日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 中山競馬場 > 中山競馬場 その26 ~中山競馬場 4階A指定席、ナッキーボックス~
中山競馬場の4階A指定席からの眺望
*中山競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は中山競馬場レポートその1からどうぞ。
さてさて、今回も中山競馬場レポートを続けていくことにいたしましょう。
前回のレポートでは中山競馬場の3階の様子をご紹介いたしましたが、今回はその上のフロア、4階の様子を見ていくことにいたしましょう。繰り返しになりますが、中山競馬場の指定席全般のお話はこちらのレポートにてまとめておりますので、中山競馬場の指定席がそもそもよく分からんという方はそちらを先に読んでいただいたほうが、よいかと思います。
というわけで、中山競馬場4階フロアを淡々と見てまいりたいと思います...
さて、そんなわけで中山競馬場の4階だが、一応最初に4階のフロアマップを見ておくことにしよう。
同じ話を繰り返して申し訳ないが、中山競馬場は3階から上が指定席フロアとなっており、4階も同じく指定席フロアだ。上のフロアマップではやや見づらいが、4階にはA指定席、ナッキーボックス+iの2種類の席がメインとなる。そのほかのマニアックな席については例によって後ほど触れておくことにしよう。中央の404号投票所より1コーナー寄りの半分は来賓席および馬主席となっているため、A指定席のチケットを持っていてもそちらの方には入っていけない構造になっている。一般の指定席客にとっては実質的には4階はフロアのおよそ半分しかウロウロできないということなのだ。まあ、それで何か困るという
さらに3階と同様、馬券売り場、そしてレストランが存在している。
レストランは「マツヤサロン」と「スターアイル」の2軒が存在している。このうち「マツヤサロン」については完全に指定席フロアにあり、指定席券を持っているお客以外は利用することができないが、「スターアイル」については、レストラン棟に位置しているので、一般客でも利用可能だ。例によって、レストランの詳細についてはまた後日レポートするのでそちらをご参照いただきたい。
さて、では4階フロアを見て行くことにしよう。写真は4階のコンコースだ。
3階同様、カーペットが敷かれており豪華な雰囲気である。広々としていつつも比較的外からの光が取り入れられており、幾分3階よりも開放的な雰囲気である。
喫煙所もこのような感じで幾分見世物小屋のようになってしまっているが、フロアに5か所(馬主席含む)と充分に存在している。
馬券売り場も特に間引きなどされておらず、3階同様、ハードの面では快適に馬券を買うことができると思っていただいてよいだろう。
ちなみに、裏手の方にまわると、ベンジャミンプラザを一番上からのぞきこむことも可能だ。まあ、何てことはないが、少しテンションが上がる風景である。
なお、この写真で言うところの右手がレストラン棟となる。レストラン棟の方は、3階、4階であっても一般客も来ることができるので、覚えておくとよいだろう。レストラン棟と指定席ゾーンも当然つながっており、行き来が可能だ(指定席ゾーンに入る際には係の人が座っておりハンドスタンプを確認している)。
さて、それでは観覧席の方を見て行くことにしよう。
3階同様、4階もほとんどの席がA指定席となっている。その数642(2017年現在)となっている。4階のA指定席はすべてネット予約に割り振られているため競馬場の売り場では基本的には買えないので、あまりいないとは思うが、俺は4階じゃないと嫌だ嫌だ嫌なんだー!!というお方はネットで予約していただくのが無難である。
すぐ頭上に天井があるところからお察しいただけるように、4階の指定席は4階フロアから3階にかけて、下っていくような形で配置されている。
三角関数を持ち出すまでもなく、当然のことながら4階の指定席は高さは上がるものの走路からの距離は遠くなっていくということになるのだ。もちろん、高さが上がればその分見晴らしがよくなるという見方もできなくはないが、まあ眺めという点ではあまりメリットはないだろう。A指定席の座席の設備自体は3階のそれとは変わらないため、料金が同じであれば、3階をチョイスしておいたほうがいいとは思う。そういう意味では4階A指定席の何よりのメリットはネットであらかじめ予約しておけるという部分に尽きる。
あと、これは幾分差別的な考え方かもしれないが、ネットで指定席を予約しようと思うと、JRAカードを作らないといけないため、裏を返せば4階A指定席にはカードを作れるレベルの社会的信用とネットリテラシーがある方が集まっているのではないかという考え方もできる。まあ、席によって客層が変わるというような大仰なことを言うつもりは毛頭ないが、いわゆる「変なヤツ」に隣り合ってしまうというこのタイプの指定席の最大のデメリットへのリスクヘッジという点では少しばかりマシになるかもしれない。まあデータに基づかない言説ですので無視していただいてもけっこうです。
