日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > チェンマイ競馬場 > チェンマイ競馬場 その19 ~チェンマイの敗走者~
チェンマイ競馬場
*チェンマイ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はチェンマイ競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。チェンマイ競馬場レポートも19本目となりました。
前回のレポートまではチェンマイ競馬場の様子をぐるぐると見てまいりましたが、おおよそ場内は回り終えましたので、ここでいったん馬券の話に戻ることにいたします。端的に言うと、この日荷桁の馬券がどうだったかという部分について、お話ししておこうということでございます。
タイの競馬場にはこれまで2度訪問しており、ロイヤルターフクラブ競馬場は全外しで負け、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場はそこそこの的中がありやや浮きという成績を残してまいりました。さて、今回のチェンマイがどうだったかという部分でございますが、タイトルにありますとおり、これがサッパリでございました・・・。
やや言い訳臭い内容になってしまうかとは思いますが、荷桁がどういう戦略を立てて、どう打ちまわし、そしてどう敗北していったのかという部分を、恥を忍んでレポートしていくことにいたします...
さて。そんな訳で、ふたたびチェンマイ競馬場の馬券売場である。いざチェンマイ競馬の馬券に挑んでいくことにしよう。
先ほども申し上げたが、荷桁は過去、タイの馬券に二度挑み、一勝一敗でトータルはマイナスという成績を収めている。詳しくはそれぞれのレポートをお読みいただければと思うが、やはりきちんと準備するのは大事と言いますか、ノー勉・丸腰で挑んだロイヤルターフクラブ競馬場ではひとつも当たらずにタコ負けし、きちんと予習をして騎手と厩舎の傾向のメモを作成して挑んだロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場はわずかながら勝ち越しという結果を残したのである。
ここまで分かっているのであればチェンマイ競馬場でもしっかり予習をして挑んだらそこそこいけるのではないか?と皆さん思われるかもしれないし、それは実際そうなんだろうが、それには大きな課題があった。しっかりと予習ができたロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬はレースの結果や騎手の個人成績などがきちんとウェブサイト上にまとめられていたのに対し、チェンマイ競馬場は騎手の体系だった成績は勿論、レース結果についても情報がないことはないのだが、画像ファイルだったり掲示板的なものへの書き込みだったりしてデータとして非常にまとめづらかったのだ。
エクセルなんかにまとめやすいような形式であればささっとまとめることは容易なのだが、画像ファイルを見ながらあのタイ文字を打ち込みまとめるなんつー作業は、さすがに暇な荷桁とは言え、やる気がわかないというもの。結局、その時間的工数を加味した上で、チェンマイに関しては予習をすることを諦めたのである。あのタコ負けしたロイヤルターフクラブ競馬場と同様、丸腰で挑むことに相成ったのだ・・・。
チェンマイ競馬場は前述のとおり競馬新聞はタイ語のみ。予習をしていないので騎手名などを見てもサッパリその腕は分からない。新聞には走破タイムなど分かる部分もあるが基本的にはオッズと馬体を中心に予想をしていくことになる。ただ、荷桁は悲しいかなあまり馬体を見ることができないため、どうしてもオッズを頼りに予想をしていくということになる。
さて。そんな訳でチェンマイ競馬場1レースに挑む。
ちなみにこの日のチェンマイ競馬場のレースは第1レースが11時20分発走予定。最終レースの第8レースが16時00分発走というスケジュールであった。当然、タイということもあり、これらの時間は守られないことになるのだが、そのあたりは追々お話しすることにしよう。
1レースは7頭立て。オッズを見ると3番が人気のようだが、ヒモは人気が割れている感じだ。当然のことながらヒモの取捨が難しい感じなので、テキトーに買うほかない。ひとまず圧倒的人気の3番を軸に、単複は売れているが連勝式のオッズはさほどでもない5番を絡めて馬券を組み立てることに。最終的に、券種は3連複として、3と5の2頭軸で3頭に100バーツづつ流して計300バーツで勝負してみた。
11時20分の発走予定だった第1レースは約28分ほど遅れて11時48分に発走。バンコクでもレースが予定より早く発走したり遅く発走したりということは当然のようにあったものの、特にトラブルもないのに1レースからこんなに豪快に遅れるとは思ってもいなかった。
レースは3番が余裕の1着。相手に指名した5番は終盤失速してまさかの4着・・・。守りに入った3連複で一番やってはいけない外し方をしてしまったようである。2着と3着は持っていただけに早くも嫌なムードが漂い始める。
気を取り直して第2レースだ。先ほどから一頭増えて8頭立て。
このレースのオッズ模様は、4番と6番が単勝2倍程度で抜けていて、1番と2番が単勝5倍程度という上位拮抗ムードだ。ここはちょっとひねった馬単が面白いと思い、4→1、4→2さらに6→1、6→2という馬単4点、1点50バーツの計200バーツで勝負をした。人気の4と6は売れまくっているので、この2頭で決まったら仕方ねえという馬券である。
第2レースは本来12時00分に発走する予定なのだが、12時43分に発走と、これまた豪快に遅れての発走となった。どないなっとんねん。
さらに発走の遅れ以上にビビったのが、頭は狙い通り4番で来ているものの、2番手争いをしているのはまったくノーマークの8番と3番である。結局4→8→3で入り、馬単54倍、3連単は102倍というタイ競馬らしからぬ大荒れレースになってしまったのであった・・・。
