姫路競馬場 その7 ~いまひとたびの姫路へ~ そこに競馬があるから 忍者ブログ
日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。

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姫路競馬場
姫路競馬場の直線走路を観客席から見下ろす



*姫路競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は姫路競馬場レポートその1
からどうぞ。







 どうも。荷桁です。



 今回のレポートのタイトルを見て驚いている読者の方もいらっしゃるかもしれませんね。前回までの京都競馬場から一転、ここからしばらくは姫路競馬場のレポートということになります。



 このブログを長くお読み頂いている方はよくご存知かと思うのですが、当ブログでは過去に姫路競馬場を大きく分けて2度、取り上げてまいりました。1度目は、2008年夏の開催時に訪問した際の様子を記録したレポート(姫路競馬場レポートその1~4)、2度目は2010年の夏に訪問した際の様子を記録したレポート(その5、6)となります。



 そして、現在。2016年の秋に、またこうしてシコシコと3度目のレポートを書き始めている訳でございます。何からお話をしていこうか自分でもイマイチ整理ができていないのですが、まずは、ここまで至った背景と言いますか、個人的な姫路競馬場への想いの部分を綴っていきたいと思います...


姫路競馬場のスタート地点




 姫路競馬場が地方競馬の表舞台から姿を消して、既に4年以上が経つ。



 2012年の8月の開催を最後に、このレポートを書いている2016年の10月まで、姫路競馬場ではレースが一度も行われていない。そして、今後のレースの予定なども現時点では発表されていない。



 この4年の間、競馬界にはいろいろなことがあった。あまたの名馬が生まれ、新たな競馬ファンがたくさん生まれた。地方競馬の世界もまた、大きく動いた。荒尾競馬場につづき福山競馬場が廃止になった。園田競馬場と船橋競馬場がナイター開催をはじめた。ネット販売で多くの地方競馬場の売り上げがプラスに転じた。遂には凱旋門賞の馬券が発売され、41億円もの売り上げを叩き出した。自分がまったく想像もしていなかった流れがこの4年で起こった。



 そんな競馬激動の時代に、自分もいち競馬ファンとして馬券を買ったり、旅打ちをしたりしており、どちらの楽しさも大いに享受しているはずだ。しかし、一方で、日に日に募るのは「姫路競馬場に行きたい・・・」という想いであった。





姫路競馬場の走路を眺める若者たち




 これまでも何度か申し上げているとおり、荷桁がこれまでの人生で訪問してきた中でもっとも好きな競馬場は姫路競馬場である。



 そもそも、競馬場を評価したり、好きだとか嫌いだとかいう尺度は人によって様々なので、その理由を説明したところで意味がないのだが、端的な事実だけで言うと「よく分かりませんが姫路競馬場に惚れてしまったんです」というしかないだろう。



 それは大学4年生の夏というある意味、人生でも滅多にない開放的な気分の時期に出会ってしまったからというのもあるかもしれない。阪神競馬場に行った翌日に行ったので、姫路競馬場の良さが5割増しで見えてしまったのかもしれない。初めての日も訪問も、2度目の訪問も、抜群に天気がよかったからかもしれない。



 いずれにせよ、姫路競馬場が好きという理由を説明することは、とにかく好きになってしまったあとから「あの人のどんなところに惚れたの?」と他人に聞かれて、何となく理由を羅列する恋愛のような、そんな感覚に近い。姫路競馬場を初めて訪れたときの、まるで異性に一目惚れをしてしまったときのような、高揚感というか夢見心地のような気分は今も残っている。





Himeji Racecourse 姫路競馬場




 8年前に初めて姫路競馬場に足を踏み入れた瞬間「あ、俺はこの競馬場が一番好きかもしれない」と直感的に感じた。当時は海外も含めても、まだ10か所も競馬場を回ってもいないような時期だったが、自分は先の言葉に確信を持っていた。



 そして、その気持ちは今も変わっていない。その後いろんな競馬場を巡り、魅力的な競馬場も多々あった。どちらかというと過去2度しか訪問していない姫路競馬場は、自分にとって「なじみが薄い」とも言える競馬場である。しかし「一番好きな競馬場は姫路」という想いは変わっていない。例えが的確かは分からないけれども、離れたところに想い人が常にいるような感覚である。そして、いち競馬場に対してこういう感情を抱いている自分、チョー気持ち悪いことこの上なしである。





姫路競馬場のパドック



 これだけ好きだとは言っていながらも、姫路競馬場で本場開催が行われなくなってから、自分は一度も姫路競馬場を訪れていなかった。



 大阪市内に居を構えているので、行こうと思えばいつでも行けたのだが、それでも姫路というのはけっこうな距離があるし、それなりの交通費もかかる。そもそもこのブログのタイトルがそうであるように「そこに競馬があるから」旅に出るのであって、競馬開催がないのであれば、わざわざ行くのもどうなんだろうという発想にどうしてもなってしまう。



