そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

中山競馬場　その４３　～中山競馬場グルメ　内馬場のG１焼き・銀だこ・丼やらぐぅ他～

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中山競馬場の内馬場ファーストフードプラザ

＊中山競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は中山競馬場レポートその１からどうぞ。

　どうも荷桁です。今回はいったん区切りの中山競馬場のグルメの話でございます。

　

　ここまで長きに渡って、中山競馬場メインスタンドのグルメについて述べてまいりまして、ようやく売店も含むだいたいのお店の紹介がひと段落いたしました。

　今回のレポートで残っている内馬場のお店を紹介し、中山競馬場グルメレポートの一旦の区切りにしたいと、こう考えているわけでございます。

　毎度のおことわりで恐縮なのですが、中山競馬場のグルメ全般については中山競馬場レポートその３１にてざっくり語っておりますので、そちらをお読みの上で今回のレポートもお読みいただけますと話が早くてありがたいところです。

　それではまいりましょう。中山競馬場のグルメ、内馬場編でございます...

　中山競馬場の内馬場の売店は２０１７年現在、８軒が存在している。うち２軒がナッキーモールに面したところで、６軒が内馬場の馬場内投票所の建屋内にある。この看板だと緑の広場と表記があるが別に公園部分にあるわけではなく、投票所内で完結しているので誤解のないように。ナッキーモールの詳しい様子は中山競馬場レポートその７、馬場内投票所の様子は中山競馬場レポートその２８にて詳しく紹介しているのでこれらを先にお読みいただけると話が早いのでありがたいです。

　基本的には、みなレストランではなく、売店・テイクアウト方式である。内馬場投票所の店舗はほとんどが立食スペースを備えているので、ストレスなくその場で食べることが可能である。

　さて、それではまず、ナッキーモールのお店から見ていくことにしよう。

　写真が「G１焼き」である。特にこれといった屋号はなく公式サイトでも「G１焼き」と書いているのでそれに倣っておく。

　G１焼きは今川焼（大判焼き・回転焼き）のようなものに馬の刻印がされているものだと考えていただければOKだ。有限会社アリタという会社が運営しており、中山以外には東京競馬場、大井競馬場でも販売がされているぞ。ちなみにアリタのウェブサイトによると、このG１焼きのデザインは美人画・裸婦を描かせたら右に出るものはいないとされた洋画家の高塚省吾大先生によるものだというから驚きだ。全然知らなかったぜ。

　ちなみにアリタは大井競馬場で「らぁめんや楽」「Goog luck Cafe」というお店もやっている。ここでそうつながるか！という意外性もこめて、一応紹介しておこう。

　え？G１焼きのお味？そんなん今川焼と同じに決まっているでしょうが。

　さて、ナッキーモールで２軒目は「築地銀だこ」である。

　競馬場に限らずフードコートではすっかりおなじみになってしまった築地銀だこだが中山競馬場でも頑張っているぞ。もちろんお味は市中の銀だこと同じような感じであろうし、こうした安定感を求める方はナッキーモールの銀だこへ走るべしである。

　さて、ナッキーモールの２軒をご紹介したので、次は投票所内のお店を見て行くことにしよう。内馬場の投票所は以前のレポートでも紹介した通り、Cの字型になっており、それぞれのサイドが８０１投票所、８０２投票所にそれぞれ分かれているという構造になっている。写真はそのうちの８０１投票所の側のマップだ。

　一番隅のあたりに黄色く「北斗」「丼やらぐぅ」「メトロ」の３軒が並び、少し独立した形で「ウィナーズ」というお店がある。まずはこちらを見て行くことにしよう。

　まずは「北斗」「丼やらぐぅ」「メトロ」の３軒だ。

　典型的なフードコートという趣で、３軒が横に並んで存在している。

　この３軒の前にはけっこうちゃんとした立食テーブルが備えられている。メインスタンド地下１階のファーストプラザなんかよりもよっぽど回転よくメシが食えそうだ。どこのフードコートもこのようにしたらよいのにのう。

　さて個々のお店をみていこう。まずは北斗だ。

　正統的なラーメン屋で正油らーめんと味噌らーめんの２種類以外にほとんどメニューがないというガチ感がたまらないお店だ。ここ以外にも東京競馬場にもお店を出している。運営会社は調べてみたがよく分からなかった・・・。

　さて、ここでは醤油ラーメンをいただいた。実はこのお店は醤油ラーメンよりも味噌ラーメンをプッシュしているのだが、二日酔いで食欲が萎えていたこともあり、やむを得ず醤油とあいなったのである。

