チェンマイ競馬場 その21 ~”北方のバラ”の小さな競馬場~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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チェンマイ競馬場のパドック
チェンマイ競馬場


*チェンマイ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はチェンマイ競馬場レポートその1からどうぞ。




 どうも。荷桁です。チェンマイ競馬場レポートも21本目となりました。



 ここまででチェンマイ競馬場に関する情報は大方書き終えることができましたので、レポートを切り上げてもよかったのですが、最後にもう少しだけチェンマイ競馬場の話をさせていただければと思います。。



 チェンマイ競馬場の魅力はなんといってもその”ゆるさ”にあります。バンコクの競馬場は鉄火場感が強い印象でしたが、チェンマイ競馬場は土地柄もあってか鉄火場ではありつつも、もう少しのんびりした雰囲気が漂っています。これまでのレポートでも充分にそのあたりはお伝えしたつもりではありますが、今一度、今回のレポートではチェンマイ競馬場のゆるい風景写真を中心に、この競馬場の魅力をご紹介しておこうと思いますのでお付き合いいただけますと幸いです。



 「北方のバラ」とも称される美しき古都チェンマイに行ってみたら、小さいながらものんびりした味のある競馬場に出会ってしまった・・・。私が訪問した時のそんな悦びが少しでも伝わればと思います...


チェンマイ競馬場のパドック



 チェンマイという街は山岳地帯にあるということもあり競馬場に限らず街全体がすごく静かなのが特徴だ。競馬場という空間はうるさいというのは世界各国共通ではあるが、この競馬場はふと静かになる瞬間というのがある。



 特に写真にある、スタンド裏手のパドックあたりでのんびり馬を眺めているときにその瞬間が訪れるのは至福のひとときだ。チェンマイ競馬場は競馬場の周囲も競馬場内も比較的緑が多いというのもよい。タイの競馬場の中ではもっともマイナスイオンが多い競馬場であることは間違いなかろう。




チェンマイ競馬場は馬との距離が近い


チェンマイ競馬場は馬との距離が近い



 またチェンマイ競馬場では馬との距離が近いのもよい。パドックからのんびり人々の横を通りながら本馬場に向かう様子はチェンマイ競馬場のハイライトだ。JRAなんかではとてもできないことなんだろうが、実はタイの競馬場の中でもこういう感じでのオープンな馬道は珍しいためいかにチェンマイがゆるいかという部分はなんとなくイメージしていただければと思います・・・。




チェンマイ競馬場の馬


チェンマイ競馬場の馬


チェンマイ競馬場の騎手



 ここでは騎手や厩舎関係者たちはご覧のとおり、いい意味で力が抜けている感じだ。実際のところはバンコクで通用しなくなった馬たちが流れてきて、地元の騎手たちが騎乗するという構図なんだろうが、まあそれはそれで全然よくて、細かいことは気にするなという感じである。いや勿論レベルの高いサラブレッドの競馬というのもそれはそれで魅力的なんですが、なんでだろうこういう競馬の世界のすみっこの方で行われている小ぢんまりした競馬を、愛でてしまうんですよねえ。




チェンマイ競馬場の騎乗後の騎手


チェンマイ競馬場の騎乗後の騎手


チェンマイ競馬場の騎乗後の騎手



 レースが終われば家族が出迎え、お客のすぐそこで勝負服を着替えて、次のレースに備える。中学校の部活の大会のようなゆるさだが、こういうところこそが、チェンマイ競馬場をチェンマイ競馬場たらしめているんだろうな。




チェンマイ競馬場の犬



 ゆるいと言えば忘れてはならないのは場内にいる犬たち。これまで荒尾競馬場など猫がいる競馬場というのは見たことがあるが、こんなにも場内に犬がウロウロしている競馬場というのは初めてである。




チェンマイ競馬場の犬



 ここの犬は人にも馬にも慣れているせいか、ちょいちょいパドックの中にも入ってきてしまう。しかし、厩務員さんも馬もまったく慌てる素振りを見せない。ここでは犬がいて当然という感じなのかもしれない。




チェンマイ競馬場の犬


チェンマイ競馬場の犬



 スタンド前、スタンド裏と彼らは所かまわず現れ、昼寝したりしている。別にレースの進行を妨げたり、人に吠えたりということもない。競馬場がのんびりしているとそこにいる犬たちものんびりするのだろうか。そういう光景を見た訳ではないが仮に日本の競馬場に犬がいたとしたら馬券を外してイラつくオッサンに吠え掛かったりしてトラブルになりそうなもんだ。いやはやストレスがないと言うのは大事なことでございますなあ。




チェンマイ競馬場の携帯をいじる軍人


チェンマイ競馬場の電話をかける馬券売り



 犬にストレスがないのと同じく、人にストレスがないのもチェンマイ競馬場のいいところだ。警備の軍人さんはスマホをいじり、馬券売りのおねえさんも馬券を売りながらスマホでおしゃべりだ。



