日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 名古屋競馬場 > 名古屋競馬場 その33 ~第2スタンド グリーンホール~
名古屋競馬場のグリーンホール
*名古屋競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方は名古屋競馬場レポートその1からどうぞ。
はいどうも。荷桁です。今回も旧名古屋競馬場、通称どんこ競馬場レポートのつづきをしてまいりたいと思います。
このところ、どんこ競馬場のスタンドの話をしておりまして、前回のレポートから、第2スタンドの様子を見ているといったステータスになっております。前回のレポートではスタンド1階の様子を悪態をつきつつ見てきた訳ですが、今回は2階に上がりまして、有料フロアの「グリーンホール」を見ていければと思います。
グリーンホールは利用料も 500円(J-PLACE・地方場外時は300円)と安く、800席とキャパもあったので利用したことありまっせという方も多いかと思います。荷桁も何度となく利用したことがあるフロアなので、いつもどおり写真を織り交ぜつつ、回顧していければと思いますので、何卒お付き合いいただければ幸いです。
それではまいりましょう。どんこ競馬場のグリーンホールでございます...
さて。っつーわけで、どんこのグリーンホールである。
とりあえず、第2スタンドの外観写真をご用意したので、あらためてグリーンホールの位置関係から確認しておくことにしよう。
ここまで、話の流れもあってさらっとグリーンホールは第2スタンド2階にありました、という風に言っていたが、イメージとしては1階~2階にかけてといった感じが近い。入口と馬券の販売フロアは2階になるのだが、写真で見ていただいたらお分かりの通り、2階から下の方に座席が並んでいるようなイメージだ。1階には出入り口もないので勿論厳密には違うのだが、まあ、座席まで含めるとそんな感じだと思っていただければOKだ。2階に平面的に有料席が広がっているような感じではないよということですね。競馬場によってはそういう作りになっているところもあるので念のため。
横から見るとさらに分かりよいので、一応写真を掲出しておこう。座席の最後方が2階になるような感じですな。
見ての通り、ガラス張りで冷暖房も効いているぞ。夏はクソ暑く、冬は冬でクソ寒い名古屋という街にあるにもかかわらず、どんこ競馬場は冷暖房があって馬券を買える場所が極めて限られているので、500円払うだけで、冷暖房の恩恵を享受できて、さらに座席が確保されているグリーンホールは、コスパという意味でもバッチリな有料席であった。
それではグリーンホールに入場していくことにしよう。いきなり行ってもいいのだが、まずはチケットを買うところから。
グリーンホールのチケットは入場門を入ってすぐの総合案内所で売られていることが多かった。
先述の通り、料金は本場開催で500円、場外で300円だ。特別観覧席が700円とかなり割安にな価格設定になっているので、それを思えば、果たして安いのか、みたいな部分はあるが、まあ、昨今のやたらフカフカした椅子や画面を用意して「ハイ2000円ください」みたいな地方競馬場のトレンドを加味すれば、いい感じの値付けだったと個人的には思っている。
チケットを買うと申し上げたが、実際のところ、グリーンホールの場合はお金を払うと手の甲にハンドスタンプが押されるという形になっており、それを見せてご入場ということになる。グリーンホールは中が自由席なのでチケットがなくてもそれで事足りるのだ。
ハンドスタンプを押してもらったら、第2スタンドの2階へGOである。2階に上がる階段をのぼったら、まっすぐ行けばグリーンホールだ。
グリーンホールの入口はこんな感じだ。まあ、仰々しい感じはなく、さらっと現れる感じである。
入口を入るとハンドスタンプをチェックする警備の人がいるので、そこでスタンプを見せてご入場ということになる。「再入場口」とあるが、このグリーンホール、開門してしばらくは右側の小扉から入るのだが、しばらくすると再入場口に一本化されて、ここから出入りすることになるので、そのタイミングで撮られた写真だと思っていただければ。
さあ、ではいよいよグリーンホールだ。
一応、フロアマップ的なものがあったので紹介しておくことにしよう。まあフロアマップというか、業務用の平面図をそのまま貼った感じで、客の役に立つものにまったくなっていないところが、愛知県競馬組合のコミュ障っぷりをいかんなく発揮しているが、全貌を把握するにはちょうどいいので活用させていただこう。
我々は一応「観客」とか「投票客」として定義されているようで少しイラッとするが、それはいったん無視して全体の構造を把握しておこう。先ほど通った右側の「観客通路」から中に入ると、まず右側に「観客用男子便所」「観客用女子便所」がある。左手には先ほど外観写真でも見た観覧席が広がっている感じだ。まっすぐ進むと、それとは別に座席があり、その背後が「投票客スペース」となっていて、そこに投票券発売所、いわゆる馬券売場が広がっている構造になっている。奥の方には喫煙室、さらには「売場」という表時になっているが、売店があるという感じだ。
さて。それでは、無味乾燥な図面から一転して、実際のグリーンホールの様子を見ていくことにしよう。まずは観覧席からだ。
グリーンホールの観覧席は先程から見てきているとおり、2階から下の方に向けて段々になっているイメージだ。背もたれがある、折り畳み式のタイプの椅子が広がっていた。
