日本国内、海外の競馬場の訪問記です。こんなことしてていいのかなあ。でもやめられない。
そこに競馬があるから > イポー競馬場 > イポー競馬場 その10 ~イポー競馬場 スタンド2階 鉄火場ゾーン~

イポー競馬場のスタンド2階の売り場近く
*イポー競馬場レポートのつづきです。
初めからお読みになる方はイポー競馬場レポートその1からどうぞ。
どうも。荷桁です。本日もイポー競馬場レポートを続けてまいりたいと思います。
さて。なんやかんやでイポー競馬場レポートもついに10本目を迎えましたが、今回もねっとりとスタンド内を徘徊していければと思います。今回はタイトルにあります通り、イポー競馬場のスタンド2階の中でも特に人が集まって、ワイワイと馬券を買ったり観戦したりしているエリア、すなわち”鉄火場ゾーン”を見ていきたいと思います。
前回のレポートでスタンド2階の全体像はざっくりとお伝えしましたが、今回はその中でも最も人口密度の高いエリアにフォーカス。現地の熱気やイポーの馬券オヤジたちの声量まで、そのリアルな様子をお届けできればと思いますので、よろしくお願いいたします。
それではまいりましょう。イポー競馬場スタンド2階、鉄火場ゾーンの様子でございます...

っつーわけで、イポー競馬場の鉄火場ゾーンということだが、もちろん鉄火場ゾーンなんてのは荷桁が勝手に考え出した概念であり、そういうゾーンが公式に存在している訳ではもちろんない。
じゃあ、今回言うところの鉄火場ゾーンというのはどのへんのことを指してんねん、という話になると、先ほどのお手製フロアマップでいうところの、真ん中やや左の上にある売り場とベンチがある辺りから、中央付近の売店がある辺りのベンチ、およびそこに近い観覧席だと思っていただきたい。
この辺りは馬券売り場があるだけでなく、オッズや他場の生中継が流れるモニターが設置されているため、一般客のほとんどがここに陣取ることになるのだ。逆に言えば、スタンドの右手方面などは売り場もモニターもないため、閑散とした空気が漂っているわけである。
細かな位置関係を正確に把握していただく必要はないのだが、今回のレポートでは、この人口密度の高いエリアの雰囲気をじっくりと掘り下げていくことになるので、そこのところだけ、あらかじめ頭に入れておいていただければ幸いでございます。

では、早速鉄火場ゾーンに向かって進んでいくことにしよう。毎度同じ場所からのスタートで恐縮だが、まずは1階のエスカレーターを上がったところから、売り場のあるエリアへと進んでいく。

ちなみにこの右手には男子トイレがある。

一応、このトイレの入口脇にもノミ行為禁止の看板が掲げられている。イポーは昔からノミ屋への取り締まりが厳しかったなど、何か歴史的な背景でもあるのだろうか。KLやペナンの場内では、ここまで執拗に見かけなかった気がするのだが。

さて。そんなわけで、鉄火場ゾーンにご到着である。

まずは向かって右手にある、赤のカラーリングがされた売り場の様子を見ていこう。基本的にイポーの売り場は有人窓口の口頭での販売で、この赤の売り場には最大8口ほどの投票窓口が設けられていた。荷桁の訪問時は、時間帯によって波はあるものの、5〜6人の売り場係が常に稼働していた記憶である。


日本ほど整然と列を作るわけではないが、マレーシアの競馬オヤジたちは華僑・印僑が入り混じる割にマナーは比較的いい方なので、そこまで気を張らずとも、馬券の購入自体はしやすい雰囲気である。

だが一方で、売り場の近くには堂々と拾い屋をやっているオッサンなどもいて、この辺りはさすがのマレーシアといったところか。

ちなみにイポーの拾い屋はその場で当たり外れを確認するのではなく、ある程度まとめて回収してから、後でじっくり確認するタイプのようである。そのためか、観覧席にはおびただしい量のはずれ馬券が打ち捨てられている光景も見受けられた。

少し話がそれたので再び、赤の売り場の前まで戻ろう。
この赤の売り場の前あたりには、巨大なシーリングファンが豪快に回転している。売り場から走路が見える観覧席への動線にあたる、一番人通りの多いエリアだ。競馬オヤジの加齢臭と、競馬新聞や馬券の紙のにおい、そして東南アジア特有のまったりと湿った甘い空気がぐんぐんとかき回され、鉄火場感をさらに増幅させている。

