日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > セランゴール競馬場 > セランゴール競馬場 その5 ~誰か飛んでください~
走路を直すおじさんたち。肌の色から察するに、インド系住民であろう。経済の実権を握る華僑と多数派のマレー系に囲まれるこの国のインド系住民のポジションが少し垣間見えるひとコマ。
*セランゴール競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方はこちらからどうぞ。
さて、マレーシアはセランゴール競馬場レポートの5回目といこう。
この日の馬券は単勝と安めの馬連が当たったものの、前述の通り、乗っかっていたジョッキーと調教師が不発で、全体的に低調。マレーシアの馬券もいろいろと奥深いのだ...
気分を変えてメシの話をしよう。
このセランゴール競馬場、かなりメシの類は充実している。
この日は1レースが1時すぎということだったため、場内ではそんなに力を入れてメシを売っていないのではないか、と予想し先に街中で食べてから来場したのだが、それはまったくの杞憂だった。こんなことならもう少し早く来て、場内でメシを食えばよかったと後悔したくらいである。
とりあえずスタンドに入ると同時になんか食い物のにおいがしてくることに誰もが気が付くことだろう。
このとおり、スタンドのコンコースで中国人の好きそうなチマキやら点心の類、よくわからない黄土色の煮汁に入っているおでんみたいなもの(市中にもよくある)などを立ち売りしている。
特におでんみたいな煮物のほうは八角のにおいががっつりするため、なんだかおどろおどろしい感じがする・・・。勇気を持って写真を撮っておけばよかったなあ。
立ち売りだけでなく一般的な軽食も充実している。
ご覧のとおり、フードコート形式の飲食コーナーもあり、なかなかの盛況を見せている。タイガービールを始めとする飲み物・麺・ご飯など中華を中心に一通りの食事が可能だ。
席もたくさんあるので日本の競馬場、とくに府中や中山のように食べる場所に困ることもない。ローカルの競馬場なんかはもっと座席を充実させてもいいかもしれないな。まあ、コンコース自体が狭いのでよくないかもしれんが。
このフードコート、ちょっとシステムが変わっているので注意が必要だ。各店舗ごとに並ぶ入口が決まっていて、注文の品を取ってから、出口のとこに座っているおねえさんのところで精算をするシステムになっているのである。
ちょうど好きなおかずをとって最後に精算するシステムの大衆食堂に似ているだろうか。
まあ、からくりさえ分かってしまえば、別にフツーのシステムなので恐れることはないだろう。ばんばん競馬場B級グルメを楽しんでいただきたい。
セランゴール競馬場名物(?)謎のジュース。
メシをすませていったため、食べることができなかった荷桁はとりあえずよく分からない果物が入ったジュースを注文してみた。
入っていた果物は食べてみたが、それでも何か分からず、ジュースももっちゃり甘くてあまり美味いものではなかった・・・。馬券もジュースも外してしまった・・・とほほ・・・。
さて、いかがでしたでしょうか?セランゴール競馬場。
まあ、クアラルンプールという街自体はそんなにメジャーな観光地でもないので何かのついでに立ち寄るということもあまりないかもしれないが、こんなところにも芝コースの綺麗な競馬場があるんですよ。
述べてきたように、出入りしているお客や従業員を見るだけでも、その国の情勢や人びとが垣間見える競馬場という空間は本当に魅力的だ。
ふと、ここまで書いて、国家(地域)にとって競馬場とは、人の家にたとえると「茶の間」なのではないだろうかと思ってみたりもする。
観光地を玄関・客間だとすると、競馬場は決して人様に積極的に見せられるものではなく、家の住民だけが普段着で思い思いの格好でめしを食ったりぐだーっとテレビを見ている楽しい空間、茶の間。そんな「表向き感」のない空間、それが競馬場な気がするのだ。
こうして人の家の茶の間に土足で上がりこむのは非常に刺激的な遊びであるからしてw、荷桁はこの遊びを今後も続けていきたいと思っている。まだまだご紹介できていない競馬場がいろいろあるので、これからもお付き合いいただければ幸いである。
とまあ、ちょっと綺麗めにまとめて見たところでセランゴール競馬場訪問記でした。
もし、何かの機会で次に行くことがあれば、メシも食ってみたいと思います。
誰か単身赴任で飛ばされたりしないかなあ・・・。
ってなわけで、マレーシア競馬場レポート、いったんおしまいです。
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