名古屋競馬場 その39 ~名古屋競馬場スタンド外の小ネタたち~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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名古屋競馬場
名古屋競馬場のスタンド裏のベンチ


*名古屋競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方は名古屋競馬場レポートその1
からどうぞ。






 どうも。荷桁です。今回も旧名古屋競馬場、通称どんこ競馬場のレポートでございます。



 前回のレポートでは久々にどんこ競馬場のパドックを振り返りましたので、今回はその流れでスタンドの外にあるいろいろなモノや空間について、ゆるゆると見ていければと思います。競馬場と言いますと、走路とかスタンドとかパドックとか、まあ、そのあたりに目が行く訳ですが、競馬場にはそのほかにもいろいろなものがあったりするので、スタンド周りを中心に、そうした小ネタを拾っていければという企画です。



 まあ、こうしてぐじぐじ口上を述べていても仕方がないので、さっそく始めていきましょう。ってなわけで、今回はどんこ競馬場のスタンド周りにあるモノたちの記録でございます...


名古屋競馬場の第一スタンド側スタンド裏手



 そんなことでひとまずスタンドの裏手までやってきた。



 とりあえず、スタンドの裏手あたりからウロウロして、めぼしいものを見つけていくことにしよう。




名古屋競馬場の総合案内所



 まずは入口前の総合案内所を押さえておこう。これはここまでもチラチラ出てきているので今更感があるが、まあ、あらためて。




名古屋競馬場のインフォメーション



 この総合案内所、名前が漠然としているのでよくないが、中身はこんな感じだ。



 まあ、よくあるインフォメーション的な感じで、パンフレット類があったり、おねえさんが座っていたりという感じだ。グリーンホールの指定席を売っていたりもする。



 他の競馬場ではこうしたインフォメーションカウンターはだいたいスタンドの中のコンコースあたりにあって、人間にしゃべりかけたいだけの寂しい馬券オヤジにひたすら絡まれたり、マークカードの書き方が分からない人の対応をしたりというのがメイン業務になることがほとんどだが、どんこの場合はこうしてスタンドから隔離されている&ガラっと戸を開けて入らないといけないということで、寂しいオッサンに絡まれることも、マークカードの塗り方をいちいち指南することもそんなになかったのではないだろうか(わざわざここまで来て絡んでくるオッサンはそれはそれでヤバいという説もあるが)。他の競馬場のインフォメーションカウンター勤務のおねえさま方は「うちの競馬場もこうしてほしいわ」と思うに違いなかろう。




名古屋競馬場の第一スタンド側スタンド裏手



 インフォメーションの人に絡みがちな寂しいオッサンの話をしていても仕方がないので、引き続き場内をうろついていこう。



 まずはパドックがある第1スタンド~東スタンド方面にあるものから。





名古屋競馬場の新聞売り場



 こちらはどんこの新聞売り場。場外の売店でも売っているが、中でもエースと東海の2紙が買えるようになっていた。




名古屋競馬場のベンチ



 お次は特徴的な真ん中に木があるベンチである。



 大きな木の周りにベンチが円形に設置されているという、あまり見かけないタイプのベンチで、どんこ競馬場の利用者の方も知っている人もいれば、視界に入っていたかもしれないけど全く意識してなかったわという人もいそうなベンチだ。



 歴史をさかのぼるともともとこのあたりは荒子川の河口域で、水辺というか湿地帯だったはずで、その後田んぼになったような感じだと思うので、このサイズの木が自然とここだけポンと生えているというのは不思議な感じがする。競馬場の建設にあたり植栽して、最初からこんな感じのベンチになるように計画されていたのかもしれないな。




名古屋競馬場のベンチ



 ちなみに、この木は常緑樹かと思いきや、冬になるとガッツリ葉っぱが落ちてしまうというのもご愛敬だった。まあ、季節感があっていいということでポジティブに捉えるのがよかろう。




名古屋競馬場のベンチ



 ベンチには屋根がついていて、近くの食堂で買った串カツや焼きそばなんかをここで食べることができたので、そういった利用をしたことあるぞという人は多いかもしれないな。



 この木もどんこの移転と共に、いずれ切られてしまうんだろうなあ。




名古屋競馬場の屋根跡地



 あと、このベンチの近くには、こんな感じの屋根的なものがあった。



 よくよく見るとグレーの台みたいなものがあるので、ここにはかつてモニターの類があったと見るのが妥当であろう。むしろ、荷桁が通いだした頃はフツーにここにモニターがあったのかもしれないな。



 晩年はただの喫煙所と化していたが、まあこんなのもありましたな、ということで。




名古屋競馬場の西側裏手



 次は反対側の第2スタンド裏手側の様子を見ていくことにしよう。




名古屋競馬場の西側裏手



 まず目につくのがこちらの丸い物体だ。



 パッと見、これが何なのかはよく分からないが、上に置いてあるトラ柵に「ステージ上に上がらないでください」とあるのでこれはステージのようである。



 確かに、ご当地アイドルが来たり、お笑いの人が来たり、予想会をやったり、みたいな時はこのあたりでなんかわちゃわちゃやっていたような気がするな。




名古屋競馬場の西側ベンチ



 もう少し進んでいくと、こっち側にも先ほど同様、ベンチがある。




名古屋競馬場の西側ベンチ

名古屋競馬場の西側ベンチ



 こっちはモニターも生きていていい感じだ。さっきの屋根らしきものと同じ構造で、きちんとモニターが設置されるとこちらも食堂街に近いので、食堂からテイクアウトしたお好み焼きやみたらし団子なんかをこの辺で食べたと言う方も多いのではないだろうか。




