日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > ロイヤルターフクラブ競馬場 > ロイヤルターフクラブ競馬場 その19 ~タイの競馬場グルメを探る~
ロイヤルターフクラブ競馬場の屋台
*ロイヤルターフクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルターフクラブ競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも荷桁です。今回もロイヤルターフクラブ競馬場(ナンルーン競馬場)のレポートでございます。
ここまで、ロイヤルターフクラブ競馬場のコースやスタンド、さらにはバックヤードの様子なんかものぞき見してまいりましたが、今回はタイトルにありますとおり、ロイヤルターフクラブ競馬場のグルメについて見てまいりたいと思います。
荷桁は今回100バーツエリアの中しか見ていないため、あくまで100バーツエリアのグルメということになります。勿論VIPエリアにはちゃんとしたレストランやビュッフェがあるのかもしれませんが、庶民が行き交う100バーツエリアについては競馬場の中だからといって気取っていたり割高だったりする訳ではなく、街中の屋台と同じようなものが同じように売られていると思っていただければOKだ。これはここ以外のタイの競馬場にも共通である。
とりあえず百聞は一見に如かずということで、どんなものが供されているかも含めて、ゆるゆるとロイヤルターフクラブ競馬場のグルメを見ていくことにいたしましょう...
さて、そんなわけでロイヤルターフクラブ競馬場のグルメだが、基本的には「食堂タイプ」「売店タイプ」「立ち売りタイプ」の3つに大きく分かれている。食堂タイプは写真のように屋台的なお店の近くにテーブルがあり、そこでゆっくり食事ができるスタイルのお店でメシものなんかを取り扱っている。売店タイプは串ものや揚げ物など立ち食いができる簡単な軽食やドリンクを提供しているお店で近くに飲食用のテーブルなどは置かれていないお店だ。最後の立ち売りタイプは読んで字の如く、スタンドの観覧席をウロウロしたり、観覧席の中に雑にお店を広げてものを売っているタイプのお店を指す。
基本的には正午過ぎにレースが始まるので、どこのお店もそう重たいものは売っていない。日本の競馬場のようなきちんとしたレストランはないと考えておいてくれたまへ。
とりあえず食堂タイプのお店は、メシものや麺類を街中の屋台の要領で売っているので、それを購入して店の前のテーブルでワシワシと食えばOKだ。いわゆるフードコートでもないので食べ終わったお皿はテーブルに放置しておけばお店の人が片づけてくれる。家族経営の店が多いのか小学生~中学生くらいの子どもが店を手伝っていることも多い。
相場は1食40~50バーツくらいで高くても200円弱と安い。これは街中の屋台の相場感とさほど変わらないので安心してくれたまへ。逆に「タイの屋台なんて怖くて食べられない」というタイプの方は競馬場に来る前にガッツリ街中のレストランかなんかでメシを食ってくるのがよいだろう。皆さんご存知のとおり、荷桁は海外の屋台のメシにも全く抵抗がないタイプの人間なので市中だろうが競馬場だろうがかまわず食ってしまったぞ。
ロイヤルターフクラブ競馬場においては主に2階に飲食系屋台が集中していたほか、少し4階にも食堂タイプのお店が見受けられた。設備の問題なのか管理の問題なのか人通りの問題なのかはよく分からないが、存在している場所は限られているようだ。
一方で売店タイプのお店は場内の至るところにある。基本的には飲み物だけを扱っているお店か、軽食も扱っているお店とに分かれる。
ここでいう軽食っつーのは、日本で言うところのコロッケとかたこ焼きとか焼き鳥とか、まあ簡単に食べられて、容器や包み紙をポイっとゴミ箱に捨てたらしまいというあの手の食べ物をイメージしていただければOKだ。中央競馬で言うとtwo daysで売ってるようなもんですわ。
仏教国のタイではお寺の近くでは酒を売らなかったり、時間帯によっては酒を売ってくれなかったりすることがあるのだが、ここ競馬場ではそのへんはあまり関係なく酒を売ってくれる。写真はタイでポピュラーなビールの「シンハビール」だ。当地では「ビアシン」と呼ばれることが多い。こいつのほか、ご当地ビールの「CHANG(チャーン)」「LEO(リオ)」やカールスバーグも売られていた。ビアシンの価格は50バーツ。市中のコンビニ等で買えば30バーツちょいなので、こちたはやや乗せられた価格だと言えよう。日本の缶ビールともそう値段は変わらないか。
とは言いながら、クソ暑い競馬場でビールをぐっと飲み干すのは至福のひと時。ビール好きなら手を出さずにはいられないわな。荷桁はタイのご当地ビールの中ではビアシンが一番口に合うのでビアシンを飲むことが多い。チャーンはちょっと強くて苦め。リオはあっさりしたじゃぶじゃぶ系と個性があるので飲み比べて見ても面白いぞ。
