そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場　その１０　～新スタンド１・２階観覧席～

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ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場

＊ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポートその１からどうぞ。

　さて。今回もロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のレポートをつづけてまいりましょう。早いもので、なんやかんやもう１０本目のレポートになるのですな。

　前回のレポートまでしばらくはロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の新スタンドエリアを徘徊して、２階から４階までの各フロアの様子を見てまいりました。今回はタイトルにありますとおり、新スタンドの観覧席の様子を見てまいりたいと思います。

　これまでのレポートでも少し触れた通り、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の観覧席は１階から２階にかけての下層と、３階から４階にかけての上層と大きく二層に分かれています。今回はまずタイトルにありますとおり１階から２階にかけての下層の様子を見てまいりますので、よろしくお付き合いの程、よろしくお願いいたします...

　さて。そんな訳で、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の観覧席の１～２階部分を見ていくことにしよう。

　あらためておさらい的なことを言っておくが、目下ウロウロしている新スタンドエリアはスタンドのうちもっとも１コーナー寄りの隅の方にあたるエリアである。この競馬場のスタンドは全体的に１コーナーの方に寄っていて、ゴールラインも日本に比べるとかなり直線走路の真ん中方面に寄ったところにあるという感じになっている（こちらのレポートにはスタンドを上から見た航空写真も掲出しているので気になる方はどうぞ）。これは直線走路の真ん中にVIPエリアがあるということも関連しているようで、入場料の安い新スタンドエリアはゴール板をはるかに過ぎて１コーナーにかかったエリア、要するにレース自体はやや見づらいエリアとも言える。この先レポートを読み進めていただければ雰囲気をつかんでいただけるとは思うが、とりあえずそんな前提を頭に入れておいてくれたまへ。

　また、繰り返しになるが、写真のとおりこの競馬場のスタンドは上層と下層の二層に分かれている。今回のレポートでは下の１～２階にかけての部分をやっていくので、ご承知おきくだされ。

　さてさて。そんな訳でロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の観覧席だ。

　見てのとおり、ベンチ的なものがある訳ではなく、コンクリートの段差があり、立ってもいいし座ってもよいという感じの、日本だと競艇場なんかでちょいちょい見られる感じのスタンドだ。バンコクではこういう形のスタンドのほうがポピュラーなのか、かつてバンコクにもうひとつあったロイヤルターフクラブ競馬場のスタンドも同じような作りになっていた。

　ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のスタンド下層はこんな感じでけっこうな部分が２階と３階の間にある屋根の下に収まっているのが特徴だ。雨が多く直射日光がどぎついタイにおいてはありがたい構造と言える。

　見てのとおり、競馬オヤジたちも多くは観覧席の上の方の陰になっている部分に集中している。まあ、当たり前と言えば当たり前なんですがね。

　しかし、こういう感じで見るとコーナーに合わせてスタンドが湾曲している様子がよく分かるな。日本だとこういうコーナーに沿った構造のスタンドがあるのは競輪場とかオートレース場くらいなので、競馬場の規模感だと新鮮な感じがするぜ。

　かように、レースがそんなに見やすいわけでもなく、ベンチなどが設置されていて快適というわけでもないゾーンではありながら競馬オヤジたちは自分たちのペースで淡々と競馬を楽しんでいるのである。

　後のレポートでまた詳しくやるが、レースが始まると競馬オヤジたちは立ち上がって双眼鏡でレースを見るというのがデフォルトだ。競馬場の前で双眼鏡のレンタルサービスをやっていたのはこういう訳なのである。

　ちなみに、新スタンドエリアの人々にも快適に予想を楽しんでもらおうという趣旨で設置されたと思われる電光掲示でのオッズ表示があるが、残念ながら荷桁の訪問時は稼働していなかった・・・。

　どうでもいいが、単勝が２０頭、複勝が２１頭も表示可能になっていて、タイの競馬場のフルゲートがけっこう凄いんじゃないかということがうかがえる史料のような存在になっている。タイ競馬のフルゲート自体はそうでもないが、機械ごとアメリカとかオーストラリアから買ってきてこうなっているのかもしれんが。

　とまあそんな訳で、簡単なご紹介ではありましたが、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の新スタンド下段観覧席の様子はこんな感じでございます。

　ゴール前から遠く離れている観覧席ではありますが、その分競馬オヤジたちがのんびりと腰かけて予想をしたりレースが始まるのを待っていたりするのどかな空間ですので、のんびりタイ競馬を味わいたいという方はこのあたりに陣取ってみるのもよいかもしれませんぜ。

　ちなみに、ここに限った話でもないのだが、この観覧席から眺める走路とバンコクの摩天楼のコラボレーションはこの競馬場のハイライトなので、訪問の際は楽しんでくれたまへ。

　さて。という訳でここらでいったん区切りまして、次回のレポートでは観覧席の上段を見てまいりたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします・・・。