日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 名古屋競馬場 > 名古屋競馬場 その31 ~第1スタンド 2階と観覧席~
名古屋競馬場
*名古屋競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方は名古屋競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今日も今日とて懲りずに旧名古屋競馬場、通称どんこ競馬場のレポートを続けてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
さて。前回のレポートではどんこ競馬場の第1スタンド1階の様子を見ましたので、今回はフロアを一つ上げまして、第1スタンドの観覧席および2階フロアの話をしたいと思います。
どんこ競馬場で指定席に入らない際の観戦スポットとして利用したことある方も多いであろう、第1スタンドの様子をゆるゆると回顧していければと思いますので、何卒お付き合いの程、よろしくお願いいたします...
っつーわけで、どんこ競馬場の第1スタンドの観覧席と2階である。ひとまず外観から再度チェックしておこう。
こんな感じで第1スタンドは実質2階建てで、1階から2階にかけて、観覧席があるというイメージになっている。3階もあるにはあるが、上の方に設置されてるカメラや実況席的なスペースになっており、一般のファンには関係ないので、ここでは割愛ということになる。まあ、これらのスペースには入ったこともないので割愛せざるをえないのだが。
ひとまずここでは写真で見えている観覧席と、それを上がったところにある空間=2階の様子を見ていくということでご理解いただければと思います。
繰り返しで恐縮だが、一応フロアマップも出しておこう。前回紹介したのは、馬券売場がある1階、今回紹介するのは2階ということになる。3階は思わせぶりな感じで凸凹した図が書いてあるが、さっき言った通り、割愛ということになりますんであしからず。
さあ。では第1スタンド2階へ上がることにしよう。どんこ競馬場の第1スタンドにはエスカレーターやエレベーターなんて気の利いたものは存在していないので、この要塞のような階段をえっちらおっちら上がって2階へ行くことになる。どんこ競馬場に通っている爺さんたちはこうしてナチュラルに足腰を鍛えていたので、みな健脚だったぞ(適当)。
階段を上がるとそこは第1スタンドの2階であった。
やや拍子抜けをする狭さであるが、ファンとして入ることができる2階フロアはこんな感じである。半分かそれ以上は競馬場の業務スペースになっており、1階とほぼ同じような感じですね。
こんな感じで電光表示もあったりするのだが、なんかやたらと低い位置にあって変な感じである。
なぜあんな低い位置にあるのかというと、場所によって天井が低いところがあって、高い位置に設置しているとあの表示が見られないというのが理由だと言うのが分かる。
察しのいい方はもうお分かりだと思うが、この低い天井の上は、先ほどフロアマップなどで見た、実況、カメラのスペース(3階と表現していた部分)である。
この3階部分は後付けなのか、こんな感じでごっつい鉄骨で支えられていて、このスタンドの何とも言えない要塞感を醸し出すのに一役買っていた感がある。
この上に砲台かなんかあっても違和感ない感じだぜ(さすがにあるか)。
そんな第1スタンド2階だが、どんこ競馬場の末期の頃は投票所の窓口は閉鎖されていて、ここで馬券を買うことはほとんどできない状況になっていた。
いつの間にやらこんな感じで、ぞんざいな紙が貼られていたりして、窓口は閉鎖された。どう考えても「ファンの皆さま」への言葉遣いとは思えない「使用しません」なんつー主催者本位の上から目線の物言いが腹立たしいが、まあどこの地方競馬場でも主催者のセンスというのはこんなもんであろう。公務員になれるくらいの学力があるのならせめて「本窓口での馬券の発売・払戻はいたしません」「ご不便をおかけしますがご了承ください」くらいの日本語を捻りだせないものかと思うが。
ちなみに、貼り紙というか看板というかでこんなのもあるが、投票窓口を閉鎖しておいて、こんなこと言ってんのも、滑稽な感じがするな。このご時世なんだから、窓口なんかに来ずに合法ノミ屋でネット投票でもしててくれとでも書いて貼りなおしておけばいいのに。それが本音なんだから。
そんなわけで、移転が近づいた頃には、かつてはマークカードやらがいろいろ入っていた机も、中途半端な感じでぞんざいに置かれていた感じであった。
ちなみに、荷桁がどんこ競馬場に通い始めてしばらくは、このフロアでもおねえさま方が窓口・手売りで馬券を販売していた。写真は2012年の開催だが、この頃はまだ何ケツか窓口を開けて馬券を売っているのが分かる。結局、自動券売機を入れず、入場の状況に応じて人で開けたり閉めたりしていた窓口だったため、早々に使われなくなってしまった感はあるな。
