日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > 京都競馬場 > 京都競馬場 その12 ~京都競馬場 スタンド3階 スローダンとメモリアルロード~
京都競馬場のスタンド3階 長い通路がある
*京都競馬場レポートの続編です。
初めからお読みになる方は京都競馬場レポートその1からどうぞ。
さて、12回目の京都競馬場レポートでございます。
盛り上がりを欠いたレポートが続いておりますが、なにとぞご容赦ください。自分でもあまりにひどいと思った場合はあとからシコシコ書き直したりもしているので・・・。
今回のレポートでは京都競馬場のスタンドの3階を見てまいりたいと思います。しかし「ああ~、京都競馬場の3階ね。」とピンとくる方は果たしてどのくらいおられるでしょうか。京都競馬場の3階を思い出してくれと言われても、案外ピンと来ないのではないでしょうか。
まあ、既に冒頭の写真でネタバレしている感はあるのですが、ちょっと変わった京都競馬場の3階を見てまいりましょう...
京都競馬場の3階はほとんどがこのような通路で占められている。これ以外の空間というのがほとんどないのである。厳密にはないと言ってしまうと語弊があるのだが。ひとまず下のフロアマップを見ていただくのが早いであろう。
京都競馬場の3階のフロアはこのようになっている。左側が走路側で右側がパドック側だ。
見ていただくとお分かりいただけるように、走路側はスタンドになっているが、その間に空白地帯があって、パドック側にわずかに通路があって、その間が行き来できないようになっている。
この間の部分は業務用エリアになっていて一般人は入ることができない。清掃用具を置いているのか、電気系統の中心があるのか警備員の詰所になっているのか、詳細は不明だが、とにかくこのスペースが京都競馬場の裏側を支えているようなのだ。
スタンドもちょうど傾斜がついているエリアで、3階からはスタンドに入ることができないようになっている。
よって一般人にとってこのフロアは2階から4階へ向かう階段の踊り場とそれをつなぐ通路、そして少しばかりの空間にあるその他の施設、というくらいしか楽しむ部分がないのだ。
京都競馬場の3階にはいくつかのレストランがあり、これらを利用したことがある、という方は多いかもしれない。ああ、そういえば、エスカレーターで上がる途中にいくつかあったなあ、と思い出される方も多いんじゃないだろうか。現在は3階フロアに4つの食堂・レストランがある。
詳しくは、また京都競馬場グルメの項で触れることにしよう。
レストラン以外に何か面白いものがないか、ぶらついてみよう。と、言いながらもこんな感じなので、あまりぶらつくもへったくれもないのだが。
ここでも、ゴール板寄りのエスカレーター付近に、閉鎖された飲食店の跡があるのが物悲しい。翠松樓は府中や阪神でも見られる屋号だが、京都では既に閉店済み。残っている看板が往時をしのばせるぜ。
園田競馬場なんかでも、なくなった食堂は休憩所などとして開放されているが、こういう人通りのないところのお店でそれをすると警備員をつけなくてはならなかったりして経費はかかるし、大変なんだろうな。
かと言ってUMAJO SPOTにできるような開放的な場所でもないし、じじいが集まるUMAJI SPOTにしたら、それは無料休憩所と変わらないではないか!むしろ競馬場自体がじじいまみれのスポットじゃないか!とお叱りを受けそうだしな。
今後ほかの競馬場でも食堂の空き店舗はどんどん出てくるだろうし、有効活用法を考えた方がいいだろう。まあ客が入るような安くておいしい食堂が入るのが一番ファンとしてはありがたいのだが。
辛気臭い話はここらでやめておこう。
少し前のレポートでも申し上げたが、ここ京都競馬場の3階の通路からは、このような感じでパドックを見下ろせることができる。2階のテラスも相まって、ちょっとフォトジェニックにパドックを眺めることができるので、個人的には好きなスポットである。パドック最前線で馬や騎手を見るのもいいんだけど、いろんな角度からパドックを見るという、いかにもオタッキーな楽しみ方に喜びを覚えてしまう自分がいるのもまた事実・・・。
