イポー競馬場 その1 ~そんなこんなでイポーへ~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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Ipoh
マレーシア・ペラ州の州都、イポー


 どうも。荷桁です。



 前回まで、たっぷり30本ほどシンガポールのクランジ競馬場とそれに関連するスポットのレポートを続けてまいりましたが、今回からも海外。シンガポールのお隣、マレーシアはイポー競馬場のレポートが始まります。



 このブログないし荷桁のTwitterあたりをガン見している方であれば、クランジ競馬場の後にこのイポー競馬場レポートが来る流れというのは何となくイメージできることかと思いますが、そうでもない方にとっては何のことやらさっぱり分からない流れかと思いますので、まずは荷桁がイポー競馬場を訪問することになった経緯について、つらつらと述べていければと思います。シンプルにイポー競馬場の情報を調べていてこの記事にたどり着いてしまったという方には特に関係のないくだりとなりますので、読み飛ばしていただいても一向に問題ありませんのでよろしくお願いいたします・・・。



 さあ、それではまいりましょう。そんなこんなで行くこととなったイポー旅打ちのプロローグでございます...



 さて。っつー訳でイポーだ。当ブログ常連の皆さんにとっては「おいおい、また荷桁の自分語りが始まったよ」という感じになるとは思うが、ここらでもう一度、私のこれまでの旅打ちの経緯についてざっくり整理しておくことにしよう。




 わたくし荷桁勇矢は昭和61年生まれの男性なのだが、2005年の大学進学とともに上京して初めて見に行った生の競馬がアルカセットがレコードタイムで優勝したジャパンカップということもあって、競馬人生の初っ端から海外競馬に強い興味を持つことになりやした。もともと根が旅好きだったこともあり、海外の競馬場をいろいろ見て回りたいなというのを齢19歳にて決意してしまったわけです。



 2007年の2月には人生初の海外競馬場となるシンガポールはクランジ競馬場を訪問。その後も日本国内の競馬場、競輪場、競艇場、オートレース場のほか、海外の競馬場、ドッグレース場、闘鶏場など様々な賭場を巡る旅打ちをかれこれ執筆時点で20年ほど続けているという、まあ自分で言うのもなんですが、わりとどうしよもない感じの人生を送ってきた人間でございます。




KL
マレーシア・KLのセランゴール競馬場



 そんな中、いわゆるマレー半島の競馬を統括するマラヤン・レーシングアソシエーション(MRA)の競馬場も先述のシンガポール・クランジ競馬場を筆頭に、クアラルンプールのセランゴール競馬場を2008年に訪問、ペナン島のジョージタウンにあるペナン競馬場を2010年に訪問するなど、まあ順調に巡っておりました。



 MRAが統括していたのは、クランジ・セランゴール・ペナン・イポーの4競馬場(ただしくは4つの競馬場を拠点とするクラブを統括しているのだが)であったため、残りはイポーだけになっていたので、まあそのうち制覇できるだろうと思っていたのだが、2000年代後半から2010年代前半にかけては、やれ地方競馬場がつぶれそうだとか(実際、旭川、福山、荒尾などが廃止)、競輪場がどんどんなくなるぞ、みたいな話があって、そちらへの旅打ちを優先させることになってしまったのだ。


 さらにようやく国内旅打ちが落ち着いてきた頃2010年代後半になると、今度はタイのロイヤルターフクラブ競馬場が廃止になるというニュースが飛び込んできて、このままではタイの競馬場が全滅してしまうのではないかという危機感から、国外の旅打ちは同じ東南アジアでもタイが最優先されることになってしまったのだ。その後タイの地方競馬にもおおかた行き終わって、さああと少しで東南アジアの別の国にも足を伸ばせそうだ、となった矢先に、今度はコロナ禍が起きてしまったため、どこの国にも行けなくなってしまい、結局イポーにはなかなか行けないまま2022年を終えてしまったのであった。



 海外旅行がおおよそ完全に復活してきた2023年、さあ、そろそろ行けていなかった海外競馬旅打ちも本格的に再開しようかと腕をブンブン振り回していた2023年6月。荷桁のもとに衝撃のニュースが入ってくる。なんと、MRAの基幹競馬場であったシンガポールのクランジ競馬場が2024年10月をもって廃止になるというニュースが飛び込んできたのだ。



