日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 名古屋競馬場 > 名古屋競馬場 その44 ~名古屋競馬場グルメをしのぶ あらぶ~
名古屋競馬場のあらぶ
*名古屋競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方は名古屋競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今回も旧名古屋競馬場、通称どんこ競馬場のグルメの話を続けていきましょう(いきなりこの記事に飛んできてどんこ競馬場グルメの全体像が理解できていない場合はこちらの記事に先に目を通しておいてくだされ)。
今回は、どんこ競馬場の第2スタンドの1階にあったレストラン「あらぶ」さんをご紹介いたします。どんこ競馬場は食堂がいろいろあったのですが、いわゆる「レストラン」を名乗っていたのは唯一このあらぶのみでございました。特観席の酒津屋もレストランと言えなくもないのですが、酒津屋は特観席の入場料を払わないと入れなかったので、どんこ競馬場の唯一の全観客に開かれたレストランだったのがこちらのあらぶだったと言えるでしょう。
あらぶは、そのインパクトのある中東系の店名に反して、わりと正統的な和食メニューも提供しており、特に寿司や海鮮丼系統のメニューは他の追随を許さないという個性派でもありました。
まあ、あらぶをご存知ない方からしたら、何の話をしているのやらという感じだと思うので、さっそくあらぶがどんなお店だったか見ていきましょうか。そんなわけで、今回はどんこ競馬場、レストラン「あらぶ」ですので、よろしくお願いいたします...
さて。そんなわけで、どんこ競馬場のレストランあらぶである。
あらぶはどんこ競馬場の第2スタンド1階にある、一般客でも誰でも利用できるレストランとして人気を博していた。
店名のあらぶは、かつてどんこ競馬場や笠松競馬場でもアラブ系の競走が行われていたことから、アラブ系競走馬(アングロアラブ種)からとって「あらぶ」となっているのであろう。ちなみにどんこ競馬場では2006年までアラブ系単独での競走番組が組まれ、アラブ系限定の重賞もあり、他の地方競馬場と同じように、けっこうアラ系の競走も盛んであったということも付け加えておこう。
外観はこんな感じで、入口の横にはショーケースがある、レストランっぽい外観だといえばレストランっぽい外観であった。店前にはのぼりが立てられているが「寿司処」「ラーメン」と表記されており、初見の方には早くもよく分からない組み合わせとなっているのでさっそく、あらぶが何を提供しているのかを見ていくことにしよう。
それではあらぶのメニューをショーケースからみていくことにしよう。
ざっくり上から、カレー、握り・ちらしなどの寿司系、重箱に入った定食系、ラーメンなどの中華というメニュー構成になっている。
さらにはショーケース内で完結しなかったメニューも掲出されている。ケース内になかったミニ丼やカキフライ丼、かき揚げ丼などがある。
さらには定食・ランチ系も、ショーケースの中と被っているものも一部あるようだが、別途で掲出されていた。
こうして一気に出されると、なかなか入るまでにどれにしようか迷ってしまう感じである。
そんなこともあってか、とある訪問時には地元の民放の情報番組で取り上げられたメニューが掲出されていたこともあった。
海鮮丼980円、カツカレー900円、人気No.1握り寿司920円、寿司とラーメンがセットになったこのブログでもおなじみのあらぶセットなどが人気のようだ。
と言いながらさらに脇では「売れ筋一番」としてチャーラーも紹介されている。人気No.1と売れ筋が異なるというのは、サトノレイナス1番人気、ソダシ2番人気みたいなものと捉えておけばよいのだろうか。
とりあえず、こんな感じであらぶには実にいろいろなメニューがあったので、ある程度メニューを決めてから赴く必要があった。メニューの数が多いと言うのもあるが、寿司、カレー、ラーメンの中から今日一番食べたいものを選べと言うのも、ニッポンの健全なオッサンとしてはなかなか酷な選択肢だったのう。
さて。そんなわけで、何を食べたらいいのか、いろいろと悩ましいあらぶであるが、とりあえず店に入っていくことにしよう。
あらぶは入ってすぐ右のレジで先払いで食券を買うという、公営レース場ではよくあるパターンのレストランであった。
なので、なおさら早めにメニューを固めておかないと、入口のところで決められずに戸惑うことになってしまうのである。
ちなみに注文レジはこんな感じ。ただでさえメニュー選びが大変なのに、ここまで来て初めて、酒メニューの存在や、串カツ、唐揚げ、シューマイ、とり天などのおつまみメニューの存在が明かされて「え?そんなのあったの?そういうのもっと早く言ってよ」みたいなことになってしまうのがあらぶのよくあるパターンであった。
