日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > セランゴール競馬場 > セランゴール競馬場 その2 ~多民族競馬場~
セランゴール競馬場、1コーナー
*セランゴール競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。
さて、マレーシアはクアラルンプール、セランゴール競馬場レポートのつづきといきましょう。
この競馬場は1周2000メートルのオール芝コースで、内回り・外回りコースがあって、直線も長い。冒頭の写真のとおり緑にかこまれていて、ここがマレーシアだということを忘れてしまうかのような非常に環境のいい競馬場だ。うーん清々しい...
・・・ところがどっこいやっぱり中は鉄火場だったw
マレーシアはイスラム教を国教としている。
イスラム教の教義では博打は御法度なのだが、競馬場はあるし馬券も売っている。
実はマレーシアは多民族国家。マレー系(約65%)、華人系(約25%)、インド系(印僑)(約7%)が大まかな多数派だが、いろいろな宗教・価値観が交錯している国で、イスラム教徒以外にとっては競馬は全然「アリ」な娯楽なのである。
従って、シンガポール同様、お客の層は中国系とインド系がほとんど。彼らは日本の競馬ファンと同様に、競馬を楽しみ、あわよくば、なけなしの所持金で一攫千金を夢見る、イスラム教徒の嫌悪の対象である「博打打ち」でもある。
話は飛ぶがマレーシアという国を、特にクアラルンプールを訪れたらこの民族ごとの価値観ギャップを是非とも楽しんでいただきたい。
マレー系住民は辛いラマダン(断食)中だという状況だろうが何だろうが、中華系のレストランはガンガンに営業して、おいしそうな「豚肉」料理を出してくる。この多民族国家の真髄ともいえる混沌とした感覚というのは他の国ではなかなか体感できないものでっせ。
長々と述べてきましたが、要するに安い席は中国系・インド系の馬券オヤジたちばかりなので安心してください(?)ということです。
もちろん、見ての通り、シンガポール同様、ドレスコードも何もあったもんじゃない!Gパンにサンダルで競馬を楽しんでくれたまえ!
註:おそらく有料席では100%ひっかかるのでご注意ください
さて、セランゴール競馬場のスタンドを見て行こう。
こちらがメインスタンドだ。まあ、メインというかこれしかないのだが・・・。
比較的新しい競馬場にもかかわらず外観は地味目でこじんまりしている感がある。
こじんまりもしていながら、東南アジアっぽいそこはかとない小汚さもあるのがセランゴールの特徴である。
一応、ガラス張りの空調の効いているであろう席もあるし、観客席にオッズモニターがあったりとそれなりの設備は備えているようだ。
ところが中に入ると意外とでかいスタンドだということがおわかりいただけるだろうか?
スタンドの内部にわりと広い空間が確保されていて、馬券売り場も大量に並んでいる。
1~3階スタンドまでが一般席なのだが、ごらんのとおりどかんと吹き抜けていて、熱帯気候にもかかわらず、クーラーがなくても風が通るので結構過ごしやすい。
日本だと高知競馬場が室内外の仕切りのない、わりと風通しがいい構造をしているが、やはり暑い国では暑い国なりの競馬場の進化というものがあるのだ。
多分追加料金を払うとクーラーの効いたとこにも行けると思われる。ま、現地の馬券オヤジを観察するのが好きな荷桁にとっては、まるで興味がない空間なので、今後も招待でもされない限り、エアコンルームについて語られることはないだろう・・・。
けっこうコンコース的なところにも椅子があったりするので、ダラダラ見るには意外といいのかもしれない。床に座ってる奴も少なからずいるのがアジアらしくてよい。
しかし、ご覧のとおり熱気という点ではなかなかのものだ。アジアの競馬場はこうでなくっちゃ感はあるぞ。
セランゴール競馬場レポートもう少し続けてまいります。
>>セランゴール競馬場レポートその3へ
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*セランゴール競馬場に関する記事は以下にもあります。
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セランゴール競馬場 その2 ~多民族競馬場~
セランゴール競馬場 その3 ~馬券の買い方~
セランゴール競馬場 その4 ~あぼーん~
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
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