中山競馬場 その4 ~それでも人は中山へ~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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中山競馬場
中山競馬場直線での先行争い


*中山競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は中山競馬場レポートその1からどうぞ。






 冒頭の写真は中山競馬場の先行争いだ。



 かつて藤代三郎の著書『戒厳令下のチンチロリン』の中で、知り合いに中山競馬場に行くと先行馬ばかり買ってスタートした直後に「そのまま!」という変なやつがいる、というような記述があって笑ったが、ふとわが身を思うと、それと同じことをやっているな・・・と思う今日この頃だ...


 さて、前回のレポートでは個人的に中山競馬場に対して普段思っていることをいろいろとぶつけてしまい、ついつい熱くなってしまった。



 前回のレポートを見た友人から「床に座る文化は千葉のヤンキー文化の派生では?」という分かったような分からないような指摘を受けたが、それはちと安直ですね。



 混雑やスペースの占有などをご覧いただいた写真などに誇張はなく(実際はもっとひどい状態なのだが)同じようなことを思っている方も少なからずいらっしゃるのではないかと、個人的には思っているのだがいかがなもんでしょうか・・・。



 とは言え、荷桁は大阪へ転居した後も、毎年毎年欠かすことなく、皐月賞、そして有馬記念と中山競馬場に駆けつけているのもまた事実だ。東京に住んでいたときには朝日杯やスプリンターズステークスなどにもきちんと行っていた。



 以前述べたように、ディープインパクトの有馬記念をいい席で見ようと県道沿いで野宿までしたこともある。



 何だかんだ申し上げましたが、やっぱり日本の競馬ファンにとっては、中山競馬場は欠かせないし、特別な競馬場であるというのもまた事実なのだ。



有馬記念の中山競馬場
有馬記念の超満員の中山競馬場。スターターが来ると今年の色々なことが走馬灯のように頭を駆け巡るのだ・・・。



 特に有馬記念はまだ競馬暦の浅い荷桁にとっても、毎年が思い出だ。



 ディープインパクトの敗戦。翌年の引退レース時には、一緒に見に行った友人がレース前から号泣し、新聞記者に取材を受けたこと。




 マツリダゴッホ相手に後続の有力馬がまったく歯が立たなかったことにみんなで呆然としたこと。何故か有馬当日の中山競馬場に巨人の二岡のユニフォームを着ているやつがいるなあ、と思ったらダイワスカーレットの2着にアドマイヤモナークが来たこと。そしてブエナを信用しきっていないから2年連続で友人や荷桁の馬券が的中してしまうという、いいんだか悪いんだかなここ最近、とこんな具合だ。




 有馬記念の持つ空気感というのはその場で味わうと本当にたまらない。だから多少場内がひどくても毎年ちゃんと行くのだ!



モカソフト



 いきなり話は変わるが中山競馬場で一番荷桁がおいしいと思う食べ物はこのお店のモカソフトだ。コーヒー味のソフトクリームで甘さ控えめでおいしいぞ。



 レストランの類が長蛇の列になる一方で、ここは特別混雑もしないし、おススメだ。荷桁としては行きにコンビニあたりで食べ物を調達して、デザートや飲み物を場内で購入するのがいいと思うぞ。




Nakayama Racecourse



 まあ、一応こういったレストランがあるので把握しておくのはありだろう。どうもチェーンっぽい店が多い気もいたしますが。JRAと京樽って仲いいですよね。



中山競馬場 グルメ



 一応まともな中山競馬場グルメとしては「初花」のしょうが焼き丼を食べたことがある(筆者註:執筆当時で現在は閉店)。まあまあ美味い。しかも当時450円とわりと安かったのも印象的である。




 また何か食べたら都度レポートすることにしよう。


 *その後食べたものをいろいろ食レポしておりますので詳しくは中山競馬場レポートその31をご覧ください



 さて、そんなこんなで中山競馬場を楽しんだら、帰宅をせねばならない。



 以前のレポートで述べたように、中山競馬場へは最寄り駅からの徒歩かバスでやってこなければならないのだが。帰りはどうなのだろうか。




中山競馬場



 これがまた言いたくはないが最悪なのである。



 中山競馬場は実は来る時以上に帰りのアクセスがひどいのである。競馬場からの帰り客に加えて、夕方の通行量の増大もあって周辺が大渋滞を起こすのである。



 従って写真のような事態が発生する。



 間違っても帰りには絶対にバスに乗ってはならない。荷桁が初めて来たときに乗ったところ、歩いて30分の西船橋までなんと1時間近くもかかってしまったのだ。バス車内で1時間立ちっぱなしというのはまさに地獄である。歩行困難な方以外にとっては、まったくバスとしての機能が果たせていない状態なのだ。東中山駅へも同様である。



 では直結している船橋法典駅はどうなのか?