名古屋競馬場の西側ベンチ



 ただ、こちらのベンチは一見、屋根があるようで結構ボロボロだったりもした。どうせ移転してまうで金なんかかけんでええて、みたいな姿勢は末期のどんこ競馬場にはけっこう随所にあって、それはそれでいいっちゃいいんだけど、直す気がないんなら、こんな布きれ撤去しちゃえばいいのに、それでも何となく残しているあたりが名古屋人の気質を表している感じはするわな。




名古屋競馬場のヤギ



 まあ、あと、この辺で言うとこちらのヤギですな。




名古屋競馬場のヤギ



 いきなりヤギと言われても、まったくそのへんの情報が無い方は理解しづらいと思うが、どんこ競馬場ではチップとポテトという2頭のヤギを飼っていたのである。




名古屋競馬場のヤギ



 中京競馬場など、他の競馬場でも動物を飼育しているところはあったりするが、だいたい、檻や囲いの中にいて出てこられないようになっていることが多い。だが、ここどんこ競馬場ではほぼ放し飼いの状態だったので、いきなり場内で出くわした方はけっこうびっくりしたことと思う。




名古屋競馬場のヤギ



 看板には「ヤギが頭突きをしてくる場合があります」という「いや、ヤギが頭突きをしてくる場合とこない場合がある競馬場ってどんな世界線?」と思わざるを得ないパンチの効いたワードが記載されている。



 とは言いながら実際にヤギが何かに突進したりしている様子は見たことがないので、まあそんなに問題になっていた訳ではないのだろう。




名古屋競馬場の冬場のヤギ



 夏場は暑いのでさっきの階段下でぐったりしていることが多かったのだが、冬場になるとこうして、よく分からない芝生のところに出てきて、むしゃむしゃと草を食べていた。もともとは除草のために飼われているヤギのようなので、これがあるべき姿ということになる。



 一応弥富に移転後もこの2頭のヤギはちゃんといるようなのでその点はご安心くだされ。




名古屋競馬場のヤギのえさ



 ちなみに、このヤギには観客がえさを与えることも禁じられてはいなかったが、一応草木か野菜のみにしてくれということになっていた。草は分かるけど木とかヤギ食えるのかね?



 まあでも、競馬場という場所と、平日から競馬場に通うオヤジという生物の知能レベルを加味するとお菓子を禁止にするだけでなく「馬券やマークカードは絶対に与えないでください」というのはハッキリ書いても良かったのではないだろうか。まあヤギに食わせようとしても食わないのかもしれないが。




名古屋競馬場のふわふわハウス



 このヤギがウロウロしているエリアのあたりにたまに出ていたのがこちらの758ドリームゲッターズふわふわハウスである。お子様に大人気のジャンプ系アトラクションだ。大人であっても馬券がちっとも当たらない時などはこちらで跳ねまくっていた方が金を失わなくてすむという意味では利用したい部分もあったがさすがに大人は保護者以外の利用はできない雰囲気であった。



 でもまあ、これもデザインは特注だろうし、遊具に乏しいどんこ競馬においては唯一子供に喜ばれそうな代物だということもあって、重宝されていた感じはある。名古屋けいばのfacebookなんかを見ていると、名古屋市内のお祭りにこのふわふわハウスが出張していたりもするようなので、競馬関係なく公共団体の持つ備品として、活躍しているようである。




名古屋競馬場の遊具



 そこからさらに進んで走路の方に出ると、ふわふわハウス以外の常設の遊具類がある。先ほどふわふわハウスを「遊具に乏しいどんこ競馬においては唯一子供に喜ばれそうな代物だ」と評したが、ふわふわハウス以外の乏しい遊具類というのがこれらということになる。



 手前のスプリング系の動物たちは、児童公園の定番とも言える遊具だが、酔っぱらいがゲーセンのファイナルハロンのノリで騎乗しそうな危うさがあった。




名古屋競馬場のパンダ

名古屋競馬場のテントウムシ



 このへんに至ってはもはや遊具と言っていいのかオブジェと言っていいのか、よく分からない感じだが、これも遊具なのだろう。親としても我が子をイマイチこれでどう遊ばせるのが正解なのかイメージしづらいと思うが、まあお子さんが楽しんでいればそれが正解なのであろうか。夏場とか熱くて触れることさえ難しかったと思うが・・・。




名古屋競馬場のシマウマ



 そんな常設遊具類の中で印象的なのはこちらのシマウマ。




名古屋競馬場のシマウマ



 なんかこう、眼がキマッちゃっている感じだ。



 佐賀競馬場の遊具の馬もだいぶ眼がキマッていたが、馬系のこうした遊具は眼をどう描くかというのがけっこう難しいのかもしれないな。何がどう難しいのかはうまく言語化できないけれども・・・。



 さあ、そんな訳で、最後は変なシマウマで締めてしまいましたが、今回はどんこ競馬場のスタンド外にある小ネタの類をお届けいたしました。こうしてあらためて書いてみると、利用者があまり意識していないだけでけっこうヘンな競馬場だったのかもしれないな・・・。



 次回はこれまで触れていたような触れていなかった感じの、どんこ競馬場のコースや内馬場の話をしていければと思いますので引き続きお付き合いいただければ幸いです・・・。




 


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