パドックで馬を眺めるよりも、パドックを眺めているオッサンたちを眺めるのが楽しいというあなた。競馬よりも旅打ちの方の素養があるから、是非こちら側の世界にお越しください(適当な発言なのであまり本気にしないように)。
ちなみに、現時点での個人的な京都競馬場のベストパドック角度はこれ(パドック角度という言葉がもはや意味不明だが、察してくだされ)。
2階から3階にかけての階段の途中にある出入り口から馬のいないパドックを眺めるという非常にオツな観覧ポイントである。
もちろん、馬をしっかり見る訳ではないのだろうが、何となく視界にパドックが入る静かなところで、腰かけてしっかり予想をしたいという心理はよく分かる。いいスポットを見つけたものだ。
ちなみに、3階にはこのようなものも存在している。
その名もスローダン。株式会社消防科学研究所の商品で緩降機という体をくくって下に降りられるようにする避難器具である。かつてスローダンサーという馬がいたが(地方1勝・中央未勝利)それとは関係ないだろう。階段が狭く避難者が集中しがちになりそうな構造の京都競馬場ではこういうのがひとつあった方がいいのかな。
不自然な改行と文字間のたどたどしい空白が、避難者を若干不安な気持ちにさせそうな気がするが、こういう器具としては実績もある製品らしいので、こういうものが京都競馬場の3階にあるということは知っておいた方がよいだろう。地震や火災があった時にはぜひ利用するようにするべし(なんつー話をしてんねん)。
最後に、このビッグスワンにおけるこのフロアの見所はこちらのメモリアルロードなる空間だ。
京都競馬場の歴史やゆかりのあるものをいろいろ展示してあるので、興味がある方には面白い空間になるであろう。
冒頭は京都競馬場を訪れた芸能人のサイン。騎手のサインでもいいような気がするが・・・そこを言い出したらキリが無いか。
京都競馬場が酒どころである伏見に近いということで、馬にちなんでいたり、「馬・駒」の字が入った日本酒の一覧なんてコーナーもある。
引用すると、
■五冠神讃(北海道)
■菊駒(青森)
■駒(福島)
■三駒春(福島)
■越の初駒(新潟)
■若駒(富山)
■金瓢白駒(石川)
■秀駒(岐阜)
■冨久駒(福井)
■菊燦然(京都)
■武燦然(京都)
■白馬(和歌山)
■七冠馬(島根)
ということだ。ほかにもあったと思うが(勝駒など)、まあ、当時の最新データか、手に入った銘柄がこれだけだったということにしておこうか。ご興味がある方は是非。
ちなみに、京都馬主会所属の関係からか、マイケル・タバート氏寄贈のハナズゴールの関連グッズもある。
どうもこのメモリアルロードもお役人が市役所の使っていない空間で謎の展示をしているような野暮ったさがあるが、まあ、好きな人は好きかもしれないので、馬券に外れまくってクラクラした方は一度覗きに行ってみてもよいかもしれないですぜ。
さて、1フロアづつゆっくり進んでおりますが、まだまだ京都競馬場レポート、続きます。
>>京都競馬場レポートその13へ
*この競馬場が好きな方はこちらの競馬場もお好きだと思われます。
阪神競馬場 その1 ~阪神競馬場の歴史と私的な思い出~
小倉競馬場 その1 ~どうにかこうにか小倉~
新潟競馬場 その1 ~夏の新潟は競馬と冷酒で~
福島競馬場 その1 ~福島上陸~
中山競馬場 その1 ~アクセスに難あり~
東京競馬場 その1 ~大きいことはいいことだ~
*京都競馬場に関する記事は以下にもあります。
京都競馬場 その1 ~淀の競馬の歴史と今~
京都競馬場 その2 ~京都競馬場 アクセス~
京都競馬場 その3 ~京都競馬場 駐車場~
京都競馬場 その4 ~京都競馬場 入場門とシンザンと公園とわたし~
京都競馬場 その5 ~京都競馬場散歩 お稲荷さん、馬頭観音、そして名馬たち~
京都競馬場 その6 ~京都競馬場の公園 陽だまり広場と緑の広場~
京都競馬場 その7 ~京都競馬場 パドック~
京都競馬場 その8 ~京都競馬場 グランドスワンとビッグスワン~
京都競馬場 その9 ~京都競馬場 スタンド1階~
京都競馬場 その10 ~京都競馬場 スタンド2階 ATM・三冠馬ホールなど~
京都競馬場 その11 ~京都競馬場 スタンド2階 鉄火場ゾーン~
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