日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > チェンマイ競馬場 > チェンマイ競馬場 その2 ~チェンマイという街~
夜のチェンマイ
*チェンマイ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はチェンマイ競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。前回のレポートよりチェンマイ競馬場レポートが始まっておりますので、よろしくお願いいたします。
さて。そんな訳でチェンマイに着いた訳でございますが、そもそもチェンマイってどこ?という方や、聞いたことはあるけどどんな街なん?という方もおられることと思いますので、今回のレポートではタイトルにありますとおりチェンマイという街についてご紹介しておきたいと思います。
さっさと競馬場に行けよというお声もあるかもしれませんが、旅先の街を楽しむのも旅打ちの大事な要素でございますので何卒お付き合いいただけますと幸いです。
ってなわけでまいりましょう。今回はチェンマイという街をごくごく簡単にご紹介させていただきます...
さて。それではあらためてチェンマイ国際空港に戻って話を進めることにしよう。
まず、そもそもチェンマイってどこにあんねん?という方のために説明すると、チェンマイはタイ王国北部にある都市である。バンコクからは720キロほど離れていて、飛行機だと1時間ちょい、鉄道やバスの便もあるが、バスだと10時間、鉄道だと12~15時間ほどかかってしまうため、車窓などの道中も含めて楽しみたいという方以外は、無難に飛行機で行くのがよいだろう。
チェンマイ国際空港はバンコクのスワンナプーム国際空港、ドンムアン国際空港のほか、北京や上海、香港やソウル、シンガポールやクアラルンプールなどからも就航しているので、うまく旅程や安い航空券が取れれば他の都市と組み合わせて訪問することも可能である。覚えておいて損はないだろう。
チェンマイ国際空港はチェンマイ市街地からほど近いところにあるのでその点は便利だ。渋滞などがなければ空港から中心街までタクシーで20分ほどで行けてしまうぞ。チェンマイ国際空港にはこんな感じでタクシーやシャトルバスのカウンターがいろいろあるので、テキトーに選べば滞在先のホテルまではすんなりたどり着くことができるだろう。
タクシーはざっくりしたホテルの所在地別の定額制で堀に囲まれた中心市街地ならいくら、西の方ならいくら、など先に料金を提示され、問題なければ先払いで出発、となるためトラブルにもならないだろう。タクシー料金の相場や、タクシー以外のシャトルバスやバスなどの交通手段については、そういうことを専門に扱っているブログなどを参考にしてくれたまへ。「チェンマイ空港 タクシー」などで検索すると山のように出てくるので。
ちなみに、バンコクではアホほど走っているタクシーだが、チェンマイではあまり流しておらず、基本的にはホテルで呼んでもらうか、その前で待機しているのに声をかけるしかなく、あまりポピュラーな交通手段ではない。市内にガンガンいると思い込んでいると拍子抜けをするので、ご注意くだされ。
この流れで、先にチェンマイの交通手段の話をしていくことにしよう。
バンコクでも紹介したが、チェンマイでもこちらのトゥクトゥクはポピュラーな移動手段である。見てのとおり、小さなオート三輪といった風情で、少人数で短距離~中距離を移動するなら使い勝手がいい乗り物である。料金は交渉制。基本的に観光客が利用する乗り物なので、格安とは言い難い。安くやってくえることもあれば、日本のタクシーのワンメーターくらいで言われることもあるが「実際自分は観光客だし、しゃあないか」と割り切れば、もっとも無難な交通手段だと言える。
さらに、チェンマイではこちらの「ソンテウ」と言われる交通手段を使いこなせると、移動範囲に広がりが出てくる。これは地元の人の利用も多く、料金もかなり安い。
イメージとしては途中乗車と途中下車がアリな乗り合いタクシーという感じとでも言おうか。ソンテウについてもほかに詳しく説明しているサイトやブログが山ほどあるので簡単な説明にしておくが、とりあえず流れとしては
