ロイヤルターフクラブ競馬場 その13 ~スタンド1階の鉄火場感~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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ロイヤルターフクラブ競馬場のスタンド1階の売店
ロイヤルターフクラブ競馬場の1階



*ロイヤルターフクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルターフクラブ競馬場レポートその1からどうぞ。




 さて。今回もロイヤルターフクラブ競馬場レポートを続けてまいりましょう。



 前回のレポートまではしばらくロイヤルターフクラブ競馬場の概論のような話に時間を割いてまいりました。今回からはタイトルにもありますとおり、ちょっと細かい話になってまいりまして、まずは1階フロアの様子を見ていきたいと思います。



 とは言いながら、この競馬場に限って言えば1階から最上階の5階まで、そう大きく変わり映えはいたしません。とは言え、一度訪問した競馬場はしゃぶりつくすように細かくレポートをしていくというのがこのブログのスタイルでございますので、何卒お付き合いをいただけますと幸いです。



 そんな訳でまいりましょう。今回はロイヤルターフクラブ競馬場の1階フロアの様子でございます...


タイの競馬場



 さて、っつー訳で、いきなりだが、ロイヤルターフクラブ競馬場の1階フロアにやってきた。ちなみに、今回荷桁は入場料が100バーツのエリアにしか入っていないのでこれからご紹介するスタンド内の光景はすべて100バーツエリアのものだと思ってくだされ。



 ロイヤルターフクラブ競馬場の1階フロアは装鞍所から本馬場入場する馬道がある関係で他のフロアの半分くらいの大きさしかない。とは言いながら入場門を入って最初に到着するフロアということもあり、けっこう賑わいはあるフロアだ。



 基本的には日が差し込んでこないタイプのフロアで、狭めのコンコースとスタンド方面に出る通路がいくつかというだけのシンプルな構造である。日本の競馬場の1階もだいたい似たような感じですな。




ロイヤルターフクラブ競馬場の1階



 狭いながらも、穴場、ベンチ、モニター、売店が揃っており便利な感じだ。総じてロイヤルターフクラブ競馬場は馬券を購入するエリアと売店や休憩スペースを分けているということをしていないので、どのフロアでもそれぞれはだいたいすぐ近くにある。



 この日は非常に暑かったが、空調の類は特になし。蒸し暑いフロアに馬券やオッサン臭、さらには屋台の食べ物の香りが混ざり、まさにアジアの鉄火場という感じに仕上がっている。苦手な人もおるかもしれないが、荷桁はこういうところに放り込まれるとドーパミンがぐんぐん増えていく変態なので、非常に居心地がよかったぞ。




ロイヤルターフクラブ競馬場の1階関係者通路



 尚、先ほど申し上げたとおり、1階フロアには装鞍所と本馬場をつなぐ馬道があるため、関係者施設もいろいろとある。写真は1階の一般客が入るフロアと関係者エリアをつなぐ出入口。穴場とドリンク売り場の脇にいきなりあったので、荷桁はフツーに通れる通路だと勘違いして通ろうとしたところ警備員に止められてしまった。オドオドしてなかったら通れそうなくらいゆるい警備だったが・・・。



 観察したところ、厩舎関係者や騎乗を終えた騎手などはここを出入りして、客と同じフロアの売店でで飲み物や昼飯を買ったりしている様子であった。なんとも緩いなあ・・・。もう休止になってしまった競馬場なのであれだが、もしタイの競馬関係者に近くで触れ合いたかったらこの出入口を押さえておくべし!というスポットである。




ロイヤルターフクラブ競馬場のスタンド1階の馬券売場



 そして穴場はこんな感じ。既に何度も登場しているが、金網張りの有人窓口というやや殺風景な仕様である。中にはおばさんだけでなく、オッサンや若いアンちゃんもいるというのがタイらしくてよろしい。




ロイヤルターフクラブ競馬場のスタンド1階の穴場



 穴場の前のコンコースには何故か小さいテーブルと4つの椅子が置かれている。元々の設備とも思えないので、客が持ち込んだものだろう。日本の競馬場にもシートや椅子やらを持ち込んで勝手に快適空間を作り出してくつろいでいたり宴会を始めたりする人らがいるが、タイでも同じようなことやってる奴らがおるとは思わなんだ。しかしセッティングしたなら誰か一人くらい残ってやったらいいのに。ペットボトル1本に留守番させるのはさすがにあんまりやろ。




