日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 旭川競馬場 > 旭川競馬場 その3 ~観覧席へ潜入~
入り口にたたずむホクトくん。かつてはこれの着ぐるみもいたそうだ。今も門別に行けば会えるのであろうか・・・。
*旭川競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は旭川競馬場レポートその1からどうぞ。
冒頭の写真は競馬場入り口で出迎えてくれる、ホクトくんと旭川競馬場重賞レース案内の看板。どちらも使われているんだかどうなんだかよく分からないたたずまい。廃止が決まっているとは言え、何故か妙な悲壮感が随所から漂ってしまうのはなぜなのだろうか...
そんな悲壮感を感じつつも、スタンド内部へ潜入してみる。
近づいてみると、ほんと昭和というかなんというか、共産主義国の建物のような雰囲気が出てしまうのはなんでだろうな。古い建物の競馬場はけっこう見てきたが、人の気配や空の具合もあってか旭川がダントツで終わってる感があるなあ。
中身もごらんのとおり非常にがらんどうとしていてどうも寂しい。
廃墟でないにもかかわらず、この雰囲気を何かに例えるとするならば廃墟にしか例えられない雰囲気である。それでも敢えて廃墟以外のものに例えるならばすごく古い市立体育館とでもいえば伝わるであろうか。
このすすけたコンクリ感がなんとも言えない味を出しているので個人的には嫌いではないのだが。
まあ、この日の曇り空というのもよくないんだろうな。
コンコースは寂しいが、このとおりオッズ表示のテレビがあるところや稼働率の高い馬券売り場の前には何人かがたむろっているのでご安心を。
個人的には競馬場というのは競馬という娯楽を楽しみにやってくる「ハレ」の場だと思うのだが、何故かそういう雰囲気がしない・・・。まあ、北海道の県民性(道民性?)なのかもしれないがあまりみんなでわいわい言いながら競馬を楽しんでいる感じではないのだ。
別にそれを批判するわけでも何でもないんだが・・・、荷桁みたいに一人で来ている人間にとっては若干この空気は重く感じてしまうものがあるぞ。その点、西日本の競馬場は知らないおじさんとかでもわいわい話しかけてきてくれてわりと一人でも孤独感なく観戦できるのだが。
このあたり、地域性が感じられていいですね。
余談だが、ギャンブル場でオヤジに話しかけられる率が大幅に変わる境界線は間違いなく関ヶ原であることを追記しておく。
閑話休題
さて、観覧席のコンコースにはこんな年代物の逸品まで。
どうよこの締め切りまでの時間を表示するマシン。
もちろんというか何と言うか、訪問時は機能している様子はなかった。荷桁は全国の地方競馬場及び競輪・競艇場をうろうろしているが(競輪・競艇場に関してはこれが初めてのカミングアウトになるが・・・)、このタイプの締め切りお知らせマシンにはお目にかかったことがない。
ピンと来た方もいるかもしれないが、これは実は右側に並べている「参考になった本」の中にある「地方競馬の黄金時代」の表紙写真の被写体として使われているモノである。
客席の2階に上がる。こちらはわりとにぎわっている方だ。
ここでも道民たちは各々適度な距離感を保ちながら競馬観戦を楽しんでいる。グループ客がいないので会話が少ないのなんの。
観覧席内はこのように寂れた感じで寂しいのだが(しかしそこもまた良し)、走路側に出るとこのようにパラソル付きのテーブルセットが出ていて、小グループでビールでも飲みながら観戦するにはおあつらえ向きだ。
満席とはいかずとも、まずまずな埋まり具合。カップルも多くてこちらは「ハレ」な感じが漂っている。
地方競馬はもっと、この走路側のスペースを上手く使ったほうがいいと思う。売店なども観覧席の裏側に集中しているのがほとんどだが、外国ではこの走路側のスペースにビール売りやベンチを出してみんなでわいわいできるような工夫が為されていることが多い。是非ご検討願いたいところだ。
ちなみに、旭川競馬場の全景がこちら。
すすけた感じは出つつも、堂々たるスタンドである。
>>旭川競馬場レポートその4へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
帯広競馬場 その1 ~富良野をぬけて帯広へ~
札幌競馬場 その1 ~北のシティ競馬~
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*旭川競馬場に関する記事は以下にもあります。
旭川競馬場 その1 ~北に競馬があるから~
旭川競馬場 その2 ~旭川の冬樹ジョッキー~
旭川競馬場 その3 ~観覧席へ潜入~
旭川競馬場 その4 ~さらば旭川~
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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