1:街で流しているソンテウをタクシーのように停める
2:ソンテウが停止したら、運転席に駆け寄って運転手に行き先を告げる。
3:運転手が行こうとしている方向と合致していれば交渉成立
4:ぼられるのが心配な場合は料金の確認と交渉
5:問題なければ後方の乗車スペースに乗車
6:目的地周辺についたら天井についているボタンを押す
7:車が止まったら降車し、運転手に料金を支払う
という流れになる。
肝は、運転手にうまく行先を告げられるかという部分と、目的地周辺に気づいてボタンを押せるかどうか?という点である。運転手へ行先を告げる際はタイ語のパンフレットを用意しておいたり、目的地がマイナーな場合は周辺のポピュラーな施設を告げるなどで対応するなど少し準備とコツが必要。目的地についてはスマホのGPS機能で乗車中におおよその位置を把握したり、事前にGoogleストリートビュー等でなんとなく雰囲気をつかんでおくなどが対策になろうか。
いずれにせよ、ちょっと玄人向けの乗り物になるが、それなりに旅慣れている人であればすぐにコツをつかめると思うので、是非使いこなしてくれたまへ。
こんな感じで客待ちしているソンテウもけっこういる。地元の人は一人20バーツや30バーツが単価なので、我々観光客がカネの力を発揮すれば場合によっては100~200バーツで貸し切りにできたりもするぞ。旧市街地を中心に方面別にソンテウがたまっているスポットがあるので自分の行きたいところにアクセスしやすそうな道路沿いで探すなどすれば効率よくソンテウを利用することができるであろう。
実はソンテウで一番困るのが、既に満員なことによる乗車拒否。ソンテウ自体はたくさん走っているのでまた次は来るのだが、精神的に疲れる点は否めないぞ。
ちなみに、ソンテウの車内はこんな感じ。
見てのとおりお世辞にも広いとは言えず、ほかのお客さんとも距離が近いが、まあこれはこういうもので仕方がないので我慢してくれい。
ほか、チェンマイにはバンコクでは見られない「サムロー」と呼ばれる人力車もある。主に観光地周辺で客待ちをしていて価格は交渉制。これも基本的には観光客向けの乗り物だ。季節がよければ話のタネに乗ってみるのもありかもしれませんが、荷桁は乗りませんでした。
あと、チェンマイには循環バスのようなものが走っている。どうやら最近運行を始めたばかりのようで、使いこなせれば便利なものなのかもしれないが、荷桁の滞在地的には、あまり利用シーンがイメージできず乗らずじまいであった。これも乗り方なんかは調べればわんさか出てくるので、気になる方は是非。安くて利用価値はありそうだ。
あと、バンコク市内で山ほど見たバイタク(モーターサイ)だがチェンマイにも少しだけいる。利用はしなかったが心得がある方は選択肢のひとつに。
という訳で、ここまでざっくりチェンマイの交通手段の話をした。次回以降のレポートで実際にチェンマイ競馬場にアクセスする様子なんかをレポートすることになると思うが一応チェンマイにはこうした交通機関・交通手段があるということを前提知識として持っておいていただけると話が早いので助かりますです。
さて、先にチェンマイ市内の交通の話をしてしまったが、地理的な基礎知識についてもざっくりお話ししておこう。
チェンマイはタイ北部の中心都市でタイで第二の都市と言われることもあるが、タイは基本的にバンコク一極集中なので、チェンマイの都市としての規模は知れていて、人口は20万人強。せいぜい日本の田舎の県庁所在地くらいの規模感であると思っておいていただければOKだ。
地理的なことだが、上記のマップで見ていただいたら分かる通り、チェンマイ市の中心にある旧市街はほぼ正方形の堀に囲まれていて、分かりやすい。主な観光地はこの堀の中にあるが、商業地や文化施設は堀の外にあったりもする。堀の中は旧市街地で確かに街の中心ではあるのだが、繁華街や飲食街とイコールという訳ではないので、宿を選んだりする際にはそのあたりも加味して選ぶとよいだろう。
荷桁は今回、ナイトバザールに近いホテルにしたが、メシや両替、買い物など何かと便利であった。まあ皆さんもそうした方がいいという訳ではないが、なんもないところには何にもないので多少は調べた方がよさそうである。
