コラート競馬場 その17 ~コラート競馬場馬券勝負~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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コラート競馬場のレース
コラート競馬場の直線走路


*コラート競馬場レポートの続編です。
 初めからお読みになる方はコラート競馬場レポートその1からどうぞ。






 どうも。荷桁です。今回もコラート競馬場レポートを続けたいと思います。



 このところの数回でコラート競馬場の馬券の買い方予想の方法レース風景とやってまいりましたので、ここらで荷桁の実際の馬券勝負がどうだったのか?という部分をレポートしていければと思います。



 ここまで荷桁のタイ競馬馬券勝負は、ロイヤルターフクラブが惨敗、ロイヤルバンコクスポーツクラブやや浮き、チェンマイ惨敗と1勝2敗とやや分が悪い状態であります。果たしてコラート競馬場での馬券勝負はどうだったのか?ゆるゆるとご覧いただければと思います...


コラート競馬の予想



 っつーわけで、コラート競馬場の馬券勝負だ。前回のチェンマイではきちんと事前リサーチを行わずに惨敗を喫してしまったため、今回は勝利をおさめたロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のときと同様に、過去のレース傾向からジョッキーの特徴について事前リサーチを念入りにおこなった。



 以前までの経緯をご存知ない方に説明すると、タイの競馬予想の際は騎手がポイントとなる。タイの馬はけっこう間隔をつめて出走してきており、毎回出走距離も同じ、それにもかかわらず雨が多いので馬場状態によって走破タイムが大幅に異なると言った具合で、馬柱や過去の実績から予想するのがけっこう難しいのだ。ただ、騎手はけっこう頻繁に変わるのでこのあたりの乗り替わりで勝負気配を見極めるのがポイントになってくるのである。日本の地方競馬でも毎週同じクラス・同じ距離で走り続けている馬がよく分からないタイミングでトップ騎手に乗り替わったりといったところを狙ったりすると思うが、ああいうイメージである。



 タイの競馬では、騎手はレースの直前に発表されるため、騎手の名前を見た瞬間、そのレベルや特徴が分かるのが理想だが、そんなこと丸暗記をするほど荷桁も暇人ではないので、過去のレース結果などから騎手ごとにだいたいのメモを作っておき、当日はそれを見つつオッズでの人気も見ながら本命を見極めていくというのが荷桁のタイでの馬券スタイルなのである。



 まあ、そんなメモをつくるだけでも充分暇人じゃねえかと言われれば、まさにそのとおりなのだが、とりあえず今回もそんな騎手に関するメモ(以下お手製騎手名鑑)を見ながら予想をしていったということだけ理解していただけるとありがたいぜ。




コラート1レース



 さて。そんなわけでコラート1レースだ。



 とりあえず、初見の競馬場に着いてからは競馬場の全体像やレースや馬券販売の流れを把握するために軽くウロウロするというのが荷桁のルーティンなので、このレースは見とした。




コラート1レース



 すると1レースらしいというかなんというかといった感じで、グリグリの1番人気が頭で決着。2着、3着も人気サイドという決着となった。



 お手製騎手名鑑でも1着の騎手は「人気が多い。全幅の信頼は置きづらいが買わざるを得ない」との寸評。2着3着も「騎乗数が多く基本人気している。強烈な人気馬なら頭で来ることも多いが、失敗することもママあり。」「騎乗数多い。一桁人気でもヒモ程度。」との評で、お手製騎手名鑑の精度も的外れではなさそうな感じだ。



 競馬場内の雰囲気や、馬券売場の雰囲気もつかんだし、シンハビールを決めて2レース目からは、いざ勝負である。




コラート2レース



 さて。コラート2レースだ。



 お手製騎手名鑑によると1番人気の馬の騎手は「複勝率よく安定感あり。強烈な人気でなくとも複勝で狙いたいタイプ。」との評。人気しているし、こいつに賭けていれば当たりそうな雰囲気もあるが、荷桁のメモくらいの情報はさすがに客も分かっているようで複勝オッズは1.0~1.3倍をウロウロしていて、うまみはなさそうでさる。一方、複勝2~2.5倍ほどをウロウロしている7番の馬の騎手は「かなり堅実な成績。複勝で狙うのが基本線だが、頭でも狙える。」とあって、こちらの方が面白そうだということで7番で勝負することに。



 よっしゃ!7番行けっ!マーオラーオ!!




