ロイヤルターフクラブ競馬場 その21 ~豪雨、落雷、そして停電~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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停電で消えたモニター
ロイヤルターフクラブ競馬場 落雷とともにあえなく停電



*ロイヤルターフクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルターフクラブ競馬場レポートその1からどうぞ。





 さて。早いもので21本目のロイヤルターフクラブ競馬場(ナンルーン競馬場)レポートでございます。



 ここまで競馬場の様子をだいたいご紹介いたしまして、さらには馬券でタコ負けしたところまで余すことなくレポートしてまいりましたので、今更まだ何か書くことがあるんかいなと思われるかもしれませんが、あるんですよ。これが。



 繰り返し申し上げているとおり、荷桁がロイヤルターフクラブ競馬場を訪問したのは5月のこと。5月と言えばタイはガッツリ暑季ということで一日一回はスコールがあるというのが当たり前という季節でございました。当然のことながらこの日も観戦中にスコールがやってきた訳ですが、なんとその時に競馬場近くに雷が落ちて一時競馬場内が停電したのであります。



 競馬場訪問時に落雷で停電するなんつー経験はなかなかするもんじゃございませんので、とりあえずその時の様子をレポートいたします。しょうもない話ですのであまり興味がないという方は読み飛ばしていただけますと幸いです...


豪雨の中で行われた4レース



 それではその時の状況を振り返っていくことにしよう。



 この日のロイヤルターフクラブ競馬場は1~3レースにかけては比較的好天の中でレースが進んだが、4レース前に雲行きが怪しくなり、4レースの最中にはご覧のとおり、まごうことなきスコールとなって競馬場にざばざばと雨が降り注いでいたのである。




ロイヤルターフクラブ競馬場4レース



 まあそんな中でも4レースはフツーに行われ、タイ競馬オヤジたちも平常運転で叫びまくるという状態だったので、このくらいのことはタイ競馬界においては日常茶飯事なのだろう。




ロイヤルターフクラブ競馬場4レース



 そんな訳で4レースが終了するが、競馬オヤジたちはフツーに次のレースの予想を始めるのであった。




ロイヤルターフクラブ競馬場5レースの準備が進む装鞍所



 競馬場サイドもスコールの中で粛々と次のレースの準備を進めていく。装鞍所では次のレースに出走する馬たちが輪乗りをしていて、ジョッキーたちが騎乗していく。




ロイヤルターフクラブ競馬場5レースの装鞍所を眺める人々



 とりあえず、現地の競馬オヤジたちは装鞍所の様子を見ているので、荷桁もそれに倣って装鞍所を眺めることに。豪雨の中でスタンドの外に出てパドック(厳密にはパドックではなくホームストレッチの走路上)を眺めるのもなんだし、ここでテキトーに見ておくのも手であろう。




近くの電信柱に落雷した



 そんな訳でボサーっと馬を見ていたのでありますが、その時であった。


 バコーン!!


 と、凄まじい音がして、荷桁の目の前でチカチカと火花が散ったのだ!



 すわ何事!?と火花が散った方向をみると、100mほど離れた電柱から煙が出ている。どうやらすぐそこの電柱に落雷したようなのである。30年以上生きてきて、目の前の電柱に落雷するなんつーことは始めてだったのでなんともおったまげてしまった。



 写真はちょうど落雷した電柱。黒くて分かりづらいが、ちょうど真ん中に写っている電柱が落雷した電柱である。




停電で消えたモニター



 そしてバルコニーからスタンドに戻ると、見事に停電をしている。



 どうやら先ほどの落雷で場内の電気系統がイカれてしまったようなのだ。




停電で消えたビジョン



 ビジョンもこのとおり真っ暗だ。



 さすがにこの事態はタイの競馬オヤジたちにとっても珍しいことのようで、写真を撮っていたら、目があったおじさんに「まいったねコリャ」という感じで微笑まれて、こちらも微笑み返すしかなかった。まあこのとき荷桁は「こりゃブログに書かないとなあ」というある意味でのおいしさを感じていたところだったので、必要以上にニヤニヤしていたに違いない。




停電中でもガッツリ商売をする売店の皆さん



 階下の様子はどうなっているのだろうと、停電の中、2階に降りてみたら、電気が消えて真っ暗の中で「電気が消えて何もすることがないならとりあえずメシでも食っておくか」という感じで売店がガンガン繁盛していて笑えた。このあたりのたくましさは日本人も見習うべきですな。




