日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > イポー競馬場 > イポー競馬場 その8 ~スタンドの全体像を把握する~

イポー競馬場のスタンド
*イポー競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方はイポー競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも、荷桁です。本日もイポー競馬場レポートを続けていきましょう。
前回のレポートでついに場内へと足を踏み入れましたので、8本目となる今回からは、いよいよイポー競馬場スタンドの内部に迫っていきたいと思います。
例によってこのブログでは、今後何記事にもわたってイポー競馬場のスタンドの隅々までを細かく見ていくことになろうかと思います。そのため、まずはイポー競馬場のスタンドがどんな感じなのかという全体像をつかんでいただくべく、今回はざっくりと駆け足でスタンドの様子をご紹介してまいります。
ひとまず本レポートをざっくり読んでいただき「なるほど、イポーはだいたいこんな感じか」と大枠を把握していただいた上で、次回以降のディープな個別ゾーン探求にお付き合いいただけると、先々も話が早いので、ありがたい次第でございます。
それでは、まいりましょう。イポー競馬場スタンドの全体像のご紹介です..

ほい。っつー訳で、イポー競馬場にご入場である。
一般入場口からイポー競馬場に入ると、まずは見ての通りエスカレーターないし階段で2階へ向かう構造になっているようだ。
流れがよく分からないが、ひとまず地元の競馬オヤジたちも2階へ向かっているようなので、荷桁もそれに倣って上がってみる。

エスカレーターはやや年季が入っているが、しっかりと動いている。思えば、東南アジアの非大都市圏の競馬場でこうしたエスカレーターが稼働している光景は見たことないかもしれねえな。

エスカレーターの道中、ふりかえって下のフロアを見ると、こんな感じ(入ってすぐは警備員の目が気になって撮影できなんだ)。
こうしてあらためて見てみると、シャッターが閉まっているところはかつての入場ゲートで、さらにその両サイドのテケツで入場券を売っていたっぽいな。あまり人が来なくなって簡素になってしまったのかもしれない。

上を見ると、ペラ・ターフクラブのシンボルマークがどーんと掲出されている。「PERAK TURF CLUB」であれば略称は「PTC」になりそうなもんだが、このロゴはおそらくマレー語表記の「Kelab Lumba Kuda Perak」をベースにしていると思われる。外側の競馬場のコース的な大きな緑色の枠はイポーがあるペラ州(Perak)の頭文字である「P」を模しており、その中にある2つの「K」はKelab Kuda(またはKelab Lumba Kuda)の頭文字と考えるのが自然だろう。ちなみにKudaはマレー語やインドネシア語で馬の意味だ。

さて。そんなこんなでエスカレーターを上がりきったが、上がりきって到着したフロアはウエルカムな雰囲気からは程遠く、いるのは気だるそうなじいさんが数人という感じだ。おいおい今日ホンマに競馬やっとるんかいな。

右方向を見ると、少し行ったところに、わらわらと競馬オヤジたちが生息しているのが確認できる。どうやら売り場はあっちにあるらしい。ということで、そちらへ歩みを進める。

うむ。確かにここは競馬場で間違いなかった。よろしく頼むぞ。マレーシア・イポーの同士たちよ。
ひとまず無事にイポー競馬場のスタンド心臓部に到着できたので、ここからはざっくりとイポー競馬場のスタンドの全体像をお話していこう。

まずは外観からイポー競馬場のスタンドを把握していこう。イポー競馬場のスタンドはコースに沿って比較的横長な感じになっている。公式サイトによるとこのスタンドはオーストラリアの建築家チームによって1967年に建設工事がはじまり1971年にオープンしたそうだ。なんやかんや築55年のスタンドなのだ。
象徴的なのは写真左の方にある高さ180フィート(約55メートル)のツインタワーだ。ちなみに芦屋競艇場のタワーより10mほど高いぞ。
このスタンド自体、50年以上前のアヴァンギャルドなデザインを保ったまま今も現役で残っているわけで、考えようによっては非常に貴重な「モダニズム建築」の遺産と言えよう。

もう少し細かく外観を見ていこう。
コースからスタンドを見て左手方面、こちらはゴール板に近く着順が見やすいエリアで、観客も多くはこちらの方にいるぞ。
2階部分にはガラス張りのエリアがあるが、あそこにVIP席(メンバー席)、冷房席などがあるようなイメージとなる。

こちらが真ん中のあたり。なんとなく左の方に人が多いのがお分かりいただけるだろうか。3階部分やベンチの形状、屋根の造りなんかも、右に行くにつれて少し異なった仕様になっていく。

向かって右の方がこちら。なんとなく屋根の色的に増築されたことが想像できるが、残念ながらゴールからも遠く、こっちの方は遠まきにも閑散としたスタンドとなっている。

スタンドはタワー部分を除くと、ざっくり3フロアに分かれているようだ。
だが、荷桁の訪問時、1階と3階は使われている気配がなく、稼働しているのは2階のみと言った感じであった。
写真を見てもお分かりの通り、1階フロアは電気もなく、人っ子一人いない様子だ。奥の方に荷桁が入ろうとして警備員に怒られた入口と思われる光が見えている。

