日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > クランジ競馬場 > クランジ競馬場 その20 ~クランジ競馬場 パドック~

クランジ競馬場のパドック
*クランジ競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方はクランジレポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。今回もクランジ競馬場のレポートを続けてまいります。今回はタイトルにありますとおりクランジ競馬場のパドックでございます。
これまでも複数のレポートでクランジ競馬場のパドックはスタンドの裏手にある的なことを言っておりましたが、まだ実際にじっくりその様子を見たわけではありませんので、ここであらためてじっくりパドックを見ておこうという、まあそんな感じの趣旨でございます。
普通パドックと言えば競走馬を見るところなのでありますが、なぜか荷桁は「パドックではパドックを見る」という謎の行動をとっており、相変わらず皆様からしたら気持ち悪いやつかとは思いますが、何卒お付き合いをいただければ幸いです...

さて。そんなわけでクランジ競馬場のパドックである。
まあ、冒頭からいろいろ言うているが、いつもどおり淡々とクランジ競馬場のパドックを見ていくだけの記事なので、適切な期待値をもってお読みくだされ。

ひとまずクランジ競馬場のパドックの構造について見ておこう。クランジ競馬場のパドックはここまでのレポートでもちらちら出てきているが、いわゆる楕円型をしている。日本のパドックだと小判型というかスタジアム型というか、直線部分がある楕円みたいな形をしていることが多いが、クランジ競馬場はそういう感じではなく高校の頃に二次曲線の単元で習ったときに出てくるような典型的な楕円型という感じである。
日本の多くのパドックよろしく、リアルタイムオッズが見られるビジョンも設置されているぞ。

加えて、これもここまで何度か出てきているがクランジにはパドックから走路までの馬道があって、こんな感じでスタンドの中を突っ切るような感じで伸びている。パドックで周回した馬はここを通って走路に行くと思っておいてくれたまへ。

で、パドックの周りにはこんな感じで手すり付きの立ち見ゾーンが段々になるような感じで設けられている。このへんは日本の競馬場とも似たような感じなのでイメージがつきやすいと思う。
まあ、ひとまずこんな感じで、クランジ競馬場のパドックはと問われた時には楕円型、走路につながる馬道がある、観客は立ち見で見る感じ、あたりを押さえておいていただければOKだ。まあもう廃止になった競馬場のパドックについて問うてくる奴なんて誰もおらんと思うが・・・。

さて。ではもう少しクランジ競馬場のパドックを詳しく見ていこう。
クランジ競馬場のパドックには馬が待機する馬房的なところと、周回するところがあるが、どちらも屋根がついているのが特徴だ。


クランジ競馬場の屋根は、スコールが多いシンガポールということもあってか、かなりしっかりしていて、頼もしい。日本だと阪神競馬場のパドックに、香港だとシャティン競馬場のパドックに屋根がついているが(シャティンは開閉式ね)、雰囲気的にはあれらに近い感じだ。
この屋根もあってか、クランジ競馬場では重賞以外の一般レースでもパドック内で馬主さんたちが調教師や騎手とワイワイ談笑する英国スタイルがポピュラーな感じになっているぞ。

ちなみに、荷桁が最初にクランジ競馬場を訪問した2007年の時点では、クランジ競馬場のパドックには屋根がなく、オッズの表示ももう少しクラシカルな電光表示であった。そう考えると、ちゃんと年々競馬場に設備投資していたのに、あっさり廃止になってしまったということで、切ないことですねえ。

さて。屋根の流れでスタンドの方にも目を遣っていこう。
クランジ競馬場のパドックは1階最前に先ほど言った通り立ち見の席があるが、2階、3階にもパドックを見下ろすテラスがあった。

1階のパドック観覧テラスは前述の馬道があることで、北側と南側というかパドックを見て右手と左手というか言い方の問題はあるのだが、ひとまず二分されている。まあ、どっちで見てもいいのだが、ひとまず北側(右手)の様子はこんな感じだ。