また、クソ暑い暑季のタイにおいてはこちらのミネラルウォーターも欠かせないアイテムだ。こちらもいたく安く売っていて、1本10バーツで購入できる。ひとまずこまめな水分補給をしておくのが吉なので、ちょっとのどが渇いたなと思ったらとりあえず購入しておくのがよいだろう。
また、場内にはこのような形で立ち売りをしている売り子さんもいる。写真はカットフルーツの売り子さんだ。タイ人は日本人と比べてこういう売り子さんが売りに来たものを比較的すぐ購入する傾向にあるので、わりと繁盛している。午後あたりにちょっと小腹が空いたら利用してみるのも手ですな。
また、こんな感じで座席にクーラーボックスを持ち込んで商売をしている人もちらほらいる。一見お店かどうか迷うが、よくよく見ると一般人にしては持ち込みすぎだろということに気が付くことと思う。
主にドリンクを扱っているので、もしのどが渇いた時に近くにあれば。
さて。ひととおりロイヤルターフクラブ競馬場の飲食店の形態をご紹介したところで、荷桁が実際に食べたものの話に移ろう。
荷桁は今回の訪問では、まず食堂タイプのお店を利用した。写真のようにいろいろ扱っているお店で、脇にあるテーブルで食べるタイプのお店である。
写真は揚げ物コーナー。フライドポテトやウインナーなど日本でも見るもののほか、バナナをぶつぎりにしたっぽいものやギョーザっぽいもの、ワンタンの皮っぽいものなど、よく分からないものがいろいろと揚がっている。
また一番右には皮が分厚い水餃子みたいなものもある。右下の黒酢ベースっぽいタレをかけて食べるのであろう。基本的にタイ人は中華系の人やその子孫が多いので、こうした中華料理っぽいものは非常にポピュラーである。
また傍らには、ソーセージや皮蛋をカットしたおつまみ皿やよく分からん豆菓子、ちまきなどが売っていた。美味いのか不味いのかよく分からんが、まあいろいろあっていい感じである。タイ人的にはああいうのが定番なんだろうか。
さて。肝心のメシもんだが、この店ではグリーンカレーとガパオライスが売られていた。どちらもタイの屋台にありがちなぶっかけめしで、生温かいメシに、既に出来上がっているカレーなりバジル炒めをぶっかけて一丁上がりという簡素な食い物である。
写真にあるとおり、でっかいボールにグリーンカレーが入っていておばちゃんがそれをメシにぶっかけている。その右のトレーには豚ミンチのバジル炒めと思しきものが入っている。それをメシにかけたらガパオライスになるという訳だ。どっちもポピュラーなタイ料理で、荷桁はどちらも好物だったが、とりあえずぬるくてもそれなりに美味いだろうという計算で、ガパオライスにすることにした。
勿論タイ語はしゃべれないので指差しジェスチャーで注文。まあ指差したものをメシにかけてくれるだけなので特に困ることもなくよそっていただくことに成功した。目玉焼きも指差したところフツーにトッピングしてくれた。ガパオライスの目玉焼きのせで45バーツ(180円くらい)。安いのう。
出てきたのがこちら。うむ。いわゆるガパオライスである。
味も美味い。日本のタイ料理屋で出てくるものより気持ち辛いが、オイスターソースと思われるベースの味はさほど変わらない。日本のいけ好かないアジアンカフェのように変なトッピングや具材も入っておらずシンプルで間違いのない逸品だ。自宅の近くにこれを200円で出す屋台があったら通うぞ。いや500円でも通っちゃうかも。
ただ一点、中に入っている青唐辛子。これだけは非常に辛かった。モリモリ食っているときに誤って口の中でこいつを噛んでしまったところ、めちゃんこ辛くて往生してしまったぞ。流石はタイ人、辛いもんには強いのね・・・と思って同じテーブルで同じくガパオライスを食っていたオッサンを見たところ、器用に青唐辛子だけ皿の隅のほうに寄せて、食べていなかったのである!
「タイ人もよけるんか~い!」と一人でツッコミを入れてしまったが、青唐辛子に関してはタイ人でも食わない人がフツーにいるので、辛いのがすごく得意な人以外は無理せずよけてしまおうという教訓である。
この日はさらに軽食屋台も利用した。ガパオライスを食ってしばらく場内をうろついていたところ、写真のように点心を出す屋台を発見したのである。とりあえず皮に包まれたいろいろなものが蒸されており、食欲がそそられる感じだ・・・。
っつーわけでなんだかよく分からない毒々しいシューマイにチャレンジしてみた。ガツンと素材の味がする感じではないが、エビかなんかが練りこんであったようで、プリプリしていて、ビールのアテにはいい感じであった。値段は失念したが30バーツくらいと安かった気がする。100円でこれだけつまめれば御の字だ。
さて。そんな訳でロイヤルターフクラブ競馬場のグルメでございました。いろいろなものを食べた訳ではないのですが、よくも悪くも市中の屋台と同じようなものが出ているということもあり、飾らない普段着のタイ人のメシを垣間見ることができるかと思います。いやあ、食べ物の好き嫌いがないとこういうときにはいいもんですな。
けっこう長くなってまいりましたが、もう少しだけロイヤルターフクラブ競馬場レポートを続けますのでよろしくお願いいたします・・・。
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