さすがにこのレース結果には観客もざわつく。荷桁としても2レース続けてのハズレ。しかも2レース目はまったくかすらずのハズレということもあり、完全に悪い流れに乗ってしまった感じだ。
とりあえず、場内にあった成績表を見てみるが、これを見る限り3着は複勝の配当が記載されていない。どうやら頭数が7頭や8頭立てのときは複勝は2着払いのようである。うーむこれでは穴目の複勝でドカンという勝負もしづらいのう。チェンマイ競馬場め、頭数も少なく当てやすい地方の競馬場だろうと思っていたが、なかなか難しい感じであるのう・・・。
さて。どう考えても流れは悪いが、目の前のレースはやらなくてはならぬ。という訳で第3レースだ。3レースは本日最多の10頭立てレースである。
オッズ的には2番が単勝2倍切りで1番人気。あとは1番、3番、4番が続いている感じだ。
セオリー的には2番を買うのがよさそうだが、もはや2つ外している以上、少しは勝負に行ったほうがいいと判断し、2番人気の3番の単勝100バーツおよび、馬連の1-3、2-3、3-4を50バーツづつ、計250バーツで勝負することに。人気の2番が飛んでくれたらめっけもんという狙いだ。
ここまでの流れの悪さを冷静に見られる今であれば「それはスジ悪だろ・・・」とツッコミも入れれるのだが、このときは「そろそろ1番人気も飛ぶ頃だろう」という下心に抗えなかったのである・・・。
3レースの発走は定時が12時40分だったのだが、そもそも2レースの発走が12時43分だったというもはや訳が分からない状況なのでどうなることかと思ったが、そこは期待を裏切らず、なんと第3レースは13時45分に発走とあいなり、遅れは遂に1時間を超えることとなった。
直線では1番と6番が外ラチ沿いから追い込み、最内を2番が突くという横に広がった攻防に。悲しいかな荷桁の本命3番はまったくいいところなく沈み、1→2→6という決着になった。無難に2番から流しておけばガミだったかもしれないがひとまずの的中はあったと思うと、ガックリである・・・。
さて。そんな流れで4レースである。競馬新聞上での発走予定時刻は13時20分となっているがもはや1時間以上遅れているため何の参考にもならない感じだ。1レースの時点で30分遅れて、レースをするたび20分程度遅れが広がっていくという、日本の競馬場が「定時発走にご協力ください」とか言ってる意味が分からなくなってくる展開である。
この日の流れの悪さを象徴しているのだが、実は荷桁はこの日、こんなにレースが遅れるという事態は想定しておらず競馬観覧のあとに予定を入れてしまっていたのだ。本来の最終レースの発走時刻である16時頃に競馬場を出てちょうど間に合うくらいの想定だったのだが、このペースで遅れていくと16時の時点では第6レースの発走もおぼつかなさそうだ。しかしホテルに次の予定の送迎が来るため遅れて帰る訳にもいかない。すなわち発走時刻の遅れが劇的に回復しないかぎりは次の4レースと5レースしか取り返すチャンスがないということになるのだ。
予想の流れも悪い上に、競馬のあとに予定を入れたことまで裏目に出てしまう始末。もはや勝てる気がまったくしないが諦めずに予想はせねばならない。単勝で人気の6番と連軸で売れている4番の2頭を1着と3着につけた3連単フォーメーション6点(4・6→1・3・7→4・6)を1点50バーツ、計300バーツの勝負をしかけた。
先述のとおり時間的にも焦る中、4レースは14時50分に発走。とうとう定刻より1時間30分の遅れである・・・。
そして無残にも結果は4→6→1で決定。配当的妙味を求めてへんに挟み込みフォーメーションなんてしなければフツーに当たりだったのに、何をしてんねん・・・。こういう時は何をやっても裏目に出るものだ・・・。
心境的にはとっくにポツダム宣言を受諾している感じなのだが、とりあえず4レースの結果がホワイトボードに書き込まれた時点で時刻は15時20分。16時に競馬場を出るとなるとやはり次の5レースが最後になりそうだ。というかそもそもなんでこんな発走遅れんねん。なんか腹立ってきたわコンチクショウ・・・。
もう今日の流れを考えるとおそらく次も裏目に出るであろうということは何となく分かるのだが、最後の抵抗ということであまり人気していない6番の馬と人気の2番を軸に3連複を350バーツ分購入した。ハズレの場合、トータルでマイナス1400バーツでフィニッシュである。
チェンマイ第5レースは15時52分に発走。定刻から2時間弱の遅れである。もう笑うしかねえ。
最後の直線、祈るように眺めるが、どうやら軸の片方の2番は余裕で抜けられそうである。問題は6番だ。
ラスト、大外からそれなりの脚で追い込んでは来たが、ビミョーなところである・・・。
一応スローモーションで確認したが・・・。うん。5着っぽいね。
そしてスローモーションを見終わって配当が確定した時点で無情にも予定の16時となり、残っていた6、7、8レースにチャレンジすることはできずに競馬場を去ることになってしまったのでありました。
・・・という訳で、チェンマイ競馬場の馬券はひとつの的中もないノーホーラーという結果に。馬券の傾向や騎手について下調べをきちんとしなかったこと、珍しく競馬のあとに予定を入れてしまったこと、流れを引き寄せることのできなかった打ちまわしなど、負ける要素がこれでもかというほど重なった大変悔いの残る敗戦となってしまった次第である。
今後チェンマイ競馬場に行かれる皆さまにおかれましては、なるべくこの二の舞にならぬよう、参考にしていただければと思います(ダメすぎて参考にならんか)。
さて。そんな訳でラストっぽい話になってしまいましたが、次回以降も、もう少しチェンマイ競馬場の話を続けてまいります・・・。
>>チェンマイ競馬場レポートその20へ
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