日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 名古屋競馬場 > 名古屋競馬場 その40 ~名古屋競馬場 内馬場、コースまわりの思い出~
名古屋競馬場のコース
*名古屋競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方は名古屋競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。さて、通算40本目のどんこ競馬場レポートとなりますが、どんどん参りたいと思います。
今回のレポートはどんこ競馬場のコースまわりについて。特にこれまで本ブログでもあまり触れてこなかった内馬場なんかの話を中心にできればと思います。
これまでもどんこ競馬場のコースについて論じているウェブサイトは沢山あったと思いますが、その多くはコースの特徴や形状、はては枠順や位置取りによる馬券の傾向など、基本は馬券寄りの視点で取り上げているということが多かったかと思います。このブログでは馬券という意味では全然ダメな管理人が、馬券以外の視点でどんこ競馬場のコースのことを語っていければと思いますので、何の役にも立たないレポートではありますが、よろしくお付き合いいただければ幸いです...
さて。っつーわけで、どんこ競馬場のコースの話である。
どんこ競馬場のコースは1周1100mの右回りダートコースでスタンド前の直線194mという数字は、当時の地方競馬場の中でも全国最短ということが知られていたが、まあその辺の話は有名なのでここではあまり深堀しないようにしよう。
まあ、このブログで触れておくとするならば、かつてどんこ競馬場では障害レースが行われていたということくらいか。1970年頃までくらいとのことなので、もちろん荷桁が知る由もないが、ここでは割愛するが、昔のどんこ競馬場の航空写真を見ると、たすき掛けのコースがあり、障害レースが行われていたことがしのばれる。
手元の写真を繰ってみると、09年11月のJBCの日に撮影した写真に、内馬場の生垣障害の跡っぽいものが写り込んでいた(上記写真の真ん中やや上あたり)。以降の写真ではそれらしきものは確認できていないので、その後どこかのタイミングで撤去されたと思われる。まあ、どんこにもそんな歴史がありましたということで、頭の片隅に置いておいていただければと思います。
話の流れでまずは内馬場から見ていくことにしよう。
こちらは2020年に撮影された、第2スタンドから見た1コーナー方面の内馬場だ。まあ、何があると言うわけでもない内馬場である。笠松競馬場の内馬場が諸事情からバラエティー豊かなのと比べるとどうしても物足りない感じがある。まあ畑や墓まである笠松と比べてやるのも野暮な話ではあるが。
2013年の写真を見ると、水が溜められているように見え、かつては池だったのかもしれないが、その後放置されて枯れた池になってしまったのかもしれないな。まあたまたまこの日の前の日に大雨が降ったとかそんなオチかもしれんけど。
こちらは2017年夏場の1コーナー寄りの風景。夏場になると、雑草が生い茂り、かなり鬱蒼となっているのが確認できるので、夏場を過ぎると内馬場もしっかり除草がされていたんだなというのが見て取れる。
まあ、あの水辺的なものがなんであれ、取り立てて何かに使われていたというものでもなさそうなので、とりあえずあのへんの内馬場は何なのかよく分からん感じであった、ということをここでは確認できればOKだろう。こういう特に意味のない作業をしていくのがこのブログの真骨頂なので、ついてこれる方だけ楽しんでいただければ幸甚である。
さて。続いては4コーナー方面の内馬場だ。こっちもこっちで円形の池っぽいものがある。真ん中には浮島のような謎の空間も存在しているようだ。
昔の写真を繰ってみるとやはり2013年の写真ではこちらにも水が多少あったようであった。写真をよく見てみると池の壁面っぽいところには水路と思われる穴がいくつかあいている。
なんのための池かはよく分からないが、もしかしたら、姫路競馬場や高知競馬場の内馬場よろしく、競馬場の近くにある中川運河や荒子川の水位が上がった時に水を逃がす調整池的な役割を持っていたのかもしれないな。まったく根拠なく言っているので真に受けんといてほしいが。
こちらも1コーナー寄りと同じく、夏場の開催ではかなり鬱蒼とするので、除草は大変だったに違いない。
さて、それでは次に、内馬場の真ん中あたりを見ていくことにしよう。写真は2020年の訪問時に撮影した、どんこ競馬場の内馬場の真ん中あたりである。
ビジョン類以外に特段何がある訳でもなく、こざっぱりとした感じだ。
ちなみに、こちらも2012年までさかのぼると、まだけっこう謎の木が生えていたりして、なんつーかサバンナのような感じがする。ああした中途半端な木もどこかのタイミングで刈られたっぽいな。