椅子はそれなりに綺麗な感じで、有料席としては問題ないレベルといった感じだった。公式サイトによると2014年にリニューアルをされたとのこと。その後、8年くらい使われていたイメージになる。学生の頃の2007年頃にもグリーンホールに入っているはずなのだが、当時の写真はなく、記憶もないのでリニューアル前の座席がどうだったかというのは、分からないのが残念だ。
まあ自由席ということで、こんな感じで場所取りが発生するのもご愛敬だ。一応、席のキャパ以上に入場させることはないので席にあぶれることは理論上ないのだが。
グリーンホールから見るレース風景はこんな感じであった。ちょっと走路から距離はあるが、ちょうどコースをいい感じの角度で見下ろすことができる感じなので、観戦環境はバッチリであった。
一応、走路の返し馬やゴール板の方までしっかり見ることができた。さすがにゴール前の首の上げ下げなんかは分からないが、だいたいどんこ競馬場のレースは差がつくことが多いので、だいたいのレースの大勢を把握するには充分だったと思う。まあ500円の席にしては、だいぶいい感じだと思いまっせ。
さて。観覧席の次は後方にある座席群を見ていくことにしよう。
こちらの座席はもちろん、コースを見ることができないので、レースを観戦するには不向きだが、ゆっくり腰かけてモニター観戦をするにはいいし、馬券の売り場も近い。特に場外発売時なんかはこちらの席の方が人気だったりすることもあった。
この席は常連さんも多く、モニター前の席から馬券を買う時以外は基本動かないぞ、という感じの人もちらほらいた。だいたい皆さん食堂でメシを食う感じではなく、ここで食べる用の食べ物を持ち込んでいたり、売店で買ったりという感じが多く、グリーンホールの快適性を存分に享受していた。飛び交う名古屋弁も賑やかで、ここはここで非常にどんこっぽい感じの空間だったなあ。
お次はグリーンホールの「投票客スペース」と「投票券発売所」を見ていくことにしよう。
グリーンホールには、今さっき見ていた座席群の後方に、こんな感じで馬券売場が広がっている。一応グリーンホールの最大収容人数は800人となっている。800人が一斉に締め切り間際に列を成して馬券を買いに並ぶことは、あまりないが、一応それをさばく可能性もゼロではないということで、下層階の券売機の貧弱さとはうってかわって、それなりの規模の発売所となっているぞ。
まず、なんといってもちゃんとマークカードの記入台が設置されている。
これまで見てきたとおり、どんこ競馬場の1階の馬券売場では、こうした台はひとつもなく、折り畳み机や、金属製の引違式の書棚の上、閉鎖された穴場の前の微妙な空間などでマークカードを塗りつぶせということになっていたが、さすがに有料スペースであるグリーンホールは一味違う。市役所やなんかで住民票や印鑑証明を取得するときに記入するのに使われていそうなお役所的な記入台がしっかりと置かれているぞ。
そして券売機の数もなかなかのものだ、ざっと見た感じでも20台くらいが稼働していた。第1スタンド1階と第2スタンド1階を全部足しても券売機20台ちょいだったんじゃないか、ということを考えると、なかなか充実っぷりである。っていうか、こうなってくると有料席以外の環境が劣悪過ぎた感は否めないな。
売り場周辺には本場・場外問わず、モニターもたくさんあっていい感じだ。天井が低い分、逆に画面が近くて見やすいというのもポイントである。500円払うだけで、ホンマに別世界だったんだなとしみじみ思うわ・・・。
さて。グリーンホールの主要なエリアはおおよそ見終わったが、グリーンホールで忘れてはならないのが、こちらの売店「ラッキー」である。
こちらのラッキーは弁当や菓子パン、カップ麺など安くて手軽な食い物をわんさか販売していたので、正直、メシにさほどこだわりがなく、サクッと食べたいと言うタイプにとっては、この店さえあればグリーンホールから一歩も出ずに一日を過ごすことができた。
ちなみに、この店の脇にはこんな感じの飲食スペースもあって、くつろぎながら食べたり飲んだりすることができた。
その飲食スペースの奥には喫煙スペースもあった。競馬オヤジに必要なものはだいたい揃っている感じですな。
さらにこの「ラッキー」の前には、誰が貼っているのか主体がよく分からないスポーツ新聞の競馬欄が掲出されていた。
なんか、こう呪術的なものが一杯ぶら下がっていたので、愛知県競馬組合ではなく、ラッキーの人が設置していたのではないかと思う。
このラッキー周辺にはほかにもパンチの効いた貼り紙などがいろいろあったのだが、そのへんはまた後日のレポートでゆっくり見ていくことにしよう。
ほか、ウォータークーラーやら、故障しまくりの携帯の充電器とかもあったりした。
一風変わっていたのはこちらのご意見箱だった。
ご意見箱自体はどこにでもありそうなものだが、意見への回答も添えられていて、読んでみるとなかなか面白い感じであった。
名古屋競馬場内で飼われていたヤギについて、しっかり責任をもって育ててほしいという声が複数来ているが、それについての質問分類がぞんざいに「ヤギ」となっていて、そういうところだぞ、とツッコミたくなる感じだ。
まあ、どこの競馬場でもこうしたご意見は募集はしていても回答はほぼゼロ回答であるケースが多いので、マジでやる意味がない感じはあるが、弥富になってもこの茶番は続いて行くのだろうか・・・。
さて。そんなわけで、どんこ競馬場のスタンド2階、グリーンホールの様子でございました。繰り返しになりますが、500円にしてはなかなかバリューのある空間だったかなと思います。
次回はさらにフロアを上げて特観席の様子を見ていければと思いますので、引き続きお付き合いの程、何卒よろしくお願いいたします。
>>名古屋競馬場レポートその34へ
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