コラート2レース的中馬券



 すると7番は2着に入って複勝的中!!よっしゃ!今回もお手製メモできっちり的中ゲットだぜ!幸先がよろしい!




コラート2レース配当



 配当は2.2倍となった。うむ。タイの配当にしては上出来だ。



 頭に来た馬も7番も3コーナーまくりで飛んできたので意外と逃げ馬圧倒的に優位という感じでもないようだ。一番人気の馬は3着とそっちを買っていても当たったのだが、これはまあいい判断であったと言えよう。
 
 
 
 

 
 
 
 続いての3レース。



 これも二匹目のどじょうというわけで、中穴の馬から狙うが、スタート直後に一頭の馬が斜行をしたためぐちゃぐちゃに。荷桁の狙い馬も位置を取れず、道中、まったく叫べることなく散ってしまった・・・。トホホ、こういうこともあるんやね。




コラート3レース降着



 斜行した馬はそのまま一着でゴールしたのだが、なかなか確定せず「もしや・・・」と思っていたらやはり降着(9番に赤い丸の印が貼られているのがその意のようだ)となった。一着単勝12倍、3着の複勝は24.6倍と大波乱になり、なんともガッカリという感じである。高配当を演出した繰り上がり3着の馬の騎手の評は「騎乗数多く、たまに持ってくるがワンパンチ足りない・・・。」とのことで、まあ、買えなくても納得だ。




コラート4レースのパドック



 さて。4レース。ちょっと下に降りて馬の馬体を見てみることに。



 ・・・よく分からん。




コラート4レース



 とりあえず今回も中穴の複勝で勝負だ。ただ、やはり人気馬に騎乗している騎手のコメントがよく、中穴以下の騎手は狙えない的なコメントが多い傾向は続く(コメントしてるのは自分だが)。特に今回は2頭が抜けた人気になっていてどちらも単勝2倍台前半とのことでどっちかの単勝買っていれば当たるんだろうが、儲けはほとんど出ないという感じであった。



 そんな中、中穴の馬の一頭に「持ってくるときは持ってくるが、飛ばすことも多く、狙いは難しい・・・。」というコメントの騎手が。まあダメもとでこいつの複勝を100バーツだけ買ってみるかということで購入。




コラート4レース



 するとコイツが今回はキチンと持ってきてくれた!!2着で複勝3.5倍ゲット!!1着は人気の馬だったのでこっちの複勝で正解である!



 基本はスタートを決めて、無理なく先頭集団に取り付き、3コーナーから仕掛けて押し切って勝つというのがコラートのセオリーっぽいな。まあそれが分かったところでそれを反映した予想というのはしづらいのだが。




コラート5レース



 5レース。騎手名鑑が思いのほか機能しているので気分がいい。現地オヤジに交じってタイ文字を読みつつ、騎手名鑑に目を通す。タイの騎手の名前の横にビッチリと日本語で寸評を書いた紙を持ちながら必死で予想している日本人を周りのタイ人たちは物珍し気に見るが、油断しているとすぐ締め切りになってしまうので、リアクションしている場合ではない。メシ食ったり場内写真も撮りながらやっているのでこっちもけっこう忙しいのだ笑



 スタイルを崩さず、今回も中穴の複勝で勝負することに。




コラート5レース



 すると今回はそれが裏目に出て、ガチガチの決着に!1着単勝2.8倍複勝1.5倍、2着複勝2倍、3着複勝1.9倍と名古屋競馬のような結果になってしまった。こうなると一番困るのだが、まあこればっかりは仕方がない。