1階から2階にかけての走路側にはこんな感じで立見席も備えられている。とはいえ、雨ざらしで結構汚れている上に椅子もないので、あまり利用はされていない感じであった。かつては1階フロアで馬券を買って、この立見席で見るという流れもあったんだろうなあ。

1階フロアには入れなかった(厳密には入れたのだが入ったら怒られそうだった)ので走路の方への出入り口だけパシャリ。
1階にかつて売り場があったのかなかったのかまでは確認できなかったが、かつては人で賑わっていてもおかしくないような雰囲気は漂わせていた。

ちなみに、1階と2階は吹き抜けになっていて、2階から1階フロアを部分的に覗くことも可能だ。まあ、覗き込んだとて何もないので、むしろ誤って落下などしないように注意してくれたまへ。

1階の次はこれまた使われている雰囲気がなかった3階を見ておこう。見ての通り、スタンドの2階フロアより上には部分部分に3階スタンドと思われる感じのせり出しがあるのだが、明かりもついておらず人影もなかったので、現在は使われていないとみるのが妥当であろう。まあ、一応3階もあったっぽいよ、ということで。

さて、ではスタンドのメインフロアである2階を見ていこう。
イポー競馬場のスタンド2階は、1階から2階にかけて広がる観覧席と、観覧席の上にあるコンコースと売り場、あとは冷房席やVIP席などにざっくり分かれている。

すげー簡単ではあるが、ざっくりイポー競馬場のフロアマップを作ってみたので、これで何となくの配置を把握してほしい。
ポイントはゴール前近くに冷房席やVIP席(会員席)がある点と馬券売り場が奥の方に固まっているという部分となる。

まずはスタンドの真ん中あたりから、ざっと回っていこう。観覧席はこんな感じで、背もたれなしの席が下の方に、上に行くと背もたれありの席が広がっている。

この観覧席を上がりきるとこんな感じでコンコース的な空間があり、ベンチとモニターが備えられている。ここには売り場はなく、馬券売り場はもう少し、奥まったあたりに広がっている。

奥に行くと、一気に人口密度が上がる。馬券売り場、ベンチ、観戦モニターが並ぶ、イポー競馬場一般席の心臓部だ。

馬券売り場はざっくり3か所に分かれていて、異なるカラーリングがされている。ここは緑のラインが引いてあるので、さっき出したフロアマップで言うと「売場緑」としているところである。


観覧席方面に戻って、ゴール板の方に近づくと、スタンド外にせり出すようにガラス張りの部屋がある。ここが冷房席。つながっている奥の方がVIP席(会員席)になっている。


冷房室内はこんな感じで、一般席に比べると室温以外にも、座席やテーブルなどが幾分快適な造りになっている。ここについてはまた詳しくやるので、ここではこんなもんで。

この冷房室と接するように、馬主や来賓などが利用していると思われる、VIPルーム(会員席)がある。両者の間はガラス張りになっているので、様子がうかがえてしまうのだが、向こうのほうがさらに豪華な椅子や卓が用意されているような雰囲気である。

さて。お次に先ほど、遠まきにも閑散としていると評してしまったスタンドの右の方も見ておくことにしよう。

こっちの方も基本的には観覧席+上部にコンコース的な空間がある、と言った造りだ。座席はこんな感じだが、座っている人はほとんどいない。

上段のコンコースもこんな感じで閑散としている。このへんも後で詳しくやるので、ここではこのくらいで。

さて、スタンドはざっくり見たので、ついでにパドックの方も軽く見ておこう。
先ほどしれっとフロアマップにも入れ込んでいたが、イポー競馬場にはざっくり2つパドックがある。ひとつはこちらのVIP席前のパドックだ。連れてこられた馬たちはまずこちらを周回し、ここでジョッキーが騎乗するので、便宜上「第一パドック」と言ってもいいところである。

ただ、最初のパドックを周回するだけでは一般客から見えないからだろうというところへの配慮だと思うが、イポー競馬場には一般観覧席の前にもうひとつパドックがあり、ここでも各馬が周回をするという形になっている。


スタンドと走路の間でパドックのないところはこんな感じで芝生や花壇が広がっているが、猛暑かつ、突然スコールが降るマレーシアのこと。日本の走路前の芝生よろしく、ここに腰掛けて観戦しているような猛者はいないので、芝生もあまり刈られておらず、あまりレースを見るには適していない空間になっているので、そこはご承知おきくだされ。
さて。そんなわけで、イポー競馬場のスタンドおよびその周辺のざっくりした全体像をまずご紹介いたしました。ポイントは1階・3階は使われていないという点と、メインの2階の中でもお客さんは売場のあたりに集中していて、場所によって人口密度が全然違うよというところだろうか。
次回からは、このスタンドをさらに細かく見ていければと思いますので、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます・・・。
>>イポー競馬場レポートその9へ
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