そこに競馬があるから

日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場　その２９　～内馬場のゴルフ場とクラブハウスエリア～

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ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の内馬場にはゴルフ場がある

＊ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポートその１からどうぞ。

　さて。今回もロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポートを続けてまいります。

　今回はタイトルにありますとおり、この競馬場の内馬場およびクラブハウスの様子を見ていければと思います。これまでのレポートではドヤドヤした、いわゆる一般向け観覧席である新スタンドエリアとグランドスタンドエリアの様子をご紹介してまいりましたが、今回ご紹介する一画はちょっとハイソな人が集まるいわゆるVIPエリアとなります。

　一応公式サイトによるとクラブハウスへの入場料が１０００バーツで、特別室への入場料が２１００バーツとなっておりなかなかの価格設定になっております。お金さえ払えばだれでも入れるのかなどの部分もよく分からないのですが、とりあえず荷桁自身もこうしたエリアには入っていないため、今回は外から覗いた様子ということでご勘弁をいただけますと幸いです...

　さて。そんな訳でロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のハイソな部分を見ていくことにしよう。

　まずはこちらのクラブハウスだ。この建物はこれまで見てきたスタンドとは隣接しているものの別棟となる。スタンドの北隣（４コーナーに寄り）側に位置しているぞ。見てのとおり競馬場のスタンドという感じからは一線を画した低層の建物で、そんなに新しいという訳でもないがどことなく優雅な雰囲気を漂わせており、いい感じの建物である。

　建物としては１・２階とも基本的には開放的な作りになっていて、冷房がガンガン効いているというような感じでもない。とは言いつつ、明らかにこれまで見てきたエリアとは雰囲気が異なっている。

　真横から見るとこんな感じ。

　２階は開放的なテラスっぽい感じで椅子やテーブルが配置されていていい感じ。ちょっと隅の方にやさぐれた感じで座り込んでいる一団がいるが、あれは喫煙する人たちだろうか？

　１階には馬券売場と思しき空間がある。最低購入金額がこちら側と違ったりするのだろうか？

　ちょっと上の角度から見るとこんな感じ。まあ特に何がという訳でもないのだが、床がピカピカしているところや、大型の扇風機が設置されているあたりなど、ちょっとこちらとは違うなという部分がお分かりいただけることかと思います。

　

　クラブハウスの前はこんな感じで人工芝っぽいものが敷かれて、競馬ファンたちがワイワイと予想に勤しんでいる。こうして見ると明らかにこちら側のスタンドに比べるとお客の服装がしっかりしていてドレスコートが機能していると思われる。

　走路前パドックの際もきちんと馬たちが通るので、彼らも予想がしやすい。けっこうきちんとあっちの方に行く馬とそうでない馬がいるため、行く馬には若干媚びた雰囲気を感じなくもないが、まあお金持ちを差別する理由もないのでそんなもんだと思っておけばよいだろう。

　とにかく、こちらのスタンドはメインスタンドよりもやや優雅な雰囲気の中でいい感じに馬券を買うことができる空間だと思っておいて間違いなさそうである。

　さて。そしてもう一つ気になるのが、こちらの建屋。

　明らかにスタンドや先ほどのクラブハウスとは趣が異なる新しい建屋である。

　こちらに向かうにはもう一関門あるようで、この空間を通らないと向こう側にはいけないようであるチェック係と思しき机や、軍服を着たおじさんがいたりしていてメンバーズオンリー感が漂っている。ただ、その周りにはどう見てもあちら側に行く訳でもなさそうなフツーの競馬オヤジらしき人もいて、何か知らんけどレースやオッズが見やすい場所として重宝されている感はある。

　こういうグダグダなところがある種タイっぽいところではあるが、まあ観察する側からするとどこまで入っていいのか分かりづらくて困らんこともない。

　

　建物は２階建てになっていて、１階にはオープンテラスがあったりする。２階はブラインドが下がっているが、中身はどうなっているのだろうか。

　１階にはブュッフェというかレストランという感じの空間もあり、何とも豪華だ。メインスタンドで食べる屋台のメシも捨てがたいが、こちらもこちらで一体どんなものが食えるのか気になるところである。

　尚、レースの間は２階のブラインドも上がってレースが見やすいようになる。ただ、荷桁の訪問時は特に２階からレースを観戦しているような人もいなかった。もしかしたら、後述するゴルフの利用者がメインなのかもしれないですね。

　この建屋からは実にお金持ちそうな雰囲気のファミリーが出入りしてたり、白人の方がワイワイ通ったりするケースが多かった。もともとファラン（白人）の競馬場と呼ばれていただけあって、外国人の富豪なんかもメンバーに多いのだろう。

　建物そのものとは関係ない話だが、口取りの時にも、馬主さんは東洋系だが、そのまわりに白人のお知り合いがいるなんてケースもあった。その白人さんはジーンズとか履いていてドレスコードも適用されていない感じだ。まあ、そのあたり細かく言えばいいと思っている訳でもないのだが、なんとなくVIPの皆さんは治外法権なんかもしれないなという感じは見て取れますね。

　さて。そんな二つの建物を見た上で、今度は内馬場を見ていこう。

　タイトルにありますとおり、ロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の内馬場はゴルフコースになっておりまして、その様子を少し見ておければと思います。

　ちなみに、競馬場の内馬場がゴルフコースになっているというのは日本の感覚だとよく分からんかもしれませんが、外国ではわりとよくある話で、荷桁が過去に訪問した競馬場の中でも同じタイのロイヤルターフクラブ競馬場（廃止）、マレーシアのペナン競馬場などは内馬場や一部馬場の外にもホールがあるゴルフ場として機能していた。

　ここロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場のゴルフコースは短い１８ホールがあるコースだ。見てのとおり都心にあって便利なゴルフコースなのでそれなりに需要もあるようである。

　荷桁はゴルフをやらないのでこのコースがどうだというところは分からないのだが、まあ広々とした感じでいいっちゃいいのかな？

　また一応歴史上、この競馬場はスポーツをいろいろやるクラブということになっているためか、ラグビーのコートみたいなものもある。まあ競馬ファンにとってはだからなんだという話かもしれませんが周辺知識としてね。

　また単純にゴルフコースというだけでなく、打ちっぱなし的な練習施設もあるようだ。メンバーにならないと利用できないとかあるのかもしれないが、都心においては便利な施設かもしれんのう。

　しかし何といってもこの競馬場のスゴイところは、競馬開催日であってもフツーにゴルフのラウンドが行われているところだ。基本的に先ほどのロイヤルターフクラブでもペナンでも競馬中にラウンドしている人というのは見受けられなかったのだが、ここではまったくおかまいなしである。

　走路パドックの向こうでグリーンにオン！

　馬に当たったらどうするんだとか、そんなうるさいことを言う輩はこのクラブでは出禁だぜ。

　さらに狙うぜカップイン！

　と、狙っている人の脇を放馬した馬が駆けている。ある意味この環境下でパターが打てるというのもすごい話なのだが、まあこうした日本ではありえない光景を見ることができるのもこの競馬場の面白いところである。

　ちなみに、スタンドの裏にはご覧のようなテニスコートもある。まあ、さすがにスポーツクラブを名乗っているだけあって、いろいろあるんですね。

　さて。そんな感じでいかがでしたでしょうか。なかなか一般庶民には縁がなさそうな世界ではありますが、ちょっぴりセレブなロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場の一面を垣間見ていただきました。

　次回で３０本目となりますが、引き続きロイヤルバンコクスポーツクラブ競馬場レポートを続けてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。