コラート6レースのパドック



 6レース。とりあえず無意味にパドックまで来てみるが・・・。やはりよく分からん。




コラート6レース的中馬券



 とりあえず今回は中穴でめぼしい馬がいなかったこともあり、グリグリ人気の9番の単複で勝負をしてみる。




コラート6レース結果



 ところがこの9番が痛恨の3着。しかも複勝のおかげでガミはなかろうという計算だったのだが、複勝が直前に売れて1.1倍というクソ安配当に・・・泣



 結局、400バーツ買って330バーツしか戻って来ないということでガミ。チクショウなんてこったい。やはり置きに行くとこういうことになるんだな・・・。




コラートのオヤジたち



 荷桁が日本語のメモを持ってウロウロしていたところ、現地人のオヤジに「ニッポン?」としゃべりかけられ「イエス」と答えると、つたない英語で「昔、日本にいったことがある」的な話をされて「せっかくだからこっちきて酒でも飲むか?」的なことを言われた。とりあえずついていくとスタンド2階の一角にゴザを敷いて、酒やつまみを広げてのんびり観戦しているオッサンたち4、5人のところに連れていかれ、何やら現地のウイスキー(ホントーン)と乾きものを出してくれた。



 このあと街で飲もうと言われたら少し怪しんだ方がいいが、まあこの時点では自分たちも今まさに同じ瓶から入れた酒を飲んでいるし、コップは袋から出したばかりの使い捨てのコップだし、へんな薬混ぜられていることもなかろうということで、一杯お付き合いさせていただくことに。とりあえず片言英語で「バンコクやチェンマイにも行った」と言ってスマホで写真を見せると、英語が少しできるオッサンが周りのオッサンに共有し「おお・・・」など盛り上がる。さらに荷桁のお手製騎手名鑑を見せると現地語で「オイオイ、この日本人スゲーぞ笑」みたいな感じでワイワイ盛り上がる。まあピュアな競馬オヤジたちという感じで変な感じではない。



 タイ語でしゃべりかけられると何言っているかほとんど分からないのでニヤニヤしているしかないのだが、タイ現地競馬オヤジに交じってワイワイ酒を飲むと言う貴重な経験をすることができた。




コラート7レースの勝馬



 オッサンたちとしゃべりつつも予想はしていたのだが、複勝2倍以下が3頭もいるという異常なオッズだったので7レースは見。すると案の定と言うか何というか、アッサリとその3頭で決まってしまった。まあオヤジたちとしゃべり過ぎて買いに行っても間に合わなかったっぽかったので、結果オーライである。




コラート8レースの出走表



 続いて。8レース。



 例によってお手製騎手名鑑と出走する騎手を照合しながらウンウン予想をしていたところ、一緒に飲んでいた競馬オヤジたちが11番を指差して、これこれ、というジェスチャーを取る。見ると一緒に飲んでいた競馬オヤジたちはみんなこのレース11番の単勝一点で勝負するようである。11番はぐりっぐりの1番人気だが、そんなに堅いと言われたら流れ的に買わない訳にはいかない。ちょっと半信半疑だったので11番の単勝を300バーツ購入して、周りの競馬オヤジたちにはそいつを見せつつ、こっそりと2番人気→11番という馬単も100バーツだけ押さえて計400バーツでの勝負となった。




コラート8レースの的中馬券



 結果は11番の圧勝。もう3コーナーまで持ったまんまで、他の馬がガンガンに追っているところを4コーナーで楽に抜け出して、そのままもう独走という感じであった。オッサンたちと一緒に、よく分からない騎手の名前をコールして(発音が分からないのでワーワー一緒に言っていた)、ゴール後はハイタッチという感じで、たぶん周りから見たら日本から来た一見客にはとても見えなかったと思う。



 ただ配当は1.6倍だったので400バーツ買って480バーツの払い戻しと11番を信じ切れなかった分、ビミョーな儲けになってしまった。




コラート9レース



 さあ。いよいよ残り2レース。ここまでのらりくらりとちょい浮きのペースで来ているので悪くない流れだ。次のレースはやや波乱含みで人気が割れている。さらに上位人気の騎手にあまりいいコメントの騎手がおらず、波乱含みだ。これは中穴から勝負、ということでいろいろ見た結果「生真面目なのか、人気薄でも4~5着に持ってくるタイプ。複勝で狙っても面白そう。」というコメントの騎手が中穴に存在した。




コラート9レースの的中馬券



 見るとどうやらこの騎手はここまで一度も走っておらず、どうやら本日一回走りのようである。単勝は10倍弱で複勝は2倍と複勝にやや旨みがない感じであったため、とりあえずこちらの馬(12番)の単勝を100バーツと、2着付けの馬単を100バーツづつ4点購入して計500バーツの勝負に出た。



