そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

中山競馬場　その３５　～中山競馬場グルメ　三幸・スリーエイト～

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中山競馬場の地下１階の売店・三幸

＊中山競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は中山競馬場レポートその１からどうぞ。

　どうも。例によって今回も中山競馬場のグルメの記事でございます。
　

　註：２０１８年１月開催をもって本記事で取り上げているスリーエイトは閉店となりましたのでご留意の上、お読みください。

　
　毎度のことで申し訳ありませんが、中山競馬場のグルメ全般についてはこちらのレポートにてご説明をしておりますので、あらかじめこちらをお読みいただいた上でこのレポートも読んでいただけると話を進める身としてはありがたいので、是非ともご一読の程、よろしくお願いいたします。

　さて今回はタイトルにありますように、中山競馬場の地下１階にある三幸とスリーエイトというお店についてご紹介してまいります。ここまで地下１階のお店だけでもけっこうな数をご紹介してまいりましたが、さすがは中山競馬場と言いましょうか、まだまだお店はたくさんありますのでじっくりお付き合いをいただけますと幸いです...

　というわけでさっそく三幸とスリーエイトの位置関係から見て行くことにしよう。

　こちらは地下１階のフロアマップの一部なのだが、端的に申し上げるとどちらのお店も７０１投票所のすぐ近くにあると思っていただければOKだ。７０１投票所は地下１階のもっともゴール板寄りで、近くにはナッキーモールの入口や指定席の売り場などもありかなり人どおりが多いスポットだ。

　ちなみに三幸と隣り合っているサッポロドリンクコーナーは共に位置的に地下１階のファーストフードプラザに近いので、公式ホームページではさもファーストフードプラザにあるかのような記述がされているのだが、ご覧のとおり少し独立したような位置関係になっているので注意が必要である。

　まあどうでもいい話をしてしまったが、要するに、書いた通り７０１投票所の近くにあると思っていただければOKである。

　さて、では三幸のほうから見て行くことにしよう。

　ご覧のとおり、きわめて正統的な売店である。屋号は「みよし」と読むのか「さんこう」と読むのか少し悩むところだが、看板に「日本橋三幸　SANKO CO.LTD」と書いてあるので「さんこう」で問題ないだろう。ちなみに、日本橋三幸で検索してみると、三幸食品株式会社という日本橋にある食品商社が出てくる。コーポレートサイトを見てもこの売店との関連は不明だがほかにそれっぽい検索結果も出てこないのでここが運営主体なのだろうか。うーむ謎である。

　さらに謎なのは下にある「シーカラ　TAKASAGO COFFEE CO.LTD」の文字である。シーカラという銘柄のコーヒーなんて聞いたことがなかったのでこちらも検索してみたが、それっぽいサイトはまったくヒットしなかった。後半の部分は高砂珈琲という会社がヒットしたのだが、その中ウェブサイトの中ではシーカラコーヒーへの言及はなく、関係性は謎のままだ。三幸食品、シーカラ・高砂珈琲と２つの大きな謎が記録されているこの看板、実は非常に史料的な価値があるのではなかろうかと思えてくるのだが、残念ながら時間もリソースも限られているので、この謎について掘り下げるのはいったん後回しにして、三幸の話を続けていくことにする。

　ちなみに三幸は東京競馬場にも出店しており、熱心なファンも多いぞ。競馬関係者でも御用達の方が多いようだ。

　向かって左側のサッポロビールの看板があるところは三幸とは別の店舗である。よくよく見ると、中も壁で区切られているので混同のないようにご注意くだされ（別に混同していても大きな支障はないのだが・・・）

　三幸のメニューは基本的に、軽食とソフトドリンクといういかにもな売店という感じのラインナップである。

　おにぎりや肉まん、ソフトクリーム、唐揚げ串などの定番メニューに加えて、豚汁や餅系メニューなど少し個性を出すメニューも備えており、独自色を出している。

　特に写真の餅系メニューは異彩を放っており、人気の商品だ。餅は、あん、からみ、黄な粉の３種類がショーケース内に見受けられた。からみ餅は大根おろしと醤油を混ぜたものを餅にかけた一品でこういうところで売っているのは珍しいかもしれないな。磯辺巻もきちんと網の上で餅を焼いていて実に雰囲気のある逸品である。

　というわけで磯辺巻１４０円をいただく。

　まあ、見てのとおりで美味いに決まっておる。かつて大井競馬場でもアサヒという売店が磯辺巻を出していたが、競馬場では珍しいメニューだし、小腹を満たすにはちょうど良いので、正月開催などはゲン担ぎで食べてみるのもよいのではないだろうか。
　

　さらに三幸からはカツサンドもご紹介。

　キャベツなどは一切入っていないシンプルなカツサンドだが、それがまたよしな一品だ。お味はかなりソースが濃い目の味付けになっているので、お酒のアテとして食べるのが正解かもしれない。

　さて、三幸の次はその横にあるスリーエイトをご紹介しよう。

　看板にあるとおり中華レストランを自称しており、中華主体のレストランである。

　レストラン形式だが、下辰や和可奈がそうだったように、入口で食券を買う方式が採用されている。食券売りのおばちゃんの佇まいが何とも昭和的でグッとくるものがあるのう。

　さすがにラインナップは正統的中華という感じでよろしい。

　中華丼が単品６２０円とやや値打ち感がある。また、生ビールの中が定価４３０円だが、麺類やご飯ものとセットにすると７０円ほど値引きされるというサービスもある。シュウマイや餃子、はてはおでんや煮込みまであり、飲み処としても重宝し、いろいろな用途で活用できるお店である。

　

　店内は意外と奥行きがあり、いい雰囲気だ。地下と言う立地もあり窓などはなく開放感はいまひとつだが、まあこういうお店で敢えてレースを観戦するというのもまたよいのである。現地にいるのにレースを生で見ないというのも競馬を長く続けていると案外慣れてきてしまうものなのだ。荷桁も友人らとここでは酒を傾けつつモニター観戦であった。

　さて、では食べたものをご紹介していこう。まずは中華丼。あっさりめのスタンダードなタイプだ。ギトギトしすぎていないので、わりに食べやすい中華丼である。

　さらに同じ系統であんかけ焼きそばもある。これもまた同様に安定感がある。

　さらに中華なので餃子ももちろんある。非常にスタンダードかつ懐かしい感じの餃子だ。もちろん専門店と比べるとあれではあるが、酔っぱらいつつつつくのであればこれで充分である。

　変わったところでは友人が食べていた、ハンバーグと牛スタミナ焼きの盛り合わせなんつーメニューもある。いわゆる中華料理店ではあまり見かけないが、街の中華食堂なんかでは確かにありそうなメニューだ。案外ボリュームもあるし、中華なのに敢えてこういうメニューを置いているということは店としてもある程度勝負をしている一品なのかもしれませんな。

　まあ、お酒も食事もバランスよく楽しめるお店ですし、キャパもあるので、ワイワイやるのであれば比較的おススメのお店でございます。

　さて、今回は三幸とスリーエイトをご紹介してまいりました。何かと通りかかることの多いところに位置しているお店ですので、気になったら是非チャレンジしてみてくだされ。

　まだまだ先は長いですが、中山競馬場グルメのお話を続けてまいります・・・。