日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 旭川競馬場 > 旭川競馬場 その1 ~北に競馬があるから~
2年前の2008年夏。
荷桁は北海道にいた。
目的はもちろん「そこに競馬があるから」だ。
ふらふらと道内を移動し、旭川競馬場、帯広競馬場、札幌競馬場の3場を巡っていくという不毛な旅だ。もちろん同行者などいるわけもなく、問答無用の一人旅。もう無益なツッコミは不要であろう。これが荷桁の人生なのだ...
毎度のことながら退廃的な前置きになってしまったが、ようするに2008年の夏に北海道に競馬を見に行ったときの様子をこれからしばらく紹介していくということです。
さて、とりあえず、この北海道競馬旅行の最初にご紹介するのは現在は休止してしまった旭川競馬場だ。
北海道第二の都市である旭川市に存在していた旭川競馬場は、かつて都心近くにあったものが1975年に現在地に移転されて2008年10月16日に休止するまでの33年間稼働していた競馬場である。2006年までは平地競走以外にもばんえい競馬も行われていたが撤退している。
今申し上げたとおり2008年の秋をもって休止しており、現在は場外発売場としても使われもいないという完全に競馬が撤退してしまっている状態になってしまっている。競馬場の所有者がJA上川生産農業協同組合連合会(上川生産連)ということになっており、ホッカイドウ競馬がここにお金を出して賃借しながら競馬をしなければならないという構造が、ホッカイドウ競馬の経営悪化により厳しくなってしまったというのが実際のところであろう。
荷桁が訪れた2008年の夏は既に休止が決まっていたので、このレポートは末期の旭川競馬場の姿であり、まさに最期に向かう1日を捉えたものであるということをここに補足しておく。
旭川駅前からバスに乗り込む。愛山交通というバス会社は旭川でもポピュラーでない観光や貸切中心のバス会社だ。
旭川競馬場へは市内中心部からバスで無料送迎バスで30分ほどかかる。盛岡も真っ青の遠さだ。
ここももともとは花咲町という市内の中心に近いところにあったが移転してしまいえらく交通の便が悪くなってしまったパターンである。都心の競馬場が郊外に移転してしまうパターンはよくあるが、北海道ほど土地があってもそんなことになってしまうものなのかねえ。
バスは市内の主要な地点を経由しながら、やがてそば畑が広がる田舎道に入って、ゆるゆると競馬場まで向かっていくのどかな道中だ。景色もいかにも北海道という感じがする。実は冒頭の北の国からな写真も送迎バスからの景色なのだ。
車内は空いている。あまり鉄火場な雰囲気がバス車内に漂っておらず、汚い馬券オヤジもほとんどいない。どことなく牧歌的だ。まあ、他の遠い競馬場と同様に、地元の人は車で行くのだろう。
そんなこんなで、人気のない道をゆるゆると走っていて、そろそろ景色にも飽きてきたなあ、というころに旭川競馬場に到着する。
旭川競馬場 なぞの塔
目に飛び込んでくるのはすすけたタワー。おそらく北海道のサイロをかたどったものであろうか。一応ハシゴもついているが何かに使用しているのだろうか・・・貯水塔か?ちなみにサイロとは飼料とか穀物を貯めておくでかいタンクみたいなもので、実は荷桁の実家の近くにもある。
場内は廃止直前とはいえ、旭川は数ある国内の競馬場の中でもかなりすすけた感じになっている。天気が悪いこともあるだろうが・・・。
そもそも北海道の札幌以外の都市というのは、栄華をとうに過ぎてしまった街が多く、街にある建造物がこの競馬場のスタンドのようにすすけた感じになっていることが多い。競馬場に行く前に旭川市内をうろうろしたが、市場などはかなり年季が入っていてそういうのが好きな人にはたまらないぞ。
では次回は、今はもう見られない旭川競馬場の内部に潜入していこう。
>>旭川競馬場レポートその2へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
帯広競馬場 その1 ~富良野をぬけて帯広へ~
札幌競馬場 その1 ~北のシティ競馬~
盛岡競馬場 その1 ~天国に一番近い競馬場~
水沢競馬場 その1 ~水沢江刺に競馬のためだけに~
浦和競馬場 その1 〜南浦和からバスでアクセス〜
名古屋競馬場 その1 ~あくまで土古~
福山競馬場 その1 ~私的福山競馬史~
金沢競馬場 その1 ~金沢けいば冬景色~
荒尾競馬場 その1 ~そしてとうとう九州競馬へ~
*旭川競馬場に関する記事は以下にもあります。
旭川競馬場 その1 ~北に競馬があるから~
旭川競馬場 その2 ~旭川の冬樹ジョッキー~
旭川競馬場 その3 ~観覧席へ潜入~
旭川競馬場 その4 ~さらば旭川~
さて、とりあえず、この北海道競馬旅行の最初にご紹介するのは現在は休止してしまった旭川競馬場だ。
