのでちょっと覗いてみた。まあ広々としていて、快適なのは間違いないだろう。
映像でしかレースが見られないのが競馬場に来ている感じがせんのでやや残念ではあるが。
さて。っつーわけで、こちらが個人利用がメインのエクセレントシートだ。こちらも基本的に窓なし部屋で黙々と画面を見ながら馬券を買う空間である。
もちろん、スタンドの外に出れば、走路では本場開催をしているのだが、まあ、ライブ感よりも快適性を取る人々たちの空間なので、もちろん映像での観戦ということになる。まあでも、そのくらい、どんこ競馬場の夏は暑く、冬は寒いので「なんでせっかく本場に来たのにライブで見ないのさ?」みたいな質問はしないように。世の中にはいろいろな価値観の人がおるのだ。
さあ、ではエクセレントシートの詳細を見ていこう。
まずは座席。横にはやや狭いが奥行きがあり、フカフカの椅子でリクライニングなどしながらモニターを見るには非常にいい感じである。
エクセレントシートには数々のサービスが備えられている。荷物置きまで含めるのはどうかと思うが、まあ、これだけ並べられると、ワンランク上の空間にいるような雰囲気は出ますわな。
各席、モニターと投票用のタブレット端末が備えられていて、レース観戦はモニターを、馬券の購入はタブレットでということになる。
まずモニターだが、こちらは当然ながら、オッズやらレース映像やらが見られるモニターとなっている。
一応画面の切り替えについてはかなり細かい説明書きがあったので、困ることはなかった。けっこう競輪場や競艇場の特観席のモニターなんかだと、説明書があんまりなくて、見たい画面にたどり着けなくて困ったりするのよね。
ちなみに、このモニターではNHKや東海エリアの民放の地上波も見られるようである。ただ、土曜日に競馬中継をやっているテレビ愛知が見られないのは、これ運営側が知らずにやってしまったけっこう重大なミスなのでは・・・。
さて。お次は馬券の買い方だ。まずは入場時に作った、金シャチプレミアムラウンジのカードを手元に用意する必要がある。
次にラウンジ内にあるこのような機械で、このカードに入金をする。
マシンはシンプルで、左にカードをセットして、右に現金を入れてやればOKという感じだった。
チャージができたら、先ほどの端末を使って投票である。
なんかこうしてマニュアルにされると分かりづらい感じがするが、UIは非常に直感的な感じなので、我々世代だと、さほど戸惑うことはなかった。
どんな買い方(通常・流し・ボックス・フォーメーション)にするかを選ぶと、その後はぱっと見はこんな感じでマークカードと同じようなビジュアルとなっているので、直感的にタブレットをピコピコやってれば問題なく買えると思うが、普段、どんこのマークカードを使い慣れていない人だと、ちょっと戸惑うかもしれないな。こちらは3連単通常投票の画面。
こちらは流し。
今回は荷桁はひとまず3連単ボックスで買ってみることに。
こんな感じで4頭選んで100円とすれば、3連単4頭ボックスを100円づつ購入可能だ。
最後に、カードに登録した暗証番号が求められるので、それを入れればOKだ。
これで購入完了。あとは馬券が当たるのを待つだけである。
とまあ、こんな感じで買ってみた馬券だが、別にキャッシュレスで買ったから当たると言うこともないわけで。このレースも3・5・7・8の4頭ボックスを購入したら、8→5→2で外れるというお約束どおりの展開であった。
ちなみに、どうも端末は使いづれえな、という人のために、マークカードで馬券が買えるマシンもしっかりあったぞ。
マークカードで馬券を買う場合も一応キャッシュレスの金シャチプレミアムカードを使うことになっていた。ちゃんとこういうのがあるのも良かったですね。
さて。というわけで、金シャチプレミアムラウンジの中身だったが、いかがだっただろうか?
まあ、オープンした時期を考えると非常に先進的だし、施設の内容もなかなかいいものだったと思うが、いかんせん、本場にいるのにレースがライブ観戦できないのは残念であった。まあ、しかし、このキャッシュレス投票でスマートに競馬を楽しむという思想はその後の弥富競馬場に引き継がれていることと思うので、また弥富を訪問した際にはそのプロトタイプとも言える金シャチプレミアムラウンジとも比較しつつ、いろいろレポートしていきたいと思います。その際はまた何卒よろしくお願いいたします。
さて。これで第1、第2、第3スタンドと見てきましたので、残る東スタンドを次回のレポートでは見ていきたいと思います。
どんこ競馬場レポートも長くなってまいりましたが、引き続き、何卒よろしくお願いいたします・・・。
>>名古屋競馬場レポートその37へ
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