Kranji Racecourse
廃止になったシンガポールのクランジ競馬場



 MRAにおいてクランジ競馬場が廃止になるというのは日本の南関東で言うと浦和・船橋・川崎があるのに一番大きい大井競馬場がいきなり廃止になるようなもので、これはもう、荷桁にとっては衝撃であった。



 クランジ競馬場の廃止のニュースが出たのは2023年6月5日だったが、廃止は2024年10月。1年強の猶予があったが、まず荷桁が思ったのは「廃止になるクランジ競馬場に最後に行っておかねば」というものではなく「このままだと、クランジの廃止と時を同じくしてマレー半島の競馬が崩壊するかもしれん」ということで、すなわち「まだ行けていないイポーがあおりを受けて、早々になくなってしまうかもしれない」ということであった。




Penang
マレーシア・ペナン競馬場



 当時のMRAの競馬で圧倒的に賞金水準も競走馬のレベルも高かったのはシンガポール・クランジ競馬場だったため、日本の中央と地方のように、マレーシアで強い馬や騎手がクランジに移籍したり、逆にクランジで芽が出ない・頭打ちな馬や騎手がマレーシアに移籍して活躍したりといったように、シンガポール競馬とマレーシア競馬3場は相互補完関係を築きながらMRA全体の競馬のレベルを底支えしていたのだった。そこへいきなりのクランジ競馬場廃止である。そんな流れの中にあってMRAの競馬団体全体がドミノのように崩壊するのではと考えるのは自然なことであった。マレーシアの中でも賞金水準が頭ひとつ抜けているセランゴールはまだ大丈夫だと思うが、特に危ないのはレベルが劣るペナンとイポーだ・・・。



 そんなこともあり、とりあえずいつ廃止になっても後悔しないよう、直ちにMRA唯一の未踏の競馬場であるイポー競馬場へ行かねばならんということで、クランジの廃止決定の報からちょうど1か月後ほど経過した2023年7月初旬、荷桁はイポーへ向けて旅立ったのであった。



 ・・・とまあ、すごく長くなってしまったが、これが荷桁がイポー競馬場を訪問するに至った経緯だ。タイトルに「そんなこんなで」と気軽に書いているが、この流れを読んでいただけば「ホンマにそんなこんなで行ったんやな」というのがご理解いただけるかと思う。まあ、荷桁のこれまでを知っている人も知らない人も、いったん流れの整理ということで、ダラダラと書かせていただきました。




Singapore
シンガポール・チャンギ国際空港



 さて、そんなわけで2023年7月、イポーを目指して出発した荷桁だが、イポーには日本からの直行便がないため、どうやって行こうかという問題が生じる。



 まずクアラルンプールに飛行機で飛んで、鉄道ないしバスでイポーにというのが最もポピュラーな行き方となるが(KL→イポーの飛行機はない)、正直、KL国際空港→鉄道駅への移動やその間のKLでの宿泊、鉄道切符の手配など、めんどくさいことやロスタイムが多いわりに飛行機と宿のトータル金額はそれなりにするという、やや難儀な感じであった。



 だが、運がいいことに2023年7月当時、荷桁の優秀な弟がちょうどシンガポールで駐在員をやっていたのである。荷桁は東京在住なので、LCCでシンガポールに渡って弟の家に滞在させてもらえばシンガポールでの宿泊費はタダの上に、シンガポールのチャンギ空港からイポーまではこれまたLCCでわずかに1時間半ほどで着いてしまうということで、これは手間やなんかを考えても、どう考えてもシンガポール経由で行くのがええわということで、早速弟に連絡して宿泊の了解を取り付け、成田=シンガポール、シンガポール=イポーの往復航空券を手配したのであった。




Singapore
弟の住む高層コンドミニアムからの景色



 弟のおかげで滞在費がほぼゼロで済むので、ド平日の一番安いタイミングのLCCを予約。イポーの開催は週末の日曜日だったので、

 2023年7月4日(火):成田→チャンギ
 2023年7月7日(金):チャンギ→イポー
 2023年7月10日(月):イポー→チャンギ
 2023年7月11日(火):チャンギ→成田