そんな訳で、発売窓口閉鎖後の第1スタンド2階は専らモニター観戦やらオッズを見ながらのんびり予想をする空間へとなっていった。最後の方までモニターだけはちゃんと生きていたのと、冷暖房はないものの、無料の空間にしては屋根もしっかりしていて、本場のレースや返し馬も見やすいポジションなので、ゆっくり予想をしたり、さっさと馬券を仕込んだ後に、本場や場外を観戦するにはいい場所だったと言える。
ちなみに、かつて、このフロアには「当り屋」の店舗があったが、このフロアで馬券を売らなくなったのとほぼ同時期に、外の食堂棟に移転した。その後はシャッターが閉じられて特に使われることのない空間となってしまった。
この当時の当り屋は表の販売は充実していたが、中はカウンターのみの細長い店舗で、かなり入りづらい感じではあったので、下の店舗が空いたタイミングで希望して移転した可能性もなきにしもあらずだが、まあ、一店舗だけスタンド2階で酒やつまみが売れる地の利を自ら捨てるとも考えづらいので、いろいろあって移転したんだろうな。
ちなみに、当り屋の跡地の脇には自販機コーナーがあったが、これは最後まで残っており、第1スタンド2階の競馬オヤジたちの喉を潤し続けたことを付け加えておこう。
さて。第1スタンド2階の様子はざっと見たので、次に第1スタンド観覧席の様子も振り返っておこう。
第1スタンドの観覧席は1階から2階にかけて、段々で構成されている、非常にスタンダードなスタンドだ。屋根がそんなに大きくないので雨が降ると前の方は濡れてしまうが、晴れていれば比較的快適に観戦することが可能である。
ちょっと角度を変えて第1スタンドの観覧席を見てみよう。上から見ると分かりやすいが、第1スタンドの座席は下5列が背もたれ無しのベンチスタイル、上8列が背もたれありの椅子となっている。
先ほどからチラチラ写りこんでいるが、座席の区画には「いろはにほへと」と記号が付けられていて、かつては指定席だった可能性もあるが、まあ、そのへんは調べ出すとキリがないので、割愛させていただこう。
この第1スタンド観覧席は、古き良き屋外の観覧席という感じで、気候が良ければ非常に気持ちよく過ごすことができてなかなか良かった。2階で馬券が売られなくなって不便になってからも、1階で馬券を買ったら、2階に上がってレース観戦、という方はけっこういたし、荷桁も基本はそのクチであった。
実際問題、このスタンドから見る名古屋競馬場のレース風景は実にいい感じであった。
弥富の無料観覧席もまあ多少角度はついているが、これだけ上から、快適に見ることはできないので、こういう観覧席があったというのはシンプルにどんこの良さだったと思う。
さて。観覧席はこのくらいにして、最後に2階の裏手についてもちょっとだけ触れておこう。あれ?2階なのにまた1階に戻ってまったがや、というツッコミが起こるかもしれないが、まあ、ちょっと待ってくれたまへ。
ここで触れておきたいのは第1スタンドの2階の裏手にはこんな感じの謎の空間があった、ということだ。
たぶん、2階馬券売場の裏側にこの出入り口があったんだと思う。フツーに考えたらパドックかなんかを撮影するためのカメラの置き場だったと見るのが妥当な気がするが、やや遠い気がするし、実際、パドックのカメラは東スタンドに設置されていたので、たぶん違う用途で設けられた空間なのであろう。
だいぶ以前の写真を振り返ると、エアコンの室外機が置かれていたりもするので、まあ、何となく設けられたところか、かつては通用的な階段があったところの階段だけ撤去したとか、そんな感じなのかもしれないな。
いずれにせよ、2階にまつわる遺構ということで触れておきました。
さあ、ってなわけで2回に渡って、どんこ競馬場の第1スタンドについて語ってきたがいかがだっただろうか。
最後の方にはこの写真のとおり、壁も朽ちてきて修復もされず、可哀想なかんじであったが、最後まで役割を全うしてくれたスタンドだったのう。この後のレポートで第2以降のスタンドも紹介していくが、やっぱり自分にとってのどんこのホームはこの第1スタンドだったという気がするし、もうここからレースを見ないというのも何だか寂しいものがある。
まあたまに自分で書いたこの記事を見ながら、どんこの第1スタンドを懐古することもあると思うので、皆様もどんこの第1スタンドが懐かしくなったら、たまにこのブログを覗きに来てもらえれば幸いだ。
さて。ってなわけで第1スタンドの回顧が終わったので、次回は第2スタンドにいきたいと思います。引き続き何卒よろしくお願いいたします・・・。
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