日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 姫路競馬場 > 姫路競馬場 その30 ~姫路競馬場のスタンド1階 外側~
姫路競馬場のスタンド1階
*姫路競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は姫路競馬場レポートその1からどうぞ。
さて。今回も姫路競馬場レポートでございます。
このところ姫路競馬場のスタンドの話をしておりまして、前回のレポートにてスタンド1階の中央にあるコンコースの様子をご紹介いたしました。今回はその外側にある半屋外の通路部分について見ていきたいと思います。
いきなり、スタンドの外側にある半屋外の空間と言われてもなんのこっちゃさっぱり分からないとは思いますが、姫路競馬場のスタンド1階の南側にはそう言うほかないコンコースがありまして、これがまたそれなりのスペースがあるのでございます。
まあ、それなりのスペースがあるからと言って、特に何がある訳でもないのですが、姫路競馬場のスタンドを語る上では欠かせない空間ですので、とりあえずお付き合いいただけますと幸いです...
さて。そんな訳で姫路競馬場のスタンド1階、外側のレポートである。
まだよく分からない方が大半だと思うのであらためて説明しますと、姫路競馬場はスタンドの南側(コースでない方)に、写真のとおり、半屋外のような仕切りがあるコンコースが存在しているのだ。これは前回ご紹介したスタンドの中央を横に貫いているコンコースとは別に存在しており、さすがに競馬場紹介ブログとして、スルーするわけにもいかない空間なのである。
今でこそ、柱と柱の間には耐震のためか壁が増強されているが、かつてはこんな感じで柱しかなく、まさに半屋外という感じであった。天井も高く開放感があったため、暑い日の姫路においてはパドックに赴く前にグダーッとベンチに腰掛けて競馬新聞を読むのに適した空間だったと言える。
かつてはこのコンコースにこうして予想屋さんもいたりした。写真は園田でもおなじみだった信頼社さんである。園田に比べると、どことなくのんびり商売している雰囲気があるね。姫路にも家から通っていたのかな?それとも市中に宿でも取っていたのかしら・・・。
しかし悲しいかな、今では姫路競馬場に予想屋さんは一人もいない。
このブログを始めて10年以上が経つが、競馬場に行けば行くほど、レポートを書けば書くほど、いろいろなものがどんどん変わっていってしまっているのを実感する日々である。
さて。やや感傷的な話もしてしまったが、姫路競馬場の外側コンコースの話に戻ろう。今のくだりで、だいたいどんな空間かのイメージはついたことと思うので、外側コンコースの様子をゆるゆると見てまいりたいと思います。
まずはこちらのコンコースを東の端から眺めてみよう。左に見えているのは6番ではなく16番の柱だ。
こちらが同じような角度で見た2008年撮影のコンコース。15番柱が左に見えているので、16番柱の横くらいで撮影した写真と思われる。
2020年の写真と比較すると、床や壁が塗りなおされている点と壁際にあったベンチが、コンコース真ん中に移動しているというのが読み取れる。また、柱にあったモニターがコンコースの天井からぶら下がる形に変わっているのも分かる。
一部の投票所窓口は潰されずにそのまま残っているようだ。まだ何かでかいレースの時には稼働する可能性があるということなのだろうか。
お次は11番柱付近から16番柱方向の光景。行ったり来たりしてややこしいが、写真は2020年のものである。
下は同じような角度の2010年訪問時の様子。
投票所のあったところの一部が壁になってしまっていたり、蛍光灯、空調など、だいぶ変化していることが読み取れるぞ。
また、このあたりには、南入場門からスタンド2階へ上がる階段の下にあたるよく分からないスペースもあるので付記しておく。現在は物置になっているようだ。
さて。そんなこんなで外側コンコースの中央付近にやってきた。こちらは9番柱付近から16番柱方面を撮影した写真。
んでもって、こちらは逆を向いて、9番柱から付近から撮影した1番柱方面の写真である。
見てのとおり、2020年訪問時には緑を基調とした形で塗りなおされて、こざっぱりした感じになっている。
ちなみにこちらが2010年に9番柱付近から1番柱方面を撮影した写真だ。
全体の色味は変わっているが何となく雰囲気はそのままという感じだ。昔の名残と言う意味では、1階のコンコースよりこちらのほうが残っている感はありますな。
案内所もほぼほぼそのままの形で残っている。もはやあのカウンター下のタイルの壁を見るだけでホッとしてしまうのう・・・。まあそんなところ誰が見とんねんという話だが、見ている人間がここにおるんだから、しゃあないっすわな。
さらに歩みを進めて4番柱付近から16番柱方面の光景。ここのあたりまで来ると人通りもなく寂しい感じになってきますな。
かつてびっしりと投票所があった壁もこうして無味乾燥な壁になってしまい、中身も違うことに使われる空間になっている様子である。特に一般の観客には関係のないスペースなので、寄り付く人もほとんどいない感じだ。
このまままっすぐ行くとこのコンコースもおしまいとなる。突き当りに2階に上がる階段があるのがお分かりいただけるだろうか。
この階段付近には人がほとんど来ないせいか、こんな感じで掃除道具なんかが無造作に置かれていていい感じだ。施設は新しくなれど、現場で働く人たちの感性には意外と昔のカルチャーが残っているというのが、地方競馬場を巡っていて楽しいところだ。これは掃除の人に限らず、警備や食堂の人に関しても同様である。
ちなみにどうでもいいが、ちょっと前までこの階段下にはかつての指定席、特観席売り場の遺構と言うか残骸というかみたいなのが残っていたのだが、今は壁に遮られまったく見えなくなっている。おそらく潰されてしまったとは思うが・・・。
階段のところはまさに姫路競馬場の一般客にとっては”一番奥”という感じの趣になる。
走路側から見るとこんな感じ。以前のレポートでも申し上げた通り、この壁の向こうは枠場や馬房ということになる。
一番奥の壁際にはこのブログの読者の方にはおなじみの「暴力・ノミ行為の絶滅」の看板、そしてベンチと灰皿が置かれている。かつては灰皿は置かれていなかったような気がするが、スタンド内が禁煙になったのと関係があるのだろうか。
と思ったら、ご覧のとおり、なんとも中途半端な分煙が行われていた。この理屈で言うと今回ご紹介したコンコースは喫煙OKということになりますな。まあこのへんルール変更はよくある話だと思いますので喫煙者の方は充分ご注意くだされ。
ちなみに、一番奥の壁にはこんな注意書きも貼られていた。「ぐらついております」って何ともあぶねえな。このすぐ向こうを馬が通ったりするんだから、壁なんか塗りなおす前に早くなんとかしてやらないとあかんだろうに・・・。相変わらずビミョーなところで脱力してしまう姫路競馬場なのでありました。
という訳で、最後の方がややとっ散らかった感じになってしまいましたが、姫路競馬場の1階外側コンコースの様子でございました。過去にいろいろ写真を撮っていたことも幸いし、どんな感じの変化があったかというのが視覚的にもよく理解いただけたかなと思います。
まあその変化を認識したところでだからなんだという話なのではありますが、その「だからなんだ」を愚直に記録していくのがこのブログのスタイルでございますので、そこは諦めてお付き合いをいただけますと幸いです。
さて。次回以降も姫路競馬場レポート。まだまだ続きますので引き続きよろしくお願いいたします・・・。
>>姫路競馬場レポートその31へ
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