日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 福山競馬場 > 福山競馬場 その1 ~私的福山競馬史~
夏の福山競馬場
2012年11月18日。大井競馬場レポートの更新をほったらかし、日々を無為に過ごしていた荷桁のもとに衝撃のニュースが届いた。なんと広島県は福山市にある福山競馬場が今年度末(2013年3月末)をもって廃止になる方針が関係者に伝えられたという。
この少し前に荒尾競馬場が廃止になり、JRAのI-PATから地方競馬の馬券も買えるようになるなどのニュースもあり、しばらくこのメンツは保たれるかもなあ、と荷桁的には楽観視していたところなので、このニュースには驚いた。特に福山は土日開催が多いのでI-PATの恩恵も大きいだろうに、と思っていたのでなおさらであった。
そして、ジャパンカップの翌日、11月26日に羽田皓福山市長が競馬事業を2012年度末で廃止すると正式表明した。心情としては「ああ、やっぱりそうなのね・・・」という感じであったが、やっぱり競馬場好きとしては何となく途方にくれた11月末のできごとであった...
今まで長らくほったらかしにしてきたが、福山競馬場には、荷桁はすでに2度訪問している。初めて福山競馬場を訪れたのが2008年の夏、そして2回目は昨年2011年の夏のことであった。
ここまで特に福山競馬場のレポートは書いていなかったのだが、正直申し上げると、現在住んでいる大阪から手頃な距離にあるので、もう一回くらい暇なときに訪問して、それからのんびりレポートでも書くか、と高をくくっていたのである。
しかしこの状況ではそうもいかなくなってきたので、ひとまず今手元にある写真と体験でもってレポートを一度したのち、最後の福山訪問をするのがいいだろう、という結論に達し、こうして12月になってから重い腰を上げ、PCに向かって、長くなってしまった大井競馬場レポートを何とか書き終えて、こうして福山競馬場レポートに取り掛かっている次第である。
荷桁の訪問2回はいずれも夏真っ盛りの8月だったため、福山競馬場というと非常に暑いイメージが強く、そして非常に賑わっていた記憶がある。おそらくお盆の季節にかぶっていたからかもしれない。なので、廃止のイメージとはどうも結びつかないというのが正直なところだ。
福山の玄関口、福山駅
まあ、前ふりを長々としゃべっていても仕方がないので、早速、過去訪れた2回の写真を断片的につなげながら、福山競馬場レポートをしていくことにしよう。
福山競馬場は名前のとおり、広島県は福山市にある地方競馬場である。
福山市がわからない方のために説明すると、福山市は広島県で2番目に大きな市で人口およそ46万人を擁している。広島市が西半分の安芸地方の中心都市であれば、福山は東半分の備後地方の中心都市と言えよう。ポジション的には愛知県における名古屋と豊橋の関係みたいなもんかな。
広島市からは遠く通勤したりするのは難しいので、独立して成立しているという点では、地方中核市として立派な町だと言えるだろう。洋服の青山でおなじみの青山商事はじめ、上場企業の本社も多く、さらに世界最大級のJFEスチールの製鉄所を抱え、工業・物流でにぎわう町である。
新幹線だと、東京から約3時間40分、名古屋から約2時間、大阪から約1時間となっており、東京からだとちと遠いが、関西圏からなら気軽に行くことができる町である。福山競馬はだいたい1レースが11時過ぎの発走なので、こうした遠隔地からの訪問客にはなおさらありがたいことになっている。
観光スポットとして気軽に寄れるのは、駅のすぐ北にある、福山城だろう。競馬の前、競馬の後、ちょっとした時間に見ていける。夜にはライトアップもされるぞ。
しかしせっかく福山まで来たのであれば瀬戸内方面に足を伸ばしてみるのもありだ。
映画「崖の上のポニョ」の舞台のモデルになったことで有名な景勝地、鞆の浦は福山市にある観光スポットである。
古くからの港町の街並みは散歩していても非常に楽しいし、何と言っても風光明媚である。荷桁にもこうした街並みを愛でる心はあるのですよ、みなさん。
そんな美しい鞆の浦だが、道路建設などをめぐってややこしい問題も抱えていることも一応述べておこう。