さて。そんなチェンマイだが、1296年に建造された都市で歴史があり、世界的に有名な観光地である。旧市街を中心に、有名な寺院が数多くある。荷桁は今回競馬以外に観光の日を3日ほど作ったが、まわるところはたくさんあって時間を持て余すことはほとんどなかった。訪れた季節もよく、涼しい気候の中、かなりアクティブに観光することができたぞ。
まず、チェンマイ観光と言えば外せないのは寺院だ。写真は眺望も有名なワット・プラタート・ドイ・ステープ。中心市街地からソンテウでの移動となるが、ここは外せないスポットである。標高1080mのステープ山にあり、階段で参拝するのも日本の金比羅さんっぽくていい感じだ。
さらに旧市街地のほぼ中心にあるワット・チェディルアンも外せない。微妙に劣化した石造りの建築は、かつての王朝の栄枯盛衰を感じさせてくれてなんともロマンチックである。
さらに中心市街地のワット・プラシンも外すことができないスポットだ。チェンマイでも最も大きく、格式の高い寺院と言われていて、中をうろついていると時間があっという間に経ってしまうぞ。
旧市街から少し南に行ったところにあるワット・シースパンは銀寺として有名。見てのとおり、外も中も銀ピカという作りで、小さいながらも見応えがある。ちなみに、この銀の本堂は女人禁制となっていて男性しか入ることができないのでご注意。
お寺以外だと有名なのはこちらのナイトバザールか。観光客向けなので安くてビックリ!ということはないが、まあ無難な土産物が販売されている。飲食店も集まっているので、どっちかというとメシの方で重宝した印象。
一方賑わうのはこちらの日曜限定の夜市。見てのとおり、地元客も含めてすごい人。ナイトバザールよりもやや安めの印象だが、基本的には土産物的なものが中心である。
日用品や食料品を見るなら、こちらのワロロット市場がおススメ。アジアンな感じのでかい市場で見ていて飽きない。ホテルでつまむものや食べ物系の土産、調味料なんかはここで調達可能である。
ほか、ベタな観光地としては郊外にある象乗り体験も可能なメーサー・エレファント・キャンプ、伝統芸能を見ながら優雅にメシが食えるカントークディナーあたりもなかなかよかった。荷桁は個人で行ったが、ツアーなんかも組まれているので興味がある方は現地の旅行代理店も含めていろいろ調べてみてくだされ。
そしてチェンマイはメシもまた旨い。この滞在でも様々な料理をいただいた。
代表的なのはこちらの麺料理カオソーイか。ココナッツベースのカレースープが美味。このあたりの料理はミャンマーやラオスの影響を受けているのでなかなかにエスニックである。
チェンマイにはタイ東北部の郷土料理「イサーン料理」を出す店が多いのもポイント。写真は豚肉の酸味の効いたスープ、トムセーブ。コクがあって実に旨い。
尚、チェンマイは普通のライスよりも、「カオニャオ」と呼ばれるこんな感じのもち米がポピュラーなので、メシものを頼む際には是非試してみてくれ。食べたい分だけ手でちぎっておかずと一緒に食べるとウマーである。
あと、チェンマイではこちらのナムプリックと呼ばれるソースが有名だ。日本的な言い方をすると「おかずみそ」みたいな料理で、野菜や肉、米などいろいろなものにつけるのだが、これが妙にウマい。辛いんだがしっかり味がついていて、万能選手である。料理類にはなにかとついてくるので是非お試しを。
さて。長くなってしまったが、ざっくり、チェンマイという街についてと交通手段、主な観光地、食べ物を駆け足でご紹介いたしました。
交通手段についても、食べ物についても、後々チェンマイ競馬場そのもののレポートをしていく際にベーシックな知識として持っていていただけるとありがたいので、競馬に関係ない話で終わったじゃねえか!と怒らず、ご容赦いただけますと幸いです。
さて、前回のレポートで訪問の背景をお話ししまして、今回のレポートでチェンマイに関するベーシックな知識の話をいたしましたので、いよいよ次回からはチェンマイ競馬場に向かってまいりたいと思います。
次回以降も引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。
>>チェンマイ競馬場レポートその3へ
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