日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 中京競馬場 > 中京競馬場 その2 ~中京競馬場 アクセス~
中京競馬場へ向かう歩道。通称「フローラルウォーク」。
*中京競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。
さて、中京競馬場レポートの2回目である。
前回のレポートでは立地や歴史についてくどくどと述べたわけだが、そんな話をしていても始まらないので、今回からはシャキシャキと競馬場に近づくべく、さっそくアクセスの話をしていこうと思う。
しかし、ご存知の方には当たり前の話なのであるが、中京競馬場へ公共交通機関で行こうと思った場合、そんなにいろいろと選択肢があるわけではない。基本的には名鉄という私鉄に乗って行くほかないのだ。
今回は中京競馬場まで、名鉄で行くスタンダードなアクセス方法を、ひとまずご紹介していきたいと思います。
適当なタイミングで撮った写真なので行先は気にしないでいただきたい
こちらが名鉄の電車。
このような赤を基調とした車両が多い、愛知県では非常にポピュラーな私鉄である。荷桁も高校3年間名鉄で通学していたぞ。
名鉄は名鉄名古屋駅を中心に、岐阜から豊橋まで愛知県および岐阜県の主要エリアに路線網を張り巡らせている。基本的に愛知県外から来るであろう旅打ちの徒は名古屋駅を経由してくる場合が多いと思うが、名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線の豊橋方面に乗れば乗り換えなしで「中京競馬場前」というドンピシャな駅まで行けるので、あれこれ考えずに、名鉄電車に乗っておけばOKだ。
中京競馬場前駅は普段は比較的閑散としており、各駅停車や準急しか停まらない駅だが、競馬開催時には急行や特急などの上級列車も臨時停車をする。時間帯にも拠るので駅や車内で流れるアナウンスをよく聞いておくのがポイントである。
名鉄は系統もいろいろあるので、豊橋行、東岡崎行、蒲郡行、豊川稲荷行などと書いてあって「ホントにコレ中京競馬場まで行くのかしら・・・?」と不安になる方もいるかもしれないが、最終的な行先が違うだけで、中部空港・内海・河和方面以外の電車はほとんどが中京競馬場前を通る系統なので、ちゃんと停まるかだけ駅員に確認した上で、安心して乗車していただきたい。
乗車時間は名古屋から各駅停車でのんびり行っても30分程度。臨時停車の急行や特急に乗れれば、さらに早くなる場合もあるだろう。
飛行機で愛知入りする場合、中部国際空港から、これもやはり名鉄で中部国際空港→神宮前→中京競馬場前と行けばOKである。乗り継ぎがうまくいって1時間~1時間30分くらいの所要時間を見ておけばよさそうだ。時間はかかるが、中部国際空港からバスで知立駅まで行って名鉄に乗り換えるという手もあるかもしれないが、まあ荷物がメチャクチャ多いとかでない限り、あんまりメリットはないだろうな。
このように、名鉄でのアクセスはわりといいのであるが、中京競馬場に関してはこと他の鉄道、例えば名古屋市営地下鉄やJR東海道線からのアクセスというのはあまりよくない状況である。バスらしいバスもなく、一度ターミナル駅である名古屋駅や金山駅に出て名鉄に乗らないといけないような形になっている。
前回のレポートでちらっと触れたが、中京競馬場はもともと名鉄が出資してできた会社が作った競馬場ということもあるので名鉄に遠慮しているのかもしれないが、地下鉄桜通線徳重駅や、JRの共和駅ないし大府駅あたりからの送迎バスは、なぜないのかよく分からない。お客の利便性が上がるのは悪いことではないのだから、重賞の日だけでもいいので、今後少しは検討していただきたい部分である。開業からしばらくの間は国鉄の大高からバスがあったのだから、復活させてもいいのではなかろうか。
とまあ、そんな苦言を挟みつつもひとまず中京競馬場前の駅にご到着だ。
見てのとおりフツーの駅舎だ。
フツーの駅だが、このように名鉄と競馬関係の各社でよろしくやっているので、そのあたりの背景は察してくれい。
中京競馬場前の駅は普通に住宅街の中にあるため、競馬場へのアクセスだけでなく、いわゆる名古屋への通勤駅としての顔も持っている。周囲には焼き鳥屋やつけ麺屋など地元民御用達のお店もあるので、興味がある方は周辺グルメを極めてみるのも一興であろう。
競馬場に向かう出口と反対側の出口はこんな感じである。
こちらの出口には「大将」と名付けられた謎の像が設置されている。
ぱっと見、共産主義国家の広場なんかにありそうな像だ。近くに桶狭間古戦場があったり、この周辺の地名で大将ケ根というところがあったりするのでこうなっておるのだろうが、よく分からんセンスじゃのう。
中京競馬場の駅前では何と言っても駅前で異彩を放っている建築物はコイツ「中競市場」。中競はもちろん中京競馬場から取られている名前であろう。公認とあるのは名古屋市が公認している、民営の市場という意味だ。名古屋市内には「公設市場」と「公認市場」の2種類の市場があるので、オタッキーな方は調べてみても面白いだろう。