 勿論チェンマイ競馬場でも過去に喧嘩や従業員による横領などのトラブルはあったのかもしれないが、それを感じさせないゆる~い感じが結果的にお客の側のストレスを軽減しているような気がせんでもない。荷桁も発券機の列で締め切り間際にマークカードをとちりまくっているじいさんが前に並んでいたりするとイラついたりすることもあるのだが、ここではあまりそんな気にはなりそうもないんだよなあ。




チェンマイ競馬場の競馬オヤジたちで溢れるスタンド



 スタンドも穏やかな感じで、殺伐とした感じは微塵も感じられない。レースが豪快に遅れるので、みなさんのんびり腰かけながら発走を待つことに徹している感じである。ただ、常連たちにとっては、それはそれで退屈な時間でありながらも仲間や顔見知りとゆるゆると過ごす楽しい時間ということになる。




チェンマイ競馬場の物売りのおばちゃん


チェンマイ競馬場の物売りのおばちゃん



 チェンマイ競馬場には気さくな物売りのおばさんもちょいちょいいて、オヤジたちとコミュニケーションを取りながら巧みに商品を売りさばいて行く様子が見受けられる。タイの人たちは基本的にコミュ力が高いので、なんでもない時間でも何だか楽しそうに過ごしていてうらやましい感じだ。




チェンマイ競馬場の競馬オヤジたち


チェンマイ競馬場のひまわりの種おばさん



 机に座ってみたり、ヒマワリの種を食べてみたり・・・決してみんながみんな行儀がいい訳ではないのだが、不思議とそんなことは気にならない雰囲気がここにはある。繰り返しになるが、皆さんもチェンマイ競馬場に訪れた際には是非ともこの、のんびりしたゆる~い感じを堪能してくれたまへ。




チェンマイ競馬場のバーニングおやじ



 ちなみに、チェンマイ競馬場で異彩を放っていたのはこのお方。ACミランのユニフォームっぽいデザインにどういう訳か「バーニング」と書かれているシャツを着ていた競馬オヤジである。まさに荷桁の馬券の収支がバーニングになっていた最中に見つけたため「よりによってたまたま見つけた日本語がこれかいw」と思わず苦笑してしまった次第である。



 さて。そんな訳で長くなりましたが、チェンマイ競馬場のレポートはいったんここいらでひと段落させたいと思います。



 ただ、このブログをご覧の方は旅打ちに行動的な方が多いことを鑑みますと、帰りの交通手段のことなんかもやっておいた方がいいかなあとも思いますので、一応次回のレポートでそのあたりだけご紹介して、チェンマイ競馬場レポートの中締めとさせていただきます。という訳で次回あと1本だけ、チェンマイ競馬場レポートを続けますので何卒お付き合いの程、よろしくお願いいたします・・・。




 



>>チェンマイ競馬場レポートその22へ






*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

 ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場 その1 ~再びバンコクへ~
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*チェンマイ競馬場に関する記事は以下にもあります。

 チェンマイ競馬場 その1 ~いざチェンマイへ~
 チェンマイ競馬場 その2 ~チェンマイという街~
 チェンマイ競馬場 その3 ~チェンマイ競馬場へのアクセス~
 チェンマイ競馬場 その4 ~入場門と競馬新聞売り場~
 チェンマイ競馬場 その5 ~開催日程と競馬場の全体像~
 
 チェンマイ競馬場 その7 ~ゆるゆると本馬場に向かう~
 チェンマイ競馬場 その8 ~ここでもやっぱり走路パドック~
  チェンマイ競馬場 その9 ~レース前の観客たち~
 チェンマイ競馬場 その10 ~のんびりしたレース風景~
 チェンマイ競馬場 その11 ~レースのあとのマネージャーたち~
 チェンマイ競馬場 その12 ~馬券の買い方と種類~
 チェンマイ競馬場 その13 ~競馬新聞と予想~
 チェンマイ競馬場 その14 ~スタンド内部を徘徊する~
 チェンマイ競馬場 その15 ~メインスタンド観覧席~
 チェンマイ競馬場 その16 ~クーラー付き特観席~
 チェンマイ競馬場 その17 ~チェンマイ競馬場 グルメ スタンド内編~
 チェンマイ競馬場 その18 ~チェンマイ競馬場 グルメ スタンド外編~
 チェンマイ競馬場 その19 ~チェンマイの敗走者~
 チェンマイ競馬場 その20 ~謎のカルチャーたち~
 チェンマイ競馬場 その21 ~”北方のバラ”の小さな競馬場~
 チェンマイ競馬場 その22 ~帰りの道すがらなど~
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