 しかしそれ以上に心理的なものもあったとは思う。たぶん、姫路競馬場に行ってしまい、そこでもう今後この競馬場で競馬が開催されないだろうという証拠のようなものを見つけてしまうのが怖かったのかもしれない。いまどうして姫路での競馬開催がないかの実際のところなんて調べればすぐに分かったと思うのだが、それもしなかった。きっと同じ理由だと思う。




姫路競馬場




 そんなこんなで月日ばかりが経った2016年8月11日。荷桁はいつものように暇を持て余していた。



 この日は例によって二日酔いの目覚めではあったが、妙に早く目が覚めてしまった。どれ、いつものように園田にでも行こうかねえと思ってカレンダーを見ると、今年から8月11日は祝日「山の日」。お盆開催で、ただでさえ人出が増える中で、さらに混雑しそうな雰囲気である。



 暑い中で混んでいる園田に行ってもかったるいだろうから、新世界で昼酒でも飲むかなあ・・・起き抜けの水道水を飲みながら、そんなことを考えて、二度寝をしようとまた布団に向かいかけたところで、ふと姫路競馬場のことが思い出されたのである。



 「そうか、姫路の場外に行ってみるのも手だな・・・」



 スマホで調べてみると今から出れば、姫路まで行ったとしても第一レースには、まだ余裕があった。



 シャワーを浴びて、着替えをし、ふと気が付くと髪も乾ききらないままに、梅田駅へ向かう地下鉄の車中にいた。





姫路競馬場




 梅田の駅でJRの新快速に乗り換えて、姫路を目指す道中で、ぼんやりと姫路競馬場のことを思い出していた。



 あの、個性あふれるパドックの馬名掲示板は残っているのだろうか。強烈な呼び込みだった食堂はきちんと営業しているのだろうか・・・。何せ前の訪問から6年。いち地方競馬場の、しかも開催がない競馬場だ。何が起こっていてもおかしくはない。




姫路競馬場の1コーナーに向かう馬群




 まあ、しかし、姫路競馬場がどうなっていたとしても、それは受け入れるしかないことだ。いくら惚れているだの一番好きな競馬場だの言ってみたところで、男女のそれとは違い、自分が姫路競馬場にできることなどたかが知れている。気を揉んだところで、仕方がないことなのだ。



 芦屋で運よく、座席に腰かけることができて、そのままつい、うとうとと居眠りをしてしまった。



 目が覚めると、ちょうど西明石を過ぎたあたりであった。窓から陽光がギラギラと射し込んでくる。このあたりまで来ると、さすがに空が広い。天候は晴れ。ちょうど、過去2回の訪問と同じような、青空であった。





 ぼさーっと空を眺めていると加古川に列車が着く。ひと眠りして冷静になってみると、ふと、勢いで出てしまったけど、わざわざ競馬やってる園田をスルーして、姫路に行く俺。完全におかしなオッサンだよなあ・・・という想いが頭をもたげる。でも、もう次の停車駅は姫路だ。ここまで来たら腹をくくるしかねえか。そんなことを考えていると列車のドアが閉まった。




 「次は、終点、姫路です。」




 というわけで、今回からはしばらく姫路競馬場レポートでございます・・・。




 



>>姫路競馬場レポートその8へ





*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。

 園田競馬場 その1 ~園田競馬は尼崎~
 福山競馬場 その1 ~私的福山競馬史~
 阪神競馬場 その1 ~阪神競馬場の歴史と私的な思い出~
 京都競馬場 その1 ~淀の競馬の歴史と今~
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*姫路競馬場に関する記事は以下にもあります。

 姫路競馬場 その1 ~初夏だけのパラダイス~
 姫路競馬場 その2 ~パドックとエリザベスクィーン~
 姫路競馬場 その3 ~いろいろと姫路スタイル~
 姫路競馬場 その4 ~いつか勝利する日~
 姫路競馬場 その5 ~追加レポート前編~
 姫路競馬場 その6 ~追加レポート後編~
 姫路競馬場 その7 ~いまひとたびの姫路へ~
 姫路競馬場 その8 ~姫路競馬場 アクセス~
 姫路競馬場 その9 ~姫路競馬場の現在~
 姫路競馬場 その10 ~姫路競馬場のスタンドに近づく~
 姫路競馬場 その11 ~姫路競馬場のスタンドをぶらり一周する~
 姫路競馬場 その12 ~姫路競馬場 スタンド1階~
 姫路競馬場 その13 ~姫路競馬場 スタンド2階~
 姫路競馬場 その14 ~姫路競馬場 特観席~
 姫路競馬場 その15 ~姫路競馬場 グルメふたたび~



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