日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 帯広競馬場 > 帯広競馬場 その3 ~あえての2階~
帯広競馬場のばんえいコースの奥にはなにやら畑のようなものがある。赤字補填のために作物を作っているのか、税金対策なのか、私有地なのか・・・詳細は不明。
*帯広競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は帯広競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、レースを一通り見たところで、今回もこれまで同様にスタンド内部をうろついてみることにしよう。
ばんえい競馬場といえどもかつては平地競走も行っていた競馬場なので、スタンドの趣きや造り自体は他の地方競馬場と同じようなものだと思っていただいて差し支えはない...
スタンド全景はこちら。ややくたびれた感じが否めないが、まあ一つにまとまっており、いわゆる競馬場な感じである。
こちらがスタンドの一階部分のコンコース。
他の地方競馬場と同様に、薄暗いコンクリート造りで、ここに馬券売場がずらりと並んでいる。いろいろな競馬場のスタンド内部の写真を見てきたが、構造的には天井が高く、やっぱり旭川競馬場に似ている気がする。
この写真にはおっさんばかり写っているが、実際のところ帯広競馬場のほとんどの施設はこのスタンド1階のコンコースに集まっている。
インフォメーションのコーナー、売店、飲食、喫茶店、みやげ物などなど、馬券を買う以外の観光要素もこのスタンド1階部分で事足りてしまう。
雪が多い冬場の開催などはお客もスタンドから出ることなんざないだろうから、必然的にスタンド内にいろいろと集約することになってしまうんだろう。
何だかんだ、我々観光客にとってのばんえい競馬の大きな魅力である走路脇にべったり張り付いての観戦をしようと思ったら、1階で馬券を買って、そのまま外に出て、というコースが一番無難であることに違いは無かろう。帯広競馬場もスタンドと走路の間の只のスペースを「エキサイティングゾーン」と名づけてお客を煽っている。
そんなミーハーなゾーンである一階スタンドとはうってかわって、2階スタンドは地元のばんえい馬券オヤジたちの聖域だ。
こちらが2階スタンド。うーむ鉄火場感があるな。
こちらで観戦しているオヤジたちはエキサイティングゾーンにたむろしている観光客とはまるで違う世界で観戦しており、ひたすら予想にいそしみ、そしてレース中も静かに馬たちに目線を送っている。
観光化によって生き残りを図ろうとするばんえい競馬自体にやや冷めているものの、でもばんえい競馬は趣味だから無くなって欲しくない・・・的な微妙な感じがまたよし。
このように地元民はスタンド上部か、1階からやや出たあたりで観戦するのがスタンダードだ。あまり前に出ている人は少ない。
とはいえ、何だかんだ、見ていると馬券が当たった当たったと喜んでいるのは圧倒的にビギナーである観光客のほうが多かったりするからニヒルなおっさんたちもますますニヒルな気分になっていく。
まあ、おっさんたちは当たっても顔に出さないのかもしれないということにしておこう。
兎に角、こんなにも、地元競馬オヤジとミーハーな一見さんがハッキリと分かれる競馬場というのもおそらく全国広しと言えどもここくらいであろう。この両者の対比を観察してみるのもまたばんえい競馬の面白いところと言えちゃうのではないだろうか。
ちなみにこのスタンド2階にはこんな枠番制時代の遺構も残っていたりする。階段を登るだけでちょっとしたタイムスリップ気分が楽しめるぞ。
写真はないが、2階のすみっこのほうに、地元のおっちゃんたちが集う、味のある立ち食い食堂もある。
エキサイティングゾーンも良いけど、せっかく遠くの競馬場を訪れるのだから、スタンドの2階に上がって地元北海道の馬券オヤジたちの雰囲気を垣間見ておくのもいいものですぞ。
>>帯広競馬場レポート4へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
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*帯広競馬場に関する記事は以下にもあります。
帯広競馬場 その1 ~富良野をぬけて帯広へ~
帯広競馬場 その2 ~ばんえい競馬~
帯広競馬場 その3 ~あえての2階~
帯広競馬場 その4 ~進むばんえい十勝~
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
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