まあ、見てきた通り、手すりと段差があるので観客は思い思いの場所・姿勢でパドックを眺めている。
足元もそうなんだが、上に目を遣ると、この観覧スペースの上にも小さめの屋根が複数あって、けっこう幾何学的に複雑な感じになっている。雨が降りこんで観客が濡れないこないようにとか、照明をつけて照らしやすいように、みたいなことなんだろうが、こういうのの設計する人ってすごいですねえ(文系的発想)。




馬は白い柵を隔ててすぐ向こう側にいる。パドックの外側を馬がまわるとかなり近い感じはする。最前でワイワイ眺める若者グループ、少し後ろから遠巻きに馬を眺めるオッサンたちと、みな、それぞれの距離感でみんな馬を眺めていた。

さて。北側(右手)を見たので、特にこれといった差分がある訳ではないのだが、南側(左手)の様子を見ておくことにしよう。





南側も北側と同じような段々構造と手すり、さらには幾何学的な屋根とだいたい同じような感じである。入口から遠い分、やや右手よりも人口密度が低いような気がする、くらいだろうか。


ちなみに余談だが、クランジ競馬場のパドックでは椅子がないせいか、こんな感じで手すりに腰掛けているオッサンが多かった(なんとなくやっているのは華人系だなという気がした)。傍目で見ているとバランスを崩すと後頭部をコンクリで強打してけっこう大惨事になりそうな気がするが、まあ係の人が注意するような様子もなく、なんとなくポピュラーな観覧スタイルのようであった。
ちなみに荷桁はこの座り方を「クランジスタイル」と名付けて、心の中でニヤニヤしながら眺めるという気持ち悪いことをしていた点を追記しておこう。

さて、1階のクランジ競馬場のパドック観覧スペースを見たので次は2階だ。

2階ともなると、さすがにけっこうパドックからは距離があるので、競馬オヤジたちは双眼鏡を駆使するなどして一生懸命馬を眺めていた。
ちなみに、訪問時、すでにクランジ競馬場2階の特観席は廃止になっていたので、このオッサンたちの多くは1階で馬券を買っているのにわざわざ2階でパドックを見ているという、ちょっと変わったオッサンたちだと思っていただく必要がある。




そんなこともあってか、2階のパドック観覧テラスは人もまばらであった。
構造としてはやはりここも手すりとコンクリートの段々構造になっていて、1階より角度を急にしてコンパクトにした感じである。
さすがにここでクランジスタイルをかますとなんとなく高いところでやっている気分がして怖いのか、ここでやっているオッサンは見かけなかった。

ちなみに、ここにはパドック撮影用のカメラもあった。一応ロープもあって囲まれているが、わりと観客がいたずらとかをしない前提で置かれている感じで、シンガポールっぽい感じだ。ちなみに、シンガポールでは器物損壊すると罰金ではすまず、下手すると禁固刑やむちうち刑になる可能性もあるそうで、日本のノリでいたずらをするととんでもない目に合うので注意されたし。

まあそんな感じでクランジ競馬場のパドックカメラは日々平和にパドックの様子を映像に納めていたということを覚えておこう。
なんか話が脱線したが、2階テラスはそんな感じだ。

さて、最後に3階から見たパドックだ。前々回のレポートでも書いたが、クランジ競馬場のスタンドの構造上、3階テラスからパドックはかなり距離があり、正直、この距離でパドックの馬見てなんか意味あるの?みたいな部分は無きにしも非ずだ。


そんな距離もあって、3階からパドックを見るオッサンはみな一様に双眼鏡スタイルである。まあこのへんは以前のレポートでも触れたので、あらためて深堀するのはやめておこう。
はい。ってなわけで、クランジ競馬場のパドックでございました。「おいおい、パドックと言ってるのに馬も騎手も見ずに終わっちまったよ」とお思いかもしれませんが、冒頭申し上げた通り、荷桁はパドックに行ったらパドックを見る性質の人間なので、そこはご容赦くださいませ。
次回はもう少し馬や騎手も出てくるかなあ・・・という気がせんこともないので、引き続きよろしくお付き合いくださいませ。
>>クランジ競馬場レポートその21へ
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