まあ、何はともあれ、眺めはやはり指定席だけあってさすがのものだし、先述のとおり売り場なども快適ですので行ってみればそれはそれでよい空間だと思います。行かれる前にネットで空席があればポチっと予約してしまうのも手だと思いますぜ。
ちなみに、A指定席の背面の壁には勝負服っぽい柄が描かれているので、ご興味がある方はどうぞ。
さて、4階A指定席の次は、ナッキーボックスをご紹介していこう。
ナッキーボックスは当日発売のみの4人席である。4人揃っていないと販売をしてくれないというところがネックではあるが、一人1500円とリーズナブルなのに加えて、各テーブルに1台、19インチ液晶モニターとi-Seat端末があり(なので厳密にはすべてのナッキーボックスは+iである)、さらに各席にはコンセントも設置されているなど、快適性については申し分ないと言ってもよいだろう。もしきちんと4人が集合時間に集まることができる集団が組織できるのであれば、ナッキーボックスは大いに利用価値があると言える。
ナッキーボックスはこんな雰囲気の席だ。オフィスにありそうなタイプの椅子ではあるが、まあ座り心地や雰囲気などはまったく問題なさそうである。
走路もこのとおり、まずまずの見晴らしだ。ただ、+iの部分については、4人で精算するのが面倒くさいというのもあってか、それだけを使って馬券を買っているグループというのはあまり見受けられず、だいたい皆さんマークカードをわちゃわちゃと広げて馬券を購入しているケースが多いように感じられた。WIN5がグループ買いできるという部分がメリットと言えばメリットかしら?
さて、4階のメインの指定席であるA指定席とナッキーボックスを見たあとは、普段一般の人があまり使うことのない4階のオタッキーな席について見ていくことにしよう。
まずは既出のシニアサロンメンバー指定席。3階のレポートでも紹介したが、シニアサロンメンバーが先着順ないし、抽選で座ることができる指定席である。65歳以上の方で自分のことをシニアと呼ばれることを許容するという方は是非ともメンバーに登録しておくべきであろう。2000円はする指定席がタダになりますぜ。ただし、シニアはスマホなんか使わないと思われているのかしらんが、コンセントはないのでその点だけご注意くだされ。
さらにあまり知られていない席として、ファミリーボックス席というものが4階には存在している。
これは公式サイトでもその存在が触れられていないという謎の席だが、一応どうやら招待席という位置づけになっているようだ。中京競馬場では家族連れだと無料で入れるファミリー専用ボックスシートというのがあるので、かつては中山競馬場もそういうのをやっていたのかもしれない(想像でしかありまっせんが)。
ファミリーボックス席はいたってシンプルな構造である。画面やコンセントの類いはなさそうだ。
荷桁訪問時は特に利用者もいなかったため、どのような方々が利用できるのかは謎のままだが、また行ったときにでも観察してみることにしよう・・・。
さらに、もうひとつ、あまり知られていない席でスカイルームというのがあるので、こちらを最後にご紹介しておこう。
スカイルームは中山競馬場4階の一番4コーナーよりにある空間である。中にはKIRINのバーなどもあるが、机と椅子がある半個室のような部屋が4つほどあって、そこで団体がくつろぐことができるようになっている。
言われてもよく分からんと思うので、実際のスカイルームの様子を見ていただこう。こんな感じの少しゴージャスな雰囲気の空間になっている。基本的には来賓用とされており、招待客のみが入れる部屋という位置づけになっているようだ。
一応、利用している団体の名前が掲示してあったので、覗き見をしたのだが、荷桁が訪問した日には競馬場内の業者などの名前があった。業者など取引先に枠をふっているのか、JRAが対企業用の営業ツールとして使っているのかはよく分からないが、いろいろなシーンで使われているようである。走路は見られないので観戦にあたっては観覧席の一部がスカイルームの招待客ように割り振られているようである。これも今後要観察でございますな。
さて、というわけで、中山競馬場の4階フロアの様子を見てまいりました。
ファミリーボックス席やスカイルームなどよく分からない席もありつつなかなかミステリアスでございますな。次回のレポートでは最後に残ったゴンドラ指定席フロアの様子を見てまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
>>中山競馬場レポートその27へ
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