失礼ながら、中競市場はいかにも崩れ落ちそうな廃墟といった風情で、競馬開催日の土日は閉まっていることが多いが、平日に行くとフツーに開いていることがある。
フツーの感覚では入るのはためらわれる雰囲気だが、入ってみると、手前は古本が山積みになっている謎の空間(おそらく隣にある書店の物置になっている)で、奥は精肉を中心とした食料品店が営業をしている。
肉屋らしく惣菜なんかも売っているので、もし開いていたら食料を仕入れてみるのもオツかもしれないぞ。一度惣菜の唐揚げを買ってみたが普通に美味かった。
中競市場の裏には横丁のようなものもあり、こちらもなかなか香ばしい。
好きな人は競馬帰りにぶらぶらしてみてくれたまへ。
さて、中京競馬場前駅とは言いながら、府中や小倉や函館のようにほぼ駅と競馬場が隣接しているようなものをイメージすると、ややがっかりするかもしれない。ご覧のとおり、わりと駅から競馬場まで歩かなくてはならないのだ。ちなみにコンビニの類は駅前にしかないので、食べ物なんかを買い込む場合にはここで調達するのがよい。
駅前にはセブンイレブンがあるので、お酒や食べものはここでOK。セブン銀行のATMもあるので、ATMでお金を卸したいという方もバッチリだ。*2016年現在
ちなみに、三菱東京UFJ銀行のATMコーナーが駅前にあるので、利用者の方はこちらで現金の補充が可能だ。中京競馬場内にあるATMは例によって、りそな銀行のりそなクイックロビーなので、手数料の関係からこちらのATMの方が便利という方も多いだろう。特に名古屋エリアは歴史的な経緯から(旧東海銀行の流れ)、三菱東京UFJ銀行の利用者の方が多いであろうから、なおさらだろう。*2016年現在
お金を補充したら、さっそく競馬場に向かおう。道中はこのように屋根がついているので、一応雨の日でも濡れずに駅から競馬場に行くことが可能だ。
この屋根のある歩道はフローラルウォークと呼ばれているが、特にそんな名称を覚える必要はないので、スルーしていただければ問題ない。
綺麗な花が飾られているフローラルウォークだが、競馬ジジイにとってはのどごし生のゴミを捨てるためのゴミ箱と化してしまうのが何とも悲しい光景だ。馬券を外してイライラしてたんだろうか・・・。フローラルな香りが第3のビール臭くなってしまい台無しだぜ。
ちなみに、このフローラルウォーク含め駅から中京競馬場までの道路は名古屋競馬株式会社の持ち物なので注意。いわゆる私道だ。前回のレポートでもご紹介したが、もともと中京競馬場とその一帯の敷地は名古屋競馬株式会社が用意したもの。道路でさえも例外ではない。看板にあるとおり、あまり変な行為をすると警察を飛び越えていきなり裁判沙汰になることもあるかもしれないので、自分は素行が悪いと認識している方はくれぐれもご注意願いたい。
ちなみに道中にはこんなものも設置されている。誰の趣味か知らんが、名古屋競馬株式会社にこれを作るような余力があるということだけはよく分かる。
謎の人形に残り距離を示されつつ、各自競馬場に向けて必死にムチを入れて追い込む。中京の直線よろしく、微妙に上りになっているので大変だ。G1の日などは人も多いが、内枠に入ったF永騎手のように前が詰まらないよう、上手く人ごみを捌きつつ前進してほしい。
しばらくするとようやく、中京競馬場そのものの敷地に到着する。
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ここまで来てもまだ西入場門までは微妙に歩かされる。あと少しだ。
ふう、やっと到着である。これが中京競馬場の西入場門だ。
以上が名鉄の中京競馬場前駅を使ったアクセスの詳細だ。このように駅からはなんだかんだ10分ちょっと歩かされるので、ある程度余裕を持って来られたほうがいいと思います。
さてさて、そんなわけで次回以降も中京競馬場の話を続けてまいります・・・。
>>中京競馬場レポートその3へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
小倉競馬場 その1 ~どうにかこうにか小倉~
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笠松競馬場 その1 ~名馬・名手の里~
*中京競馬場に関する記事は以下にもあります。
中京競馬場 その1 ~やっとこさ中京競馬場~
中京競馬場 その2 ~中京競馬場 アクセス~
中京競馬場 その3 ~中京競馬場 駐車場~
中京競馬場 その4 ~中京競馬場に踏み入るもまた長話~
中京競馬場 その5 ~中京競馬場徘徊から見るトヨタと名鉄~
中京競馬場 その6 ~ツインハットと指定席~
中京競馬場 その7 ~ふざけんなペガサス~
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