皿寿司というのもあって、皿の色ごとに110円、220円、330円とついているが、あれに関しては何にどんなネタが乗っているのかがパッと見ただけでは分からなかったので、どうやって注文していいのかサッパリ分からなかった。パッと見では初見でも入りやすい食事メインのレストランに見えるのだが、実は通わないと本当の魅力には気が付けない店だったと言える。
こちらのレジで食券を買うとこんな感じで半分が破られて店員さんに渡るシステムだ。
あらぶの店内はこんな感じで、隅にカウンター、真ん中にテーブルという配置であった。
厨房は入口から入って右側の奥に合ったが、その手前と言うか奥というかの空間にもテーブル席が存在していた。
真ん中のテーブル席は、一人でもグループでも使える感じ。
カウンターも広くていい感じであった。2人組とかなら、この広々としたカウンターに並んだほうが、変にテーブル席に座るよりくつろぐことができたと言える。
カウンターには常連さんも多く、それぞれつながっているのかつながっていないのかよく分からない距離感で仲良く並んでモニター観戦しているというのがあらぶで良く見る光景であった。
ちなみに、コロナ後のあらぶは真ん中にあった円卓が廃止され、ボードが置かれた角型の卓に変わっていた。ほとんどの席が半分カウンターになってしまったということですね。
ちなみに、席にはこんな感じでメニューが入口とは別で張られていた。
ウーロンハイ、ハイボール、ルイボスティー、炭酸水などのここまでこの店に存在していることを知らなかったドリンク、自家製チャーシュー、揚げギョーザ、カニクリームコロッケなどのこの店に存在していることを知らなかったおつまみなど、ここでも「それ、早く言ってよ」とツッコみたくなるメニューが目白押しである。グランドメニューなのにいつのまにやら裏メニューになっている。それがあらぶクオリティだ。
まあ、とりあえず「こんなのあったのか」となった場合は先ほどの「レジー」に行けば追加注文できるのでご安心くだされ。
ここまで見ると、あらぶという店はとりあえず、生ビールだけをレジーで注文して店内に入り、その後、じっくりおつまみやらを追加して、最後に〆でメシものを注文するくらいの感じがいいんだろうな。混雑時にはやりづらいだろうが。
ちなみに、あらぶの店内にはモニターがあって、店内でのんびり酒を飲みながら、レースを観戦できた。
陽の光が直接入らない、スタンド1階の穴倉のような店ではあるが、つまみに酒にと仲間とワイワイ飲み食いしながら打つという意味では、かなり居心地のいい店であったことは間違いないだろう。
さて。あらぶのメニューやら店内は一通り見たので、ここからはいつもどおり、実際にあらぶで食べたものをご紹介していくことにしよう。
まずは王道、握り寿司である。スタンダードな内容で、マグロの他、名古屋人が大好きなエビも入っている。鉄火巻が多いので、おつまみ的な食べ方もできてナイスな感じであった。
続いてはちらし寿司。
先ほどの握りとほぼ同じネタで作られていて、こちらもビールか何かと合わせながら食べるのにちょうどいい感じだ。
続いては海鮮丼。こちらもネタが豊富。寿司では見られなかったサーモンやホタテも入っていた。味噌汁がつくのも素晴らしかった。
どんどんいきましょう。続いて、うなマグロ丼。うなぎとマグロが乗った贅沢な一品だが、値段は700円と他の寿司系商品より少し安いくらいの値付けだったのがありがたかった。
そして、あらぶといえばこちらの「あらぶセット」。
ラーメンと寿司というありそうでない組み合わせ。「せっかく競馬場に来たんだから、好きなもん全部食ったる!なんならビールも飲んだる!うおおお!糖質サイコーーー!!」と叫びたくなること間違いなしの逸品であった。
ここからは寿司系メニューを離れて中華系へ。まずはラーメンだ。
先ほどのあらぶセットのラーメンよりはやや具材が豪華になっているので、セットと単品で多少差分を設けているようである。
お次はチャーハンセット。チャーハン、唐揚げ、スープが一緒になったセットメニューだ。
なんつーか、三拍子そろった、まごうことなきチャーハンセットという感じで、素晴らしい。チャーハンを頼むときは、あのスープを飲むのがたまらんのじゃ。
最後に、エビフライ定食である。プレート的なお皿を導入しているせいか、面積的な部分で、エビフライがしょぼく見えてしまうのが残念であったが、もちろん味はバッチリであった。
サラダにかかったドレッシング、バナナに桜漬けという、このあたりのディティールが何とも言えない趣だぜ。
ちなみに、丼もの・定食を通して、あらぶの味噌汁は名古屋らしからぬ白みその味噌汁であったことも最後に付け加えておこう。なんだろう。店主の好みかしら?まあ赤味噌は原価も高いので致し方ないか。
さて。そんなわけで「あらぶ」でございました。「早く言ってよ」な数々のメニューで我々を翻弄してきたあらぶ。その思い出をしかと刻み込んでいただければ幸いでございます。
次回以降もどんこ競馬場のグルメの話をつづけてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。
>>名古屋競馬場レポートその45へ
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