全然関係ない時に、福山の地の人が「鞆のほうは、今でこそ観光地だけど、いろいろややこしいんすよ・・・」と、ぽろっとこぼしていたこともあった。
まあ、そのあたりは実際にご自分の目で見ていただくとよいだろう。
閑話休題。
ちなみにもし前日入りをするのであれば、1日を尾道観光で過ごしてみるのもオススメだ。
福山と尾道はJRでわずか20分ほどでアクセスもいい。
尾道は坂・文学・映画などで有名な言わずと知れた瀬戸内有数の観光地なので散歩しているだけで1日楽につぶせるぞ。映画だと小津安二郎監督の「東京物語」や大林宣彦監督の尾道三部作(「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」)が有名だろう。
あんまり詳しくやると、ブログの趣旨が変わってきてしまうので恐縮だが、尾道はこうしたレトロな街並みも楽しい。
久保地区方面には怪しげな路地が広がるがそういうところの裏に美味しい飲食店も多いので夜の酒と肴のほうも大いに期待できる街だ。
荷桁は、前回訪問時には友人と3人で前日入りし、鞆の浦と尾道を観光。翌日の午前にも少し観光をしてから福山競馬というゴールデンコースを歩んだ。土日開催が多い福山だからこういう組み合わせもしやすいのではなかろうか。
さて、話がやや脇道にそれましたが、福山競馬場スタートです・・・。
>>福山競馬場レポートその2へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
名古屋競馬場 その1 ~あくまで土古~
笠松競馬場 その1 ~名馬・名手の里~
金沢競馬場 その1 ~金沢けいば冬景色~
高知競馬場 その1 ~南国土佐の丘の辺に~
佐賀競馬場 その1 ~鳥栖まで戻って佐賀へ~
姫路競馬場 その1 ~初夏だけのパラダイス~
荒尾競馬場 その1 ~そしてとうとう九州競馬へ~
水沢競馬場 その1 ~水沢江刺に競馬のためだけに~
*福山競馬場に関する記事は以下にもあります。
福山競馬場 その1 ~私的福山競馬史~
福山競馬場 その2 ~福山競馬場アクセス~
福山競馬場 その3 ~福山競馬場とアラブの話~
福山競馬場 その4 ~福山競馬場 パドック~
福山競馬場 その5 ~福山競馬場 スタンド~
福山競馬場 その6 ~買い逃しに注意~
福山競馬場 その7 ~予想と四角いコース~
福山競馬場 その8 ~福山競馬 予想紙&予想屋~
福山競馬場 その9 ~福山競馬場 グルメ~
福山競馬場 その10 ~福山競馬場の風景~
福山競馬場 その11 ~福山競馬場 夏の風景 後編~
福山競馬場 その12 ~今更ながら福山~
福山競馬場 その13 ~冬の福山~
福山競馬場 その14 ~旧スタンドそのほか~
福山競馬場 その15 ~勝手に福山騎手名鑑~
福山競馬場 その16 ~勝手に福山騎手名鑑 第二弾~
福山競馬場 その17 ~勝手に福山騎手名鑑 第三弾~
福山競馬場 その18 ~福山競馬場の風景~
福山競馬場 その19 ~あのときの福山競馬場~
福山競馬場 その20 ~かつてこの地に競馬があった~
PR
ブログ内検索
カテゴリー
最新記事
(10/22)
(08/15)
(08/14)
(10/23)
(10/22)
プロフィール
HN:
荷桁勇矢
性別:
男性
職業:
若隠居
趣味:
逃げ
このブログについて
このブログは「そこに競馬があるから」といいます。
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
ツイッター:
https://twitter.com/YuyaNigeta
note:
https://note.mu/nigetayuya/
Flickr:
http://www.flickr.com/photos/nigeta/
競馬本紹介ブログ始めました。
荷桁勇矢の競馬本ガイド
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
ツイッター:
https://twitter.com/YuyaNigeta
note:
https://note.mu/nigetayuya/
Flickr:
http://www.flickr.com/photos/nigeta/
競馬本紹介ブログ始めました。
荷桁勇矢の競馬本ガイド