 こちらはもっと最悪である。一度だけ、雨が降っているときに、帰りは濡れずに駅まで行ける船橋法典を使ってみようかという話になりぞろぞろと地下通路を歩いたのだが、それ以来二度と使わなくなった。




中山競馬場の船橋法典の待ち時間



 何せ全然、駅に入れないのである。



 利用者の数に比べて駅の施設が貧弱なため、改札に入るまでに膨大な時間を要するのだ。おそらく入場制限もあるのだろう。荷桁のときは電車に乗るまでにこれまた1時間近くを要した。最寄駅としての機能がまったく果たせないキャパシティで、こちらもほとんど使えないのである。




中山競馬場



 というわけで、我々は嫌が応でもオケラ街道を徒歩で駅へと向かわなければならないのだ。道なんか知っている必要はない。大量の人間が駅へ向かって歩いている流れにのればいいだけだ。西船橋か東中山かどちらかにはたどりつけるに違いない。



 結局この帰り方が一番早く、そしてストレスがないぞ。


 ※中山競馬場から西船橋駅までのオケラ街道をレポートした記事もありますので気になる方は中山競馬場レポートその45をご覧ください



 いかがでしたか?中山競馬場、アクセスは最悪、場内は無法地帯、帰りも最悪とあっては魅力的に見えないかもしれませんね。しかし、ある意味それを体験してみるのも悪くないと言いますか、なんちゅうか、一度は行ってみてもいいんじゃないでしょうか・・・。




中山競馬場

中山競馬場 アクセス:

・◎本命
 本文中でこれでもかというくらいお話しましたが、荷桁が好きなのは西船橋駅からバス。歩かなくていいのと、電車が便利。ただし混雑する時間帯はバスが進まないので、早い時間がおすすめです。


・○対抗
 京成東中山駅から歩くというのもかなり有効。京成線自体が不便な方でなければおすすめです。一応バスもありますが、みんなあまり乗ってません。


・▲穴
 武蔵野線船橋法典駅も使えますが、この駅を使わざるを得ない方以外にはあまりおすすめしません。空いている日ならバス代の節約に使ってみるのもいいかも。

中山競馬場 宿泊:

・◎本命
基本的に東京から日帰りするのがいいと思います。東京都内は宿が多いので具体的なホテルを紹介するのは割愛しますが、中央線で行くなら、秋葉原、錦糸町くらい、遠くても四ツ谷くらいまでがいいと思います。あんまり遠いと泊まりのメリットがないですし。京成上野駅近くに取れば東中山まで座って行けます。


・○対抗
船橋オートとか船橋競馬とか、千葉競輪なんかとハシゴしたいのであれば船橋市内に泊まるのもアリはアリ。ただ、観光地でも遠隔地でもないので駅前で安く便利なビジネスホテルというのはそんなにないです。


船橋シティホテル
セミナーハウス クロス・ウェーブ船橋
レックスイン船橋

・▲穴
家族を帯同して、家族はディズニーランド遊ばせておいて、自分は中山へというとんでもないお父さんには、舞浜あたりのいい宿をご紹介します。宿はいいとこ取ってご機嫌取りましょう。


ディズニーアンバサダーホテル
東京ディズニーランドホテル
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル

主なレース:


やはり有馬記念は見ておかないと、一年終わった気がしない。競馬ファンなら是非とも。皐月賞、スプリンターズ、朝日杯とG1も数々。弥生賞、中山記念、オールカマー、ステイヤーズステークスと楽しいG2も多い。個人的に好きなのはダービー卿チャレンジトロフィー。



 



>>次の競馬場へ

>>中山競馬場レポートその5へ






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*中山競馬場に関する記事は以下にもあります。

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