日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > クランジ競馬場 > クランジ競馬場 その21 ~クランジ競馬場 パドックから本馬場入場~

クランジ競馬場のはなみち
*クランジ競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方はクランジレポートその1からどうぞ。
どうも荷桁です。今回もクランジ競馬場のレポートを続けてまいります。
クランジ競馬場の20本目となった前回のレポートにして、ようやくクランジ競馬場のパドックまでたどり着きましたね。前回までは主にクランジ競馬場の施設を見ていくぞという視点で各ポイントを見ていく流れでパドックまで来ましたので、今回からは馬の動きに目を向けて、レースに至るまでの流れを見ていきたいと思います。
なんか回りくどい言い方をしておりますが、まあ要するにパドックで周回していた馬が本馬場に入っていくまでの様子を淡々と見ていくというレポートになっておりますので「ああ、クランジではこんな感じだったんだなあ」という感じでゆるゆるとお楽しみいただければ幸いです。
ってなわけでまいりましょう。クランジ競馬場のパドックから本馬場入場の様子でございます...

ほい。ではクランジ競馬場のパドックから話を進めていこう。
今回はクランジ競馬場のパドックを周回している馬たちがどんな流れで本馬場に入っていくかを見ていくということで、ここから始めるが、そもそもクランジ競馬場のスタンドの構造やパドックまわりについてはある程度、わかっている前提で進めていくのでその点だけご了承くださいませ。まあ、知っていなくても特段困りはしないと思うので、過去レポートを熟読していただく必要も特にはございませんので。

日本のパドックでもそうだが、まず馬たちは厩務員さんに引かれてパドックを周回している。そこへ騎手が騎乗して本馬場に向かうということになるわけだが、騎手はスタンド内の待機所から、馬道を通ってパドックに入ってくるケースが多い。日本と異なるのはそろって整列など特にしない点だが、まああの整列して礼なんてのをやっているのがそもそも日本以外では聞かないので、差分としてはあまり気にせんでいいだろう。

騎手はパドックに入ると、パドック内にいる調教師や馬主さんと会話していることが多い。馬によっては馬主さんは来ていないこともあるが、調教師はだいたいパドックにいるので、そこで作戦をしゃべったりしてるっぽい(写真手前の青と赤の勝負服の騎手はまさにそんな感じっすね)。多頭出しの調教師や馬主さんがいると、そこに騎手が何人か集まってしゃべったりしている様子も見受けられるぞ。

おおよその時間が来ると、談笑ないし作戦会議を終えて騎手が騎乗していく。一斉にというより各々のタイミングで乗り込んでいくイメージだ。

その後、騎手が騎乗した状態でパドック周回をする。もちろん、早入れや騎手がパドックで乗らないパターンなどもあったりするが、クランジは比較的しっかり「パドックで馬を見てもらおう」という意識がある競馬場だったので、騎手が乗った状態で1周か2周は周ることが多かった記憶がある。

誘導馬はこんな感じ。
日本の誘導馬は飾りメンコをつけていたり着飾ったおねえさんが乗っていたりと、ちょっと見た目にこだわる感じが強めだが、クランジの誘導馬は米国や豪州のように比較的無骨な感じで、競走馬のテンションを上げずにスタートゲートまで誘導するという本来の誘導馬の目的に沿った雰囲気になっていた。
馬種としては、引退したサラブレッドか乗馬用のサラブレッドのように見える。アメリカのように誘導馬にポニーやクォーターホース(いわゆるリードポニー)など非サラブレッド系の馬を活用している感じではなさそうだ。まあ、荷桁は馬を見ても違いがよく分からないので「いや、これはサラブレッドじゃないよ」というのが分かる人がいたら是非教えてくだされ。




パドック周回が終わると、誘導馬を先頭に、各馬列をなして本馬場へとつながる馬道(日本では”はなみち”と呼ばれるアレ)に入っていくことになる。



この馬道に入るあたりは馬券売り場にも近いエリアで人も多い。観衆がワイワイ眺めている様子がいかにもアジアの競馬場という感じでいい雰囲気であった。

この馬道(はなみち)はこんな感じでパドックからまっすぐスタンドの中を突っ切るような感じで伸びている。こちらは馬道からパドックを眺めた写真。

そしてこっちは走路方面だ。まあ、ここを馬が通って走路に向かうというのは大体イメージしていただけることだろう。

ちなみにこの馬道が使われるときは、こんな感じで門が閉じられて観客の通行が禁止される感じとなる。


馬道に入った各馬は誘導馬を先頭に、走路を目指していく。





馬道はこんな感じでガラス張りになっていて、観客からも見られるようになっている。このあたりは管理がキツイ国家とはいえ、きちんとエンタメに徹しているのがいい感じですな。




スタンドの中もこんな感じでガラス張りになっていて(北側は騎手控室があるので南側のみ)、観客に見られながら本馬場に進んでいく。この馬券売り場の喧騒のすぐ横を馬が通っていく感じが良かったんだがのう。


スタンドを抜けると本馬場はもう間もなくだ。



本馬場寄りのあたりには周りに花をつけた植木もあり、より華やかな雰囲気が醸し出される。まあそこに群がっているのはシンガポール競馬オヤジたちではあるのだが。

さて馬道を抜けていよいよ本馬場へという感じではあるが、馬たちは本馬場に沿って右に進んでいく。



馬をより観客に長く見せようという趣旨なのかクランジのコースの構造的なものなのかはよく分からないが、実はクランジ競馬場の本馬場入場は1コーナー寄りから入るような感じになっていたのだ。

芝の場合はここから入って、返し馬ということになる。

ポリトラックコースの場合はそのまま芝コースを突っ切って内コースまで歩みを進めるといった感じだ。

ほい。ってなわけで、やや最後がぬるっとした感じになったが、クランジ競馬場のパドックから本馬場入場までの流れをざっとご紹介いたしました。まあ、大枠は多くの世界の競馬場でそう差分がある訳ではないのですが、パドックや馬道まわりの雰囲気というのは、なんとなく感じていただけたかなと思います。
次回以降はこの流れで、コースやレースの話なんかをしていければと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・。
>>クランジ競馬場レポートその22へ
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