日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > コラート競馬場 > コラート競馬場 その16 ~白熱のレース風景~
コラート競馬場の直線走路
*コラート競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はコラート競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今回も飽きずにコラート競馬場でございます。
前々回のレポートでコラート競馬場の馬券の買い方や種類を、前回のレポートでの予想方法についてご紹介をいたしましたので、あとはレースを見て叫ぶだけだぜということで、いよいよコラート競馬場のレース風景を見ていきたいと思います。
コラート競馬場のコースは一周1000mの小回りコースということで、けっこう狭い競馬場にはなるのですが、フルゲート12頭でのレースも多く、なかなか白熱したレースが多い印象です。この日のレースは全レースが1260mのレースということで、あまりバリエーションはないのですが、単調さを感じさせない場内の盛り上がりもあり、なかなかいい感じでございます。
今回のレポートではコラート競馬場での白熱のレース風景をご紹介させていただき、なんとなくその熱さを感じていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします...
さて。っつー訳でコラート競馬場のレース風景である。だが、その前にまずこの話をしておかなくてはならない。
いきなりタイ語の文字の張り紙の写真でどういうこっちゃという感じだが、ざっくり翻訳すると「写真の撮影は撮影禁止で、場合によっては法的処置を取るぞ」という内容である。
実はというかなんというか、コラート競馬場はルール上は撮影が禁止されているようなのである。これまでバンコク、チェンマイとも特に撮影禁止っぽい感じではなかった(係員や警備の前でバシャバシャ撮ってても何にも言われなかった)のと、場内に外国人観光客にも分かるような撮影禁止の看板などもなかったので(まあ外国人観光客はこんなところこねえよというのはあると思うが)、入場してから荷桁はいろんなところで写真を撮りまくっていて、それについては特に注意をされなかったのだが、こと、レース中の撮影については軍服の人にガチで注意されたのである。
荷桁だけでなく、タイの現地人もスマホでレースの動画かなんかを撮っていたら注意されていたりしたので、レースの間だけは軍人がちゃんと撮影を見回っているという感じであった。まあ、フラッシュ撮影などで公正を損なうようなことが過去にあったのか何なのかは分からないが、とりあえずレース中の撮影は現地ではリアルに注意されるので、そこは今後行くという方もご認識をいただいたほうが良いだろう。注意とは言っても「ダメだよ」程度で、カメラの中身を消せというレベルの圧ではなかったので、軍人さんもルールだからとりあえず言ってるという感じではあった。
とは言いながら、なんだかんだ注意されるまでの間に撮影できてしまった写真はあるので、とりあえず今回ブログには載せておこうと思うが、今後、当局から「この記事の写真を消しなさい」と要請があった場合は応じざるをえないので、そこはご勘弁くださいませ。
荷桁の真似して撮影して注意されたときに揉めて軍に拘束されるなんてことになっても責任取れないのでとりあえず書かせていただいた次第であります。
さて。ちょっと前置きがあったが、コラート競馬場のレースに移ろう。
まずはレース前の風景ということで、馬のゲート入りをじっと観察して馬券の検討をするオッサンだ。
ここまで聞いて、日本の競馬に慣れた人は「ゲート入りの様子を見たってもう締め切り後だから馬券の検討には意味ないじゃないか」と思うかもしれないが、残念ながら世界の競馬はあなたの常識におさまるような単純なカルチャーではない。タイ競馬では締め切り前のうちからさっさとゲートに馬を入れてしまうのがスタンダードなのだ。
コラート競馬場もタイのほかの競馬場と同様に、ゲート入りをしてからスタートまでが異様に長い競馬場である。タイの競馬はスタート時間がかなり前後(基本的には遅れることが多いが、まれに定刻前に走り出すこともある)し、さらにいつ発走するかは客はハッキリ分からないという謎仕様なのだが、それに最適化しているのが、このとりあえずゲートに全馬入れた状態で待機というシステムなのである。タイ競馬のオッズは目まぐるしく変わるので、タイの馬券師はギリギリまで馬券を買わないというカルチャーがある。主催者はゲートに入れた状態で「ほれ、もうすぐ発走だから馬券買え!」という状態で徐々に圧をかけていき、本当にいきなり発走させる。馬券師は馬券師でギリギリまで粘りながら買い逃しにはならないようにするというのがタイの競馬場の日常風景なのだ(そのへんはロイヤルターフクラブ競馬場レポートに詳しいので興味がある方はご覧くだされ)。