北海道第二の都市である旭川市に存在していた旭川競馬場は、かつて都心近くにあったものが1975年に現在地に移転されて2008年10月16日に休止するまでの33年間稼働していた競馬場である。2006年までは平地競走以外にもばんえい競馬も行われていたが撤退している。
今申し上げたとおり2008年の秋をもって休止しており、現在は場外発売場としても使われもいないという完全に競馬が撤退してしまっている状態になってしまっている。競馬場の所有者がJA上川生産農業協同組合連合会(上川生産連)ということになっており、ホッカイドウ競馬がここにお金を出して賃借しながら競馬をしなければならないという構造が、ホッカイドウ競馬の経営悪化により厳しくなってしまったというのが実際のところであろう。
荷桁が訪れた2008年の夏は既に休止が決まっていたので、このレポートは末期の旭川競馬場の姿であり、まさに最期に向かう1日を捉えたものであるということをここに補足しておく。
旭川駅前からバスに乗り込む。愛山交通というバス会社は旭川でもポピュラーでない観光や貸切中心のバス会社だ。
旭川競馬場へは市内中心部からバスで無料送迎バスで30分ほどかかる。盛岡も真っ青の遠さだ。
ここももともとは花咲町という市内の中心に近いところにあったが移転してしまいえらく交通の便が悪くなってしまったパターンである。都心の競馬場が郊外に移転してしまうパターンはよくあるが、北海道ほど土地があってもそんなことになってしまうものなのかねえ。
バスは市内の主要な地点を経由しながら、やがてそば畑が広がる田舎道に入って、ゆるゆると競馬場まで向かっていくのどかな道中だ。景色もいかにも北海道という感じがする。実は冒頭の北の国からな写真も送迎バスからの景色なのだ。
車内は空いている。あまり鉄火場な雰囲気がバス車内に漂っておらず、汚い馬券オヤジもほとんどいない。どことなく牧歌的だ。まあ、他の遠い競馬場と同様に、地元の人は車で行くのだろう。
そんなこんなで、人気のない道をゆるゆると走っていて、そろそろ景色にも飽きてきたなあ、というころに旭川競馬場に到着する。
旭川競馬場 なぞの塔
目に飛び込んでくるのはすすけたタワー。おそらく北海道のサイロをかたどったものであろうか。一応ハシゴもついているが何かに使用しているのだろうか・・・貯水塔か?ちなみにサイロとは飼料とか穀物を貯めておくでかいタンクみたいなもので、実は荷桁の実家の近くにもある。
場内は廃止直前とはいえ、旭川は数ある国内の競馬場の中でもかなりすすけた感じになっている。天気が悪いこともあるだろうが・・・。
そもそも北海道の札幌以外の都市というのは、栄華をとうに過ぎてしまった街が多く、街にある建造物がこの競馬場のスタンドのようにすすけた感じになっていることが多い。競馬場に行く前に旭川市内をうろうろしたが、市場などはかなり年季が入っていてそういうのが好きな人にはたまらないぞ。
では次回は、今はもう見られない旭川競馬場の内部に潜入していこう。
>>旭川競馬場レポートその2へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
帯広競馬場 その1 ~富良野をぬけて帯広へ~
札幌競馬場 その1 ~北のシティ競馬~
盛岡競馬場 その1 ~天国に一番近い競馬場~
水沢競馬場 その1 ~水沢江刺に競馬のためだけに~
浦和競馬場 その1 〜南浦和からバスでアクセス〜
名古屋競馬場 その1 ~あくまで土古~
福山競馬場 その1 ~私的福山競馬史~
金沢競馬場 その1 ~金沢けいば冬景色~
荒尾競馬場 その1 ~そしてとうとう九州競馬へ~
*旭川競馬場に関する記事は以下にもあります。
旭川競馬場 その1 ~北に競馬があるから~
旭川競馬場 その2 ~旭川の冬樹ジョッキー~
旭川競馬場 その3 ~観覧席へ潜入~
旭川競馬場 その4 ~さらば旭川~
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HN:
荷桁勇矢
性別:
男性
職業:
若隠居
趣味:
逃げ
このブログについて
このブログは「そこに競馬があるから」といいます。
競馬場巡りに魅せられてしまった筆者、荷桁勇矢(にげた ゆうや)が、日本の競馬場、海外の競馬場を訪れながらその様子をご紹介して行くブログです。
紹介している競馬場の情報は訪問当時のものですので、競馬場に行かれる際は最新の情報をご確認のうえ、自己責任で行っていただきますようお願いいたします。
またこのサイトの写真や文章は基本的に無断で使用されると困るのですが、もしどうしてもという方は荷桁までご連絡ください。そのほかご指摘やご質問がある方も荷桁まで直接ご連絡ください。コメント欄は管理が面倒そうなので当分オープンにはしないつもりです。悪しからず。
連絡先:
nigetayuyaあっとgmail.com
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