 ここまで来ると酒もまわってきて500バーツが2000円弱だということも忘れて、中央競馬並みの投資金額になってきてしまっているな。今思えば普通に複勝400バーツでもよかったんだが、そこは酔っていた&欲が出たということで勘弁していただきたい。
 
 
 
 

 
 
 
 12番は後方からの競馬になり、万事休すかと思われたが、有力馬が馬場のいい外目に殺到する中で、12番は内目に進路を取りいい脚で伸びてくる!



 「内から12!!、内から12!!来いコラー!!」と現地競馬オヤジたちも苦笑するテンションで叫びまくる荷桁。いやもう必死やでホンマ。



 最後はかなり激しい叩き合いで、荷桁の位置からはどの馬が勝ったのかは正確に見えなかった。




コラート9レース



 とりあえず、競馬オヤジたちとスローリプレイを見に走る。すると叫んだ甲斐があってか、12番は見事差しきり勝ち!!この的中には現地競馬オヤジたちもビックリ。「この日本人すげー」という感じでまたホントーンで乾杯である笑。




コラート9レースの配当



 配当は8.2倍。ここまでの単勝では2番目に好配当だ。ふははどうだ!!



 このレースについては競馬オヤジたちもけっこう買い目が割れていたようで、同じく12番の単勝を持っていたのはちょっと強面のいかついオヤジだけで、「やっぱ12番だよな」という感じで目で合図されて、なんかいい気分だった。




コラート最終レースの出走表



 さて。そんなこんなで楽しいコラート競馬場も早いもので最終の10レースである。



 このレースも1番人気が抜けた人気になっていて、なんとも言えない雰囲気だ。すっかり馴染んでしまった競馬オヤジたちも「これは1番人気で堅い」と言った感じで、とりあえずその馬の単勝買っておけばOKという雰囲気だ。



 まあ、今日この流れだとそうなんだろうが、ここで荷桁の勝負師魂というか悪い癖と言うか、ちょっとひねりを加えたくなってしまい、2・3番人気の馬から1番人気の馬への馬単2点と、1番人気の馬から4・5番人気の馬への馬単2点の計4点という馬券を購入した。スンナリ人気通りだとよくないが、最終レースだから少しは波乱があるだろうという読みである。



 オヤジたちは「いやいや」という雰囲気だが、仕方がない。これが日本の荷桁の馬券スタイルなのだ(と、言いつつここまで好結果をもたらしてくれたお手製騎手名鑑を無視するくらいにホントーンが回っていたいたということなのだろう)。




コラート10レース



 そんなわけで400バーツの馬券を仕込んで待機。現地時間は18時近く、かなり日も落ちてきた。これで最後の勝負である!!








 レースは先行押切を狙う1番人気の馬に、2番人気の馬が直線で襲い掛かる、荷桁としては願ってもいない展開!


 「差せ!!頭、替われ~!!!」


 と現地オヤジと共に叫びまくるが、コラートの直線は短い・・・。結局1番人気が押切って2着は迫った2番人気ということで、荷桁はひねった買い方をしたせいで、ガミも買えずに最終で400バーツも失ってフィニッシュとなってしまったのである・・・。



 競馬オヤジたちは「だから言うたやん」という感じで笑っているが、まあ、こればっかりは仕方ない。



 結局トータルではトントンくらいであったが、お手製騎手名鑑の活躍あり、降着あり、競馬オヤジたちの助言あり、穴目の的中もありとコラート競馬場の馬券勝負は盛りだくさんで終えることができたのであった。



 競馬オヤジたちはさんざん酒を飲ませてくれた上に「だいたい毎週俺たちはこのへんにいるから、また来いよ」と片言の英語で言って、笑顔で去って行ったのだった。やはり競馬ファン同士、初対面で言葉が通じなくとも分かり合えるものだな。



 思わぬ形で盛り上がった馬券勝負に余韻を残しつつ、次回からはコラート競馬場のグルメの話をしていければと思いますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・
 



 


>>コラート競馬場レポートその17へ






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