日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > コラート競馬場 > コラート競馬場 その6 ~スタンド1階をうろつく~
コラート競馬場のスタンド1階
*コラート競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はコラート競馬場レポートその1からどうぞ。
毎度。荷桁です。
今回もコラート競馬場レポートをやっていければと思います。
前回のレポートにて、コラート競馬場の全体像がどうなっているかという話をしましたので、いよいよ今回からはコラート競馬場の様子をじっくり見ていければと思います。そんなに広い競馬場でもないのですが、まずはタイトルにありますとおり1階から見ていくことにいたしましょう。
コラート競馬場はいわゆる軍営のタイの地方競馬場なわけですが、日本の地方競馬場とは違い、本場開催に人が多く、活気があるのが特徴です。是非そのあたりの雰囲気を感じ取っていただきつつ、コラート競馬場徘徊を疑似体験いただければ幸いです。
それではまいりましょう。コラート競馬場のスタンド1階の様子でございます...
っつーわけでコラート競馬場のスタンドである。見ての通り、コラート競馬場のスタンドはざっくり二層の構造になっている。走路側から見ると屋外席が広がっていて、アジアンテイストな雑多な感じはありながらも、まあよくある競馬場のスタンドといった趣だ。
だが、この屋外席の裏手にはこんな感じでさらに雑多でディープな空間が広がっている。今回のレポートではこちらの屋外席以外のスタンド1階部分をみていくので、よろしくお付き合いくだされ。
基本的にはスタンドの隅から隅までこんな感じで見通せる感じで、シンプルな構造である。
コラート競馬場のスタンド1階は、まあ見ての通り、鉄火場そのものだ。この写真を白黒にして「昭和50年ごろの日本の地方競馬場です」とか言っても通用しそうなくらいの感じですな。基本的にコラート競馬場は全体通してこんな感じの競馬オヤジたちが大量に生息しているぞ。
こちらがコラート競馬場の1階馬券売場だ。バンコクの競馬場よろしく、鉄柵が取り付けられているのが特徴か。中には日本と同じように馬券売りのおばちゃんが並んでいる。ちなみにタイの競馬場の馬券売場おばちゃんだけでなく、オッサンも多いのでご留意くだされ。
ちなみに、競馬場の窓口には発売と払い戻しの2つの機能があるものだが、コラート競馬場でも窓口にその表記があるので安心してほしい。
ขาย=発売
จ่าย=払戻し
と言った具合だ。
何も記載がない場合は発売のみの窓口だ。また、発売されている券種が限られている窓口もあるので注意してくれたまへ(単複のみ、2連のみなど)。逆に払い戻しの両方をやっている窓口は「ขาย/จ่าย」といった具合に表示されているので分かりやすいぞ。
そして、タイの競馬場ではおなじみ手書きの出走騎手表もある。タイの競馬は出走表や競馬新聞には騎手が書いておらず、レース直前に騎乗する騎手が発表されるという形式が取られている。当然のことながらどんなレベルの騎手が乗るのかは予想の重要なファクターなので、騎手が発表されると、皆、ワラワラとこちらの出走騎手表に群がって狙い馬の鞍上を確認するのである。写真に写っているホワイトボードだと右側にデイリーダブル(二重賞)のオッズも記載されていますね。
いずれも乱雑な手書きで、タイの地方競馬感、満点である。さすがにタイ競馬も4度目の今回ともなると、だいぶタイの文字にも慣れてくるもので、この手書き文字を読み解いて、どんな騎手が乗ってくるかを大体把握できるようになってきた(手書きでけっこう崩して書かれている文字でも判別できるようになったということです)。まったく、しょうもない技能を身に着けたものである・・・。
コンコース内にはこうしていたるところにモニターがあり、走路側に出なくてもレース観戦およびレースダイジェストを見ることができるので非常に快適だ。オッサンたちに混じってモニターでゴール前リプレイの首の上げ下げを食い入るように見ていると、ずっと前からこの競馬場で競馬を打っていたかのような錯覚に陥るぜ。