停電したロイヤルターフクラブ競馬場


非常電源で一部復旧した競馬場



 しばらくすると、馬券売場の照明と電源が復活。競馬場内に非常電源があるのかトータリゼーターシステムだけは何も影響を受けていないようで、窓口の係員も特に混乱を収めるようなアナウンス等をするわけでもなく、淡々と馬券を売っていた。客の方も「おい!俺の馬券、大丈夫なんだろうな!?」と係員に問いただす訳でもなく、フツーにしている。もっとも、タイの競馬客は締め切りギリギリにならないと馬券を買わないので、停電した時点ではまだほとんどの客が馬券を購入していなかったのだろう。




復旧したオッズ表示



 しばらくするとオッズ表示も復活。



 場内のモニターとビジョンは消費電力が大きいせいかいまだに死んだままだが、とりあえず馬券を買うこととオッズを見ることについては問題ないという状況まで復旧した。




動じないオヤジたち



 オッズさえ見られれば安心だ、とばかりにタイ競馬オヤジたちはのんびり締め切り時間が近づくのを待つモードに入った。そして締め切りが近づくとまたオッズがガチャガチャと動き、競馬オヤジたちはそれ行けとばかりに窓口に金を突っ込むのである。



 ちなみに、この頃には雨も上がってしまった。スコールと言っても降り続くのは30分ほどなので、暑季にタイ競馬に行くのも意外と悪いもんじゃないのである。それより雨季に行く方がしんどいかもしれない。




ビジョンが復旧しないまま5レーススタート



 さて、そんな訳で第5レース発走を待っていると例によって唐突にスタート。見てのとおり、ビジョンが死んでいるので、実況が何を言っているのか理解できない荷桁にとってはレース展開がさっぱり分からねえぞ。




仕方ないから双眼鏡を駆使するオヤジたち


仕方ないから双眼鏡を駆使するオヤジたち



 と思っていたら、周りのオッサンたちはほとんど双眼鏡を持っていて笑えた。お前ら準備良すぎだろ。




ロイヤルターフクラブ競馬場第5レース


ロイヤルターフクラブ競馬場第5レース


ロイヤルターフクラブ競馬場第5レース



 そんな訳で第5レースもビジョンが映らないことなどまったく気にせずフツーに行われた。双眼鏡を持っている競馬オヤジたちはフツーにレースを観戦し、例によって大声で叫びまくるというルーティンを問題なくこなしていく。



 荷桁の買っていた馬はまったくかすりもせず、それもゴール前になるまで気が付かなったという体たらくであった。トホホ・・・。




復旧しないビジョン



 っつー訳でまだビジョンは復活しないが、ロイヤルターフクラブ競馬場は停電したにも関わらず、タイ競馬オヤジたちはまったく平常通りに予想をし、メシを食い、馬券を買い、レースに向かって叫んでいたのであった。日本だったら「安全確認のため発走が遅れます」だのなんだの言って混乱していたかもしれんな。まあ、タイでは停電がなくても発走が遅れているのがデフォなのでどっちがいいとも言いづらいが。




復旧した場内モニター


いつの間にかビジョンも復旧していた



 だが意外なことに第6レース発走の前には、場内モニターや照明、さらにはビジョンまで、ほぼ完全に復旧してしまったのである。さすがにのんびりしたタイ人とは言えこういうところはけっこう仕事が早かった。まあ近所の電柱に落ちただけなので軽微な損傷で済んだのかもしれないが。



 っつー訳でとりとめのない話で恐縮ですが、ロイヤルターフクラブ競馬場で停電したときの模様をレポートさせていただきました。初めて行ったタイ競馬で停電に見舞われるというなかなかレアな体験ができましたが、まあ何やかんや言うてこの競馬場はカオスかつたくましい競馬場だということでありますな。



 さて、そんなこんなで長くなってきたロイヤルターフクラブ競馬場レポートでございますが次回のレポートできりをつけたいと思います。もう少しだけお付き合いいただけますと幸いです・・・。



 



>>ロイヤルターフクラブ競馬場その22へ






*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

 ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場 その1 ~再びバンコクへ~
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*ロイヤルターフクラブ競馬場に関する記事は以下にもあります。

 ロイヤルターフクラブ競馬場 その1 ~タイからのニュース~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その2 ~バンコクという街~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その3 ~行くまでの攻防~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その4 ~「タイ人」の競馬場~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その5 ~いざ競馬場内へ~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その6 ~いきなりの締め切り前発走~
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 ロイヤルターフクラブ競馬場 その8 ~装鞍所からの本馬場入場~
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 ロイヤルターフクラブ競馬場 その21 ~豪雨、落雷、そして停電~
 ロイヤルターフクラブ競馬場 その22 ~追憶のナンルーン競馬場~




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