また、皆さんほとんど気が付かなかったと思うが、旧着順掲示板の前あたりの植え込みは、一応上から見ると「ナゴヤケイバ」と読めるように刈り込まれていた。あまりに来場客に知られていなかったので、形がややぞんざいな感じではあるが。
流れで、話題をビジョンと着順掲示板に移していこう。
どんこ競馬場は荷桁が気が付いたときにはターフビジョン(この競馬場にターフはねえからオーロラビジョンと言うべきなんだろうが)と地方競馬場にしては比較的巨大な着順掲示板とがある体制で運営がされていた。
当たり前だが、レースの中継やオッズの表示はビジョンの方で行い、着順掲示板には着順が表示されるという感じであった。写真のように、すぐ横にある着順掲示板の映像をビジョンで流して着順を知らせるという、シュールな光景も繰り広げられていた(ビジョンに写っている映像はビジョン以外でも場内各所のモニターで中継されているので、別に変なことではないのだが)。
ところが2019年頃になると、いつの間にやらこちらの着順掲示板は使われなくなってしまった。撤去はされなかったものの、シャッターのようなものが常に閉まっている状態になってしまった感じである。
現役だった頃の着順掲示板は、こんな感じで、しっかりと着順を表示してくれていたものだ。
故障なのか、本場観客動員の低迷で、着順掲示板へのニーズが減ったのか、詳しい事情はちょっと把握できていないが、まあ故障かなんかをきっかけに、移転もあるし、修理を断念したとかそんなところだろうな。
というのも、着順掲示板が使われなくなって以降はフツーにビジョンで着順が表示されていたからである。「別にこれができるんだったらビジョンができたときから、こうしておけばいいじゃねえか」と錦鯉の渡辺さんばりに責任者の頭を引っぱたきながらツッコみたくなるところだが、まあそうしていなかったというのは、一応第2スタンド特観席や4コーナーの方で観戦している人からはビジョンはやや見づらく、着順掲示板にそれなりのニーズがあったから、使えるうちは使っておこうということだったのだろう。なので、使われなくなったのはフツーに壊れたが移転するからということで直すことはしなかったということなんだろうと理解している。
ちなみに、このビジョンは、当初は「グランビスタ」と書かれていたが、その後に「金シャチけいばNAGOYA」のロゴ付きの帯で上書きされた。
2024年2月の執筆時に「東芝 グランビスタ」で検索してみたところ、何も情報が出てこず、なんとも気持ち悪いのだが、東芝は競馬場のオーロラビジョンの製造はよくしているので、おそらく商品名なのだろう。
先ほどより申し上げているが、こちらのビジョンはそんなに大きくなく、ややゴール板に寄った位置にあったため、4コーナー寄りや第2スタンドあたりからだとやや見づらいのが難点であった。まあそのくらいの不便があってこその地方競馬なのでそれもご愛敬というものだ。
ビジョンの流れで、お次はゴール板だ。
どんこ競馬場のゴール板のデザインはかきつばたである。名古屋競馬場の交流重賞にかきつばた記念というのがあることもあってご存知の方も多いと思うが、愛知県の県花がかきつばたということもあり、愛知県競馬組合としてはまあ、象徴的な意味合いがある花がかきつばたなのである。余談だが、かきつばたが愛知県の花なのは、かつて在原業平が愛知県の知立あたりでかきつばたの歌を詠んだというのが謂れとなっている。今でも知立とか刈谷のあたりではかきつばたで有名なスポットもあるので、興味がある方は是非。
ちなみにさっきの写真は非開催日に撮影した写真なので、写真判定に使う鏡の部分が閉まっていたが、開催日はこんな感じで鏡部分がオープンするのであしからず。
ゴール板を見たら、最後はウィナーズサークルだ。
どんこ競馬場のウィナーズサークルはゴール板をやや過ぎた1コーナー寄りのスタンド前にあった。冠協賛レースが多い競馬場だったので、けっこう稼働していた印象である。
このウィナーズサークルには、どんこ競馬場ではおなじみのこのマーク(名前が分からん)が描かれていた。
まあ、それ以外にこのウィナーズサークルに何か小ネタがあるかと言われると、特にないので、やや尻切れな感じはあるが、ここらで今回のレポートは終わろうと思います。
さて。ってなわけでどんこ競馬場のコースまわりの話でございました。これでスタンドを見て、パドックを見て、スタンドのまわりのものを見て、コースまわりを見てとひととおりどんこ競馬場の様子は見てまいりましたので、次回からは皆様おまちかねのどんこ競馬場グルメを振り返っていければと思います。
まだまだレポート続きますが、よろしくお付き合いいただければ幸いです...
>>名古屋競馬場レポートその41へ
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