さて。そんな感じで、鉄火場感のあるコラート競馬場のスタンド1階だが、食事処と売店が立ち並ぶ、フードコート的な一画もある。観覧席以外で雨が凌げるまとまった空間がここしかないというのはあるが、かなりの数が集まっている。チェンマイ競馬場でもそうだったが、タイ人は競馬場で飲み食いしながらワイワイやるのが好きなようで、屋台の類はかなり充実している。スタンドがでっかいロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場はスタンド内各フロアに点々と食堂や売店があったが、コラート競馬場はほぼこちらに集約されていることもあって、ちょっとした屋台村のような感じになっていて、かなりの規模感だ。
テーブルでゆっくり食べられる系のお店もあれば、店先で串ものを食べる系のテイクアウト屋まで、いろいろなタイプのお店があって見ているだけで楽しいぞ。タイは屋台はけっこうあるが、こうしていろいろなタイプの屋台が集積しているというのはありそうでなかなかない。詳しい内容は後ほどグルメのコーナーでやるが、ひとまずここではスタンド1階にはこんなお店がたくさん出ているということだけ覚えておいてくれたまへ。
売店の合間にもこうしてモニターが多く設置されているので、飲み食いしながらでもレースやオッズはきちんと見ることが可能である。
モニターを見て、酒を飲んで仲間とワイワイしながらレースを見るという、中山競馬場の地下1階の食堂のような光景が広がっていて実にいい感じだ。荷桁がもしコラートに住んでいたら、間違いなく毎週通っちゃうね。
多くの方が車やバイクで来ているであろうコラート競馬場だが、飲酒運転には厳しくないのか、屋台にいる人ほぼ全員が酒を飲んでいるのがタイらしくて何とも言えないぜ。
ほか、場内には競馬新聞も売っている。ほとんどがコラートのものだった。この週は土曜日=コラート開催、日曜日がバンコク開催だったので、同日だとバンコクのものもたくさんあったのかもしれない。チェンマイ競馬場ではノミ屋っぽい人らが場内で堂々とバンコクのレースを扱っていたが、この日はそんなわけで、そういう人らは見かけなかった。
ほか、競馬新聞以外にも宝くじが売っていた。タイは宝くじ売りがそこら中をウロウロしていて、この競馬場内にも立ち売りの宝くじ売りは山ほどいるのだが、こうしてちゃんとした(?)屋台で売っていたりもするのである。
あと、意外とちゃんとしてるなと思ったのが、こちらの救護室。中にいるのがバリバリの軍隊の人なのがやや不安だが、これまでのタイの競馬場でこんな感じで救護室があった印象がないので。実際に機能しているのかはよく分からんが、まあ体調が悪くなったりしたら駆け込んでみるのもありだろう。
ほか、スタンド1階の一画はこんな感じで駐車場になっていたりもする。馬券売場あり、屋台あり、駐車場ありとなんでもありなカオスなスタンドだということが何となくお分かりいただけることかと思う。
最後に、日本における湯茶接待所のようなものも発見した。ウォータークーラーに入った水を紙のコップ(いわゆる紙コップではなく円錐形の紙)に入れて地元民がぐびぐび飲んでいる。暑いタイにおいてはあってもよさそうなサービスだが、これも他の競馬場では見かけなかったな。しかし、さすがにタイの生水を飲む勇気はない・・・。まあ、場内でミネラルウォーターのペットボトルを買っても値段は知れているので、そっちにしておいたほうがいろいろと無難である。まあ、とりあえずこういうのもあったよということで参考にしてくだされ。
さて。そんなわけでやや雑多な感じになりましたが、コラート競馬場のスタンド1階部分でございました。雑多になったと言いましたが見ての通り本当に雑多な空間なので雑多なレポートにならざるを得ないという部分についてはご容赦いただければと思います。
まあ、とにもかくにも、これまで見てきたタイの競馬場でもかなり強烈な空気を持った競馬場だということがお分かりいただけたかと思います。次回以降のレポートでもスタンドをウロウロしてまいりますので、引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。
>>コラート競馬場レポートその7へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場 その1 ~再びバンコクへ~
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