赤の売り場から、奥のオレンジの売り場にかけてのエリアには、大量のベンチとオッズ・中継モニターが広がっている。

モニターを見上げ、オッズを確認し、他場のレース中継にワーワーと叫ぶ光景は、まさに日本のウインズや競馬場と全く同じである。
そして、マレーシアの競馬オヤジたちは、日本の競馬オヤジたちを凌駕するほどの勢いで、本場だろうが場外だろうが叫ぶ、叫ぶ。現地で撮影した動画を置いておくので、イポーの競馬オヤジたちの叫び声や熱気をぜひ感じ取ってくだされ。
動画を見ると何やら「ダーホー」と言っているオヤジが多い。気になって何を言っているのかをAIに聞いてみたところ、「大步!(ダホォ!=ストライドを伸ばして差せ!)」という意味ではないか、とのことであった。日本の競馬オヤジ同様、彼らも主に「差せ!」と叫んでいると思っていただいてよさそうである。




再びベンチの話に戻るとしよう。鉄火場ゾーンのベンチは、見ての通り金属製のものと木目調のものとが混在している。
このようにベンチ自体はわりと大量にあるのだが、マークカードでの販売をしていない競馬場ということもあってか、何かを記入するための台や机といった類いは、ここイポーではあまり見受けられない。そのため、メモなどを使って馬券を検討・購入する場合は、カチッとした台紙のついたメモを持参していくのがおススメである。

一番奥まで進むと、なぜかベンチではなく、モニターの前にプラスチックの椅子が点々と並んでおり、そこをマイシートにしているオヤジたちもいた。先述の通りここにも机はないので、買った缶ビールも基本は床へ直置きということになる。



その流れでオレンジの売り場も見ていこう。
オレンジの売り場はここイポーで一番規模が大きいが、基本的な作りは赤の売り場と大きく変わらない。有人窓口による口頭販売である。

そんなオレンジの売り場周りで気になったのが、上部にはめ込まれたこちらの謎の窓だ。木目調で、何となくプラナカンな香りがする窓枠である(※テキトーに言っています)。
また、売り場の奥には螺旋階段があり、上階へと繋がっていた。上階の入口にはかすかに蛍光灯の明かりも見えている。3階が今もバックヤードとして使われているのかどうかなど、非常に興味深いところではあるが、さすがに日本から来た部外者が勝手に踏み込むわけにもいかない。下から荷桁一人だけが興奮しながら見上げるという、傍から見れば何とも謎の状態になっていたのであった・・・。

で、前回のレポートでも申し上げた通り、このオレンジの売り場と緑の売り場の間に、冷房席の入口がある。冷房席の様子は次回のレポートでやりますので、そちらも是非どうぞ。

そして、こちらが緑の売り場だ。見ての通り、空間に合わせてL字型に窓口が配置されている。


こちらの緑の売り場も、基本的には赤やオレンジと同じ口頭販売の仕組みである。

緑の売り場の端はもう観覧席に近いのだが、実はこちらにもわりと人が集まっている一角がある。

この辺りは屋外のスタンド席でありながら、モニター類が非常に充実しているのだ。そして当然、ここからは本場の走路もダイレクトに拝むことができる。馬券売り場までは少し歩かなくてはならないが、レースを観るにはすこぶる便利とあって、ここを本拠地にしている競馬オヤジも多数存在していた。
写真のように、モニターの角度に合わせてベンチを横使いし、飲み物をすすり、メシを食いながらまったりと観戦している常連たちの姿も見受けられた。


こちらもこちらで鉄火場感は満点。本場だろうが場外だろうが、とにかくワーワー叫び散らかすオヤジたちの熱量は変わらないぞ。
ちなみに、このエリアでの競馬オヤジたちの魂の叫びも動画に収めておいたので、ご興味のある方はどうぞ。

最後に、おまけのようになってしまって恐縮だが、この辺りからは先述の通り本場のレースもバッチリ拝むことが可能だ。どの辺りに陣取るか、はたまた売り場と観覧席を往復しながらウロウロするかなど、将来イポー競馬場の鉄火場に飛び込まれる際の参考にしてくだされ。
さて。そんなわけで、イポー競馬場2階・鉄火場ゾーンの詳報でございました。動画も含めて、少しでも現地の空気感を感じていただければ幸甚でございます。
次回以降もイポー競馬場のレポートはまだまだ続いてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします・・・
>>イポー競馬場レポートその11へ
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