タイの競馬場スタンド1階のモニター



 建物がいつ頃建てられたものかは定かではないが全体的にモニターや配線はあとから取り付けられたようで、かなりゴチャゴチャしているのだが、それがまたよい。




ロイヤルターフクラブ競馬場のスタンド1階



 まあ、しかしなんだ、なんかこんな感じで馬券を検討するオッサンを眺めていると日本もタイも変わんねえなあと改めて思う次第だ。合成で背景だけ岸和田競輪場とかに変えても気が付く奴おらんだろうに。真ん中の三つ編みのオッサンなんて南海沿線あたりで古本屋か喫茶店経営してそうだ。




ロイヤルターフクラブ競馬場のエレベーター



 急に話が飛んであれだが、1階フロアには謎のエレベーターがあった。常に警備員のオッサンが見張っているのでなんか気が引けて乗れなかったのだが、どこに通じているエレベーターなんだろう。今となっては確かめようがないことだ。




ロイヤルターフクラブ競馬場の1階の売店



 フロアの中央の階段付近には食べ物の売店もあった。売店といってもご覧のとおり簡素なものだが、出来合いのものだけでなくプロパンガスのボンベを持ち込んで揚げ物に蒸し物まで出しており、なかなか本格的な感じである。食事用のテーブルはなく、客は購入したものを立ち食いしたり、近くのベンチに座って食べるという形になる。




ロイヤルターフクラブ競馬場の1階の売店


ロイヤルターフクラブ競馬場の1階の売店


 ほか、ドリンクの売店もある。



 クーラーボックスに入ったドリンクを出している店もあれば、冷蔵庫の前に座っているだけのお店もあり、何とも自由な感じだ。あとから詳しくやるが、酒も売っているぞ。




スタンド1階を出たところ



 さて。ややむさくるしかったスタンド1階フロアを出て、観覧席の方へ行ってみよう。観覧席は以前にも申し上げたとおり、1階から3階までがつながっているのだが、ここでは1階フロアを出てすぐあたりの観覧席の様子なんかを見ていきたいと思う。





スタンド1階を出たところ


Royal Turf Club of Thailand



  1階付近の観覧席の観覧席のいいところは、なんつってもコースを間近で見られるというところだ。4コーナー付近で大方の勝負が決してしまう競馬場とはいえやはり芝コースをドドドという音と共に疾走していく馬群を最前列で見るのは迫力が違うぜ。




スタンド1階を出たところ


スタンド1階を出たところ


ロイヤルターフクラブ競馬場の1階を出たところ



 1階に限った話ではないが、この競馬場はやはり客たちの常連感がすごい。若いころから通い続けて何十年といった風情のオッサンばかりだ。ファンの高齢化により売り上げが落ちて休止になってしまったという流れもなんとなく分かる感じだ。街中で見かけるタイの若者はシュッとしていて明らかにここに混じったら場違いな感じである。



 ちなみに、真ん中の写真にオレンジ色のシャツを着た人がおるが、あれは騎乗を終えた騎手である。フツーに常連と一緒に競馬新聞見ながら談笑してるんだが、日本ならアウトだろうな。まあそのあたりのゆるさもタイらしいということでいいっちゃいいのだが。



ロイヤルターフクラブ競馬場の1階から2階へ上がる階段



 さて。そんな訳でロイヤルターフクラブ競馬場の1階を見てまいりました。次回はフロアをひとつ上がりまして、2階の様子を見てまいりますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします。


 



>>ロイヤルターフクラブ競馬場その14へ





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*ロイヤルターフクラブ競馬場に関する記事は以下にもあります。

 ロイヤルターフクラブ競馬場 その1 ~タイからのニュース~
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 ロイヤルターフクラブ競馬場 その3 ~行くまでの攻防~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その4 ~「タイ人」の競馬場~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その5 ~いざ競馬場内へ~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その6 ~いきなりの締め切り前発走~
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