なのでタイの競馬場ではさっきのようにゲート入りの様子やゲートに入ってからの馬の気配を馬券検討に役立てるということが可能なのである。
ひとまず各馬のゲートインは普通に進んでいく。ゲートインしてもすぐスタートしないという以外は特段おかしなところはない感じである。
しばらくするとゲートイン完了。ここから発走までが長いのだが、ここは気長に待つしかない。
ちなみにコラート競馬場のスタンド2階は以前のレポートでも申し上げた通り、最前列以外ではレースが見にくいというこれまた変な仕様なので、レースを見るのを重要視しているファンはさっさと馬券を買って最前列で待っているという人も多い。まあ特にどうしておけというものでもないので、実際に現地に行かれた際には個々人の優先するものに基づいて行動してくれればよいだろう。
スタートが近づくと、場内放送が、それっぽく騒ぎ始めて、馬券を買う客もあからさまに焦り始めるので何となく場内の雰囲気でそれをつかむことができるかと思う。
そして場内放送が
「マーォ!ラーォ!」
と叫ぶとレーススタートである。これはタイのどこの競馬場でもだいたい同じである。
コラート競馬場の最大の見せ場は直線走路を使った先行争いである。一周1000mの小回りコースでの1260mレースということで日本の地方競馬でもよくあるくらいの設定距離だが、日本の地方競馬場に比べるとかなり激しく先行争いが行われる。出ムチも半分くらいの馬がいれている感じだ。
タイのレーススタイルは基本的に先行して相手を振り落としていくアメリカンスタイルが多いというのと、追い込みも効くが、コースの形状上、位置取り次第ではかなりロスが生じるので余程強い馬以外は、とりあえず先団に取り付いて、内内を回って直線にかけるというパターンが主流である。
バックストレッチではいったん落ち着くが、3コーナー前くらいから徐々に激しく手が動く馬が出てくる、このへんの感覚は名古屋とか笠松、園田あたりに近い感覚だ。
4コーナーあたりではけっこうばらけてくるぞ。このあたりも地方競馬をよく見る方としてはなんとなくあるあるな光景だということがお分かりいただけることと思う。
4コーナーを回ると、もうどの馬もわりとバタバタなので、ゴールまでは追いどおしで粘り込むというイメージだ。
直線はこんな感じでばらつくことも多いのだが、たまに接戦になることもある。概して、だいた4コーナーを抜けたあたりから一頭抜け出すことのほうが多いのだが、そうなるとタイの競馬場では先頭を走っている馬の騎手の名前を飲み会のコールのように連呼するという謎のカルチャーがあるので、とりあえず便乗して騒ぐと楽しいぞ。
勝馬はこんな感じで、走路に出て記念撮影。まあこれはどこの国にもある光景だ。これらの写真が競馬新聞にはいろいろと掲載されているぞ。
先ほどは2階スタンドから見たレース風景だったが、こと、最初の直線を使った先頭争いを楽しむのであれば、一階スタンド前の最前列で見るのが一番。人気があるエリアなので場所取りが大変だし、写真撮っていると軍人に怒られたりといろいろ大変なのだが、個人的には一番の観戦スポットなので、是非コラート競馬場にお越しの際は、最前列のやや4コーナー寄りの位置で観戦してくれたまへ。
コラート競馬場は良くも悪くも小さい競馬場で、小回りが故に激しい先行争いがあってそれがまた面白い競馬場だ。とりあえず買っている馬が先行してくれたらあとはばてないように見守り、直線を向いてきてまだ先頭であれば、現地オヤジに混じって騎手名を連呼して大騒ぎする。これがタイの競馬の醍醐味じゃということで、是非現地で味わってくれたまへ。
ちなみに、コラートでは重賞の時には1820mというレースも行われる。ちょうどYoutubeにあったのでとりあえず貼っておくが、これはこれで長丁場(日本だとただのダート中距離だが・・・)で面白いレースである。この距離のレースがある日に行けた方はラッキーなので、楽しんでいただきたいところでございます。
さて。そんなわけでコラート競馬場のレース風景でございました。次回レポートではコラート競馬場での馬券勝負の様子をご紹介できればと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。
>>コラート競馬場レポートその17へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場 その1 ~再びバンコクへ~
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