日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > さがら草競馬 > さがら草競馬 その3 ~砂浜競馬~
海岸の即席馬房をおっさんが眺める
*さがら草競馬レポートの続編です。
初めからお読みになる方はさがら草競馬レポートその1からどうぞ。
さて、東海道線金谷駅からバスに揺られ、相良営業所からぶらぶら歩いてようやくたどり着いた遠州灘。そこに広がっていた光景は、広大な砂浜に突如現れた馬運車と即席の馬房という事情をご存知ない方にはびっくりの光景である。
そう、この相良の地で行われているのは、草競馬とは言いながら、全国的にも難しい砂浜での海岸競馬なのである...
混乱気味の読者の方のためにちと情報を整理することにしよう。
日本には「中央競馬」と「地方競馬」というものがあるのは皆さまご存知のことと思う。それとは別に、馬券を販売しない競馬と言うのも日本には存在していて、それは神事だったり祭事だったりアマチュアの大会だったりするのだけど、いわゆるフツーの競馬と区別するために総じて「草競馬」などと呼ばれているのである。
荷桁は日本の競馬場はすべて踏破してしまっていることもあり、近年はタイミングが合えばこの草競馬にも足を運ぶようになってきているのだ。
草競馬の様子は既出の多度草競馬レポートをご覧いただければ幸いなのだが、各地の競馬愛好家たちが自分たちでブリードした馬を引き連れて参加するという形態が一般的である。馬の種類も、サラブレッド・中間種・ポニーといろいろだ。
まあ、このあたりの話は見ていけば分かるので、あまり深く考えていただかなくてもよい。
とりあえず、日本には「草競馬」という馬券を売らない競馬大会があって、その中でもこのさがら草競馬大会は、砂浜がコースになっているという珍しい草競馬大会なんだよ、という点だけおさえていただければOKだ。
中央にも地方にも当てはまらない競馬がまだまだ日本にはあるのですよ。みなさん。
というわけで、話を競馬大会当日に戻そう。
相良営業所から歩いて、砂浜まで到着すると、そこは既に馬房のような状態になっており、この日参加する馬たちがぞろぞろと並んでいるのだった。
この海岸は「相良サンビーチ」と言って、夏には海水浴客でもにぎわう海岸なのだが、この日ばかりは即席の競馬場となるのである。2013年で第37回と銘打っていた大会なのでかなり歴史のある大会と言える。
にしても、なぜこんなところで競馬が行われているの?という疑問が沸くが、きいたところによると、地元の馬好きが自分の馬を海岸で走らせてこじんまりした大会をやっていたところ、観光客がつくようになったので、行政も巻き込んだそれなりのイベントに育ったようである。
大会ポスターによると、主催は牧之原市観光協会、共催がさがら草競馬愛好会、となっており、後援・協賛には地元マスコミを中心にけっこうな名が連なっている。
会場に掲示してあった看板にも地方競馬も真っ青なくらいの数々の協賛社がついている。主に地元企業ではあるが。
人口もいなくて、中央競馬の場もない、こんな土地でも長いこと競馬をやっていれば協賛社もつくし、興行として成立しているということが興味深い。オーストラリアのカイントン競馬場も馬券こそ売っているが、似たような雰囲気であった。
コースはもろに海岸である。即席の盛り土と簡単な柵でこしらえられている。
直線コースではなく左回りの周回コースというのがポイントである。
実は日本の草競馬で海岸競馬をやっているのは鹿児島の串木野浜競馬など他にもあるのだが、周回コースというのはここだけなのだ。
一応、会場に全体図があったので、載せておこう。
とまあ、前回の多度草競馬に比較したら、けっこう町を挙げて盛り上がっている感があるところまではお分かりいただけたかと思う。
次回以降、この砂浜競馬の様子をご紹介していくことにしよう。
>>さがら草競馬レポートその4へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
多度草競馬 その1 ~草競馬を見に、歩く~
いなべ草競馬 その1 ~三岐鉄道に乗って~
ニコシア競馬場 その1 〜空路キプロスへ〜
フートー競馬場 その1 〜さらにベトナム競馬へ〜
ソウル競馬場 その1 〜韓国競馬に手を出すぞ〜
*さがら草競馬に関する記事は以下にもあります。
さがら草競馬 その1 ~静岡の競馬~
さがら草競馬 その2 ~草競馬をめざして~
さがら草競馬 その3 ~砂浜競馬~
さがら草競馬 その4 ~マリンブルーと馬~
さがら草競馬 その5 ~海が綺麗だ ビールが美味い~
さがら草競馬 その6 ~さがら草競馬 グルメ事情~
さがら草競馬 その7 ~懐かしの名馬たち~
さがら草競馬 その8 ~真剣に、ほのぼのと~
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競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
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