　麺が比較的しっかりしておりなかなか美味い。お店の前で観察している限り、若者→味噌ラーメン派、高齢者→醤油ラーメンというチョイスが多いようであった。皆様もそのときの気分で好きな方をチョイスしてみてくれたまへ。

　２軒目は丼やらぐぅ。

　基本的には屋号のとおり丼ものがメインのお店だが、魅力的なサイドメニューが豊富で内馬場で酒のアテを調達しようと思ったらまずここへ、という感じのお店である。

　メニューはこんな感じ。丼ものだと、牛すじ丼、もつ煮込み丼、カツ丼が６５０円。唐揚げ丼が５００円で供されている。酒のつまみとして、もつ煮込み４７０円、牛すじ豆腐５００円、コロコロ牛タンの赤ワイン煮５００円などがあり、肉系のしっかりしたつまみを提供しているイメージだ。案外メインスタンドにもこういうお店ってないのよね。

　荷桁がいただいたのは白もつ串と赤もつ串。１本１９０円だが、ボリュームもありかなり旨い。こういう地方競馬場みたいな系統のグルメが不足している感のある中山競馬場において孤軍奮闘している逸品だと言えよう。本当であればメインスタンドの三幸あたりにある売店でこういうの売るべきなんだよなあ。正直内馬場にあるのが惜しいお店である。是非メインスタンドに空きが出た場合は移転してきてくれ。

　そして、既にご紹介済みのカレーのメトロ。詳しくは中山競馬場レポートその３２をご参照いただきたいが、ここ内馬場のお店では「季節のカレー」なるメニューが楽しめるのがポイントである。

　以上３軒、いかがでしたでしょうか。どのお店もガッツリいけるので内馬場での観戦だと大したものが食えないんじゃないかと心配している方は安心してくだされ。

　さて、その３軒から少し離れた位置にあるのがこちらのウィナーズである。内馬場では唯一のドリンク主体の売店である。そしてフードのほうも、ピラフ、味噌こんにゃく、手羽から、焼きおにぎりなど一風変わったメニューを揃えている、面白いお店だ。

　

　ウィナーズについてもしっかりとした立食テーブルがあるので快適な食事が楽しめる。この光景を見るだに、なぜスタンド内はこのようにできなかったのかという疑問と怒りがフツフツと湧いてくるわい。

　ウィナーズではこちらの当たりもちをいただいた。１個１３０円。

　ご紹介済みの三幸の磯辺巻をほうふつとさせるが、予想通りボリュームも味もほとんど同じようなものであった。となると、１０円安いウィナーズのほうがよいのではないか、という話にもなりそうだが、メインスタンドから内馬場まで歩いて１０円安い餅を求める客というのもなかなかいないだろうから、これは三幸の作戦勝ちかもしれないな。

　まだまだほじくりかえしたら面白そうなお店なので、また行ってみたいところである。バーボンとスコッチのシングルが２６０円というのも気になるポイントなのよね。

　さていよいよ中山競馬場グルメもオーラスである。

　先ほどの８０１投票所の反対側、８０２投票所側を見ていくことにしよう。マップにあるとおり、もっとも隅のほうに２軒、「梅屋」と「モスバーガー」が存在している。

　こちらの８０２投票所側のファーストフードプラザも反対側と同様に、立食テーブルが充実しているぞ。テレビ画面も多いので、何を食べる訳でもなくここに陣取っているオッサンもけっこういた。

　こちらもこんな感じでいかにもなテイクアウト方式のお店が２軒並んでいる。まあこれ以上の説明も必要ないだろう。

　地下１階のファーストフードプラザにもあったモスバーガーだが２軒のうちの１軒はこちらの内馬場になる。混雑日などはここでバーガーだけ買って、外の緑の広場で食べるのもアリということで意外と重宝するお店だ。

　そして最後に中山競馬場に４軒ある梅屋。しっかりと内馬場にもあるぜ。梅屋については先述のメトロと同じく、詳しくは中山競馬場レポートその３２にて紹介しているので、気になる場合はそちらをご覧ください。

　見てのとおり安定感のあるそばと煮込み、つまみのメニュー構成だ。店頭の割りばしの山がその人気っぷりを物語っている。まあ、間違いのないお店であろう。

　さてさてさて、合計１３回に渡ってお届けしてまいりました中山競馬場グルメ、いかがでしたでしょうか？さすがは中央の競馬場だけあって膨大な数のお店があって全部まわるのは大変かと思いますが、老舗あり、個性派ありの楽しい面々ですので、是非お気に入りの一軒を探してみてください。

　これで中山競馬場レポートもおしまい！としたかったのですが、まだ書けていないことがありますので、もう少しだけお付き合いください・・・。