 という旅程を組むこととなった。

 かなり余裕のある旅程となり、結果、変にKL経由で鉄道を使う多少の金銭的なメリットよりも、精神的な部分でありがたいこととなった。



Singapore

Singapore



 ちなみに、弟の部屋に滞在している間はさすがに昼間に仕事をしている弟に申し訳ないので、近所のスーパーで食材を仕入れて手料理を作るなど、主夫のようなことをしたりしていた。



 観光でシンガポールに来て、ホーカーに行ったり、レストランで名物料理を食べるような旅ももちろんいいのだが、こうして現地民に交じってスーパーで食材を買って、現地の食材で料理を作るというのも、なかなかできない体験なので楽しいもんである。弟はもう日本に帰ってきてしまったのであれだが、機会があればまたどこか便利なところに駐在していてほしいもんである(図々しい)。




Ipoh



 こうしてメシを作っているうちにいよいよイポーへの移動日がやってきた。チャンギ→イポーへは先述のとおり1時間半もかからないくらいなので、早朝や深夜便というわけでもなく、朝、フツーの時間に起きてフツーに空港に向かって飛行機に乗ってと、すこぶる快適な移動であった。




Ipoh



 チャンギ空港を出ると1時間するかしないかのうちにもうイポー周辺だ。



 高層ビルが多いシンガポールの街並みから一気に平面的な街並みに変わっていかにもマレーシアの地方都市に来たという感じがする。



Ipoh



 ってなわけで、2023年7月7日昼、人生初のイポーにご到着だ。



Ipoh

Ipoh

Ipoh



 イポーの空港は滑走路で降ろされて、空港建屋まで徒歩で移動するスタイル。天気が良かったのでよかった。



 空港はスルタン・アズラン・シャー空港というなかなかパンチの効いた名前がついているが、これはこの地域をかつて統治したペラ州のスルタン(君主)であるアズラン・シャー氏にちなんで名付けられているとのことだ。




Ipoh

Ipoh



 イポー空港は非常にこぢんまりした空港で、昼間到着にもかかわらず土産物のショップ以外の部分はほとんど稼働しておらず、両替屋やタクシーカウンターまでも閉まっていた。国際線の空港なので、ここで少し両替してタクシーで市街地まで移動して、そこでまた両替しようと思っていたのだが、目論見が崩れる。



 空港のATMで現金をおろす手も無くはなかったが、いくばくかの日本円と少しのシンガポールドルを持ってきていたので運よく空港前に停まっていたタクシーに、シンガポールドルで市街地まで行ってくれないかと交渉してみた。最初は10ドル(1000円くらい)ならとか言ってきやがったのだが「いま5ドル札しかないんだよね~(もちろん嘘)」などとワイワイやって、結局7ドルで両替屋が集まってるエリア近くまで行ってくれることになった。まあイポーは空港が市街地から近いので、7ドルでもやや割高ではあるが、日本だとワンメーターくらいだし、まあいいかってなもんである。




Ipoh



 イポーはJalan Sultan Idris Shahという通りの一画に10軒弱の両替屋がある。



 いくつか見比べて、とりあえず、レートもよくて雰囲気が怪しくないところで交換。これでマレーシアリンギットも無事に調達することに成功した。




Ipoh



 その後、市街地近くで取ったホテルへ向かう。



 イポーで利用したのはこちらの、Hotel Ipoh Sakura。なんとなく、中心市街地に近いわりに安かったのでここにした。サクラを名乗っているので、日本人フレンドリーなのかなと思ったが、あまりそこは関係ない感じであった。




Ipoh

Ipoh



 一人での宿泊であったが、部屋はやたら広々したツインルーム。冷蔵庫がない(というか基本マレーシアの安宿は冷蔵庫がない)が、それ以外は清潔感もあり、まったく問題のない部屋であった。



 シャワーはトイレと一緒になっているタイプで、これもマレーシアの安めの宿ではどこもこんな感じである。




Ipoh



 っつーわけで、やや両替に時間がかかったものの、無事にシンガポール経由でイポーに到着することができた。なんやかやマレーシアは2010年のペナン以来だから13年ぶりだったのか。



 久しぶりのマレーシアも堪能しつつ、イポー競馬場も楽しんじゃうぜ!ということで、今回からイポー競馬場レポート、しばらくつづいてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。




 


>>イポー競馬場レポートその2へ





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